テント日誌11月14日…宮崎に転勤のUさん戻られ座り込みに
- 2017年 11月 17日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後(9・11から2224日)
原発再稼働を止め原発依存度をゼロに 11月10日(金)
暖かな金曜日。若狭ネット(大阪)が参議院議員会館に経産省を呼んで合計
9千筆近くになる署名を提出した後原発コストの問題を追及。現「エネルギー基本計画」で「原発の依存度を低減」と言いながら、東電をつぶさず柏崎刈羽再稼働を容認し、「過去分」を我々に負担させ、老朽原発の20年延長を助長し、託送料金の決め方は経産大臣判断、一方でイチエフ廃炉費用はスリーマイル事故を参考にしたどんぶり勘定。やっている担当者が気の毒に思えるほどひどい。
経産省前に移ると、既に10人近くが座り込み。文科省前抗議行動では男子高校生が多数参加して怒りのアピール。経産省本館前の行動は、「座り込め」の歌で開始、反原連官邸前行動が休みにも拘らずいつもより人が多い。使用済み核燃料・プルトニウム・核燃料サイクルの問題、柳瀬唯夫経済産業審議官の問題、などなど多くのアピールで時間オーバー。少しは経産省・資源エネルギー庁に聞こえただろうか。(K.M)
紅葉が始まった葉は玄妙な色彩に溢れている 11月11日(土)
二転三転した天気予報は外れ朝から晴れていた。だが分厚い雲が空を覆い北に青空が見えるものの太陽は雲の影に隠れて間接光を放っていた。黒い雲のずっと上は輝く白い雲。一瞬太陽が顔を覗かせると暑い日差しを浴びせてきた。今日は雲が日傘になってくれた。
時折突風が吹いたりしたが穏やかな天気。機動隊のお巡りさんがいつものように途中までやって来て引き返していった。丸の内署のお巡りさんは「ここに物を置かないでください」と告げていった。
突然、亀谷さんが現れた。1111 GENPATSU ZERO 反原発国会前集会に行く前に座り込みに参加してくれた。原発いらないふくしまカレンダーを大量に持参し相変わらずお元気でした。
亀谷さんが道行く若いグループに声をかけると全員ピタッと足を止めて耳を傾ける。ほんの短い間だが。若い男性が一人だけ「僕も原発反対です」と答えてくれたが、他の人は戸惑っている様子だった。それでも亀谷さんの説得力で足を止めることができたのだろう。
初めて見かける男性が座り込みに参加してくれた。院内ヒアリングの質問状を熱心に読んでいた。その後はずっと読書、物静かな方だった。
Uさんもやってきた。今日はいつもより人が多くて嬉しい。参加した伊方の抗議行動も真面目な話をユーモラスに語るのがUさん。機動隊のかまぼこを100台集めるのが目標だったが10台しか来なかったとか。
毎度景色の話で千代田区の観光案内みたいで恐縮だが、今日は空も雲も木々の葉も綺麗だった。特に紅葉が始まった葉は玄妙な色彩に溢れていた。3.11の後の2年くらいは風景画を見るのすら辛かった。ゴッホもレンブラントも放射能汚染なんか想像もつかなかっただろう。今は乗り越えたのかそれとも麻痺したのか。
〇 憲法と戦争
ある本に書いてあった。「国家の仕事は憲法を守ること」、「戦争の目的は相手国の憲法を変えさせること」と。かつて米国と対立した日本は現実より幻想を選んだ。無条件降伏を迫られたとき、とりわけ陸軍は国体護持つまり憲法を変えさせないことを降伏の条件にすることを頑強に要求した。
そして現在。幼児的幻想がこの国を守るために憲法を変えろという。戦争はこの国を守ったりはしない。
因みに日本の原子力政策もその根底は幻想だろう。必要で安全という幻想。それを共有しない者に幻想を丁寧に説明することは至難のわざ。(O・O)
宮崎に転勤のUさん戻られ座り込みに 11月12日(日)
晩秋のどことなく寂しさが漂う日曜日だ。今日はいつも座り込み用セットを運んでくれるFさんが所要で12時の座り込みには間に合わないということで、Hさんと2人での運び出しだ。経産省本館玄関前の座り込み場所にはいつも自転車で来られるお二人の方が待っていらしてセッティングのお手伝いをしてくださり、記念撮影の後座り込みに入る。
