テント日誌1月31日…経産省の画像にはテントの画像がいっぱい
- 2017年 2月 3日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 独り言
経産省前テントひろば1807日
経産省の画像にはテントの画像がいっぱい 1月28日(土)
台車を押して経産省に向かうと既に座り込みが始まっていた。鳩4羽に雀1羽が場所を確保していた(笑い)。風もなく日差しが暖かくて動いていると汗がでる。Iさんと二人で座り込み開始。鳩は歩道にベタっと座ったり、経済産業省と彫られた石の上に乗ったりと鳥の参加者多数。4羽のヒヨドリが木の上で鳴いていた。何やら気配を感じて振り向くと足元に雀が1羽、ツツジの枝の中には沢山の雀がいた。今朝はオスプレイらしき爆音で目が覚めたので幸先悪いと思っていたのだが。
跡地では一日工事をしていた。案内看板の傍に四角形の台座を作っていた。真ん中にはケーブルを通してあり数名の作業員が心を込めるかのように丁寧にコテでセメントをのばしていた。メトロの外壁の下の色が他のタイルと同じ色になっていた。綺麗に拭いたのか、新しく付け替えたのかは不明。繋ぎ目のパテも新しくなっていたが縦方向に三本のみ。
丸ノ内署の車が近づいてきたがこちらを見ただけで虎ノ門方向へゆっくり走っていった。外務省の機動隊からは昼過ぎと夕方に若いお巡りさんが近くまできたがおじぎをすると向こうもおじぎをして戻っていった。会話を交わすこともなく恒例の儀式は無事終わった。無言のうちに「私:異常なし」「お巡りさん:了解」という感じ。今日来たお巡りさん達は全員マスクをしていた。インフルエンザ対策かな?歩道全体が日陰になると急に気温が下がってきた。手袋は不要だったが大事をとって早めに切り上げることにした。『重要なお知らせ・・・放火事案が発生しました・・・』は相変わらずそのままだった。
・「経産省」でGoogleを画像検索したら何とテントの画像がいっぱいあった。ザマミロ経産省。
・「チェルノブイリの祈り」 スベトラーナ・アレクシエービッチ 岩波現代文庫より抜粋
『人々は市場で牛乳やカテージテーズを買わなくなりました。おばあさんが牛乳を売っていても、誰も買おうとしません。「うちの牛乳はだいじょうぶだよ、うちじゃ牛を原っぱに出していないからね、あたしが草を運んでやってんだから」。』
笑えなかった。無知を責めることも嘆くこともできなかった。涙も出なかったが胸の中を何かが流れ落ちていった。決して忘れまいと思った。(O・O)
経産省敷地に鳥のエサをまいたら警察を呼ぶ(?) 1月29日(日)
12時過ぎ、私が角のところ(元テント前)でアピール活動をしている人と話していると、例の不機嫌な顔の警備の役人がガードマンと二人で座り込みの人たちと何か話していて、戻ってきた。
後で聞いたら、「経産省正門敷地に鳥の餌を撒いたら警察を呼ぶ」と言いに来たのだった。道路なら餌を撒いていいのだということで、みんなで道路に撒いて鳥を寄せた。
後から来たWさんが事情を知らずに正門敷地内にむしったパンを投げ込んだ。1分経ったか経たないかでハッと気づいて、「そこはだめ!道路で!」と止めたが時すでに遅し、機嫌の悪い役人がさらに極限まで不愉快な顔をして走ってきて、「敷地内にものを投げ込んだな!不法投棄だ!今度やったら警察を呼ぶぞ!」と怒鳴った。後ろを向いて立ち去ろうとしている役人をおいかけてNさんが、「ちょーっと待ってください、私のアパートには原発事故の放射能が降ってきているんですけど、これも不法投棄でしょう、どうするんですか」。役人は一瞬振り向き「私はこの敷地のことを言っている」とかなんとか言って逃げるように去った。
「今度やったら警察呼ぶ」というのは、「一度では呼ばない」ということで、これは先週より大分の進歩である。多分先週つまらぬことで110番したため警察に「我々も忙しいのだから」と叱られたのだろう。(推測です)
