高校生を〝聖戦〟に駆り立てるシリア動乱
- 2015年 2月 8日
- 時代をみる
- 池田龍夫
シリアと国境を接するトルコ南部のキリスにあるシリア人避難所の高校で、男子高校生の9割近い280人が「ジハード(聖戦)に行く」と、シリアに戻って、死亡しているという。
毎日新聞2月6日付朝刊が伝えたキリス発大治朋子特派員電で、[聖戦に行く]と避難所を抜け出す高校生が激増しているという。小、中、高校生1万人余りが避難所で暮らしていたが、高校1年人に当たる10年生男子は、2012年7月時点で計120人いたが、現在は20人になってしまった。80人いた11年生はゼロ、120人いた12年生も20人に減ってしまった。
トルコには11年以降、10カ所余りの避難所が設置され、混乱状況はどの学校も同様のようで、行方不明の高校生は数千人規模に上る可能性があると懸念される。シリア側に戻って、武装組織に参加しているとみられ、学生たちを〝聖戦〟に巻き込んだ時代状況に戦慄を覚えた。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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