すぐにRさんが今日はテント川柳句会ということで来られた。合唱隊のIさん、群馬からのTさん、句会参加の方々が加わり何やら賑やかである。2時ごろになってFさんがいつものスタイルとは異なるスーツ姿で現れた。孫にも衣装?か、どことなくインテリの雰囲気が伝わる感じだ。そこにひょっこり長らく宮崎へ転勤していたUさんが現れた。11月から東京にUターン転勤となったことはハガキで知らせが来ていたので知ってはいたが早々と座り込みに来られた。彼とは転勤後も松山や鹿児島の原発反対運動集会で一緒になったが、ここ一年位はそれもなく久しぶりの再会であっただけに感激も一入である。合唱隊の歌声や川柳入選発表などで楽しい座り込みだ。終了後はUさんのミニ歓迎会も兼ねていつもどおりのコーヒータイムで、安倍改憲や平和に関してMさんを交えての熱い議論は、Uさん曰く「ああテントに戻ってきた」というものらしい。今後のUさんの東京でのご活躍を期待して家路についた。(S・K)
11月12日(日)午後1時より脱原発青空テント川柳句会を開催
選者は乱鬼龍氏、席題は 「危機」 「考える」 3時投句締切、3時半頃より入選者の発表、 披講 となりました。
風は冷たいですが良く晴れた一日でした。
今回の参加者は12 名、 入選句の発表後、 入選者へ選者より季節の果物、野菜、ノートなど様々な景品が手渡されました。
入選句は以下の通りです。(S.E. )
「危機」
特選
・民主主義選挙のたびに危機深め – 無位史膳
秀句
・一強が図にのり危機目前 - はてな
・家計危機アベノミクスが傷拡げ - 水連仏
・民の危機知らぬは国民ばかりなり - 草地
・危機危機と自作自演で武器売買 – 芒野
・ トランプが朝鮮危機を持ち込んだ - 銀杏 小僧
「考える」
特選
・考えもせずに武器買いご満悦 - 草地
秀句
・いつかなう人と生活主の政治 - 芒野
・安倍独裁一人で決める再稼働 - 銀杏 小僧
・考える葦は邪魔だと工業化 - 落葉
・トランプの顔色を見て武器を買い - 乾草
・電通が考える力無くしてる - 水連仏
次回の 脱原発青空テント川柳句会は12月10日(日)午後1時からの予定です。
かつての事件のこともあり、日比谷公園まで行って… 11月13日(月)
2時過ぎにテントに着いた。常連メンバーに加えてMさんが先週の水曜日、金曜日についで座り込んでくれていた。きょうは昨日と違ってよく晴れて風もそよ風程度で座り込みには楽な日であった。相変わらずお巡りは遠くから眺めては地下鉄の通路へ降りていくことを繰り返して去って行った。程なくしてMさんがタバコを吸いにいくということで日比谷公園へ出掛けた。月曜日のメンバーは去年の事件の事が気掛かりで一人が様子を見るため少し離れてついていった。15分程で帰ってきた。心配する事はなにもなかった。この件に関してはMさんと話したことがあるが、本人も非常に気をつけていて、エレベーターの所ではなく日比谷公園まで行って吸うようになった。自分が思うには、あそこならベンチがあるのでリラックスできて、タバコ飲み仲間がいて談笑しているのではないかと勝手に想像しているのであるが、これについて様子を見に行った人から聞くのを忘れた、来週確かめてみよう。
私がテントに着いた時にOさんが来られていたことを書き忘れていたので、お詫びします。4時過ぎになると座り込みの皆さんはそれぞれの予定があり帰って行かれた。4時半過ぎに国会前抗議活動に参加されていたSさんがKさんに伴われてやって来た。足どりもしっかりしているように見えた。お弁当も国会前でしっかり食べてきたとのことで腰が痛いとは言ってなかったこととも併せ、調子はよさそうだった。この調子が続きますように。珍しくKさんは用事があるとのことで、いつものように我々にお菓子を配ってから帰られた。Sさんは声を張り上げて道行く人に声かけをしていたが、彼ら彼女らは日も暮れて寒さも感じられる夜道を一刻も早く帰ることに頭がいっぱいのようで座り込んでいる我々のことは眼中にないようであった。五時半ごろSさんに気を付けて、と声を掛けて別れた。(保)
天気予報の狂いからはじまった散々な一日 11月14日(火)
天気予報の、日中は曇りとの朝刊の天気図を信じたばかりに、ひどい目にあったのは私一人ではなかった、Fさんは傘をコンビニで買ってきたが1,500円のしかなかったとこぼしていました。
(事務所にストックしてあった傘がすっかりなく、自宅に余分の傘がある人は協力をお願い致します)安倍が息を吐くように、噓をつくから世の中シッチャカ・メッチャカだー。
