テント日誌10月8日…国会周辺で「イットクフェス2018」
- 2018年 10月 11日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
いろいろの裁判があり、傍聴者は座り込みに寄ってくれる 10月3日(水)
昨日に続き今日も福島原発事故刑事裁判があるので7時に家を出た。同じ電車・バスに乗ったはずだが何時もより早く着いたので事前集会は始まっていなかった。集会で強調されていたことは、いよいよ裁判も大詰めを迎えておりこれまで以上の大勢で傍聴しましょう、また裁判長には是非とも原発事故被災地を直接見て回り現状を把握して正しい判決を書いてもらいたい! そのためにも多くの人の傍聴を訴えたい。近場にいる我々は傍聴券を求めて東京地裁に並びましょう!
今日は早番当番のTが別の裁判があるため、遅番とチェンジし、保が早番になった。傍聴抽選が終わり、座り込みには早いので時間が来るまで近くの喫茶店に入って時を過ごした。事務所で早番の人と合流して経産省前へ向かった。準備の方は早番の人の手際の良さで12時過ぎには終えることができた。
今日は幾つもの裁判が予定されていた。座り込み準備が終わって間もなく、福島県の南相馬の人たちが“避難解除の基準が1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに変えられて帰還を強制するのはおかしい”と政府を訴えた裁判のために、マイクロバスを仕立ててやって来たこと。午後の裁判のために朝6時に出て4時間半かけて来られたとのこと。いつもの通り、経産省前で30分ほど抗議集会をされて裁判所に向かわれた。南相馬の人が居なくなったら途端にテントひろば前は寂しくなった。今日の座り込み参加者は勝爺、宇宙人、Kさん。2時半過ぎに遅番担当のTさんが来られたので交代した。(保)
今日は当番を入れ替わった。東京都の教員の河原井さん(よく瓦せんべいを差し入れてくれる)と根津さんが「君が代」不起立で6ケ月の停職処分を受けたが、その取消請求控訴審があった。1審地裁判決はひどいものだった(略)。この裁判後、午後からは山本さんと河原井さんは福島原発事故刑事裁判の傍聴をした。
3時前に当番のTmさんもきて、また、裁判傍聴者も来て、会議に行く前にと寄ってくれた人もいて、しばし盛況だった。ちょうどそこに、長い警棒を持った警官が来たが、人数を数えて立ち去った。レジェンドの斎藤さんも来られた。
元大手の電機メーカーに勤めていて、通産省や大蔵省によく来たという人が声をかけてくれた。
今日は「とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!」日本原電本店抗議行動(神田小川町)が行なわれるので、保っちゃんと山本さんはそっちに行った。そのあとは東電本社前抗議行動がある。片付けはTmとTの女2人では心配だと、勝爺が最後まで残ってくれた。感謝。(T)
鎌倉きた若い女性と話が弾んで 10月4日(木)
午後から雨の予報が出ていたので、早めに自宅を出て事務所に着いたのが11時前、直ぐに雨対策用の座り込みセットを用意して出発、12時前雨が降ってくる前に準備が完了した。当初は3人でしたが間もなく6人になる。
14時半頃に鎌倉市長谷から来たという21歳の女性が座り込んでいる私達を興味深く見ているのでテントニュースをお渡しすると、何をしているのですかと質問をしてきました、原発に反対して抗議の座り込みをしていますとお答えすると、私の父も原発に反対していますという話から話が弾み、テントの設営から強制撤去日より今日までの説明をすると熱心に聞いていました。その中で、何で7割近い市民が反対している原発が稼働するのか、不思議がっていたので国の政策を決める国会議員の数が原発賛成の方が多いから、こうなってしまうと言うと‘ふーん・。・‘選挙制度が悪いのですねと、政治の話に発展する、首相が変われば原発は止まるのですかと素朴な質問が来たので、原発に反対している、立憲民主党・共産党・社民党等主導の政権が出来れば可能ですと言うと、何とその3党の名称を知らなかったのです、自民党だけは知っていたようでしたが。