ヒヨドリはパンや歌舞伎揚げは食べるが、スズメの餌(穀物)にはほとんど興味を示さない。ちょうどリンゴを持っていたので小さなカッター(刃渡り1cm)で刻んで投げてやると、よく食べた。くわえて飛んでいき、枝に止まって食べるのがお好みだ。初めは1羽だったが、2羽に増え、しばらくするともう2羽きて4羽になった。つがいなのだろう。
鳩は7−8羽でいつもより少なめ。スズメは26羽くらいいた。スズメは怖がりで、足元までは寄ってこない。テント前の信号の柱で生まれたスズメはとても人懐こかったが、あの5羽は死んでしまったのかな?12月まではあちこちになっていた柿やミカンももうどこにもないし、1月に入って赤い小さな木の実なども食べつくしてしまって、今は自然の食べ物がとても乏しい時期なのだろう。
警官が2度来た。最初の警官は二人連れ。機嫌のいい声で「今日は暖かですね。」「風邪をひかないように気をつけてください。」等。こちらも「ご苦労様です」とか答えておいた。
2度目の人は先日の若い警官で、にーっこ、と笑いかけてくるので、こちらも笑顔を返しておいた。この時、私は経産省側ではなく道路側に座っていた。それで警官は余計に機嫌が良かったのかもしれない。
FさんはMさんが乗り移ったかのようにせっせとゴミ拾いをしている。今日の収穫は45L袋に半分。なんと経産省の植え込みの中のゴミまで拾っているので、みんなに、「敷地内のゴミを拾ったら、警備の役人が来て『うちのゴミを奪ったな、警察を呼ぶぞ』と言われるよ」とからかわれていた。(いや、冗談じゃなく本当に警察を呼ぶかもしれないあの役人は。)
あとはいつものように歌を歌ったりそれぞれが持ってきたお菓子を分け合ったりして楽しく時間を過ごした。
どんより曇って薄暗い日で、16時には暗くなり始めていた。うすら寒くてトイレが恋しい気持ちで事務所に帰ったら、最初にトイレに入ったFさんが「大変だ!トイレが詰まっている!」黄色い水が便器の8−9割の深さまで入っていて、どうしようもない。Fさんは素手を突っ込んで(ヒエーーッ)掃除しようと挑戦したが、曲がりくねった穴のその向こうが詰まっているようで、手ではどうにもならないとのこと。トイレ掃除のゴム球を買うにはどうしたよいかという話になり、Fさんが車を出してNさんが道案内して二人でホームセンターまで買いに行ってくれた。事務所に印刷にきたYさんの話では、前にも詰まった事があるそうで、紙の使いすぎだと言っていた。みなさん、紙はあまりまとめて使わずほどほどに。ウォシュレットを活用しましょう。
そういうわけでトレが片付いてやっとコーヒーを飲み、焼きリンゴを食べた頃にはだいぶ遅くなっていました。(H・Y)
共謀罪制定を許すな!JKS47の祈祷とコラボ 1月30日(月)
12時、ノボリを立てていると経産省松本氏が不意に声をかけてきた。「正門前の敷地内にハトのえさを撒く人がいる。
あなたたちの主張とは関係ないことだ、今後は即警察を呼ぶ」という。守衛の週末の報告を受けての警告で敷地内のフンが気に障るようだ。ならば「放火事案」の看板を外すよう伝えると、部署が違うという。省内の担当は分かるはずと問うと「縦割り組織なので」と言う。「縦割りの弊害を認めるんだね」と言うと「そう」と引き下がる。撤去要請の文書は送付されているので明日も確認を求めることになる。
テント跡の部分工事は舗道角のフェンス内ギリギリに台座を設置した。今日は作業してないが監視カメラの撮影範囲を拡げるためなのだろう。道路際に植えられたクロガネモチの赤い実はすべてヒヨドリに食されていた。
植物の戦略は成功したのだ。
4月中旬の暖かさに座り込みは2時過ぎに早や10名を超えた。三上さんが27日に行った講演・討論会の「トランプって何者だ 大統領就任演説から」のレジメを配布してくれた。そこに3時から「鎮魂-死者が裁く-」月例祈祷会を行う「呪殺祈祷僧団四十七士〈JKS47〉」の面々が集まってきた。座り込みを含め30名以上になる。
正門前は3度目だそうでこの場所の方が断然いいという。1 BOXの警官2名も何度か来るが手の施しがない。
祈祷に太鼓、サックスが吹かれ経産省前を異空間に包み込む。安倍政権を痛烈に批判、オリンピックに踊らされるな!
