たんぽぽ舎から TMM:No2757
- 2016年 4月 14日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2757】
2016年4月14日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.春も終わり春眠から醒めて行動の初夏到来!といきたいもんです
この友人の存在は情報が有難いだけでなく、
行動への刺激であり私の元気の元。私の誇り……鳥居光代さんより
4月8日第191回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告?
にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.一体のものとしての原爆と原発
潜在的核武装と闘う反原発運動へ 連載その4
武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆5/14上関どうするネット・イベントのご案内
「いらんじゃろう!上関原発~人も自然もいきものも~」
ゲスト
小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
清水敏保さん(「上関原発を建てさせない祝島島民の会」代表)
★4.新聞より
◆老朽1、2号機 延長「待った」 高浜原発 差し止め提訴
名古屋地裁 住民ら「40年超危険」
(4月14日東京新聞夕刊1面より)
━━━━━━━
・脱原発川柳【不当にも 不当判決 不当過ぎ】 乱 鬼龍 (転載自由)
━━━━━━━
※4/20伊方原発動かすな!第7回「四国電力東京支社抗議行動」にご参加を!
日時:4月20日(水)18時30分より19時30分
場所:東京銀行協会ビル前(都営三田線大手町駅D4出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
━━━━━━━
※4/20学習会にご参加を!
「原発棄民-この国の政府は原発避難者を消滅させようとしている」
お 話:日野行介さん(毎日新聞特別報道グループ)&
吉田千亞さん(ママレボ)
日 時:4月20日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.春も終わり春眠から醒めて行動の初夏到来!といきたいもんです
| この友人の存在は情報が有難いだけでなく、
| 行動への刺激であり私の元気の元。私の誇り……鳥居光代さんより
| 4月8日第191回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告?
└──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
先週4月8日金曜日は、前日の花散らしの雨で、桜も散って春も終わり、な感じでした。
春眠暁を覚えず。なんとなく春霞の中にいる様な、ぼーっとしたあーんニュイな気分で、ここ一ヶ月ばかりを過ごしておりました。
官邸前には来ておりましたがただただウロウロするばかり。そろそろ何とかしないとなぁと思っているところで、鳥居さんから、下記の原稿頂きました。一読して、アンニュイだぁ何て言っていてはいけないなとおもった次第であります。(と言いつつ原稿貰ってはや1週間^_^;)
以下、ほぼ原文まま。
この友人の存在は情報が有難いだけでなく行動への刺激であり
私の元気の元。私の誇り
大阪のこと 鳥居光代(東京在住)
4月半ばに大阪釜ヶ崎で福島の長谷川健一さんの講演会があると、大阪の友人が知らせてくれた。長谷川さんの著書を読んで講演会があれば行きたいと思っていたが、この日も行けず。残念。
釜ヶ崎では今年に入ってから私の知る限りでも、報道写真家樋口健二さんの写真展と講演会が2月7日に。また、2月20日には河野康弘さんのジャズピアノと語りの会が開催されている。日本のあちこちで福島第一原発事故の風化が言われる中、釜ヶ崎では地に足の着いた、積極的で前向きな活動が持続されているのが分かる。
釜ヶ崎の人達を始めて意識したのは、2013年12月四国松山での伊方原発反対集会だった。揃いのTシャツと赤いハチマキ。「釜が崎」の幟(のぼり)の下で勇士達が大集団をなしていた。次は九州川内原発ゲート前にバスで乗りつけて来た時、ゲート前から拍手が起こった。バスから降りてきた釜が崎の人達のおかげでゲート前の人数が2倍になった様で嬉しかった。その他にも東京代々木公園か、明治公園で見かけた覚えがある。揃いの赤いハチマキと人数の多さは力強く、仲間として心強さを感じる。
釜が崎での講演会の情報を教えてくれた友人の手紙には、「関西電力本社前に通い始めて1年。ただ座っているばかりでもと考え、この間から退社する関電社員に向け、横1.5mの“老朽原発動かさないで”の横断幕を持ってスタンディングを実行。
黙って、できるだけ笑顔で。反応は、チラッと目をやる人、無視の人、見てて見ない人、通り過ぎてから見直す人、色々。昨日は1人近づいてきて、それとわからない風に頭を下げてくれた人がいて元気が出ました」と横断幕の絵入りの手紙。その続きに私が送った“NONUKES voice 07”の感想メモもありました。
「・広瀬さんの講演を聞いたばかりだったので講演内容が再認識できて良かった。・高浜原発再稼働反対集会は自分も参加していたので1月24日から1月27日までの全国集会が詳しく書かれていて嬉しかった。・辺見庸さんの講演会に行く予定が入っているので、事前に講演内容を読めたのが有難い。知りたいことが満載の“NONUKES voice”は有難い」と絶賛。
