しなやかに したたかに ~「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」その②
- 2018年 5月 18日
- 評論・紹介・意見
- shigeko kakiuchi沖縄辺野古
【4月26日・4日目】
「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」の4日目。連日700人超の参加で、昨日は800人が座り込んだ。防衛局・県警は連日、カマボコや機動隊員の配置を変えて工事車輌の搬入を強行しているが、多数の市民が座り込み、先週まで1日3回300台超えだったのが1日2回に減らさざるを得ない状況を作り出した!
辺野古弁護団からは午前中1名、午後3名の若手弁護士が駆け付け、強制「排除」も手荒さが軽減された。今日も3名が“不当逮捕”されたが、速やかに接見。
今日は昼食休憩の間、五月雨的に25台を搬入するという姑息な手段も。「弾圧」にもめげず…あと2日! 集中行動をやり抜こう!!
① カマボコを囲む座り込み
② 9:03、機動隊員が座り込み者を囲む
③ 9:34、“檻”に閉じ込められた仲間たち
④ 12:10 米軍車両専用の第2ゲートから工事車輌を出そうとしたので抗議し、12:14、工事車輌がバック。防衛局・県警のルール違反は許さない!!ゲート内フェンス右側に防衛局職員。ずっと監視・報告をしていた
⑤ 15:02、エセ右翼の街宣車により止められたダンプ車列
【4月27日・5日目】
「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」の5日目は、石垣・宮古や全国から600人が参加し、車椅子の方々も連日の座り込み。炎天下の座り込みは太陽と地面の熱でサウナ状態…テント内での休憩を兼ねた抗議集会中は、唄あり踊りあり…しなやかに したたかな 沖縄ならではの闘いだ!!
防衛局は、一切の表現の自由を保障した「憲法21条」の遵守義務に違反し続け、今日は今行動で初めて工事車輌を3回(9:03、12:06、15:00)搬入した。まざまざと見せつけられる「強権力」には、防衛局の“焦り”しか感じられない。
明日は、ゲート前で「4.28県民屈辱の日を忘れない県民集会」が開かれる。疲労もピークに達しているが、今次最大数の参加で締めくくりたい!!
そして明日は、「サンフランシスコ講和条約」発効から65年目を迎える。敗戦後、連合国軍の占領下にあった日本は条約発効で独立(!?) を果たしたが、沖縄や奄美は日本から切り離された。沖縄が日本復帰するまで米施政権下にあった27年間、本土から沖縄へ基地が移転。日本国憲法が適用されず、人権が蹂躙され続けた。過重な基地負担など現在の「沖縄差別」の源流となったこの日を、沖縄では「屈辱の日」と呼ぶ。
さらに、リナさんが元米兵に殺害されてから2年目・3回忌…肝苦さぁ。
① カマボコを守るアルソック、人が入れないよう空間を確保して県警機動隊が並んだため、抗議集会は車道で…防衛局とアルソックの請負契約の中にカマボコを守る作業があると言うのか!
② 9:37、国道の両側に立ち、市民を歩道に押し込める機動隊員!!
③ 11:30、昼の搬入に備えて早めの昼食休憩中も、アルソックと機動隊員が作業ゲート前のカマボコを囲み、座り込み抗議集会の場所を狭める策に。炎天下に並ばされている若き機動隊員たちは何を思う(!?)
④ 13:02、強制「排除」後は、フェンスとカマボコの間の歩道に閉じ込められる。車間にも機動隊員が2~3名入り込んで出さない
⑤ 15:12、“檻”の中。川口真由美さんの伴奏、“魂の彫刻家”金城実さん指揮で唄う仲間たち。押し込められた狭い空間に風が通るよう座り込む。不屈の精神!!
【4月28日・最終日】
今日は「辺野古ゲート前連続6日間 500人集中行動」の最終日。“運動は下から作る!” この行動には、組織に属さず個人の責任で参加するウチナーンチュが結集し、心ならずも現場から遠ざかってしまった仲間や初参加者への喚起となった。しなやかに したたかに しつこく! この行動が次への契機となるだろう。この6日間、晴天に恵まれたのは実行委・参加者の「平和な沖縄を次代に!」との“想い”が天に通じたのだと思う。
キャンプ・シュワブに到着すると、基地内!の県警警備車輌は通常の台数に戻り、閉じられた作業ゲート前には通常数のアルソック。防衛局は工事車輌の搬入を断念した。8:30~作業ゲート前抗議集会には500人が座り込み、10:00~テント内集会時には700人を超え、その後続々と到着。
11:00~辺野古新基地阻止!9条改憲NO!安倍政権退陣!「4.28県民屈辱の日を忘れない県民集会」には1,488名が参加。1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約発効後、66年間も他国の軍隊が居座ることは異常極まりない!! 改めて辺野古新基地阻止! 全ての軍事基地撤去!!の決意を固めた。
2年前のこの日、元米兵による女性暴行殺害事件が起きた。恩納村の遺体発見現場に設けられた祭壇で線香を手向けさせていただいた。夜は真っ暗闇で、誰も近付かない茂みに彼女は遺棄された。この無念さ、この哀しみ、この怒り。来沖の際には是非!ここを訪れて、この現実を心に刻んで欲しい。
① キャンプ・シュワブ ゲート前テントの両側に立つ看板
② 8:30、作業ゲート前でカマボコを囲む仲間たち
③ 10:30、「4.28県民屈辱の日を忘れない県民集会」の30分前…テントに入りきれない参加者は、両側の土手に
④ テント脇花壇に咲く白百合
⑤ リナさんが遺棄された現場に設けられている祭壇。祭壇を整理される方の手を煩わせないよう供物は持たず
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion7652:180518〕
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