テント日誌11月20日…裁判に行った人が座り込みに
- 2017年 11月 24日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後(9・11から2230日)
裁判に行った人が座り込みに訪れる 11月15日(水)
天気はよい。暖かい。
12時30分ころ、由井さんがテントに寄られ、「今日は『砂川事件・伊達判決』の再審裁判の控訴審判決があったが再審請求棄却」の判決だった」と言われた。午後から、判決についての院内集会があるのでその資料づくりをするとか
で、由井さんは「座り込みは失礼します」と言われた。
判決についてはその日の各紙夕刊、または次の日の朝刊に載っている。
12時30分頃が「日蓮宗の創価学会に反対する顕彰会」の女性たち数十人
が経産省や霞が関に周辺に来て、安倍内閣批判の「新聞」を撒き、新聞
を読んで(アジテーション)いた。(T)
その他にも裁判があり、いつもの水曜日と比べるとテントを訪れる人が多い一日だった。六本木の原子力規制委員会への抗議集会あり、それに参加された人、
夜の学習会に参加する人達が寄って下さったからでもある。
テントニュースを持っていかれる人もあり、ニュースはかなりはけました。
常連の斎藤美智子さんも3時過ぎに来られました。
風邪をひいている人も多く、これからは寒さとの闘いにもなるので、ポットに熱いお茶を入れてくるとかホッカイロを用意することを忘れないようにする必要がある。(S)
塩見孝也さんの訃報をきいた 11月16日(木)
今日は雲一つない青空で着いたときは暖かかった。
先週強風に悩まされたので、今日は風がなくて良かったねと言ったとたんに強風で椅子が倒れた。
慌てて重しとして座り込む。
ヨーカンさんは赤い実のついた木のスケッチを始めた。
テントのあったころから描いていたスケッチブックに色鉛筆でほんわかとした絵が仕上がった。
につく2時頃勝さんが来て塩見さんの訃報のこと、テントに来てくれていた頃の彼の話などをしてくれた。
その後ヨーカンさんは「殺すな!朝鮮半島を再び戦場にしないで」の衆議院会館前行動に向かう。
淋しくなったと思ったらたんぽぽ舎のOさんが来てくれてほっとした。
3時近くになると寒さが身に染みてくる。
そろそろカイロや手袋が必要かもしれない。
次々再稼働しようとする政府や電力会社がいる限り寒さにも耐えて頑張らなければと思いながら帰路。(I・K)
穏やかな1日 11月17日(金)
天候もよく、椅子や幟旗を積めるだけ積んで事務所を出る。今朝の冷え込みは今シーズン一番だそうで沢山着込んできた。今までは、重たい台車を押してくると、経産省前に着くまでに背中が汗ばむ事が多かったが、今日は全然汗をかかない。それだけ冷えたのであろう。座り込みを始めてみると、陽が当たっている間はポカポカしていて気持ちがいいが、陽が傾いてくると寒さがこたえる。
2時頃に赤いダウンコートを着た女性が現れる。Yさんと話ながら一緒に座り込んでいる。仙台からやって来たそうだ。テントがある頃も訪ねてこられているそうだ。いつもテント日誌を読んでいるとのこと。また、仙台でも金曜抗議行動があるそうで、既に250回にもなるそうだ。別れる時カンパを入れてくれた。大変有り難いことである。こうした1人ひとりの善意でテントの運動が支えられているのだとしみじみと思った。感謝、感謝である。
今日も制服警官がやって来たが、地下鉄の入り口付近から此方を覗き見るようしている。珍しく男女の警官である。ここまで来ればいいのにと思ったが何故か近寄って来なかった。
4時を過ぎたので、文科省前に移動して朝鮮学校への無償化をすぐに適応せよとの抗議行動に参加した。テントのメンバーも最近は参加する様になってきた。在日の人の課題であるようだが、実は日本人の課題でもあると思うのだが。(S・S)
座り込み太りが心配 11月17日(金)
後半の座り込みに参加していると沢山の持ち込みを頂く。黒糖飴、煎餅数種、焼き栗、柿、銀杏、干し柿、おにぎり、キュウリ、焼き海苔、……と、さながら自然食フェア。とてもありがたいが食べ過ぎが少し心配。
身体を動かそうとチラシまきすると、「脱原発を」と訴えるよりも、「経産省が原発は安全・安い、原発が無いと電気が足りない、原発はクリーンなどと嘘ばかり」と訴える方が受取が断然いい。