毎週金曜の関電本社前の集会参加を始め、講演会や映画に積極的に参加している友人は、沖縄での座り込みも計画中とのこと。その上「リニアモーターカーも気になるのよね」と関係書を読んでいる。この友人の存在は、情報が有難いだけでなく、行動への刺激であり私の元気の元とも言える。私の誇りでもある。
┏┓
┗■2.一体のものとしての原爆と原発
| 潜在的核武装と闘う反原発運動へ 連載その4
└──── 武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
◯ では日本側はどうだったか。敗戦直後、日本の原子物理学者は惨めな状態にありました。戦時中、日本軍部も科学者を動員して原爆製造を試み、武谷三男さんなどもウラン235の分離実験などを細々とやっていたようです。占領軍が入ってきて、サイクロトロンも芝浦の海に捨てられて、一切研究を禁止された。
原子物理学者は、原子力、原爆の恐しさをよく知っていたので、原爆につながる研究をこれからどうすべきかについて、学術会議などで議論を重ねていました。
◯ 最終的には、「自主、民主、公開」の3原則で研究を再開すべしと合意するのですが、正力はじめ中曽根康弘など政財界の原子力推進派は、科学者が議論ばかりしているといきりたち、「札束でほっぺたを引っぱだいてやらなければ彼らは動かない」として、国会に原子炉導入のための原子力予算を強引に提出して通してしまいます。1954年3月4日、ビキニ被災3日後のことです。自民党の前身のいくつかの保守党議員が超党派で、初めての原子力予算を衆議院に上程しました。提案説明に立ったのは改進党の小山倉之助ですが、この提案理由がすごいものです。原子力はまず軍事問題として説明されるのです。こういう調子です。
『近代科学兵器の発達はまったく目まぐるしいものがありまして、これが使用には相当進んだ知識が必要であると思います。現在の日本の学問の程度でこれを理解することは容易なことではなく、青少年時代より科学教育が必要であって、日本の教育に対する画期的変革を余儀なくさせるのではないかと思うのであります。(略)
この新兵器の使用にあたっては、りっぱな訓練を積まなくてはならぬと信ずるのでありますが、政府の態度はこの点においてもはなはだ明白を欠いておるのは、まことに遺憾とするところであります。また、MASの援助に対して、米国の旧式な兵器を貸与されることを避けるがためにも、新兵器や、現在製造の過程にある原子兵器をも理解し、またはこれを使用する能力を持つことが先決問題であると思うのであります。』
◯ だから、原子炉を作る予算をつけろ、というわけです。これは相当ひどい話です。これがそのまま原子力政策の基本になったわけではないのですが、こういう軍事的文脈のなかで原子炉を作るという話が出たということが重要なことです。
原子炉は電気を供給するためのものとしてまずあったのではなく、もともと核兵器を作る設備として理解されていたことを反映しているからです。
原爆製造のための原子炉は大量の熱を放出するわけですが、最初は、米国はこの熱をただ川に捨てていた。しかし捨てることは大変手間のかかることだった。
それならこの熱を発電に使ったらどうかというところから原発は生まれている。
だから、もともと発電するために原子炉が開発されたわけではないです。日本が最初に導入した英国の原子炉は核爆弾製造のために設計された原子炉の一種でした。そういう経過があるから、小山議員の話はあながち嘘ではない。
◯ さて、発電用原子炉の導入には冷戦におけるソ連との対抗という文脈がありました。(そのほかに原子力潜水艦用がありますが、これも軍用です)。
また、原子力といえば原爆という連想を絶ちたいという文脈があります。そして最後に発電が副産物として出てくる。そもそもこの全体が軍事からでてきたものです。
一体、お湯を沸かして蒸気を発生させるのに、わざわざあの複雑、巨大、危険な原子炉という装置を使う必要があるでしょうか。石油で石炭でも薪でもボイラーを熱することはできるはずです。
原子炉のような複雑、巨大な装置で蒸気を作るというのは、そもそも最初にその装置が兵器製造のためにとして存在していたからです。あるものだから、それを使う。
そこから発して、原爆製造の方を合理化するために、平和な生活にも役立ちますよと宣伝するために政治的に使う。
しかし先にちょっと触れたように、当時の日本(今でもそうかもしれませんが)は、進歩と科学にものすごく憧れており、これは米国への憧れにも結びついていた。アメリカに負けたのは、アメリカにくらべて、科学技術が劣っていたからだという戦争理解が支配的だった。
◯ 他方、進歩陣営の側には、ソ連の計画経済による自然改造計画へのあこがれがあった。このソ連モデルについては、戦前日本の軍部は、ソ連の第一次5ヶ年計画を羨んで、満州の開発をひそかにソ連の5ヶ年計画をモデルにして進めようとする考えが有力だった。戦後の日本では、米国のTVAとソ連の5ヶ年計画が、右と左のそれぞれにモデルとされたわけです。
当時の日本共産党の徳田球一書記長は、原子力万々歳でした。彼はど素人ですが、利根川水系大改造計画というのを手作りして、発表してたりしています。これは余談ですが。とにかくそういう時代的雰囲気があったのです。
そういう開発哲学が根本から問われ、崩れていくのは1960年代後半から1970年代にかけてです。環境問題、エコロジー問題が深刻化し、人々の意識に上り、住民運動が起き、水俣が焦点化し、三里塚闘争が起きる。四日市喘息など様々な公害問題がでてくる。このなかで単線的な進歩の考え方が間違いではないかと問われるようにある。
こうした時期にかぶさって、原発を核とする原子力が根を下し、巨大な権力としての原子力産業コンプレックスが成立するのです。1960年代から70年代までの時期です。【次回へ続く】
