テント日誌1月9日…院内ヒアリング集会を読み返した
- 2017年 1月 13日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 不足分を過去分という呼ぶことは百点満点ではない、
- 一般負担金として電力会社が払うことについては電力会社の収支を考慮するので難しい。
- 税金はいろいろ勘案すると難しい。
- 電力自由化の中で電力の公共性を配慮。
- 託送料金の透明性は負担託送料金の中に支払料を明示する(だけ)。
- 東電の法的整理は過去の事故ゆえ難しい。
- なお、パブコメAは1月17日締切です。是非意見を出してください。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620216013&Mode=0
次もご参考に。
https://publiccomment.wordpress.com/2016/12/20/baisyohairo/
経産省前テントひろば1807日後
院内ヒアリング集会を読み返した 1月7日(土)
今日も風のない穏やかな天気。人通りはほとんどなかったがテントや座り込みのことをご存知なのか、挨拶や声をかけてくる方が何人もいた。経産省前をよく通る人たちかもしれない。さりげないエールに感謝です。東京高裁のほうから自転車でI弁護士がやってきて、跡地のほうを振り返り「また余計なもの作っているね」と言って忙しそうに走り去った。
白い1BOXの警察車両から若いお巡りさんが降りてきた。こちらもにこやかに挨拶するとバナーや幟を見て「今日は風が強くなるので飛ばされないようにしてください」。「はい、わかりました。今年も宜しくお願いします」と挨拶した。そのときのお巡りさんの笑顔・・・主観が入りすぎて真実から遠ざかりそうなので書くのは止めておきます。想像してみてください。
テント日誌12月21日(水)掲載の2016年12月16日(金)院内ヒアリング集会速報を正月に読み返してみた。
エネ庁回答には「餅は青い煙を吐き焦げ付いて炭と化し、雑煮は沸騰し水位低下、あたかも和風シチューか魔女の地獄鍋の如く」だった。 ♪は私の突っ込み。
(エネ庁回答)
♪自覚はあるのですね。でも採点は国民がします。赤点です。自賠責保険にしか入っていなくて
人身事故を起こしたのも同然の1F事故、不足分あるいは過去の手抜き・手抜かり分が正解。
それより間違いを犯したらまずは「ごめんなさい」でしょ。
♪まあ!お優しいこと! それより国全体の収支を考慮するべきでは?
♪国会で審議して欲しくない? それとも国家予算でも到底足りないから?
♪意味不明。留年です。電力の公共性=電力会社の収支ということですか?
♪ぼったくりバーみたいですね。託送料金の根拠・詳細な内訳などを都合の悪いことも隠すこと
なく全てさらけ出すことを透明性といいます。
♪過去の事故ゆえ…ゆえですか。同じ過去でも賠償金とえらく扱いが違いますね。難しいことを
するのが国家公務員の仕事・責任なのでは? 今だに事故を進行中なのに5年9ヶ月の間、
監督官庁として何をしてきたのか?(スラップ訴訟・テント強制撤去を除く)二度と、決して、
間違っても、どんなことがあろうとも原発事故を起こさないという意識が感じられません。
落第です。 (O・O)
久しぶりの雨が渇きを潤す 1月9日(祝・月)
正月を前後して2週間近く続いた晴れ日が昨日からの雨で乾燥した日々を潤わせた。成人の日の今日、経産省前は12時を過ぎても小雨が続き気を揉んだが1時過ぎには止んだ。調べると都心の2日間降水量は26mm。座り込みで一番気になるのは雨だろう。東京の年間降水量(1981~2010年)は平均1,528mm、薩摩川内市は平均2,281mmになる。久見崎テントの雨はどんな状態だったのだろう。警察官はお休み。来るのはスズメと鳩ばかり。経産省の見回りガードマンは3人連れ。
秋に銀杏を分けてくれた男性は3日間続けて来ているという。祝日なので人通りが少ないが彼が「すべての原発止めましょう」と声がけするとOさんも「再稼働反対!」と道行く人に何をアピールしているのかを伝える。Sさんはニュースを撒く。素知らぬふりをして通り過ぎる人々にも呼びかけ声はきっと届いているはずだ。
