たんぽぽ舎から TMM:No2993
- 2017年 2月 4日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2993】
2017年2月4日(土)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.緊急署名のお願い
反原発福島ツアーで『割り勘=白タク』逮捕はあり得ない
2月6日までにお願い致します
★2.福島原発被ばく労災損害賠償裁判(あらかぶさん裁判)
東電・九電は労災の因果関係を争う姿勢
あらかぶさんの怒りを込めた陳述書 (上)
中村泰子(あらかぶさんを支える会)
★3.原発と沖縄をむすぶ運動
脱原発と沖縄の抵抗を結び保守の人たちにも支持される
やわらかな運動がもっと必要でしょう
鎌田 慧(呼びかけ人)
★4.メルマガ読者からの投稿
「北朝鮮からのミサイル到達」秋田県が避難訓練
原子力規制委員会は新規制基準の対象にしないと
いけなくなります 井上 啓(元原水禁、東京在住)
★5.新聞より3つ
◆反原発 無関心に怖さ
(2月4日東京新聞朝刊27面「金曜日の声・国会前」より)
◆仏アレバ支援で出資=605億円-三菱重工・日本原燃
(2月3日時事通信より)
◆東電社員に紙芝居 福島・浪江町の住民ら
「被災地の苦しみ知って」
(2月3日東京新聞夕刊8面より抜粋)
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・脱原発川柳【原発の破綻東芝から視(み)える】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※明日です!ご参加下さい!
2/5(日)韓国「市民キャンドル」革命を知る5回連続講演会
第3回「韓国の『市民革命』を近代史の流れの中で捉える」
『長く韓国で研究生活をしていた東大の真鍋祐子教授です。
日韓ダブルのご自身の体験と学問の世界的な視野から、
韓国「市民革命」の特徴と普遍性、問題点も探究される
未来に向けた講演をします』
日 時:2月5日(日)18時30分開始(開場18時)より21時
講 師:真鍋裕子教授 (東京大学東洋文化研究所)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
企 画:寺島しげひろ&たんぽぽ舎
後 援:NPO法人NNAA&日韓/韓日反核平和連帯
参加費:800円(学生400円)
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※2/8(水)学習会にご参加を!
東電福島第一原発事故の汚染土(8000ベクレル/kg以下)を「安全に」
「全国にばらまく」環境省方針って何?
お 話:まさのあつこさん(ジャーナリスト)
日 時:2月8日(水)19時より21時(開場18時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.緊急署名のお願い
| 反原発福島ツアーで『割り勘=白タク』逮捕はあり得ない
| 2月6日までにお願い致します
└──── 《事故情報編集部》
1月30日発信の【TMM:No2987】に掲載した「反原発福島ツアーで
『割り勘=白タク』逮捕はあり得ない」について、その不当性を訴え、
被逮捕者の解放を求めるための署名にご協力下さい。
署名の集約は、長内経男( osanai@jca.apc.org )までお願いします。
署名にはご氏名と自治体名をお知らせ下さい。
さいたま地裁には、署名数のみ伝えます。
大変緊急で申し訳ありませんが2月6日までにお願い致します。
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┗■2.福島原発被ばく労災損害賠償裁判(あらかぶさん裁判)
| 東電・九電は労災の因果関係を争う姿勢
| あらかぶさんの怒りを込めた陳述書 (上)
└──── 中村泰子(あらかぶさんを支える会)
2月2日、東京地方裁判所で、福島第一原発収束作業等で被ばくし白血
