市長の怒り・大臣の居直り/信用できる人・できない人/日本が背負った「ニューノーマル」/「危機のさなかに政局はおかしい」?
- 2011年 4月 15日
- 時代をみる
(4月15日21時39分)
いくつか記事を紹介します。
南相馬市長の怒り
http://gendai.net/articles/view/syakai/129970
<屋内待避となった20~30キロ圏内は兵糧攻めにされたのです。国が責任を持って物資を届けることもありませんでした。われわれがタンクローリーを動かしたり、支援物資を取りに行ったりした。>
<先月12日に政府が10キロ圏内に待避指示を出したときも、南相馬市には何の通知も来ませんでした。>
「原発推進 謝罪するつもりない」-与謝野大臣
<自民党政権時代に通産相(現経済産業相)などとして原発推進の立場を取ってきたことを踏まえ、今回の事故発生で謝罪するつもりはあるかとの質問には、「ない」と明確に否定>
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011041500293
原発が次々爆発して、多くの人が被曝し、生まれ育った町や村に住めなくなっても、「反省しない」とは・・・。
海江田大臣も
東京一区選出のもう一人の大臣・海江田氏も、被曝や汚染の拡大はナンノソノ、『原発輸出』、公的資金による『東京電力』の存続のため、日夜奮闘されている模様。http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381949EE3E7E2EAEB8DE3E7E2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
まったく『右』も『左』もありゃしない。これが日本政治の縮図。
「信用できる人、できない人」
これは武田邦彦氏の記事の見出し。
http://takedanet.com/2011/04/post_0a1f.html
武田先生は今日も怒っていますが、当然です。せひご覧を。
ところで、「信用できない人」はいっぱいいるけれど、たとえば、日本気象学会理事長 新野宏氏。
<私にとってはこの1ヶ月でもっとも衝撃的だったのは、気象学会長のコメントだ.絶望で目の前が暗くなった>。こう言われて当然の「学問の危機」。
http://takedanet.com/2011/04/post_eeab.html
そのほかでは、たとえばこの方々。
東京電力は、産経新聞主催の『地球環境大賞』を受賞していた(15日辞退)が、この賞の<審査員には、有馬朗人・元東大学長のほか権威をズラリとそろえていて>、<秋篠宮殿下が名誉総裁を務める財団法人「世界自然保護基金ジャパン」の特別協力も得ており・・・>とのこと。この辺にまで『原子力マニア』の汚染は及んでいた。
http://www.cyzo.com/2011/04/post_7072.html
信用できる人のほうは・・・。
15日付ルモンド紙には神戸大学石橋克彦名誉教授のインタビュー記事。
http://www.francemedianews.com/article-71748690.html
日本が背負った「ニューノーマル」
これはブルームバーグに掲載されたウィリアム・ペセック氏の記事。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=am4krhhg5kDQ
〈原発事故の評価が「レベル7」に引き上げられたことも、既に脆弱(ぜいじゃく)な個人消費や設備投資に追い打ち〉と分析。
そのほか、外国人ビジネスマン・観光客の激減・不動産投資信託(REIT)の不調・貿易(輸出)の停滞など、原発災害のダメージははかりしれない。(この記事は言及していないが農林・水産業への打撃はもちろん深刻。)
この記事は、さらに事態を深刻化させる要因として、「国民の不安」、「勢いに欠ける世界経済の成長」とともに「リーダーシップの弱さ」を挙げている。
「危機のさなかに政局はおかしい」?
菅直人首相退陣を求める声が野党だけでなく、与党民主党内からも公然とあげられるようになってきた。
閣僚からは「危機が進行中のときに、政局中心に動くというのは、私の感覚では信じがたい」(玄葉光一郎国家戦略相)と反論。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4701132.html
しかし、「菅内閣そのものが大災害」という声も・・・。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110414-OYT1T00944.htm?from=navr
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