17時からはHさんの司会で抗議行動。核燃料問題、NUMOの1万円支給説明会、地球温暖化議論、など多様な意見交換をしながら抗議の声を経産省本館にぶつけた。(K.M)
原発の話で盛り上がっていたら16時近くだった、11月18日(土)
経産省に着いたとたんポツポツ降ってきた。こういう歓迎はありがたくない。それぞれ椅子に深く沈み込み会話もあまり弾まない。落ち葉が舞う音も次第に聞こえなくなった。雨なのにカラスの声があちこちで「あ~あ~」と響いていた。
北斎の画集を開き鉛筆で模写をした。雨に濡らさないよう傘の角度に気を付けながら描いていると作者の偉大さがわかったつもりになってくる。優れた作品は模写していて飽きない。
などと原発反対の座り込みをしているのを忘れている報いで、風が強まり雨も吹き込んできた。慌てて画集をしまう。
ヨーカンさんがデモに行く前に少しだけ寄ってくれた。この雨の中デモは大変なのに。そのあとUさんも来てくれた。
夕方になると体が冷えてきた。4人で少し体を動かしながら立ち話が始まった。日本原電の廃炉費用使い込み、沸騰水型仲間で柏崎刈羽原発命の東電などなど盛り上がっていたら16時近くになっていた。(O・O)
韓国のように大勢が集まる集会が続くこと願う 11月20日(月)
久しぶりに雑用がないのでストレートに事務所にむかった。あとから来たSさんと荷物を確認してから経産省前にむかった。朝の冷え込みが厳しかったので冬支度をしてきた。空はどんよりとしていたが風がほとんどないのでそれほど寒くはなかった。常連のYさん、0さんも少し遅れて着いたので準備はまもなく完了した。それからまもなくして午前中の院内集会に参加された常連の女性が散歩と証して寄って下さった。韓国から来た市民運動のリーダーの方の講演会だったのだが集まりがわるかったそうだ。同じ人の講演会が昨夜もあり、そちらのビラをテントにも置いてあったので数週間前に受け取ったのを覚えていたのだが、風邪が治らず家で寝込んでいたのが残念であった。韓国でやる集会はいつも幾万人も集まる印象があるが10年ぐらい前からそういう状況が形成されてきたようだ。韓国と同じく日本もハゲ鷹資本主義におおわれ、賃金は上がらず、非正規労働が四割にも達し、生活苦にあえいでいる現状を見るにつけ、歯がゆい思いで一杯である。
途中、所用でテントを抜けて3時過ぎにテントに戻るとYさんは帰られたがSさんが座られていた。仕事の状況を聞くと来月からアイスクリームの倉庫に移動になり、しかも夜勤とのこと。怪我に注意してほしいものだ。夜勤は昼間の倍疲れるから。4時過ぎに座り込みの人が帰られSさんと二人になったのであるが国会前の抗議行動をされていたレジェンドSさんがKさん、Hさんに連れられてやって来た。疲れているようで腰が痛いといって椅子に座られていた。最後まで原発反対で座っていますと声かけをしていたが、か細い声だった。1日か2日休んで身体をいたわってくれればいいのだが。(保)
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呪殺祈祷団月例の祈祷会 11月24日(金)15時
月例の祈祷会です。午後3時から経産省前にて
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その49
謝礼で学生参加を募る経産省・NUMOの核ゴミ説明会
~札束で世論操作するな、原発止めて核ゴミ問題に真剣に取り組め~
木村雅英(経産省前テントひろば)
経産省・原子力発電環境整備機構(NUMO)が全国46都道府県で実施している核ゴミ処分場説明会(「科学的特性マップに関する意見交換会」)で一人1万円を渡すと呼びかけて学生が動員されていた。
例えば、日テレNEWS24は「1万円で…核ゴミ処分場説明会に“サクラ”」と報道(http://www.news24.jp/articles/2017/11/15/07377955.html)。
経産省が、経産省―NUMO―委託会社―学生の順に税金を流し、使用済み核燃料問題に取り組む姿勢をアピールしたのだ。原発設置や再稼働の為に各地に札束をばらまいてきた経産省が、いつものやり方で世論操作しようとしたのだ。
審査会・検討会などから私たち善良な意識ある傍聴希望者を抽選を口実に排除しておきながら、一方で学生に金を出して人集めとは。