今の若い人達の政治に対する意識・関心の一端を垣間見たようで勉強になりました。この若い女性のお父さんが経営している「オーガニックレストラン」麻心(まごころ)は、有機栽培の材料しか使用していないと言っていたので、それを聞いたSさんが有機栽培したカボチャが家に20個程あるのでそれを届けるよと言ったら、お父さんは喜んで買うと思いますよと笑顔で答えていました。
鎌倉に行かれた時には、反原発のオーナーのいる上記「レストラン」にお寄りになることをお勧めします。
この場所で毎日12時から18時まで、原発に反対して抗議の座り込みをしているので、またお寄り下さいとお願いしましたら、機会をみて必ず来ますと約束をされて帰られました。他沢山の面白い事がありましたが、長くなりますので割愛させて頂きます。(Y・R)
まつたけご飯を持ってきていただいた 10月5日(金)
今日は一日曇りの天気予報。しかし、テレビでは都心では小雨が降っていると言う。少し重くなるがリュックにカッパを詰め込んで家を出る。事務所に着くと鍵は開いているし、電気は着いている。何か変だなと思っていると、トイレからYさんが出てきた。Maさんから電話をもらって、今日のメンバーが手薄であることや、私の腰の具合も心配して駆けつけてくれたとのこと。感謝するばかりである。
荷造りをパッパッと済ませ、では行こうか?と言うがまだ11時だ。ビックリしていると、これからYさんも用事があるので早く出たいとのこと。いつもだと、これから30分位談笑が続くのだが、しかたがない。遅れてやってくるメンバーに、既に出発しました、との張り紙を残して事務所を出る。
経産省前まで来て、椅子や幟旗をセットするがYさんの作業ぶりの早いこと見事なものである。感心していたら、11時ちょっと過ぎにはセット完了。座り込みを開始するが、そのころから霧雨の様な雨が降ってきた。この程度で終わればいいなと思っていたが、その後も雨は降り続き、雨脚は強くなるばかりだ。気温もぐんと下がってきた。私はカッパを持ってきてよかったと言って、着こんで座り込む。
2時ごろYuさんが大きな荷網を持ってやってきた。約束通り、まつたけ飯を作ってきたよと言って見せてくれた。先週山に入って採ってきたそうだ。後でみんなでいただくことにした。採ってきたときの写真も見せてもらったが、大きなものや小さなもの、より取で随分沢山採れたようだ。中には、1つ600gもある大物もあった。
3時ごろ、後半のKさんやHさんがやってきた。今日は4時から東海第二の再稼働に反対の署名を経産省に提出すると言う。その後、たんぽぽのNuさんが大きなキャリーバックを手にしてやってきた。集めた署名用紙が入っているようだ。4時少し前にKさんをはじめNuさん達が経産省の建物の中に入っていった。私も4時になったので、文科省前の抗議行動に参加した。
(S・S)
3時に到着、雨で濡れた椅子に座り雑談。松茸ごはんを頂いた後、雨がやんできたので東海第二運転延長反対のチラシまき。4時には経産省本館ロビーに入って、「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の署名提出行動。経産省は3人しか、駄目・写真撮影など駄目というので、女性3人が応接室に入って署名提出し東海第二を廃炉にするように訴えた。
続いて、文科省前で雨の抗議行動、若者たちが必死に声を上げている。文科省の職員たちに少しは届いたか?5時になって経産省抗議行動。雨でも充実したアピールが続く。私からは、東海第二や玉城デニー勝利とともに、淵上さんメールからしゃっくり談議を紹介した。抗議行動が終わって雨の中で椅子類を片付ける。小止みになってきたが反原連の行動は中止。(K.M)
沖縄選挙で思うことは 10月6日(土)
夏が戻ってきてしまった。日向にいると汗がこぼれた。無数の大きな綿雲が大船団のように北へ航行してゆく。白く光り輝きながら日陰を落としてくれた。陽射しさえ避ければ涼しくて心地よかった。
3連休の初日は道行く人も少なく皆薄着だった。経産省のテント跡から国会議事堂を見ると紅葉はまだ始まっていなかった。僅かにケヤキの一部に兆候が見られるだけだった。汗を拭いながら冬支度のことを考えた。
