SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】253 ジョン・ボルトン、国家安全保障担当補佐官か?
- 2018年 3月 19日
- 評論・紹介・意見
- サハラ平田伊都子西サハラ
ジョン・ボルトン元米国連大使が首にされたハーバート.マクマスター陸軍中将に代わって、国家安全保障担当補佐官に指名されるという噂が、アメリカのNBCを始めとするメデイアで流されています。 3月13日午前、ホワイトハウスに呼ばれたそうです。 ジョン・ボルトンは米国連大使時代に、国連西サハラ住民投票の早期実現を目指しました。 それ以前には、ジェームス・ベーカー元米国務長官を助けて投票用紙や投票箱まで用意しました。 「ボルトン国家安全保障担当補佐官、誕生か?」というニュースをいち早くキャッチしたのは西サハラではなく、モロッコのロビイストでした。 モロッコは慌ててます。
① ホルスト・ケーラー国連事務総長西サハラ個人特使、モロッコ代表団と会談:
2018年3月6日、CORCAS(王立サハラ問題評議会)が、「交渉でも交渉の一部でもない、単なる顔つなぎだ」と、ナセル・ブリタ外務大臣が率いるモロッコ外交団とホルスト・ケラー国連事務総長西サハラ個人特使殿ポルトガルのリスボンで行われた対談を、国連主導の交渉に応じたものではないと強調した。さらに、「これが、モロッコ・サハラ(西サハラに対するモロッコの呼称)に関する初会合だ。食事もとりつつ丸一日、有益な教示をケーラー個人特使に施した」と、自画自賛した。モロッコTV2Mは、「ケーラー個人特使はモロッコが招待を受けたことに感謝し、この機を利用して、心臓手術に成功したモハンマドⅥ世陛下へお見舞の言葉を託した」と、報道した。
➁ モロッコ国王殿下、ご容態はいかがですか?:
「モロッコ国王陛下モハンマドⅥ世、ご逝去!死因は心臓発作」という速報が、3月9日、ウェブサイドで吹き荒れ、モロッコ国民は慌てた。しかし、モロッコ・ネット新聞Le360によると、すぐさま、そのフェークニュースを打ち消すニュースが流れ、モロッコ国民は国王が生存していることを知り、安堵したということだ。3月14日、王宮が、「2月26日の手術は大成功した。術後経過も良好で、国王陛下の心臓は正常に動いている」と、パリ・アンブロワズ・パレ・クリニックの医師談話を発表している。パリでモロッコ移民とツーショットにおさまる国王陛下の写真も掲載した。今年もモロッコは、モロッコ占領地・西サハラの港町ダハラで、クラン・モンタナ・フォーラムを西サハラ住民や国際団体の反対を押し切って強行した。初日の3月15日に、モロッコ国王は参加する代わりにメッセージを送った。「アフリカは3千平方キロメートルの可能性を持っている。加えて、世界で一番若者が多い大陸だ」という国王陛下のお言葉は、<アフリカ大陸制覇とアフリカ人奴隷確保>を暗示しているのでは?とも、とれる。
③ イタリア政府西サハラ難民援助:
「イタリア外務省が100万ユーロ(1億3千万円)の人道援助を西サハラ難民キャンプに約束した。金はUNICEF(国連児童基金)とWFP(世食糧計画)に、半分こされる」と、アルジェリア首都アルジェに駐在するイタリア大使が発表した。これを受けてロマイン・シロイスWFPアルジェリア支局長は、「高エネルギーのビスケット、砂糖、植物オイルな
どを購入する」と表明した。
また、シロイス支局長は、「日本には米が余っている」と西サハラ赤新月社総裁に語った
柿沢未途衆議院議員の言葉を覚えていて、「あの日本米はどうなったか」と、聞いてきた。 柿沢先生、「どうなりました?」
WFP(世界食糧計画)アルジェリア支局長ロマニ・シロイス氏と筆者、アルジェにて
そう言えば、2017年11月初め、安倍首相がトランプの娘にホイッと渡した57億円?
「あの57億円はどうなったんでしょうね?」 もし国民の税金から出た57億円だったら、その収支決済をはっきりさせてもらいましょう、、もし過払い金だったら、57億円、返してもらいましょ!
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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