病になった元作業員(ニックネーム:あらかぶさん)が東電と九電を訴え
た損害賠償請求裁判の第1回口頭弁論がおこなわれました。
法廷定員(22名)の2倍以上の人が傍聴に駆け付けてくださり、裁判後の
支援集会では、各方面から熱い連帯の発言がありました。
東京電力・九州電力は「作業と白血病発症の因果関係は否認」し、全面
的に争う姿勢です。
あらかぶさんの裁判を知っていただくために、当日の原告意見陳述書を
以下にご紹介したいと思います。
第2回口頭弁論は4月27日(木)11時から(法廷未定)です。
意見陳述書 平成29年2月2日
東京地方裁判所 民事15部 御中
原告 ●
1
私は、福岡県の北九州市、●の出身です。●年●月●日生まれ、現在
42歳です。
高校を退学して、17歳から鍛冶見習いとして働き、途中他の仕事もしまし
たが、現在まで鍛冶職人として働いてきました。
2
平成23年、東北大震災の時は、36歳でした。
テレビで繰り返し流される津波の映像を見て、本当に大変なことになった
と思っていた矢先、3月12日には福島第一原発の建屋が水素爆発を起こし
ました。東北の人たちの大変な状況を思うと、本当に胸が痛みました。
同時に、なんとか頑張って欲しいという気持ちもありました。
そんな折、平成23年4月頃、旧知の●から福島の原発事故の収束作業を
手伝わないかと声をかけられました。私は、東北の人たち、福島の人たち
の役に立てるなら、自分の溶接の技術が役に立つなら、少しでも力になり
たいと思いました。ただ、私には、妻と、当時7歳と5歳と2歳の3人の
子どもがおり、妻と子ども達からは、健康が心配だから行かないでほしい
と言われたので、本当に迷いました。それでも、私の生まれ育った北九
州では、誰かが困っていて、自分が助けになるなら、見て見ぬふりはする
なという、義侠心というか、そういった風土がありますので、私も、これ
は行かにゃならんだろう、とそう思って、福島に向かいました。
3
原発事故の作業現場では、まずその管理のずさんさに驚きました。例え
ば、平成23年の11月から翌24年の1月まで作業に従事した福島第二原発4
号機建屋の耐震化工事では、現場監督のAPDが鳴っているのに、監督は
「大丈夫、大丈夫」と言ってAPD貸出所まで戻ってAPDを解除するな
ど、でたらめな作業が行われていました。
これに対して、東電らは今回の答弁書でそうした事実を否定しているよ
うですが、福島のために何かしたいと思って原発事故の収束作業に命がけ
で取り組んだ私たちを、このような無用な危険にさらしておきながら、
自分の責任をかえりみない東電らの姿勢には強い怒りを覚えます。
また、平成24年10月から平成25年3月まで従事した、福島第一原発4号
機のカバーリング工事では、鉛ベストが20着しかなく、作業員の人数分鉛
ベストがないという状況でした。それにもかかわらず、現場の監督は、
「着らんでもこっそり入れ」などといって私たちに作業をさせていました。
現場の状況は、こんな状態で、劣悪な労働環境でしたが、私たちは、福
島のために一刻も早く原発事故を収束させたいという思いで一心に
頑張って作業していました。 (下)につづく
※参考新聞記事
「原発作業で白血病」 東電、九電は争う姿勢
労災認定の男性が損賠求め 東京地裁で初弁論
福島第一原発事故の収束作業や佐賀県の玄海原発の定期点検で放射線に
被ばくした後、白血病を発症し、労災認定された北九州市の男性(42)が東
京電力と九州電力に計約5900万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁
論が2日、東京地裁で開かれた。電力側は「被ばくと白血病発症との因果
関係を争う」との書面を提出し、請求棄却を求めた。
原発事故後の被ばくを巡り、労災と認定されたのはこの男性が初めて。
法廷では「事故を収束させたい一心で従事したが、労働者を使い捨てるよ
うな扱いを受けた。東電は自らの責任にしっかり向き合ってほしい」と意
見を述べた。 (中略)
白血病は小康状態だが、男性は働けない状態が続いているとして、慰謝
