11/1【読書会】「サミット体制」とはなにか?
- 2015年 10月 13日
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- 戦時下の現在を考える講座
戦時下の現在を考える講座 For Beginners
11月1日(日)14時-16時
つくば市立吾妻交流センター 小会議室
(つくば市吾妻1-10-1、TX線つくば駅前 つくばセンタービル4F)
資料・室代:300円
テクスト: 栗原 康『G8サミット体制とはなにか』(以文社、2008年 ※品切れ)
※事前にテクストがお入用の方は、対応しますので下記お問合せまでご連絡ください
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◆来年開催されるG7伊勢志摩サミットの一環として、つくば市では2016年5月15日~17日にかけてG7科学技術大臣会合が開かれます。市と県は国際科学技術都市TSUKUBAを世界に発信して更なる投資と人材を呼び込むとか経済効果が当てこめるとかスイートルームを公費で増設しようだのと喜んでいますが、実際サミットとは何をやっている所なのでしょうか?そこに毎年集まる人たちが何をどうやって決めどのように実施しているのか、世界のてっぺんの行事は下々の者にとっては、遥か雲上のお祭りのこだまの如く関わりようもないものに思えます。
◆しかし私たちがサミットに無関心になってしまうのは、それが非公式・非公開・非民主的な秘密会議であるという性格のゆえでもあります。世界のほぼ全ての国が加盟している国連と異なって何ら法的な根拠も持たず、自ら頂点=summitを名のるわずか数ヶ国(米・カナダ・英・伊・仏・独・日)の政府グループが、経済・労働そして軍事を可能な限り多国籍企業の活動しやすいようグローバルに再編してゆく、これがサミットの目的です。その実行の結果が地域経済の破綻・環境破壊・貧困・飢餓・難民そして戦争/テロとなって広がり、地球上を荒廃させ、抜きがたい絶望を植え付けてきた。それがここ40年の世界の歴史です。
◆サミット開催国で毎年大規模な抗議行動が起こるのはいたずらなお祭り騒ぎではありません。いま国内で進行しているTPP参加も派遣法改悪も安保法制もこの「世界政府」の統治下で進められており、一国だけでは、また政権がどう交代しても変えるのは不可能だということを私たちは思い知らねばならない。それでもまだサミットに不感無覚のまま、はかない<平和>と<民主主義>に閉じ籠ろうとしていてもいいのか?
◆今回読むのは、このような「サミット体制」の歴史と実体をじつに分かりやすくまとめ上げている唯一の本です。キーワードは<新自由主義>と<新植民地主義>。本書は新自由主義政策の入門としてもうってつけです。残念ながら品切れ中ですが、報告者が要約・解説するので大丈夫、未読OKです。「世界の暴動」なる素敵な4つのコラム付。
主催:戦時下の現在を考える講座
お問合せ:
電話 080-5459-9576(鈴木)
メール under_the_war_regime@yahoo.co.jp
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