一日中雨の中を、12時半頃から男はモーニングで連れ合いは和服姿のカップルが10組程経産省に入って行った、この人達も傘を持っていなかった。
どうせ、ろくでもない表彰式でもやっていたのだろう。
座り込みの終わるまで正門から出て来なかったから、おそらくはタクシーかハイヤーを呼んで裏門から帰宅させたのだろう、それも国民の税金を使って、本当に頭にきた一日でした。(Y・R)
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院内ヒアリング集会 (11月24日金曜日14時30分~)
「核燃料サイクル、日米原子力協力、エネルギー基本計画」
経産省前テントひろば
テーマ:「核燃料サイクル、日米原子力協力、エネルギー基本計画」
日時: 2017年11月24日(金)14時半~15時半(14時過ぎから通行証配布)
14時15分~14時半 :事前打合せ
14時半 ~15時半 :ヒアリング(経産省、外務省ほかに出席依頼中)
15時半 ~16時半 :事後確認打合せ、今後について意見交換
場所: 参議院議員会館101会議室(1階)
質問項目: 1 核燃料サイクル
2 日米原子力協定
3 エネルギー基本計画
紹介:参議院福島みずほ議員
※インターネット中継や撮影は、担当者の顔を写さない方式で行います。担当者の顔を絶対に写さない方式でお願いします。
私たちは2016年6月からの経産省との院内ヒアリング集会で「使用済み核燃料問題」を追及してきた。さらに、2017年6月9日と8月5日に「原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定(日米原子力協定)」についてヒアリングした。
外務省・経産省としては、2018年7月に30年の満期を迎える「日米原子力協定」について、<日本の原子力活動の基盤の一つをなし極めて重要な意義を有するものと考え、様々な課題について引き続き米国との間で緊密に連携していきたいと考えているが、日米原子力協定の自動延長を想定している>と推測させる答弁であった。そのことは、9月の日米原子力協定訪米団でも、米国に日本のプルトニウム保有を危惧する高官がいる中で、米国政府の対応も同様に自動延長であることが推測し、国内で同様の報道がされている。
一方で、米国がすでに断念している核燃料サイクルを日本が続けようとしているばかりか、核兵器使用条約に日本不参加、ICANのノーベル平和賞受賞、核兵器廃絶決議案の棄権国の増加、国連での安倍首相の対北朝鮮に「対話よりも圧力」発言、日米首脳会談における「軍事行動排除せず 武器購入増」など、安倍政権の米国追従外交に対して私たちは疑念をいだいている。
そこで今回は、核燃料サイクルについて経産省や関連部署から見解をヒアリングして増え続ける使用済み核燃料とプルトニウムをどうするつもりかを問うとともに、「日米原子力協定」を見据えて日本政府がこれから2018年7月満期までどのような対応をするのかを問う。併せて現在経産省が検討している「エネルギー基本計画」についてもその手続きについてヒアリングする。
多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。
≪経産省前テントひろば≫住所:〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F
電話:070-6473-1947、メール:http://tentohiroba.tumblr.com/
質問項目
Ⅰ 核燃料サイクル
1 核燃料とプルトニウムの現存量の確認
2 使用済み核燃料の再処理の法的根拠
3 再処理についての過去の計画と実績
4 核燃料サイクルについての現在の計画と実現性
5 プルサーマル発電問題
6 六ヶ所村の再処理について
Ⅱ 日米原子力協定
1 本協力協定の自動延長の可否
2 日米ともに自動延長である場合の手続き等
Ⅲ 第5次エネルギー基本計画の策定
1 基本政策分科会の議論について
2 委員の選定について
3 今後のスケジュールについて
11月17日(金)5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)
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