名護市地元住民団体が翁長知事に「早急に埋め立て承認の撤回を表明すること」を要請
- 2015年 2月 18日
- 評論・紹介・意見
- 「ピースフィロソフィー」辺野古・大浦湾に新基地つくらせない二見以北住民の会
2月16日、新基地計画が強行されている名護市の住民団体が翁長知事に早急に埋め立て承認撤回を求める要請行動をした。2月17日沖縄タイムスの社会面にも報道されている。以下要請文を紹介します。
(以下)
2015年2月16日
沖縄県知事 翁長 雄志 殿
辺野古・大浦湾に新基地つくらせない二見以北住民の会
会長 松田藤子
副会長 勢理客宗吉/山城義和/東恩納琢磨/新名善治/比嘉徳幸
翁長知事へ、辺野古埋め立て承認の早急な撤回表明を求める要請
私たちは、日本政府が辺野古新基地建設を計画している大浦湾を挟んで米軍キャンプ・シュワブ基地の対岸に位置する(名護市東海岸)二見以北十区の住民です。十区合わせて1350人余の住民が生活しています。うち1000人余が、新基地建設反対署名活動に署名・賛同して発足したのが「辺野古・大浦湾に新基地つくらせない二見以北住民の会」です。
「基地は沖縄発展の阻害要因である」「辺野古新基地はつくらせない」と訴え、「誇りある豊かさ」をスローガンにかかげた翁長知事の誕生は、新しい沖縄の歴史を築く始まりと期待しています。私たちは、誇りある沖縄のため、基地問題だけでなく様々な側面から翁長知事を支え、頑張っていく所存です。そのためにも、「新基地建設阻止」は絶対にやり遂げなければならない課題です。翁長知事を先頭に、沖縄県民の民意のパワーで解決し、前進しなければなりません。
しかしながら現在、大浦湾では、民意を無視した政府による暴力的な作業が連日強行され、大浦湾の貴重なサンゴや海草藻場が次々に破壊されています。海でも陸でも抗議する県民・市民に海上保安庁や機動隊の暴力が振るわれ、怪我人が続出しています。国が決定したことは、反対があっても必ずやると言っているように見えます。工事をどんどん進めることによって辺野古移設反対の民意を根底から崩し、県民に疲弊感を作り出していくのが狙いだと考えられます。
私たちは、このような理不尽な仕打ちに絶対に負けるわけにはいきません。住民や民意を分断する政府のやり方に対処するため、また、現場においてこれ以上の怪我や事故、自然破壊が起きないよう、私たち二見以北住民の会は翁長知事へ次の要請を行います。
沖縄県知事の強い意思を日米両政府に示し、県民に今以上の勇気を与えてください。
記
・早急に埋め立て承認の撤回を表明すること
(同時に、取り消しに向けた検証委員会での検証はしっかり行っていただくよう期待します)
(以上)
初出:「ピースフィロソフィー」2015.02.17より許可を得て転載
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2015/02/blog-post_17.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5189 :150218〕
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