それにしても、使用済み核燃料(18000トン)の保管・管理・場所の検討はどうしてもやらないといけないことであり、すべての原発の稼働を断念してこれ以上核ゴミを増やさずに、使用済み核燃料対策を進めるべきだ。
(追記)
「科学的特性マップ」に関して推進側が思い描く道筋を批判的に検証した興味深い文を見つけた。
<日本の高レベル放射性廃棄物処分政策に抱え込む根源的課題―政府による「科学的特性マップ」の提示を受けて>(寿楽浩太、岩波書店「科学11月号」)
「政治がまず、原則的な議論の方向性を改めて設定し直すとともに、現実的な選択肢を人びとに提示するような、包括的で建設的な議論を公論に提起し、根源的な次元での対処の道筋をひらく先頭に立つことを強く希望したい」と結んでいる。ご参考に。
院内ヒアリング集会 (11月24日金曜日14時30分~)
「核燃料サイクル、日米原子力協力、エネルギー基本計画」
経産省前テントひろば
テーマ:「核燃料サイクル、日米原子力協力、エネルギー基本計画」
日時: 2017年11月24日(金)14時半~15時半(14時過ぎから通行証配布)
14時15分~14時半 :事前打合せ
14時半 ~15時半 :ヒアリング(経産省、外務省ほかに出席依頼中)
15時半 ~16時半 :事後確認打合せ、今後について意見交換
場所: 参議院議員会館101会議室(1階)
質問項目: 1 核燃料サイクル
2 日米原子力協定
3 エネルギー基本計画
紹介:参議院福島みずほ議員
※インターネット中継や撮影は、担当者の顔を写さない方式で行います。担当者の顔を絶対に写さない方式でお願いします。
私たちは2016年6月からの経産省との院内ヒアリング集会で「使用済み核燃料問題」を追及してきた。さらに、2017年6月9日と8月5日に「原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定(日米原子力協定)」についてヒアリングした。
外務省・経産省としては、2018年7月に30年の満期を迎える「日米原子力協定」について、<日本の原子力活動の基盤の一つをなし極めて重要な意義を有するものと考え、様々な課題について引き続き米国との間で緊密に連携していきたいと考えているが、日米原子力協定の自動延長を想定している>と推測させる答弁であった。そのことは、9月の日米原子力協定訪米団でも、米国に日本のプルトニウム保有を危惧する高官がいる中で、米国政府の対応も同様に自動延長であることが推測し、国内で同様の報道がされている。
一方で、米国がすでに断念している核燃料サイクルを日本が続けようとしているばかりか、核兵器使用条約に日本不参加、ICANのノーベル平和賞受賞、核兵器廃絶決議案の棄権国の増加、国連での安倍首相の対北朝鮮に「対話よりも圧力」発言、日米首脳会談における「軍事行動排除せず 武器購入増」など、安倍政権の米国追従外交に対して私たちは疑念をいだいている。
そこで今回は、核燃料サイクルについて経産省や関連部署から見解をヒアリングして増え続ける使用済み核燃料とプルトニウムをどうするつもりかを問うとともに、「日米原子力協定」を見据えて日本政府がこれから2018年7月満期までどのような対応をするのかを問う。併せて現在経産省が検討している「エネルギー基本計画」についてもその手続きについてヒアリングする。
多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。
≪経産省前テントひろば≫住所:〒105-0003港区西新橋1-21-8新虎ビル2F
電話:070-6473-1947、メール:http://tentohiroba.tumblr.com/
質問項目
Ⅰ 核燃料サイクル
1 核燃料とプルトニウムの現存量の確認
2 使用済み核燃料の再処理の法的根拠
3 再処理についての過去の計画と実績
4 核燃料サイクルについての現在の計画と実現性
5 プルサーマル発電問題
6 六ヶ所村の再処理について
Ⅱ 日米原子力協定
1 本協力協定の自動延長の可否
2 日米ともに自動延長である場合の手続き等
11月24日(金)5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動は6時30分から(首都圏反原連)
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