※連載その1は「4/11【TMM:No2754】」掲載
連載その2は「4/12【TMM:No2755】」掲載
連載その3は「4/13【TMM:No2756】」掲載
〔「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」連続学習会第3回講演記録より
参照Web http://www.nonukesocialforum.org
問い合わせ:小倉 ogr@nsknet.or.jp 〕
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆5/14上関どうするネット・イベントのご案内
「いらんじゃろう!上関原発~人も自然もいきものも~」
日時:2016年5月14日(土)13:30~16:00(開場13:00)
終了後パレードも(16:30スタート)
ゲスト:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
清水敏保さん(「上関原発を建てさせない祝島島民の会」代表)
会場:東京ウィメンズプラザ(青山)
主催:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)ブログ http://kaminoseki.blogspot.com/
お問合せ:Mail dousuru_net@mail.goo.ne.jp
Tel 03-3357-3800(原子力資料情報室/伴)
参加費:1000円
予約:webフォーム<http://goo.gl/ctYe2G> FAX 03-3357-3801
山口県上関町田ノ浦への原発建設計画が持ち上がって34年、いま計画は、予定地の真向かいに暮らす祝島の人たちの粘り強い反対によって中断されていますが、中国電力はあきらめていません。「奇跡の海」を残し、原発のない暮らしを実現したいと願い、今回のイベントを企画しました。
多数のかたのご参加をお待ちしております。
┏┓
┗■4.新聞より
└────
◆高浜原発 差し止め提訴 老朽1、2号機 延長「待った」
名古屋地裁 住民ら「40年超危険」
運転開始から40年以上経過した関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の運転延長は危険性が高いとして、福井、愛知両県など14都府県の住民76人が14日、原子力規制委員会に延長を認めないよう求める訴訟を名古屋地裁に起こした。 (中略)
1、2号機について規制委は今年2月、運転40年を超す原発で初めて、新規制基準に適合しているとする適合証の原案となる「審査書案」を決定した。事実上の審査適合とされる。運転延長は例外的な場合に限るとされ、名古屋地裁がその是非を判断する。
訴状によると、新基準は東京電力福島第一原発事故の真摯(しんし)な反省を踏まえておらず問題が多く、甚大な事故を起こす危険があると主張。「40年ルール」が厳格に運用されなければならないことは明らかだとした。
さらに関電は高浜1、2号機で、新基準が求める難燃性ケーブルでなく防火シートで対応するとしており、規制委がこれを実証試験なしで認めたのは裁量権の逸脱だと指摘した。 (後略)
(4月14日東京新聞夕刊1面より)
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
※「川柳・俳句」についても投稿歓迎です。
掲載については編集部の判断とさせて下さい。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及
び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。
たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあります。
予めご了承ください。
──────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマガ:
地震と原発情報」をご参照下さい。
◆メールマガジンをお送りします
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を
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◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があります。
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たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、日曜・休日はお休みです。
〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
新HP http://www.tanpoposya.com/
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
たんぽぽ舎です。【TMM:No2757】
2016年4月14日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.春も終わり春眠から醒めて行動の初夏到来!といきたいもんです
この友人の存在は情報が有難いだけでなく、
行動への刺激であり私の元気の元。私の誇り……鳥居光代さんより
4月8日第191回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告?
にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.一体のものとしての原爆と原発
潜在的核武装と闘う反原発運動へ 連載その4
武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆5/14上関どうするネット・イベントのご案内
「いらんじゃろう!上関原発~人も自然もいきものも~」
ゲスト
小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
清水敏保さん(「上関原発を建てさせない祝島島民の会」代表)
★4.新聞より
◆老朽1、2号機 延長「待った」 高浜原発 差し止め提訴
名古屋地裁 住民ら「40年超危険」
(4月14日東京新聞夕刊1面より)
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・脱原発川柳【不当にも 不当判決 不当過ぎ】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/20伊方原発動かすな!第7回「四国電力東京支社抗議行動」にご参加を!
日時:4月20日(水)18時30分より19時30分
場所:東京銀行協会ビル前(都営三田線大手町駅D4出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
━━━━━━━
※4/20学習会にご参加を!
「原発棄民-この国の政府は原発避難者を消滅させようとしている」
お 話:日野行介さん(毎日新聞特別報道グループ)&
吉田千亞さん(ママレボ)
日 時:4月20日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.春も終わり春眠から醒めて行動の初夏到来!といきたいもんです
| この友人の存在は情報が有難いだけでなく、
| 行動への刺激であり私の元気の元。私の誇り……鳥居光代さんより
| 4月8日第191回金曜官邸前・国会前抗議行動の報告?
└──── にしざきやよい(たんぽぽ舎ボランティア)
先週4月8日金曜日は、前日の花散らしの雨で、桜も散って春も終わり、な感じでした。
春眠暁を覚えず。なんとなく春霞の中にいる様な、ぼーっとしたあーんニュイな気分で、ここ一ヶ月ばかりを過ごしておりました。
官邸前には来ておりましたがただただウロウロするばかり。そろそろ何とかしないとなぁと思っているところで、鳥居さんから、下記の原稿頂きました。一読して、アンニュイだぁ何て言っていてはいけないなとおもった次第であります。(と言いつつ原稿貰ってはや1週間^_^;)
以下、ほぼ原文まま。
この友人の存在は情報が有難いだけでなく行動への刺激であり
私の元気の元。私の誇り
大阪のこと 鳥居光代(東京在住)
4月半ばに大阪釜ヶ崎で福島の長谷川健一さんの講演会があると、大阪の友人が知らせてくれた。長谷川さんの著書を読んで講演会があれば行きたいと思っていたが、この日も行けず。残念。
釜ヶ崎では今年に入ってから私の知る限りでも、報道写真家樋口健二さんの写真展と講演会が2月7日に。また、2月20日には河野康弘さんのジャズピアノと語りの会が開催されている。日本のあちこちで福島第一原発事故の風化が言われる中、釜ヶ崎では地に足の着いた、積極的で前向きな活動が持続されているのが分かる。
釜ヶ崎の人達を始めて意識したのは、2013年12月四国松山での伊方原発反対集会だった。揃いのTシャツと赤いハチマキ。「釜が崎」の幟(のぼり)の下で勇士達が大集団をなしていた。次は九州川内原発ゲート前にバスで乗りつけて来た時、ゲート前から拍手が起こった。バスから降りてきた釜が崎の人達のおかげでゲート前の人数が2倍になった様で嬉しかった。その他にも東京代々木公園か、明治公園で見かけた覚えがある。揃いの赤いハチマキと人数の多さは力強く、仲間として心強さを感じる。
釜が崎での講演会の情報を教えてくれた友人の手紙には、「関西電力本社前に通い始めて1年。ただ座っているばかりでもと考え、この間から退社する関電社員に向け、横1.5mの“老朽原発動かさないで”の横断幕を持ってスタンディングを実行。
黙って、できるだけ笑顔で。反応は、チラッと目をやる人、無視の人、見てて見ない人、通り過ぎてから見直す人、色々。昨日は1人近づいてきて、それとわからない風に頭を下げてくれた人がいて元気が出ました」と横断幕の絵入りの手紙。その続きに私が送った“NONUKES voice 07”の感想メモもありました。
「・広瀬さんの講演を聞いたばかりだったので講演内容が再認識できて良かった。・高浜原発再稼働反対集会は自分も参加していたので1月24日から1月27日までの全国集会が詳しく書かれていて嬉しかった。・辺見庸さんの講演会に行く予定が入っているので、事前に講演内容を読めたのが有難い。知りたいことが満載の“NONUKES voice”は有難い」と絶賛。
