テント日誌2月6日…餌をねだる鳥たちもむげにできない
- 2016年 2月 7日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1610日
餌をねだる鳥たちもむげにできない、冬場は…
怪我でお休みしていたYさんが復帰し、人手不足を心配してOさんも早く来て下さり、泊まり開けの方も残っていて下さっていたので今朝は賑やかだった。
外務省前は北方領土の日を控え昨日に引き続き厳しい警備だったが夕方まで何事もなし。
90近いお母さんを介護していると言う男性、今日はショートスティに預けたのでと来て座ってくださった。
介護の大変なことなどいろいろ話してくれた。
原発反対だという80歳過ぎの男性が来てヒートティックや極細発熱繊維・アルミシートなどを使って冬の寝室を暖かく過ごす工夫をしている話をして くれた。そして健康のため毎日一万歩歩いているそうです。すごい!
節電のための工夫も大事ですね。
時折薄日が差していたがやはりまだ寒い。
今日はいつもの鳩とすずめに加えてムクドリ(?)もやってきた。
通りがかりに糞で道路が汚れるから餌をやらないで、と言った人もいるけれど、
鳥たちとは長年の付き合いで餌をねだりにやってくるのをむげにも出来ない。
3時過ぎて冷えてきたのでTさんと私はテントを去った。(I・K)
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国会前には、赤いコート姿の澤地久枝さんはじめ、100人ほどが集まりました。
わぁ…。国会正門前ということ?
どうりで国会議員会館前には人っ子一人いない状態だったわけだ。
私は参議院議員会館前で「ひとりだち」(添付)。前々日に大垣を発ってインターネット環境から離れていて、「3日行動」の情報を収集できませんでした。3日は11時頃に脱原発テント村に立ち寄ったのだから「この辺りで3日行動の予定は?」と聞けば良かったかな。
とはいえ、結局のところスケジュールが超タイトなことになってしまったから、まあこの形でやるしかなかったのだけど。
(でなければ警備員につまみ出されることを覚悟して議員会館の中でポスター掲示行動をやるか、しかなかった)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1498960337079719&id=100008973008130&pnref=story
いつもテントに寄っていただく岐阜の近藤さんです。ちょっと残念でした。澤地さん提起の一斉にポスターを掲げる行動(毎月3の日)は全国各地で行われているようですが、国会周辺では国会正面前でやっているようですね。(M)
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畑から考えた日本国憲法
昨年、私は地元の農家の方の指導・助言付きの農業体験塾に入りました。
早朝、昼間、夕方、横着にも自分の都合に合わせて、畑に行っています。
この色を何と表現したらいいのだろう! 陽光を透かして見るピーマンやキュウリ、シシトウの葉っぱにはいつも見惚れてしまいます。
空気の通りがよくなるように、野菜の呼吸が楽になるように、土を起こし、野菜に養分が行くようにと雑草を取り、陽光が十分になるようにと支柱に茎を縛ってつる伸ばし、葉っぱの泥を落としたりしていると2時間くらいすぐに経ってしまいます。
ピーマンの葉っぱにカタツムリが乗っていたり、掘り出した里芋にミミズがへばりついていたりと「発見」も楽しみの一つ、「畑のチカラ」に脱帽です。気持ちが穏やかになるのがわかります。
(畑を)耕す;栽培=Culture=文化、と連想は尽きません。
けれど、「沈黙の春」を読んでから、簡単に、畑万歳!野菜万歳!と云えなくなりました。
家畜や野菜は、いずれも野生生物から、人間の利用目的にかなうように“改良”されたものです。
豚ならば肉、稲なら種子、キャベツならば葉、大根ならば根といった各器官を、人間の利用に有利なように改造しているのですが、自然界の生物としてみたら、それは身体の一部の器官だけが、他の器官と比べて不釣り合いに肥大化させられることを意味しています。
改良の実態が、奇形生物であると思い知らされ複雑な気持ちです。
人間は生物の自然環境を変え得る。それが進歩である筈でした。けれど、人間の利益に資するはずのDDT、化学薬品の濫用は、多種多様の生物群の全体のバランスを崩してしまいました。
薬品に対して、耐性をつけた害虫の進化、除去された害虫に抑制されていた別な害虫の爆発的な増加は、毒性をさらに強化した薬品を作り出しています。
現実はイタチゴッコの繰り返しです。
悪循環の連鎖はやがては過去から未来につながる筈の遺伝子を破壊し、変化させてしまいます。
ここで留意すべきは、害虫、益虫はもともと別々に存在しているのではないということです。
生物同士の関係性において、害虫にもなり益虫にもなり得るのです。
ケースバイケース、関係性においての善悪、多面性を持つというのは、人間の世界と同じです。