料や休業損害などの補償を求めている。【共同】
(2月2日佐賀新聞LIVEより抜粋)
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┗■3.原発と沖縄をむすぶ運動
| 脱原発と沖縄の抵抗を結び保守の人たちにも支持される
| やわらかな運動がもっと必要でしょう
└──── 鎌田 慧(呼びかけ人)
いま、沖縄でこの原稿を書いているのですが、沖縄に来るたびに、
「あぁ福島」と思うのです。この二つの地名を繋ぐのは、「政治の犠牲」
ということです。もう一つは、「カネの力」です。
沖縄の翁長知事は、保守ながら「オール沖縄」を実現させた政治家で
す。保守をまとめて、これまでの「社共共闘」の固定観念を大胆に破り
ました。
これまでの「革新自治体」の経験を乗り越え、中央政府と地方自治体は
対等であることを実践しています。
仲井真知事が、沖縄への交付金が増えたといって喜んでみせ、「これで
いい正月が迎えられる」といった奴隷根性を真っ向から批判して、「沖縄
のアイデンティティ」をあらためて問いかけたのでした。
「誇りある経済」のスローガンもまた、沖縄の人びとを奮い立たせまし
た。基地に依存しない経済は、沖縄の夢でした。すでに現実において、
基地は地域発展の阻害物となっていたのです。
◎ なんと原発経済の破綻と似ていることでしょうか。原発地域の経済
的、精神的自立がもとめられているのです。
翁長知事の眼の醒めるような政治姿勢は、鹿児島県知事選での保守派の
分裂と反原発派が協力しての三反園知事誕生、それに力を得て、新潟県知
事選での米山脱原発知事の登場と脱原発県政の継続、という状況を切り拓
いております。
たしかに三反園知事の優柔不断は、不安感を与えております。しかし、
時代は「原発賛成」を政治家が公然と唱えることができない、という確固
たる世論を形成したのです。
◎ フクシマの壊滅的な事故は、原発が地域を破壊し、故郷と生業と雇用
を奪い、廃炉と除染などに天文学的数字(21兆円以上)の損害を与えたこと
が明らかになっています。
事故によって逃げ遅れた病者や老人、放射能に曝されて救助されな
かった人びと、将来の健康が心配なこどもたちや被曝労働者、さらにその
上に使用済み燃料の処分が絶望的なことも、重くのしかかっているので
す。経済的な負担は、全部国民に押しつけられるベラボーです。
◎ 沖縄・高江の闘いは、あらたな米軍基地建設を認めない闘いばかりで
なく、環境を未来に残す闘いでもあります。いま、安倍内閣によって、
つんのめるように強引に進められている「オスプレイパッド」の建設は、
「やんばるの森」の生態系を無残にも破壊しています。
辺野古の、ジュゴンの海を潰して建設されようとしている、強襲揚陸艦
とオスプレイの総合基地。高江はその付属の軍事施設です。それは再処理
工場ともんじゅの関係に似ています。
◎ 安倍首相は訪米して、日米軍事同盟は「希望の同盟」などとエラそう
にいいましたが、原発の「夢の増殖炉」といういいかたとそっくりです。
戦争は最大の環境破壊ですが、原発は戦争よりも広大な地域を破壊しま
す。基地建設は環境破壊の基地であり、建設のときからすでにさまざまな
生物のいのちを殺しているのです。
ましてや、プルトニウム中心の核燃料サイクルは、核爆弾に結び着く魔
のサイクルです。
辺野古と高江の新基地建設を、安倍内閣は「沖縄の負担軽減」と嘯(う
そぶ)いていますが、実態は基地の再編強化です。クロをシロというの
は、原発の再稼働を「会社の経営安定」(儲けのため)と経済の話にしな
がら、「核武装開発」の能力維持の狙いを隠すためのようでもあります。
◎ 外には派兵、内には美辞麗句と弾圧(辺野古と高江を見よ)。安倍戦争
賭博内閣への対決は、脱原発と沖縄の抵抗を結び、保守の人たちにも支持
されるやわらかな運動がもっと必要でしょう。
出典:「さようなら原発1000万人ニュース」第21号2016年12月28日より
了承を得て転載。
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┗■4.メルマガ読者からの投稿
