3.31 大学での軍事研究に反対し、学問の自由を考える集い(軍学共同反対連絡会)
- 2018年 3月 26日
- 催し物案内
- 杉原浩司
年度末となる3月31日、NAJATも参加する「軍学共同反対連絡会」が久しぶりのシンポジウムを開催します。日本に「軍産学複合体」を作らせないためには、軍学共同を食い止めることが不可欠です。一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。連絡会事務局の小寺隆幸さんからの呼びかけを転送します。
———————————
私たち軍学共同反対連絡会は、3月31日に駿河台の明治大学リバティホールで軍学共同に反対し学問の自由を守る集いを行います。
昨年度110億円に増額された防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」は本年も101億円もの予算がつき、放置していれば恒常的なものとなりさらに拡大していくでしょう。それは、科学者の側からの良心の声を結集した日本学術会議声明に対する挑戦であり、それを有名無実化する策動です。
昨年は多くの大学が応募しないと言う声を上げましたが、それでも22大学が声明を無視して応募し、4大学が分担研究に採択されました。昨年は様子見の大学も多くありましたので、今ここで大きな反対の声を市民社会が上げることが、この流れをくいとめるために極めて重要です。
そこで私たちは、日本学術会議声明の意義を改めて確認するとともに、この防衛装備庁の制度の危険性と本質を確認し、さらにこの問題を全大学人の問題にするために、現在の大学改革の動きの中で捉え返すという盛りだくさんの内容の集いを企画しました。ぜひご参加ください。
またこの集会のことを、お知り合いの方々に紹介していただければと思います。
軍学共同反対連絡会 事務局 小寺隆幸
問い合わせ先 kodera@tachibana-u.ac.jp 042-735-4671
集会のチラシはこちらから(裏面に問題点が簡潔に書かれています)
http://no-military-research.jp/wp1/wp-content/uploads/2018/03/20180331.pdf
ニュースレターなどは連絡会HPでダウンロードできます。
http://no-military-research.jp
———————————
<日本学術会議2017年声明 1周年にあたって>
大学での軍事研究に反対し、学問の自由を考える集い
http://no-military-research.jp/?p=1014
日時:2018年3月31日(土)13時半~17時 (開場13時)
会場:明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー1階1011教室
(JR・東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅徒歩3分、
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅徒歩約5分)
https://www.meiji.ac.jp/miga/access.html
第1部「学術会議声明から1年 その意義と課題」
小森田 秋夫
(神奈川大学教授、日本学術会議「安全保障と学術に関する検討委員会」前委員)
第2部「防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度 2018年度応募要項の批判」
池内 了(名古屋大学名誉教授)
第3部「学問の自由と大学の自治の現代的課題」
光本 滋(北海道大学准教授)
「政府が主導する大学改革は、研究成果だけでなく人間の能力をも産業界
の要請に動員しようとしている。国立大学法人の三類型、指定国立大学法
人、専門職大学など、大学を統制し、幾重にも分断する体制は、大学の物
的基盤だけでなく精神的基盤をも掘り崩すものとなっている。軍学共同体
制の出現を許さないために、学問の自由と大学の自治の現代的構築が求め
られている。」
<講師著書>
『危機に立つ国立大学』(2016)、共編著『新自由主義大学改革』(2014)
パネルディスカッション
小森田秋夫、池内了、光本滋、丹羽徹(日本私大教連委員長)、
多羅尾光徳(東京農工大学大学院准教授)
参加費無料(会場で資料代等のカンパをお願いします)
主催:軍学共同反対連絡会
共催:日本私立大学教職員組合連合
後援:全国大学高専教職員組合、明治大学教職員組合、
平和と人権を希求するオール明治の会
<軍学共同反対連絡会(共同代表:池内了、西山勝夫、野田隆三郎)>
2016年9月、軍事研究に反対する科学者と市民で結成しました。情報の共有やニュースレターによる発信、軍事研究を行う大学への申し入れ、署名などに取り組んでいます。34団体と多数の個人が参加しています。会費はありません。 http://no-military-research.jo/ をご覧ください。
ニュースレターなどを掲載しています。連絡会編集の岩波ブックレット『兵器と大学~なぜ軍事研究をしてはならないか』もお読みください。
https://www.iwanami.co.jp/book/b266318.html
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。