だからこそ一方的に人間側の利用目的にかなうかどうか、人間にとって害になるからとの理由で、害虫退治をしてはいけない。この地球上では、多様なたくさんの命がモザイク様に組み合わされ全体として生きているからです。
畑から現状に目を移すと、身の回りでも世界でも、いろんなことが起こっています。いじめ、虐待、パワハラ、紛争、テロ、それらはすべて、当事者にとって、正義と正義のぶつかり合いです。
自分は正しい、悪いのは相手だとその非を糺そうとします。害虫退治と同じです。
これではいけないと、日本国憲法は別の道を指し示してくれています。
日本国憲法の前文は謳っています。
2項:われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
3項:われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない
「害虫退治」では問題は解決できません。
先ず、自分を特別な存在だと思わないこと。身近なところから、意識的に縦の関係を外すことです。この世界には多様な命のあること。それは互いの関係性において害にも益にもなり得る命であること。その多様な命のおかげで生かされていること。人間もその一つであること。
戦争の惨禍・廃墟から生まれた日本国憲法は、この世界と人間の実相を見て、「生き得る社会」を目指したものです。多数決でもいけないものはいけない。立憲主義の歯止めを持つ日本国憲法は私の指針であり、支えなのです。
カーソンも書いています。「私たちの住んでいる地球は自分たち人間だけのものではない―この考えから出発する新しい、夢豊かな、創造的な努力には、≪自分たちの扱っている相手は命あるものなのだ≫という認識が終始光り輝いている。」と。
(参考書籍)
「沈黙の春」レイチェル・カーソン著 青樹簗一訳 新潮文庫 昭和49年2月発行 (テントにも泊まったりしていただいている、埼玉もM・Mさんからのメールです。掲載させていただきます)
過酷事故のリスク
昨年12月に福井地裁で高浜原発3、4号機の再稼働差し止めの仮処分を取り消す決定があった。新規制基準は合理的であり、それにもとづく関電の対策にも瑕疵はなく、再稼働して差し支えないという判断である。
新規制基準が原発安全保障の世界標準に及ばない内容であることは明白なのに、世界屈指の地震・火山国であり、福島原発事故を体験した日本の原発規制がそれで十分というのは、およそ理解できない。
ところでこの決定では、争点にかんしてはすべて関電の主張を認める一方で、過酷事故が起きる可能性をまったく否定するものではないとしている。過酷事故は起きうるが、そのリスクは「社会通念上、無視しうる程度にまで管理されている」というのである。
一般的に事故リスクの大きさは〈事故発生頻度×事故1件あたり被害額〉で計算される。したがって、事故発生頻度が十分に小さくとも1件あたり被害額が十二分に大きければ、事故リスクは大きなものになる。そのような可能性がある事案の場合は、事故発生頻度が極小であっても、事故リスクは無視しうる程度にはならない。これは常識だろう。
福井地裁の決定は、[過酷事故発生リスク(過酷事故発生頻度)極小→過酷事故リスク極小→無視してよい]という論理連関になっており、一国の存亡にかかわるような被害さえ生じることがありうる原発過酷事故のリスク評価としては、初歩的にして致命的な誤りを犯している。
福島原発事故を経験して、過酷事故の可能性を無視することはできなくなった。それにもかかわらず安直に原発の再稼働を是認しようとした結果が、これである。本来裁判所に求められていたのは、原発過酷事故についてはたとえ事故発生頻度が極小であっても事故リスクは小さいとは言い切れないという常識を踏まえて、それでも再稼働を是認するに足るだけの理由があるか否かを吟味することだったはずだ。
温暖化防止と原発
昨年12月に開かれたCOP21において、各国が責任を共有して地球温暖化防止の取り組みを進めることがようやく決まった。地球温暖化防止は21世紀の人類が直面する最重要課題の一つだが、残念なことに日本ではこの問題についての関心も意欲も非常に低い。政府と産業界にはやる気がないし、本来なら温暖化防止に主導的な役割を果たすべき環境・エネルギー問題に関心が高い人びとの取り組みも弱い。政府の無理無体な原発推進策動に対抗することに時間とエネルギーを費やさざるをえず、温暖化防止の取り組みにまで手が回らないのである。
同時に、温暖化防止が原発推進の口実にされ、そのことへの反発が温暖化防止の積極的な取り組みを妨げているという面もある。そこで以下では、温暖化防止と原発との関係を電源構成という切り口から考えてみる。
福島原発事故以前、電力9社全体で原発と火力発電が総発電量の9割以上を占め、原発が優先電源、火力発電は調整電源とされていた。原発の限界費用は火力発電のそれよりも小さいから、この振り分けは合理的である。