今日も寒さは気にならない。暖かいほどだ。地球温暖化が叫ばれて久しいが4日の気象庁発表によると昨年の平均気温は1898年開設以降最高となり、東日本は1.2℃上昇したという。雨がなく砂漠化が拡大する中で日本は世界でも有数の地下水大国だ。何年か前、東京新聞が関東地方の水脈図を血管のような赤い線が東京湾に流れ込む様を発表した。以下を調べると2014年9月だった。
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/visual-ep/20140927.html
せんべいを砕いて鳥たちに門前の中に撒く。「そんなところに撒くな!」と親父が文句、座り込みが気に障る人もいるのだ。
3時過ぎに帰途に就く。今日は11人の参加となった。(I・M)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その16
イチエフ賠償費用を託送料金に押し付け(パブコメ中)を早くも年末に閣議決定~世耕経産大臣はせこい:国会の議論を避け、パブコメ無視~
木村雅英(経産省前テントひろば)
今、経産省がとんでもない政策をパブコメ募集中。「総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力システム改革貫徹のための政策小委員会 中間とりまとめに対する意見公募」(以下、A)だ。
一方、安倍政権は「原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針について(経済産業省)」(以下、B)を2016年12月20日に閣議決定した。
Bには次の文がある。
(4)国の行う新たな環境整備
国は、今後電力自由化が進展していくなかにあっても、被災者・被災企業への賠償、インフラ整備・除染等の帰還に向けた環境整備、廃炉・汚染水対策等について、中長期的かつ安定的に実施していくことができるよう、東京電力の改革を前提としつつ、以下の環境を整備する。
被災者・被災企業への賠償については、電力自由化が進展する環境下における受益者間の公平性や競争中立性の確保を図りつつ、国民全体で福島を支える観点から、福島第一原発の事故前には確保されていなかった分の賠償の備え14についてのみ、広く需要家全体の負担とし、そのために必要な託送料金の見直し等の制度整備を行う。 …
一方、Aには次の記述がある。
この点、電源構成に占める原子力の割合(すなわち、原子力の電気の利用量)は供給区域ごとに異なる一方で、過去分の負担は、過去の原子力の電気の利用に応じて行うべきものであることや、現状、一般負担金は小売料金に含まれ、供給区域ごとに異なる水準となっていること等を踏まえると、過去分を国民全体で負担するに当たっては、特定の供給区域内の全ての需要家に一律に負担を求める託送料金の仕組みを利用することが適当と考えられる。
(注:「過去分」とは「1F事故前に確保されておくべきであった賠償への備え」)
明らかに、パブコメで「国民」の意見伺いをしていることを、安倍内閣が昨年末に閣議決定しているのだ。来年度の予算策定などをにらんでのことかも知れないが、明らかに手順がおかしい。
本当は賠償費用を託送料金で払わせると言う、電力自由化にも発送電分離にも反するとんでもない政策を進めるのであるから、国会でしっかり論議するべきだ。私たちだけでなく「原発ゼロの会」他多くの専門家が問題視しメディアでも批判報道している。それらを無視して形式的にパブコメしながら、一方でそれを無視して閣議決定する。国会における「強行採決」同様、安倍政権は民主主義・憲法を無視している。
それにしても、世耕経産大臣もせこいことをするものだ。
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1月13日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
官邸前抗議集会は6時から首都圏反原連
不当に勾留されている山城博治さんらの救援集会
鎌田慧さん、佐高信さん、落合恵子さんなどの呼びかけで、
1月12日(木)午後2時より参議院議員会館講堂で開催されます。
集会に先立ち、午後1時から参議院議員会館B109会議室で記者会見を行います。
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