たんぽぽ舎から TMM:No2803
- 2016年 6月 10日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2803】
2016年6月10日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発推進派のあなたへ
日本は広島・長崎の原爆を経験し地震や火山が多い国なのに
なぜ原発を作るの? ドイツからのお便り
シュルターマン容子(ドルトムント独日協会代表)
★2.中部電力が浜岡5号機の再稼働申請を準備
海水注入原子炉を動かすことは愚か
応力腐食割れを甘く見てはならない
巨大で複雑な構造物が多数ある原子炉圧力容器の中の塩分を
完全に取り除くなど不可能 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆6月17日(金)官邸前緊急集会へご参加下さい!
「福島の小児甲状腺がんが172人に増加」を受け緊急集会
場所:首相官邸前 主催:脱被ばく実現ネット
★4.新聞より2つ
◆再稼働反対9万人署名 玄海原発 佐賀市民団体、知事に提出
(6月10日東京新聞夕刊2面より抜粋)
◆「川内原発許可取り消しを」鹿児島住民らが提訴
(6月10日東京新聞夕刊9面より抜粋)
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・脱原発川柳【不便でも 浴びるよりマシ 放射能】へらずぐち亭 誤字脱字
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※6/11(土)2つの抗議行動にご参加を!
★伊方原発再稼働やめろ!第9回四国電力東京支社抗議[全国共同行動第2回]
日時:6月11日(土)16:30より17:30
場所: 大手町東京銀行協会ビル前
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
★川内原発今すぐとめろ!九電東京支社抗議[全国共同行動第2回]
日時:6月11日(土)18:00より19:00
場所:有楽町電気ビル前(JR有楽町駅日比谷出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
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※6/19いのちと平和のための6・19大行動
米軍基地は大幅整理・縮小 辺野古新基地断念 地位協定は抜本改定
戦争法は今すぐ廃止 海兵隊は全面撤退 安倍内閣は退陣
共催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会/
「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会
たんぽぽ舎も旗を持って、参加します。
大勢の参加者に「川内原発すぐ止めろ!伊方原発再稼働反対」の
ビラを配布します。
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※▲6/20(月)菅直人元首相の講演会▲受け付け中
菅 直人首相(2011年当時)は、浜岡原発(静岡県)を止めた!
安倍晋三首相(現)は、いつ川内原発(鹿児島県)を止めるの?
講 師:菅 直人衆議院議員
日 時:6月20日(月)18:30開場 19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
申し込み:予約して下さい。定員に達し次第締め切ります。
定員に達したらメールマガジンでご案内致します。
ご予約は電子メールか電話(03-3238-9035、月曜~土曜13時以降)で
ご氏名、電話番号をお知らせ下さい。予約受付番号をお伝えします。
当日、受付で予約受付番号をお伝え下さい。
●電子メールの受付は定員にかかわらず6月17日(金)20時で締め切りと
させていただきます。
問い合わせ:たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035)
キャンセルは、極力ご遠慮下さい。
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6/23(木)映画「NO」の上映会にご参加を!(無料上映)
日時:6月23日(木)18:00開場 18時30分から20時30分まで
会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
映画「NO」とは:
1988年の軍事独裁政権、南米チリでの出来事。
新進気鋭の広告マンが国民の気持ちをつかんでPRする。
これがピノチェト独裁政権を敗北へと導く。
問い合わせ:たんぽぽ舎 (TEL 03-3238-9035)
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┗■1.原発推進派のあなたへ
| 日本は広島・長崎の原爆を経験し地震や火山が多い国なのに
| なぜ原発を作るの?
| ドイツからのお便り
└──── シュルターマン容子(ドルトムント独日協会代表)
・日本は広島・長崎の原爆を経験し、地震や火山が多い国なのに
なぜ原発を作るの?
・東日本大震災後日本は一時原発をすべて停止し、電力が足りたにも
関わらずなぜ原発を再稼働したの?
