連帯・共同ニュース 12月20日 第91号
- 2010年 12月 21日
- 評論・紹介・意見
- 9条改憲阻止の会
来年のことをいうと鬼が笑うそうですが、鬼に笑われても夢を語ろう
■ 子供のころのようにお正月を迎えるこころの高ぶりはありません。一家総出の餅つきの光景が思い出されるのですが、そんな光景は今でもあるのでしようか。同じように見える年末の一齣には驚くような変化があるのですね。政権交代後の民主党の変貌ぶりには溜息も出るのですが、自分の言葉(信念)を軽々と裏切りながら恥ずかしさの片鱗も見せない政治家たちへの失望は深まるばかりです。静かに腹の底からの反撃によって失望を希望に変えたいものです。夢を見ることが僕らの最後の希望であれば、そこに反撃の根拠と可能性はあります。
■「9条改憲阻止の会」は沖縄からのピースウォークにはじまって沖縄知事選の支援活動にいたるまで沖縄での闘いを媒介にした活動をしてきました。普天間基地撤去―辺野古新基地建設反対という基地―安保に対する闘いがあり、これは東アジア(中国―北朝鮮)に向けた軍事態勢の強化を目論む政府との闘いでもあります。そこには沖縄の人たちの自立(独立)意思(琉球弧の自己決定権の樹立)への共感もありました。
■ こうした活動の中で僕らが痛感したことがあります。沖縄での闘いに比すれば本土での闘いの立ち遅れということです。この現実をいろいろな場面で実感したのですが、それを超えて行く道を自問してきました。たいした回答が生まれたわけではありません。その一つは分散的で拡散的な本土の運動や闘いを、時にはまとまった形の行動にしようということでした。これはいくつもの試みをしたのですが、実を結ぶまでには至りませんでした。ここには多くの歴史的要因もあって事が簡単に運ばない事情もあるのですが、来年は「大同に就く」という闘いを実現したいとおもいます。また、人々の意思の結集となるような、いうなら共感を広げるような運動(行動)を創りだそうということです。多くのアイディアが検討されています。
■ 僕らは憲法改定(9条改定)に反対して結集してきました。政府側でこの動きは表面化してはいませんが、民主党の防衛大綱のように9条形骸化は進められています。中国脅威からの防衛を目標にしたのは小泉政権下ですが、民主党政権はそこに舞い戻っています。現実に危機があるからではなく、危機を創りだして行く政治手法は危険です。来年はこの問題に取り組みます。
■ 最後にお願いです。9条改憲阻止の会は皆さんの運営協力金で維持してきました。財政は厳しい状態です。ご協力を。郵便振替口座 00150-4-742044 9条改憲阻止の会 (文責 三上治)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion0258:101221〕
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