「国の借金」増加、1029兆9205億円に
- 2015年 2月 12日
- 時代をみる
- 池田龍夫
財務省は2月10日、短期の借入金などを含めた国の借金残高が、2014年末に1029兆9205億円あったと発表した。ギリシャの財政危機がユーロ圏で問題化しているが、財政規模の大きい日本にとって、ただならぬ状況である。
歴史的な低金利で国債の利払い費が抑えられているにも拘わらず、前年末より11兆9746億円も増えた。政府予算の4割強が借金に頼っているため、国の借金は増え続け、この10年で300兆円近く。国民1人当たり約811万円の借金になるとは驚きだ。
「日本はギリシャと違い、国債の大部分を国内で消化しているから大丈夫」とみる向きもあるが、ずるずると破局に陥らないか。円の価値が急激に下落したらどうなるのか、早急に抜本的対策を打ち出さなければならない。
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