奪われた野にも春は来るか―フクシマを考える 鄭周河写真展
- 2017年 2月 18日
- 催し物案内
- リベラル21
「奪われた野にも春は来るか―フクシマを考える 鄭周河写真展」と題する写真展が4月30日(日)まで、東京・新宿の高麗博物館で開かれている。3月11日で東京電力福島第1原発の事故から6年になることから、同博物館が企画したものだ。
「鄭周河(チョン ジュ ハ)さんは韓国の大学で教鞭を執るかたわら韓国内の原発とその周辺に暮らす人々の日常を撮り続け、2008年に『不安、火-中』というタイトルで発表しました。東日本大震災に端を発する原発事故後は福島にも足を運び、その情景を写した作品をソウルで展示しました。そして日本でも2013~2014年に、南相馬市立中央図書館をかわきりに全国6か所で写真館が開催されてきました。
高麗博物館は『奪われた野にも春は来るか』展を開催します。このタイトルは日本が朝鮮を植民地にしていた時代の1926年、詩人李相和がつづった詩の題名です。
原発事故後も多くの人が避難生活を強いられ、放射能汚染の問題も未だ解決されていません。『野』には人影もなく、それでも巡りくる四季の風景は美しい。植民地朝鮮の土地を奪われてしまった人々と、放射能の汚染により、豊かな日々が奪われてしまった福島の人々を重ね合わせ、その怒り、痛み、苦しみを共有したいと思います」(写真展のチラシから)
会期中、講演会がある。入場料1000円。要予約
★2月18日(土)14:00~16:30 鄭周河「フクシマの日常を撮る」
★4月8日(土)14:00~16:30 作家・東京経済大学教授、徐京植「フクシマ以後の生とは?」
高麗博物館はJR山手線新大久保駅下車、徒歩12分。第二韓国広場ビル7F
℡03-5272-3510
休館日/月曜・火曜。開館時間/12:00~17:00
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