| 「北朝鮮からのミサイル到達」秋田県が避難訓練
| 原子力規制委員会は新規制基準の対象にしないと
| いけなくなります
└──── 井上 啓(元原水禁、東京在住)
○ 1月27日の朝日新聞が(日経にも数行で)報道していた、北朝鮮から
の弾道ミサイルについての初めての避難訓練を3月に秋田県男鹿半島中心
に実施するよう政府から指示があり、秋田県として計画しているとのこと。
なぜ秋田なのか。たまたま、北朝鮮の弾道ミサイル実験で秋田沖の経済
水域に到達したとの防衛省サイドの発表をもとに、北朝鮮のミサイルが現
実の脅威になっているとの情報の真実味を国民にアピールしたいとの意図
が働いていると思います。
○ では、この同じ脅威を東電柏崎刈羽原発(新潟県)を対象に考えてみた
ら、どうなるでしょうか?ミサイル攻撃への脅威は男鹿半島レベルではな
くなります。
政府が、本気で北のミサイルに備える気があるなら、少なくとも日本海
側の原発はすべて廃止し、撤去することが求められます。
秋田県での訓練などと言わずに、まず新潟県に求めてみたらどうなるで
しょうか。
米山知事は、東電柏崎刈羽原発再稼働の議論に入る前提として、事故の
原因、被害の実態、避難の実現性を検証すると言っているのですから、そ
れに加えて、北ミサイル攻撃による原発の安全性の検証も加わることにな
ります。
○ 原子力規制委員会は、政府が北ミサイルの脅威を具体的なものと言い
出した以上ミサイル攻撃を想定した原子炉再稼働の安全性審査にあたっ
て、新規制基準の対象にしないといけなくなります。
この問題について、柏崎市民はもとより新潟県民として、東電と政府に
どの様な避難訓練が有効か回答を求める必要が出てきました。
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┗■5.新聞より3つ
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◆反原発 無関心に怖さ
千葉県柏市の看護教員 山本浩毅さん(31)
被ばくして体内の染色体が壊されると、今の医学では元に戻すことは不
可能。原発を再稼働することは命や健康を危険にさらす可能性があるとい
うことで、経済性とてんびんに掛けるべきではない。
さいたま市南区の専門学生 竹村遊さん(29)
原発事故から間もなく6年。学生団体SEALDs(シールズ)の登場
で若者に反原発の声が盛り上がった時期もあったが、最近は下火になって
いる。無関心が広がっているようで怖さを感じる。
(2月4日東京新聞朝刊27面「金曜日の声・国会前」より)
◆仏アレバ支援で出資=605億円-三菱重工・日本原燃
三菱重工業は3日、仏原子力大手アレバが核燃料部門を切り離して設立
する新会社「ニューコ」(仮称)に出資することで大筋合意したと発表し
た。アレバの経営再建を支援するのが狙いで、電力各社が株式を保有する
日本原燃(青森県六ケ所村)と合わせて10%出資する。出資総額は約5億
ユーロ(約605億円)。
アレバは、核燃料の加工や再処理、原子炉製造などを手掛ける総合原子
力メーカー。東京電力福島第一原発事故を受けた世界的な原発市場の縮小
などで経営が厳しくなっている。三菱重工などと出資をめぐる交渉を続け
ていた。(2月3日時事通信より)
◆東電社員に紙芝居 福島・浪江町の住民ら
「被災地の苦しみ知って」
東京電力福島第一原発事故の被災体験を紙芝居にし、全国各地で語り継
いでいる福島県浪江町の住民らの団体「浪江まち物語つたえ隊」が、東電
社員に紙芝居を上演する活動を始めた。
「被災者の苦しい思いを心に刻んで、安全な廃炉作業につなげてほし
い」と願いを込める。 (中略)
参加した福島本社福島原子力補償相談室の板花洋さんは「『原発のせ
いだ』という言葉が胸に刺さった。被災者の当時の苦しみを忘れず、仕
事をしたい」と話した。(後略) (2月3日東京新聞夕刊8面より抜粋)
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