共謀罪制定を許すな!若い自衛隊員に人を殺させるな!真っ当な祈祷は時にユーモアを重ね1時間があっという間に過ぎる。
一つ残された太鼓を叩きたかったがバチがなく残念。三上さんが「今後も座り込みと声を上げ、(脱原発に向けて)粘り強く続ける」と締めた。
27日に勾留を解かれたMさんがふらっと現れその変わりない様子に皆が喜ぶ。ドコモの支払いで新橋店に行くという。女性のMさんが案内を買って出た。文科省の合同庁舎に陽が遮られ暖かな午後が終わり4時過ぎに帰途に就く。(I・M)
猿芝居だってもう少しうまくやるだろうに 1月30日(月)
1月16日(月)、といことは2週間前になるが、発生したとされる事件に振り回された。この事件は地下鉄霞が関駅の出口の片隅でボヤらしいものがあったとされる事件である。そこは座れるペースがあり、普通は多くの人がタバコなどを吸って小休憩をしたりしてもいえる。以前は出口から地上に出たららテントがよく見えるところでもあった。どうやらここの場所で火がでたらしい。推察するにタバコの不始末が落ち葉にでも移ったといえる。(これはあくまで推察である)この件で逮捕されたMさんは以前からこの周辺の掃除を熱心にやっていた。落ち葉やたばこの吸い殻などを集めては日比谷公園のゴミ箱に運んでいた。何らかの形で火が出た時にMさんはこの周辺をいつものように見回っていたのだろう、と思う。
警察は事件のあった時間にこの一帯を取り囲みMさんを拘束した。彼が火をつけたという報道をメディアに流し、彼を逮捕して勾留した。僕らが座り込んでいる経産省前とは距離があり、僕らは事態を目撃はできなかった、警察などが現場を取り囲み僕らは寄りつけもできず何が起こったのか分からず、新聞の報道で事件を知っただけである。この辺の経過はテントひろばが出した声明を読んでもらうしかないが、仮にそこで何らかのことが起きたにしても、経産省が看板で告知しているような放火事案ではない。路上にタバコの火が落ちたら放火とみなされるのかもしれないが、どう考えてもそういう事の起こる、また起こす必然性はないのだ。経産省やメトロの建物に火が放たれたというのとはわけがちがうのだ。彼等はこのちょっとして事柄を「放火事案」にしたかったのだと思う。Mさんの逮捕と勾留、周辺での証拠探しはそういう彼等の思惑を透かして見せてくれる。彼らはテントひろばとその後に引き継がれている座り込みやスタンディングを排除するネタが欲しいのだろうと思う。そうはいくまい。また、生かせない。
テント跡を花壇にして管理していますと見せびらかしているが、テントを通して、またその後の座り込みやスタンディングで、僕らは経産省に原発問題を云々(デンデン?)する場を求めている。公共の場であり、建物を管理する経産省は僕らに場を提供すべきである。それは公共の施設のあり方なのだ。経産省の建物は経産省が独占的に占有すべきものではない。僕らは、こうした当たり前の主張をここでやっているのであり、それは官僚街全体に広がっていいのだ。いつの日かそんな日がやってくるだろう。経産省側や国側にはそれを排除する論理がない。彼らは公共の福祉に反するというのが論理だが、テントの排除では従来のようにその線で主張したが、明瞭でなかった。原発のことを討議し、政策に反映させること、その場を要求する、公共の福祉を上回る公共の福祉ってなんだ。彼等は交通の邪魔になる、こんな事件が起こりますというのだが、その論理は通用しない。彼等には本質的な弱みがある。ちょっとしたトラブル(そんなことがいろいろとでてくるのは日常生活と同じように自然なこと)はある。僕らはそれを使った権力の排除の論理を否定し、本筋がどこにあるかを明瞭にしていく。脱原発の持久戦ではいろいろのことが起こる。それは自然なことだし、それをおそれないし、隠し立てはしない。僕が今、経産省に脱原発と共にそれを実現する運動の場を求める、それが公的な、公共の福祉の実現であることを忘れなければ。そして僕らが忘れることはない。
今日は月例の呪殺祈祷僧侶団の月例祈祷会があった。主催者がトランプ登場後の今、『家畜人ヤープ』を読めと警告していたところが、共感するところもあって書きたかったが、これは次の機会にする。(三上治)
看板の「放火」には誰もが疑問を持つ 1月31日(火)
定刻通りに、座り込みのセットを完了。鳩が素早く9羽来るも今日は、小鳥の餌はなし。鳩達は周りをウロウロするのみ。
日差しは暖かいが、風が強く『のぼり旗』3本と横断幕を取りあえず1枚セット、二越デパートよりRさんが持って来てくれた、赤と・黄色のヒモが大変使い易く助かりました。
