「瑞穂の國記念小學院」に集う無頼漢たち
- 2017年 3月 14日
- 評論・紹介・意見
- 熊王信之
一連の(と云っても過言では無いでしょう)「国有地格安払い下げ事件」の中、森友学園に関しては、事態が急転し、「瑞穂の國記念小學院」は、四月からの新学期を迎えることは無くなりました。
奔流のような流れが中断し、大本営発表機関が報道するようになる中では、報道内容が変質して行くようで、森友学園の籠池総裁を中心とする限定された人々に非難が集中し事態の根本が見失われて行くようです。
関係が云々(デンデンではありません)された政治家は、大慌てで籠池総裁との関係を断ち、または、関係を否定し、世間の失笑を買っています。
登場人物の中でも籠池総裁は、今や、悪党として大本営発表機関の集中攻撃を受けていて、聊か、同情の念さえも抱く昨今です。 これは、アベ氏との中華宴会が契機ではないのか、とも下品な私は勘繰りもします。
と云いますのも、最近の籠池総裁の会見を視聴していまして、私は、この人を憎めないからです。
戦時中の旧軍で、戦雲我に不利の中、敵軍撃滅の命を受けて一隊を率い万歳突撃敢行後、多数が敵弾に倒れた後、尚も、残存部隊を率いて突撃準備しつつあるに拘わらず、後方の司令部よりは、増援も無く、弾薬の補給も無く、連絡将校に訊けば、司令部の高級将校は、更に後方に下がり、ただ、武運長久を祈る、と伝えるのみ。 これに似た状況であるような気がします。
ただ、籠池総裁が昔の突撃隊将校と違うのは、敵軍の将校と休戦し、自軍の上官に向かって、脅迫的言辞を弄したことでしょうか。
何と、あの菅野完氏のインタビューに応じたのでした。
【森友学園問題】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー! あの会見で語れなかったこと
2017年03月13日 ニュース Harbor Business Online
菅野氏は、これが最後のインタビューでは無く、次回もある、と含みを持たして、籠池総裁も同意しています。
そうです。 一寸の虫にも五分の魂、と云う如く、小さな学園経営者にも魂があります。 これまで縁の在る政治家が、面識が無い、と否定する不人情で縁切りしようとしても無駄で、証拠は挙がっているのです。 今回は、まず、イナダ氏。 財務省と違い、関係を立証可能な文書類も籠池総裁は所有している、とのこと。
それにしても、未だ顔も見せない大物政治家は、籠池総裁の究極の「脅迫」を受けて心底恐怖を感じているでしょう。
大凡は、見当がつく顔です。 他人を破綻の瀬戸際に追い込み、自身は、知らぬ顔を決め込んでも、そのままでは逃げ延びることは出来得ないでしょう。 少なくとも籠池総裁は、あなた方が一番嫌う人を身辺に近づけました。 捨て身の技、と言えるでしょう。
因みに、この事件では、サミュエル・ジョンソンの格言を思い出しました。 それは、以下のとおり。
愛国主義は、無頼漢たちの最後の避難所である(原文:Patriotism is the last refuge of a scoundrel. -Samuel Johnson)
サミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson)は、18世紀英国の文人で、最初の英語辞典を独力で完成させたことで有名であり、第一版では、彼自身に依る特異な定義が読む者の感興を誘い後世にまで伝わります。 ただ、上の言は、その文脈が不明であり、様々に解釈もされています。
ただ、今回の事件では、無頼漢にも様々な位相が存在する、と言えるのではないでしょうか。
何もかも罪を擦り付けられるのでは可哀想な人もいるでしょうから。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion6567:170314〕
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