先日ドイツのギムナジウム(高等学校)で300人を超える生徒たちに東日本大震災後の福島の現状を話した折、上記の質問が出た。
ドルトムント独日協会が、福島第一原発事故以来推し進めている「福島の子供たちを沖縄に招待する保養プロジェクト」を紹介し、寄付を集めているという話をすると、日本は豊かな民主主義の国かと思っていたのだけれど、との声が聞かれた。
ドイツの青少年たちのこれらの素朴な質問にあなたは何と答えますか?
ちなみに最後に「脱原発に反対」の人は手を挙げてと訊いた。
一つの手も上がらなかった。
参考:Fukushima-Projekt der Deutsch-Japanischen Gesellschaft Dortmund
ドルトムント独日協会福島支援プロジェクト
<http://www.hilfefuerjapan2011.de/>
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┗■2.中部電力が浜岡5号機の再稼働申請を準備
| 海水注入原子炉を動かすことは愚か
| 応力腐食割れを甘くみてはならない
| 巨大で複雑な構造物が多数ある原子炉圧力容器の中の塩分を
| 完全に取り除くなど不可能
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
◎ 6月7日付朝日新聞の報道によれば、中部電力が浜岡原発5号機の再稼働申請を準備していることが分かったという。
出力138万kwのABWRで、柏崎刈羽原発6、7号機、志賀原発2号機などと同型だ。(出力が若干違うが)
2011年3月11日の東日本大震災後に当時の菅直人首相の要請に基づき停止操作を行った際、海水を取り込んで冷却材を冷却する「復水器」が破損、大量の海水が冷却システムに流れ込む事故を起こした。
当時は東電福島第一原発に大量の海水を投入したことで議論が起きていた。
海水を入れると、事実上廃炉を決定することになるので、本社の原子力関係部門からは「ちょっと待て」といった主旨の発言があった。原子炉に海水を入れたら廃炉が決定してしまう。もったいないから淡水でつなげないかという主旨である。これに対して吉田所長は「もう入れているのだけれど」と答えた記録がテレビ会議録に残っている。
400トンもの海水が炉内に入った浜岡原発5号機は、この段階でいわば「廃炉決定」である。しかし中電はそうは思わなかった。
影響調査して、機器類の一部を入れ替え、さびたところを補修したら運転が出来ると判断したという。
制御棒や弁など、特に影響を受けたと見られる場所は交換するとしている。
しかし問題はそんなに単純では無い。
◎ 応力腐食割れ-原発の寿命を意味する・甘くみてはならない
私にとって浜岡原発とは、チェルノブイリ原発事故後に最初に大きな問題を引き起こした炉として記憶に残る。
1988年9月、今は廃炉になっている浜岡原発1号機の圧力容器に損傷が見つかった。「インコアモニタハウジング」と呼ばれる、圧力容器から突きだした配管構造物だ。この中には炉内の中性子束密度を測る装置「インコアモニタ」が入っている。このモニタは原子炉の中性子量を測定し、例えば急激な増大つまり原子炉暴走などが起こりかけた時に制御棒を挿入して炉を止めるといった、極めて重要な役割を持っている。
また、起動・停止時に原子炉の出力を直接読み取る作業も行う。
この装置のケーブルを通す配管がインコアモニタハウジングで、定期検査時に健全性を調べることになっている。
1988年9月の検査で、溶接部から炉心の冷却材が漏れ出ているのが見つかった。
これがその後にBWR型原発の多くに波及した損傷発見の瞬間だ。
原因は応力腐食割れだった。
◎ 避けられない損傷-どこかに残留している塩分は
炉内の環境を悪化させている
強い熱応力と加工時の残留応力が残る配管溶接部の近傍で、炉内に微量に存在する塩素や炉水が分解されて出来る酸素などが腐食の原因となりひび割れが進行する。材料に含まれる炭素の量にも左右される。一旦始まると、これを止める手段はない。交換するのが一番の対策だが、しないならば影響部を削り取り、補修しながら破損を覚悟で使い続けることになる。極めて危険な損傷だ。
もちろん、配管ならば交換をすれば良い。しかし原子炉圧力容器は交換がきかないので、母材にひび割れが入ったりすれば進展を止める術はないので、応力腐食割れ発生は原発の寿命を意味する。
