HOWS講座(5月16日)にご参加を!
- 2015年 5月 6日
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5月16日(土)午後1時~4時半
抗日戦争勝利70周年にあたって
―中国革命の意義、そして現在を考える
講師=村田忠禧(横浜国大名誉教授)
場所=本郷文化フォーラムホール
e-mail:hows@dream.ocn.ne.jp
参加費:1500円(学生1000円)
ことし2015年は中国人民のみならず世界の人民にとって抗日戦争勝利70周年、反ファシズム戦争勝利70周年の節目の年です。
侵略した側の日本人民の立場から、ロシア十月社会主義革命に続く中国革命の世界史的意義をどのように考えるのか、そして歴史的大激動を経てこんにちにいたる現代中国にどのように向きあうべきか考えたいと思います。
講師をお願いした村田忠禧氏からは講座開催にあたって、つぎのようなコメントをいただいています。「戦後70年談話」が危惧されるなか、安倍政権が日米ガイドライン再改定において、朝鮮民主主義人民共和国とならんで敵視している中国人民との真の連帯を探る意味でも多くのみなさんの講座参加をよびかけます。
●講師からひと言
テーマとしては隣国中国の歴史と日本の歩み、というようなことで、アジアで最初に「近代化」を実現した日本のその後の「脱亜入欧」(アジア蔑視→
侵略戦争)の歩みと列強の餌食になり滅亡の危機に瀕した中国が、日本の侵略と戦い、勝利し、さらには国民党との内戦に勝利し、中華人民共和国を成立させた。
しかしその直後に発生した朝鮮戦争、さらには文化大革命という未曾有の内乱の後、階級闘争至上主義を放棄し、改革開放の道を探し当て、経済建設を第一の任務とする路線のもと、今では世界第二の政治的、経済的大国となった。
ただし13億の人口、日本の26倍の国土を持つ多民族国家には内外いろいろな問題を抱えており、発展途上の巨大国家である。
その中国と海を隔てて位置する日本は、中国とどう向き合っていくのか、感情的にならず、理性的に理解し、共に発展していく道を探す必要がある。
そのために日中双方はお互いにどのような努力をしていくべきかについて、具体的な体験をも踏まえつつ、問題提起をしたいと思っています。
◆村田忠禧先生のプロフィール
村田忠禧(むらた ただよし)
1946年、神奈川県に生まれる。
東京大学文学部中国文学科卒、同大学院博士課程中国哲学専攻単位取得満期退学。東京大学教養学部助手、横浜国立大学助教授、教授を経て、現在は横浜国立大学名誉教授。
専門は中国現代史、現代中国論、日中関係論。神奈川県日中友好協会副会長
〈主な著書〉『日中領土問題の起源』(花伝社)、『現代中国治国論――蔣介石から胡錦濤まで』(許介鱗との共編、勉誠出版)、『尖閣列島・釣魚島問題をどう見るか――試される二十一世紀に生きるわれわれの英知』(日本僑報社)、『チャイナ・クライシス「動乱」日誌』(蒼蒼社)。
〈訳書〉『周仏海日記(1937 ~ 1945)』、『毛沢東伝(1893 ~
1949)』(いずれもみすず書房)、他
◆新著『資料徹底検証:日本は釣魚島をいかに占拠したか』(花伝社)紹介
村田忠禧氏の上記新著について、「人民網日本語版」(4月13日付)が紹介している。本書は、日本政府による尖閣諸島(中国名釣魚島)固有の領土論にたいする全面的な反論の書である。人民網の紹介記事の指摘は以下のとおり。
《村田氏は2013年6月に『日中領土問題の起源』を出版。日本側の公表した資料を基に、釣魚島は沖縄県または歴史上の琉球には属さず、日本固有の領土ではないとの結論を導き出した。今回の新著では新たに発見された資料を追加した。村田氏は、同書の資料は全てアジア歴史資料センター、日本の国会図書館や外務省の公開資料を基にしており、「いかなる人の検証や反論も恐れない」としている。》
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