テント日誌7月21日…テント裁判控訴審第二回弁論/裁判の傍聴記
- 2015年 7月 23日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば 商業用原発停止
テント裁判控訴審第二回弁論が開かれた
今日はテント裁判第2回控訴審の日だった。
12時15分より地裁前行動があり、川内の遠嶋さん・福島の黒田さん・亀屋さんが発言した。
亀屋さんの「テントは何か悪いことしましたか?」「悪いのは福島第一原発ですよね。」「テントの撤去は原発をなくしてからにして下さい!」と言う声が共感を呼びました。
その後川内原発再稼働反対行動の呼びかけがあり、傍聴券の抽選に向かいました。猛暑のなかたくさんの人が並んで下さり感謝です。
裁判の様子は後ほどきちんとした報告があると思います。
報告集会は乱鬼龍さんの司会で始まり証言に立った佐藤・正清・淵上さんから発言があり、その後弁護士3人による報告そして福島から来てくださった和田史子さん(放射能ゴミ焼却炉を考えるふくしま連絡会)から住民を無視して莫大なお金をかけて焼却炉が作られていること、放射能の含まれた焼却ゴミを再利用使用としている話などがされ、7月10日号の週刊金曜日に詳しく出ているので是非お読み下さいとのことでした。
遠嶋春日児さん(川内原発建設反対協議会)からは川内原発再稼働の問題などのお話があった。
最後に数人の方からのアピールもありました。
詳しくは三輪裕児さんが撮影してくれたものをご覧下さい。(I・K)
https://www.youtube.com/watch?v=FXS_mlF683M
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連休明けと梅雨明けが重なっての暑い日々だ
連休明けごろか梅雨明けかと思っていたのだが、一足先に梅雨明けとなった。もっともこれは気象庁の説明で僕は信じてはいない。信じてはいないというよりか、すっきりとは納得していない。雷さんがごろごろと子供たちのお臍を欲しがらないとそう思えないのだ。もっとも子供たちも逃げ込む蚊帳のない時世ではあるが。ともかく暑い。
テントの前に座り込んでいるのも大変だが、風だけが救いだ。風も強すぎるとテントは大変だが、強めの風ならよしというところか。風は心地よいし、蚊も払ってくれるが、そういえばこの間、浅草に出かけた折に風鈴を見つけて買おうと思った。帰り別の道をきたからか。買い忘れてしまった。誰か気が付いたらテントにつけてもらいたい。蚊帳に風鈴といったところで,暑さを凌げるわけではないが、少し衣替え(テントの綺麗にして)気持ちの上でだけでも暑さに負けないで行きたい。
安保法案の衆院通過で国会周辺はちょっとした小休止の状態だが、7月24日(金)には国会包囲の行動もあって再び動きはじめるだろう。どういう目論見で大幅な国会会期延長をしたのかは分からぬが、国民の意思表示が沈静化することを狙ったのだとすれば、お笑い種である。これから安保法制に対する国民の反対の行動は広がりこそすれ沈静化などしないのである。政府与党の面々は国民のことが理解できていないのだ。「国民の命」を守るためというセリフさえ掲げていればという安易さが人々の怒りや反発をかっていることを少しはわかったらどうだと言いたい。
それ以上なのが、原発再稼働である。既成事実さえ作ってしまえば国民は追従してくるはずだという官僚政治でことを進めているが、彼らの目論見は新国立競技場建設以上の破綻に遭遇するに違いない。原発再稼働には事故と国民の安全と生命が関わっているのだから、僕らはそれを阻止しなければならない。これらは8月10日を前後した川内現地での阻止行動も組まれており、僕らはこれに加わらなければならない。
今日、7月21日にテント裁判控訴審の第二回弁論が開かれ、佐藤保、正清太一、渕上太郎の三人が証言(主尋問)をした。三人の証言(陳述等)については傍聴記などと共に紹介して行きたいが、この証言は本来なら地裁段階でやられるべきであったと思う。これは誰もが持った感想であろうが、テントに存続と併行しながら、これが展開されたことは意味のあることだ。経産省側の反対尋問がピンとはずれであったばかりでなく、政治的グループ(例えば9条改憲阻止の会)による占拠を印象づけようとするのは失笑を買った。彼らはこの行動が経産省の原発政策と事故に対する無責任対応に抗議してはじまったという最低限の事柄さえ認めようとしないで、管理地の占拠(占有)にのみに問題を絞ろうとする姿勢は分かってはいたことといえやはり問題だ。