毎週金曜の関電本社前の集会参加を始め、講演会や映画に積極的に参加している友人は、沖縄での座り込みも計画中とのこと。その上「リニアモーターカーも気になるのよね」と関係書を読んでいる。この友人の存在は、情報が有難いだけでなく、行動への刺激であり私の元気の元とも言える。私の誇りでもある。
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┗■2.一体のものとしての原爆と原発
| 潜在的核武装と闘う反原発運動へ 連載その4
└──── 武藤一羊 (ピープルズプラン研究所)
◯ では日本側はどうだったか。敗戦直後、日本の原子物理学者は惨めな状態にありました。戦時中、日本軍部も科学者を動員して原爆製造を試み、武谷三男さんなどもウラン235の分離実験などを細々とやっていたようです。占領軍が入ってきて、サイクロトロンも芝浦の海に捨てられて、一切研究を禁止された。
原子物理学者は、原子力、原爆の恐しさをよく知っていたので、原爆につながる研究をこれからどうすべきかについて、学術会議などで議論を重ねていました。
◯ 最終的には、「自主、民主、公開」の3原則で研究を再開すべしと合意するのですが、正力はじめ中曽根康弘など政財界の原子力推進派は、科学者が議論ばかりしているといきりたち、「札束でほっぺたを引っぱだいてやらなければ彼らは動かない」として、国会に原子炉導入のための原子力予算を強引に提出して通してしまいます。1954年3月4日、ビキニ被災3日後のことです。自民党の前身のいくつかの保守党議員が超党派で、初めての原子力予算を衆議院に上程しました。提案説明に立ったのは改進党の小山倉之助ですが、この提案理由がすごいものです。原子力はまず軍事問題として説明されるのです。こういう調子です。
『近代科学兵器の発達はまったく目まぐるしいものがありまして、これが使用には相当進んだ知識が必要であると思います。現在の日本の学問の程度でこれを理解することは容易なことではなく、青少年時代より科学教育が必要であって、日本の教育に対する画期的変革を余儀なくさせるのではないかと思うのであります。(略)
この新兵器の使用にあたっては、りっぱな訓練を積まなくてはならぬと信ずるのでありますが、政府の態度はこの点においてもはなはだ明白を欠いておるのは、まことに遺憾とするところであります。また、MASの援助に対して、米国の旧式な兵器を貸与されることを避けるがためにも、新兵器や、現在製造の過程にある原子兵器をも理解し、またはこれを使用する能力を持つことが先決問題であると思うのであります。』
◯ だから、原子炉を作る予算をつけろ、というわけです。これは相当ひどい話です。これがそのまま原子力政策の基本になったわけではないのですが、こういう軍事的文脈のなかで原子炉を作るという話が出たということが重要なことです。
原子炉は電気を供給するためのものとしてまずあったのではなく、もともと核兵器を作る設備として理解されていたことを反映しているからです。
原爆製造のための原子炉は大量の熱を放出するわけですが、最初は、米国はこの熱をただ川に捨てていた。しかし捨てることは大変手間のかかることだった。
それならこの熱を発電に使ったらどうかというところから原発は生まれている。
だから、もともと発電するために原子炉が開発されたわけではないです。日本が最初に導入した英国の原子炉は核爆弾製造のために設計された原子炉の一種でした。そういう経過があるから、小山議員の話はあながち嘘ではない。
◯ さて、発電用原子炉の導入には冷戦におけるソ連との対抗という文脈がありました。(そのほかに原子力潜水艦用がありますが、これも軍用です)。
また、原子力といえば原爆という連想を絶ちたいという文脈があります。そして最後に発電が副産物として出てくる。そもそもこの全体が軍事からでてきたものです。
一体、お湯を沸かして蒸気を発生させるのに、わざわざあの複雑、巨大、危険な原子炉という装置を使う必要があるでしょうか。石油で石炭でも薪でもボイラーを熱することはできるはずです。
原子炉のような複雑、巨大な装置で蒸気を作るというのは、そもそも最初にその装置が兵器製造のためにとして存在していたからです。あるものだから、それを使う。
そこから発して、原爆製造の方を合理化するために、平和な生活にも役立ちますよと宣伝するために政治的に使う。
しかし先にちょっと触れたように、当時の日本(今でもそうかもしれませんが)は、進歩と科学にものすごく憧れており、これは米国への憧れにも結びついていた。アメリカに負けたのは、アメリカにくらべて、科学技術が劣っていたからだという戦争理解が支配的だった。
