テント日誌10月31日(土) 経産省前テントひろば1512日
- 2015年 11月 2日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
緊張感の中にあるテントだが、久しぶりの大掃除
天気予報どおり寒い一日だった。
テント周辺の木々は日ごとに色づいている。
午後からYさん主導でテントの簀の子をはずし、3ヶ月ぶりに大掃除をした。
幸い若者が居てくれたので荷物の持ち出しやら助かった。
大量のゴミも片付けて気持ち良くなった。
相変わらず鳩と雀が餌をねだりにやってくる。
優しいOさんが餌をやって満腹になったのだろうか、
一羽の鳩が枯葉をくわえては落とし、またくわえているので、皆で何のために?
と想像力を働かせて楽しんだ。
ある人は巣づくりのため(?) ただ遊んでいるんじゃない(?)枯葉を拾っているMさんを手伝おうとしているのかも?
などなど色々考えたけど、結局遊んでいただけみたいで最後は枯葉を落として飛んでいってしまった。
今日もテントを心配して何人もの人が寄ってくれた。
RAFIQ(ペルシャ語・アラビア語で友達と言う意味)で難民問題にかかわっている
高槻と京都の人も来てYさんなどと話していった。
テント前をハロウィンの仮装をした外国のこどもも通る。
日本人は外国の祭りに浮かれている場合じゃないと思うのだけれど…
色々心配ごとも多く、寒かったけれどのどかなテント前だった。(I・K)
不当判決に対する経産省前テントひろばの声明(確定版)
経産省前テントひろば 渕上太郎
「テント裁判」において東京高裁(民事24部 高野伸裁判長)は、2015年10月26日、判決を下した。大方の予測通りの判決で、基本的には原告(国側)の主張を全面的に認め、「テントを畳んで経産省の管理地から退去せよ」「一日当たり2万1917円の金員を払え」「これには仮執行の条件を付す」というものである。不当判決である。私たちは直ちに最高裁への上告と仮執行停止の申立の手続きをとった。私たちは、2011年の9月11日来、今日までこの公共的空き地にテントをたてて、脱原発を訴えてきた。この裁判も2013年5月より2年半になろうとしている。そして残念ながら、判決の当日、愛媛県の中村時弘知事が伊方原発3号機再稼働の同意を表明した。
私たちの意志は明快である。原発の再稼働はならぬ、ということである。わが経産省前テントひろばは、2011年東電福島第1原発事故について、その責任を誰も取らず、大事故の原因究明もままならないままでの原発の再稼働・推進の方向が民主党政権のもとで露骨な姿を示すようになったちょうどその頃に、国民の脱原発の意志の自由な表現としてつくられたものである。今日でもそうだが、国民の大多数が原発に反対している。原発の否定は今や広く国民の意志である。しかし決して一枚岩ではなく、この国民の意志は幅広く様々な特徴を持ち、矛盾を含むものである。当然のことである。
しかし今日の安倍自公政権は、この様々な傾向をもつ民意を巧みに分断し、あるいは取るに足らないものとして再稼働に突き進んでいる。つい最近の川内原発の再稼働は、鹿児島県知事と議会、薩摩川内市長と市議会の同意だけでよしとして、地元住民の不同意の意志を無視したまま再稼働を強行、九州電力自身は不同意住民の説明会開催要求を拒否したままである。
しかも原発の安全性及び避難の問題等の最終責任については、電力事業者、原子力規制委員会、政府、原発立地行政等々がそれぞれ勝手な言い分で責任逃れを言い、極めて分かり難くしている。規制委員会は「適合性審査は安全性を担保するものではない」と言い、政府は「規制委員会によって安全性が確認された原発の再稼働を進めていく」と言い、原発立地の知事・市長は「国民の生活レベルを守り、わが国の産業活動を維持する上で再稼働はやむを得ない。政府の再稼働方針を理解する(鹿児島県伊藤知事)」といった調子である。最近の林幹生経産大臣は「原子力規制委員会が世界最高水準の規制を進めているわけですから、それをクリアできる十分なものが得られれば進められるのかと思っております」などと言っている。
結局のところ、我が国の政治は、一部電力事業者とこれに群がる原子力村の経済的利益を優先させ、原発問題を「電力の安定供給がなければ経済的発展が成り立たない」という、あたかも全国民経済の趨勢を左右するかのような論議にすり替えて、ついには一電力事業者にすぎない九電と一体となって川内原発1・2号機の再稼働を強行してしまった。次の原発再稼働は四国電力伊方原発3号機、関西電力高浜3・4号機などとされている。
民意を無視した一部原発の再稼働が行われてしまった今日、脱原発運動はどうするのか。これでお終いというわけではあるまい。闘いは決して負けてはいない。脱原発の運動はけして短期的な展望のもとで闘われ始めたのではないし、1つの原発の廃炉に30年~50年という時間と莫大な費用が掛かるであろうことは、もとより明らかであった。脱原発の運動は、曲折を経ながらも、粘り強く闘いを継続していかねばならない。経産省前テントひろばの闘いも同様である。例え、高裁判決により、国がテントを撤去したとしても、闘いの主導権を確保しつつ、脱原発のためのテントひろばは継続されるであろう。脱原発の国民的意志の表明は、原発がある限り止むことはない。
2015年10月29日 東京高裁判決にあたって
テント関連、あるいはテント周辺での行動予定
テントは高裁の判決の後、国側の動きに備えた緊張が続いています。多くの方が泊まり込みや座り込みに参加をいただいておりますが、僕らは上記の声明にあるようにテントひろばを継続する闘いをやりぬくだけです。また、テント周辺
では集会などの行動も予定されています。参加を!
11/4(水)の二つの抗議行動
1.第16回九州電力川内原発再稼働をやめろ!九州電力東京支社抗議
日時:11月4日(水)17時30分より18時30分
場所:九州電力東京支社(JR有楽町駅前電気ビルヂング前)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
2.第26回東京電力本店合同抗議行動
東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
原発再稼働は日本を滅ぼす
日時:11月4日(水)19時より20時
場所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
11/ 5(木)裁判東電株主代表訴訟第21回口頭弁論10:30~東京地裁103号法廷
報告会:参議院議員会館(予定)
11/ 6(金)抗議行動 首相官邸前抗議
アベ政治を許さない!!
同じポスターを全国一斉にかかげよう
11月3日(火・祝)午後1時きっかり
◆◆全国一斉行動 再開のお知らせ◆◆
7月18日午後1時の「掲げる会」にご協力ありがとうございました。
8月、9月と体調をくずしていましたが、政治のあまりのひどさに、また「アベ政治を許さない」を掲げようと思い、よびかけます。
再開第一回目の11月3日(火・文化の日・憲法公布記念日)私はこの日長野県阿智村の「満蒙開拓平和記念館」前に立ちます。(国会前には、有志が立ちます。)
そして、毎月3日午後1時にくりかえします。
それぞれの場で、おなじ抗議ポスターを、おなじ時間に掲げます。
現在の政治のありかたに対する、私たちのギリギリの意思表明です。
ファックスやネットでも広げてゆきましょう。
2015年10月 澤地久枝
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