法的という意味では彼らは自分たち(官僚や役所、あるいは権力側)に都合のいいように法律を適用しようとするだけである。それよりは憲法的な意味での法的精神から見てどうか、ということが大事なはずだが、それは考慮すらされない。こういう問題はこれまでいろんな形で論じてきたが、彼らの反対尋問にはそれは少しも反映されていない。日本的な官僚政治―行政独裁の実体を僕らはそこに見たが、彼らにとって法治とはどういうことかを露骨なまでに示したといえる。これは国民の意志や意向に反して原発再稼働を進めていることと同じことである。政府の専制的で恣意的な政治行為とそれに反対する人や行為に都合よく法律を適用することは表裏の関係である。東電や経産省にこそ原発事故の責任を問うために法律を適用すべきだ。それはネグレクトされて経産省前のテントにだけこうした法律を適用することのおかしさをあらためて感じさせた。(三上治)
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裁判の傍聴記(その一)
佐藤 保、正清 太一、渕上 太郎氏の三名の皆様に対する主尋問、反対尋問を傍聴しました。
1) 佐藤氏は奥様が亡くなられてから、主にテントに協力されていらっしゃる。裁判について言いたいことはテントを建てた時と何も変わっていない、福島に対して何も変わっていない。オリンピック招致のプレゼンテ-ションで収束したと言うが毎日約400tの汚染水を流している、原発輸出をしようとしている、世界の人々から金儲けのとんでもない日本人だと思われる。オリンピックの新競技場は取りやめたので、トルコ、ヴェトナム等と連帯し、粘り強く闘って原発を止めていくと話され傍聴席から盛大なる拍手が生じました。
2)正清氏は耳がご不自由のようでしたが、震災時2t車を運転し8回も日帰りで福島へ行ったそうです。政府、行政がきちんとした対応をしないのでボランティアとして動き、それが半年後のさらなる行動となった。忘れもしない5月2日ガイガーカウンターが鳴りっぱなし、道路左側には飯館村の人々がまだ非難しないでいる。すぐ福島民友、福島民報に電話し、それから全国紙に情報が載るようになった等の生々しい陳述をされました。
3)渕上氏は一徹(ごめんなさい)で聡明な方!聞いていて胸がすっきりしました。原発絶対安全?事故を検証してもいない。許されないことを許すという事は黙っていること。進行している事を変えるのは選挙であり、声をあげ共感を与えるのは国民の義務である。デモに出る、集会に参加する、合法性を目指すには物理的空間が必要である。
原告の皆様は国民が不条理になっている時声を上げてくれましたか?
声を上げる絶好の場所をちょっとかしてくれたと1972年立川について説明される、当時は公園の一角に学生のテント村があり、23張ぐらい?現場を見てはいないが立川市が場所を提供した等を陳述されました。
4)原告弁護士の反対尋問は代表者が誰か?専有を認めるのか!(これについては大口弁護士と裁判官から原告弁護士は注意されている)、国はいつから不動産業を始めたのかしら?と思いました。
5)最後にTさんが傍聴席の前に立ち、テントで販売しているTシャツを披露されましたので私も参加し、このTシャツ将来値打ちが出るので買って下さいと廷吏の方々(笑ってらした方もいた)に捨て台詞?を残し退廷しました。
(C.K)
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●7/24(金)安保法制抗議の国会包囲行動
安倍政権NO!首相官邸包囲
民主主義を取り戻せ!戦争させるな!
原発/安保法制/憲法/沖縄米軍基地/秘密保護法/TPP/など
主催:安倍政権No!☆実行委員会
●8月鹿児島・川内原発再稼働阻止の現地活動を応援!
首都圏から川内原発ゲート前抗議に合流しよう!
日程:第1陣日程:8月8日(土)~8月10日(月)の2泊3日
第2陣日程:8月9日(日)~8月11日(火)の2泊3日
○予定人数:100~160名
○移動について:羽田空港発の航空便で現地に向かいます。
○現地での行動:川内原発ゲート前行動に合流します。
○主催:「原発現地へ行く会」
申し込み方法など、詳細は TEL 070-5019-5907
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