炉心部に海水が入るということは、この危険な応力腐食割れを引き起こす原因を持ち込んだに等しい行為である。
おそらく中部電力は塩分を完全に除去できたと言い張るだろう。鍋釜の類ならば塩分を完全に落とせるかもしれない。しかし巨大で複雑な構造物が多数ある原子炉圧力容器の中の塩分を完全に取り除くなど不可能である。
どこかに残留している塩分つまり塩素は、炉内の環境を悪化させている。そのような危険な原子炉を使い続けることは到底認めることは出来ない。
◎ 浜岡5号の現状-楽観的にすぎる中部電力の報告
影響は今後いろいろ…
海外の原発は海の側に立っているものが少ないので、海水持ち込みによる応力腐食割れは少ない。そのため日本で数多く発見され、日本で対策が進んだ損傷である。
その原因を自ら引き起こした浜岡原発5号機は、これまで調査を続けてきたが、原子炉圧力容器には影響が見つからなかったとしている。
しかしこれは楽観的に過ぎる報告である。影響は分子レベルで極めてゆっくりと進展するので、今、見つからないから今後も生じないということにはならない。
また、海水の侵入時には原子炉は運転していたため高温高圧の環境にあり、そのため各種機器類や溶接部は現在とは異なる隙間や間隙が生じており、冷温停止後にその場所を見ることも洗浄することも出来ていないところが随所にある。
「原子炉水の塩化物イオン濃度は腐食が進展しない程度まで十分に低下しているものの、すきま内部に残留する塩化物イオンによる原子炉運転時のすきま腐食の発生・進展を抑制するため、原子炉水の浄化を引き続き実施します。」としているのは、そのような点も無視し得ないからである。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆6月17日(金)官邸前緊急集会へご参加下さい!
「福島の小児甲状腺がんが172人に増加」を受け緊急集会
日 時:6月17日(金)17時~18時
場 所:首相官邸前 (定例の文科省抗議は中止)
主 催:脱被ばく実現ネット
連絡先:090-8494-3856(岡田)
:通常では100万人に1~2名が、6月6日の福島県民健康調査の発表で172人に。
隠ぺいをやめて国の責任で子ども達を避難させよ!など要求書を提出します。
多くの皆さまのご参加と発言をお願い致します!
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┗■4.新聞より2つ
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◆再稼働反対9万人署名 玄海原発 佐賀 市民団体、知事に提出
脱原発を訴える佐賀県内の市民団体は10日、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働に同意しないよう求める約9万人分の署名を山口祥義知事に提出した。直接受け取った山口知事は、署名が県外からも多く寄せられたことを受け「佐賀だけの問題ではなく、福岡や長崎とも関係する。そういう意識を持って(再稼働の是非を)考えていきたい」と述べた。
署名は今年1月から、県内8団体で作る「脱原発佐賀ネットワーク」が全国で集めた。市民団体は「原発を不十分な規制基準で運転すれば、また東京電力福島第1原発事故のような惨事が繰り返される」と訴え、県と住民との公開討論の場を設けるよう要望した。 (後略) (6月10日東京新聞夕刊2面より抜粋)
◆「川内原発許可取り消しを」鹿児島住民らが提訴
九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の許可は不当だとして、提訴の準備を進めていた住民らの弁護団は10日、許可取り消しを求める訴状を福岡地裁に郵送した。原告は鹿児島や熊本、福岡など10都県の住民33人。
2011年の東京電力福島第一原発事故以降、新規制基準に基づく原子炉設置許可の取り消しを求める訴訟は初。原告側は、川内原発は世界で最も火山のリスクが高い原発と主張。「火山の影響を審査する基準が不合理で、判断過程に多くのミスがある」としている。(後略) (6月10日東京新聞夕刊9面より抜粋)
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