13時半頃、風が強くなり横断幕を取り外す。
15時半頃、千葉大学名誉教授、岩田昌征 経済博士が見えられて、正清さんに菓子折りの差し入れと、カンパをして頂きました。
何とその名刺には、『正清様 祝自由』と書かれておりました。
ボヤの現場と、立て看板を案内したところ、看板の朱書きの【放火】を見て今の官僚は本当に質が落ちたものだと、おっしゃり、どうしてこれが【放火】なのだと激怒し、何処か聞き忘れましたが、投稿すると言っておられました。
16時半ごろ京都から来られた、女性の方が毎日座り込んでいるSさんと京都でも反原発運動をしている等のお話をしていました。
座り込んでいる、後ろの枯れたプラタナスの木を倒木の危険性があるとの表示板を、国交省東京国道事務所 品川出張所名で、高木撤去・高木植栽作業のお知らせを括り付けた。
期間は、H29年2月6日(月)~H29年2月18日(土)作業時間 8時30分~17時30分。(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その19
東芝を生き残らせようとする経産省
~政府の原子力推進施策と東芝経営陣の失敗のつけを「国民」に押付けるな~ 木村雅英(経産省前テントひろば)
東芝が7000億円という巨大な赤字を出し原発事業縮小へ動いていることは毎日報道されている。ところが、1月27日の東京新聞「こちら特報部」
東芝蝕む「原発」赤字 損失最大7000億円 米企業買収経営判断に甘さ
政府系銀行に支援要請へ 焦げ付けば国民にツケ リスク抱えた輸出戦略「見直すべき」
には驚いた。
「東芝の決算期末に負債が資産を上回る債務超過に陥った場合、東芝は東京証券取引所第一部から第二部に降格となる」そうだが、そんな中で、
「ある銀行は、経済産業省から『日本政策投資銀行に出資させるから、追加融資をして救ってほしい』とプレッシャーを受けている。だが、銀行側は本音では、資本注入が不調に終わることを望んでいる。不良債権化が確実と見られる東芝への追加融資を避けたられるからだ。」
まるで、3.11事故直後に銀行に緊急融資・2兆円を出させて東電を救った時と同じではないか。
東芝の経営陣の失敗のつけを日本政策投資銀行に払わせるなんて、焦げ付けば国民にツケを回すことになり絶対に許せない。
一方で、日立が英国の「ホライズン・ニュークリア・パワー」を買収した後に、英国に原発を建設する計画があり、政策投資銀行とともに国際協力銀行(JBIC)に一兆円規模の融資が検討されている。そして「クラーク英産業戦略相と世耕経産相が、原子力分野で協力する覚書を交わしたそうだ。
経産省が、政策として原発を推進し、公金を投入し続けることは許せない。
以上
反原発美術館”第二章”報告会を開催します!
いのちとまつりとアートの最前線「反原発美術館」へ ようこそ!
経産省前テントひろば・強制撤去後”第二章”報告会
この度、反原発美術館の新たなスタートを記念して、報告会を開催することになりました。館長である早川由美子さんが反原発美術館のこれまでを振り返り、未公開の映像を紹介するとともに、反原発美術館の「これから」を皆さんと共有したいと思います。
■お話:早川由美子さん(映画監督・反原発美術館館長)
■日時:2017年2月5日(日)14時~17時(開場13:30)
■会場:スペースたんぽぽ(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
JR水道橋駅から5分、地下鉄神保町駅から8分
地図 http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
■参加費:800円(学生:400円)
※事前予約不要・先着順・40席
<タイムスケジュール>
13:30 開場
14:00 開会
★早川由美子さんのお話
★Q&A 意見
★アピール
16:40 閉会
17:30 交流会(実費)
■主催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに(通称:第二テント)
協力:経産省前テントひろば
■問合せ先(いずれも寺崎宛て):Eメール aki-trsk@outlook.jp, FAX 048-487-0169
2月3日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
官邸前抗議集会は6時から 首都圏反原連
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