限界費用とは、発電設備はすでに存在している状態で、発電を行うことによって追加的に発生する費用のことである。複数の電源が存在する場合には、限界費用がもっとも小さい電源から優先的に稼働(あるいは送電網に接続)すればコスト的にもっとも有利になる。原発の限界費用は燃料費と放射性廃棄物処理費用がほとんどを占め、火力発電では燃料費がほとんどを占める。なお再エネ発電(バイオマス発電を除く。以下同じ)は、燃料が要らないから限界費用は事実上ゼロである。この3電源の限界費用の大きさについては 再エネ発電<原発<火力発電 という関係がある。
話を戻して、原発は出力調整や停止・再起動が難しい硬直電源であり、火力発電はこれらが比較的容易であるという両電源の技術的特性からも、原発=優先電源、火力発電=調整電源という振り分けは合理的である。福島原発事故以前の原発の発電シェアは3割程度だったが、それは原発の技術的特性(および設置の社会的困難性)に規定されてであって、そのことによって原発が優先電源であったことが否定されるわけではない。
ところで、原発は予定外の運転停止が珍しくなく、1基の運転停止で百万kWもの電力が失われ、福島原発事故のような大事故が起きれば、事故炉だけでなくすべての原発が長期間停止することさえある。原発を主要電源として用いる場合にはこのような事態に備えておくことが不可欠である。
火力発電が主力電源として存在している場合には、火力発電の稼働率を上げること(火力発電は調整電源として使われるので、平常時は低稼働率である)と、バックアップ用として待機させておいた老朽化した火力発電を再稼働すること、この二つの措置でこのような事態に対処することができる。実際に福島原発事故の際にもこの二つの措置と節電とによって深刻な電力不足を回避しえたのである。つまり火力発電が原発のバックアップ電源の役割も果たすのである。
このように原発と火力発電は非常に相性がよい。
ところで、日本は2050年までに温室効果ガス(GHG)排出を2013年比で81%削減することを国際的に約束している。産業革命以降の気温上昇を2℃以下に抑えるというCOP21で確認された目標を達成するためにも、この程度の削減は当然である。ところで、発電部門は最大のGHG排出部門であり、かつもっともGHG排出削減が容易な部門であるから、この国際公約を達成するには発電部門のCO₂排出はほぼゼロにする必要がある。
そうなった時に火力発電が主要電源の一つとして生き延びるには、CO₂排出を劇的に削減できるCO₂回収貯留(CCS)が全面的に実用化されることが必須である。しかしCCSはまだ実証実験の段階であり、技術面、コスト面で克服されなければならない課題が多々ある。さらに時間的制約も厳しい。これらを考えれば、タイムリミットである2050年頃までにCCSが全面的に実用化されることはありそうにない。結局のところ、温暖化防止を進めれば火力発電は退場を余儀なくされることになるだろう。
残る主要電源候補は再エネ発電であるが、再エネ発電と原発は相性が非常に悪い。原発は硬直電源だから優先電源として用いるほかないが、それは限界費用がほとんどゼロの再エネ発電を調整電源として用いることを意味し、あまりに不合理である。
より深刻なのはバックアップ電源の準備である。再エネ発電がバックアップ電源の役割をも担うことは不可能だから、原発と再エネ発電が主要電源である場合は、バックアップ電源は別途新規に設置(建造)するほかない。それには途方もない費用を要することは明白である。つまり[原発+再エネ発電]の電力構成ではバックアップ電源の準備は事実上不可能なのである。
以上のことから、[原発+再エネ発電]のセットは成り立たないこと、原発は火力発電なしでは存立しえないことが分かる。逆に温暖化防止・再エネ発電促進と脱原発は相性がよい。両者を並行して進めることは可能であるばかりか、大きな相乗効果を生むことになる。(原発雑考331号よりの転載)
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週金曜日は5時から経産省前抗議行動(テントひろば主催)
官邸前抗議行動(6時毎30分から)もあり
福島原発控訴団からのお知らせ
◆2.9「原発事故の責任を考える学習会」開催!◆
福島原発事故の責任を問う刑事裁判が開かれます。
大津波を試算していながら、なぜ対策は行われなかったのか。
東電と経産省と福島県の間で、どのような力が働いていたのか。
真実を闇に葬ってはなりません。
2016年2月9日(火)
13:30~16:00(通行証は13:00より配布)
参議院議員会館 講堂
講師:鎮目宰司さん(共同通信科学部記者)
主催:原子力資料情報室/福島原発告訴団/もっかい事故調
参加無料
問い合わせ:福島原発告訴団
【同日開催】告訴団検察審査会前行動
2月9日 12:00~12:45 東京地裁前
福島からバスが出ます!
行 福島駅西口発7:10~ 郡山教組会館発8:10
帰 参議院議員会館前発16:30
*乗車場所・ご連絡先をお知
料金は1500円です。
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