Global Headlinesフィリップ首相の手法
- 2017年 5月 22日
- 時代をみる
- 髭郁彦
フランス3、2017年5月22日
https://fr.news.yahoo.com/gouvernement-m%C3%A9thode-philippe-205914087.html
(要約)
エドワー・フィリップ首相は休むことなく、政治的地固めに努めている。5月21日、彼はヴァル=ド=マルヌ県のランジスにある障害者などが住む施設を訪れる。そこで、フィリップ首相は「常に議論し、行動すること」という彼の政治的手法について言及した。労働法改正が首相としての最初の仕事となる見込みであるが、現在のところ、エマニュエル・マクロン大統領に対して64%のフランス人が好ましいと述べ、フィリップ首相に対しては55%のフランス人が好ましいと答えている。現政権は悪い船出はしてはいないようである。
(報告者コメント)
マクロン政権の首相であるフィリップの政策が少しずつ目に見える形で示されている。内閣の主要ポストの人材も揃い、国民の期待感も少ないわけではない。だが、ここで示された調査とは異なる調査結果もある。マクロンを支持すると答えたフランス人のパーセンテージは45%で、フィリップにいたっては36%しかないというものだ。どちらの数字が正しいにせよ、現政権が実質的に動き出したのは確かである。現政権に対してフランス人がどう考えているかを知る手掛かりとなるものは、6月11日と18日に行われる国民議会選挙の結果であろう。ここで、マクロンの率いるアン・マルシュ!が過半数以上の議席数を得れば、マクロンにとっても、フィリップにとっても政権運営は難しいものとはならないだろう。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
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