◯ 他方、進歩陣営の側には、ソ連の計画経済による自然改造計画へのあこがれがあった。このソ連モデルについては、戦前日本の軍部は、ソ連の第一次5ヶ年計画を羨んで、満州の開発をひそかにソ連の5ヶ年計画をモデルにして進めようとする考えが有力だった。戦後の日本では、米国のTVAとソ連の5ヶ年計画が、右と左のそれぞれにモデルとされたわけです。
当時の日本共産党の徳田球一書記長は、原子力万々歳でした。彼はど素人ですが、利根川水系大改造計画というのを手作りして、発表してたりしています。これは余談ですが。とにかくそういう時代的雰囲気があったのです。
そういう開発哲学が根本から問われ、崩れていくのは1960年代後半から1970年代にかけてです。環境問題、エコロジー問題が深刻化し、人々の意識に上り、住民運動が起き、水俣が焦点化し、三里塚闘争が起きる。四日市喘息など様々な公害問題がでてくる。このなかで単線的な進歩の考え方が間違いではないかと問われるようにある。
こうした時期にかぶさって、原発を核とする原子力が根を下し、巨大な権力としての原子力産業コンプレックスが成立するのです。1960年代から70年代までの時期です。【次回へ続く】
※連載その1は「4/11【TMM:No2754】」掲載
連載その2は「4/12【TMM:No2755】」掲載
連載その3は「4/13【TMM:No2756】」掲載
〔「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」連続学習会第3回講演記録より
参照Web http://www.nonukesocialforum.org
問い合わせ:小倉 ogr@nsknet.or.jp 〕
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆5/14上関どうするネット・イベントのご案内
「いらんじゃろう!上関原発~人も自然もいきものも~」
日時:2016年5月14日(土)13:30~16:00(開場13:00)
終了後パレードも(16:30スタート)
ゲスト:小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
清水敏保さん(「上関原発を建てさせない祝島島民の会」代表)
会場:東京ウィメンズプラザ(青山)
主催:上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~
(略称:上関どうするネット)ブログ http://kaminoseki.blogspot.com/
お問合せ:Mail dousuru_net@mail.goo.ne.jp
Tel 03-3357-3800(原子力資料情報室/伴)
参加費:1000円
予約:webフォーム<http://goo.gl/ctYe2G> FAX 03-3357-3801
山口県上関町田ノ浦への原発建設計画が持ち上がって34年、いま計画は、予定地の真向かいに暮らす祝島の人たちの粘り強い反対によって中断されていますが、中国電力はあきらめていません。「奇跡の海」を残し、原発のない暮らしを実現したいと願い、今回のイベントを企画しました。
多数のかたのご参加をお待ちしております。
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┗■4.新聞より
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◆高浜原発 差し止め提訴 老朽1、2号機 延長「待った」
名古屋地裁 住民ら「40年超危険」
運転開始から40年以上経過した関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の運転延長は危険性が高いとして、福井、愛知両県など14都府県の住民76人が14日、原子力規制委員会に延長を認めないよう求める訴訟を名古屋地裁に起こした。 (中略)
1、2号機について規制委は今年2月、運転40年を超す原発で初めて、新規制基準に適合しているとする適合証の原案となる「審査書案」を決定した。事実上の審査適合とされる。運転延長は例外的な場合に限るとされ、名古屋地裁がその是非を判断する。
訴状によると、新基準は東京電力福島第一原発事故の真摯(しんし)な反省を踏まえておらず問題が多く、甚大な事故を起こす危険があると主張。「40年ルール」が厳格に運用されなければならないことは明らかだとした。
さらに関電は高浜1、2号機で、新基準が求める難燃性ケーブルでなく防火シートで対応するとしており、規制委がこれを実証試験なしで認めたのは裁量権の逸脱だと指摘した。 (後略)
(4月14日東京新聞夕刊1面より)
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