テント日誌8月9日…ツクツクボウシの声も/久見崎海岸から再稼働反対
- 2015年 8月 10日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1429日商業用原発停止692日
ツクツクボウシの声も聞こえて…
昨日は立秋でやや涼しく感じられた。
今日も午前中はひんやりした風が吹き過ごしやすかったが、矢張り午後になって暑くなったので溶けた氷水で打ち水し涼をとった。
70年前の今日、ソ連が参戦したと言うので今日はロシアディーだとか、右翼の街宣車が大挙してやって来て外務省に軟弱外交はやめろ、北方領土奪還などの声をあびせていた。
そういえば去年も同じようなことがあった。去年はたしか土曜日だった。
Tさん、Hさんと第2テントで過ごしたことを思い出す。
民族派の何とやらは前説で農水省の方からテントに向けトラメガで脱原発は良いけれど国有地の不法占拠はやめろと大演説をしていった。
時折テントに悪態をついて行く車もあったが、実害はなくホッとした。
今日は長崎に原爆を落とされた日だけれど…と言っていく車もあった。
なかには暑いのに頑張っているね。と言ってくれる右翼もいたけれど…
今日はテントの要員が川内原発に行っているので座り込みの人が少ないのではと心配して女性たちが来てくれたのでいつもより賑やかだった。
国会前で何かあるのではとやってきた人も居てMさんと色々話してカンパをして帰られた。
安倍政治を心配している人が多いです。
4時過ぎても警察の警備は続いていたのでちょっと気になったがテントを去った。帰り道でツクツクボウシの声を聞き、秋を感じて嬉しかった。(I・K)
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久見崎海岸から再稼働反対の声がヒートアップ
前日夜に「原発現地に行く会」の支援で鹿児島市に入った一行はバス2台に分乗して久見崎海岸に9時半頃に到着。
久見崎テントを見学。経産省前テントひろばの仲間が沢山たむろしている。
丁度、ウミガメ監視委員の中野さんがテント村ロビーに来られ、15人程でウェルカメ話を聞く。
早朝にウミガメが99個産卵したそうだ。中野さんから海亀の神秘と命の尊さを学ぶ。辺野古の漁師さんから聞いた美しい情景、月夜に夜釣りに出た小舟をジュゴンと海亀が泳いでついてきた、を思い出す。太平洋を渡ってメキシコまで泳ぎ何年も後に再び久見崎に戻ってくる亀たち。それまでこの海岸が放射能汚染されず無事であることを祈る。
午後には、今朝の便で鹿児島入りした第2陣も到着。海岸に設営された舞台を中心に炎天下の大集会。沢山のテレビカメラや記者が撮影している。
主催のストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委の向原さんが川内1号機のぼろぼろの再稼働を糾弾した。鎌田慧さんが、脱原発運動が人間の名においていのちを大切にする行為と断じ、鳥原良子さんが原子力規制委員会の「黒枠白抜き」審査、制御棒の挿入時間の偽装を伝え、三宅洋平さんが海亀の話から人間だけでなく生態系を含めた総ての命の大切さを訴えた。シュプレヒコールとともに赤地に白く「ストップ再稼働!」と印刷された集会プログラムの表面を皆で掲げて怒りの結集を表明。全国紙で報じられるといいのだが。
その後、川内原発ゲート前まで上部を有刺鉄線で頑丈に囲まれた九電川内発電所に沿って1.7kmを歩いた。炎天下の登り坂でかつ警官が不必要に梯団を分断して通行妨害したのには参った。それでも各梯団がゲート前でシュプレヒコールして川内原発再稼働反対を訴えた。九電が聞く耳を持っていないかも知れないが。
この日、安倍首相が「世界で最も厳しいレベルの新しい規制基準に適合」した原発を動かすと長崎で会見したが、原子力規制委員会が作った「新規制基準」は福島事故を踏まえずに既存原発を動かせるように作った世界最低水準の基準であり、その審査も設置変更と工事計画と保安規定と使用前検査の認可が「違法」、「耐震偽装」と指摘されるほどひどいもの。この事実を多くの人が知れば再稼働を止められると思うが…。
暑い経産省前テントひろばの泊まり番を替わってもらった人たちに感謝しつつ。
(K・M)
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※鹿児島川内原発再稼働阻止!ゲート前行動
8月10日(月) 7:00~19:00 原発ゲート前抗議行動
8月11日(火) 7:00~19:00 原発ゲート前抗議行動
http://tinyurl.com/nupnzus
「『太陽と月と』私たちの憲法の人々の情熱」の上映とお話会
8月12日(水)18時30分 第二テントにて(無料)
子供のころに納涼映画が小学校の校庭などであって楽しかった記憶があります。それを思い出してというわけではないのですが、テントで映画会をやります。この映画の監督である福原さんは以前から知り合いですし、この映画できたころの上映会で一緒したこともあります。憲法が話題になると日本国憲法はアメリカによる押し付けであるという議論がすぐ出されます。この一面はあるのですが、その制定に関与したものはもっと別の要素がるわけで、その大事な面はあまり語られません。ここはあまり語られません。日本国憲法の制定についての憲法理念(憲法についての考えや構成内容)の面から言及されているのがこの映画です。その意味で日本国憲法の源流となった五日市憲法(草案)や鈴木安蔵の憲法研究会のことなどとても興味深いところが取り上げられています。当日はこの作品の監督の福原進さんに来ていただいてお話をしていただきます。尚、8月16日(日)には午後6時から増村保造監督で若尾文子主演の『赤い天使』を上映し、戦争についての座談をやりたいとおもいます。この映画は戦後の戦争映画では出色のものだと思っています。(M)
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