今回の沖縄知事選で思うことは、沖縄とは軍事的な安全保障の盾などではなく人権・民主主義の盾であるということ。(O・O)
国会周辺で「イットクフェス2018」があった 10月7日(日)
連休中ということもあって経産省前は静かだろう、と想像していた。テントひろばへの通い路でのことだ。いつもの通り、ひとおとり新聞を読み終えて霞が関についた。こちらまでは届いてはこないが、国会周辺ではギンナンの異臭が漂う季節になった。経産省前は静かだったが、その国会周辺では「イットクフェス2018」が開かれていた。経産省前での座り込みの最中と、これが終ってからと僕はここに二度参加した。といっても、何箇所かのライブ会場でロックやフォークに耳を傾けただけだった。
「言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねい!」というライブだった。国会周辺ではそこを舞台とする様々の包囲行動がある。僕らが、10何年か前に国会前で座り込みを開始したころは、異議申し立てや抗議の声を挙げる人はあまり見かけなかった。寂しいものだった、といえるかも知れない。僕は座り込みをしながら銀杏の木と対話をしていた。何時の日か、この国会周辺で人々が声を上げ、抗議する日がやってくるだろうかと。それから見れば、国会周辺の光景は変った。ロックに耳を傾けながら自然にそんなことを思い浮かべていた。改造後の安倍内閣に対する人々の無関心ぶり(冷めた視線というべきか)の中、秘かに憲法改正の準備もしていると伝えられるが、果たして国会周辺は再び人々で満ち溢れるか。そんな中で、このイットクフェスもやれたらいいなと思う。かつて、大きな闘争では様々の歌があった。砂川闘争での「赤トンボ」は知られている。1968年の大学バリケードの中ではグループサウンズの歌声があった。これからはロックだろう。
今は静かな国会周辺でロックの歌声が響き渡る、さて、明日は。 (三上 治)
暑くなるという情報だったが、座り込みには快適だった 10月8日(月)
今日の天気予報によると雨の心配はないが蒸し暑いとのことなのでペットボトルを1本持って経産省前へ向かった。経産省前へ着いて間もなく常連のYさんが来られたので座り込み準備は短時間で終わった。
今日の座り込み参加者はいつもの4人とレジェンド・Sさんと若手のHさんであった。あとの二人とも来るのが早かった。今日は祝日なので4時に撤収すると伝えると、判っています、という答えが返ってきた。そのつもりで早めに来てくれたことが判った。天気予報は蒸し暑くなると言っていたが経産省前は適当に風が吹いていて蒸し暑さは感じられず、雲が厚く覆っていたが座り込みには快適であった。
早めに事務所に着いたので期日が過ぎたビラを片付けていたら、1968ー激動の時代、というビラが出てきた。昨夜の0時から2時にかけて放送されるとあるがこんな時間に誰が見たのだろうか?再放送されるのを待つしかない。放送局はNHK・BS1。普段はスポーツを主にやっているので見逃してしまった。誰か見た人はいますでしょうか? 大木晴子&新宿西口スタンディングとあるので、昔のことなら覚えているのでレジェンド・Sさんに聞いてみた。Sさんの話では、大木さんとは経産省テント時代にここで初めて会った。
名前は昔から知っていて、大木さんのスタンディングは全国的に有名になってあちこちからカンパとして品物が送られてきたという。年齢はSさんと同じぐらいか?あまり詳しいことは聞けなかったが1968年から50年という節目の年なので企画されたのでしょう。これからも違うものが放送される可能性があると思うので注視していかねばと思いました。
2時頃、日曜担当のFさんから電話がかかってきた。昨日国会周辺で行われた、イットクフェス、のことであった。今朝の東京新聞の社会面で大きく取り上げられていた。Fさんは主催者から頼まれて椅子を貸したので朝9時から夜9時頃まで付き合ったそうです、ご苦労様でした。今聞いたところによるとレジェンド・Sさんは座り込みを終えてから国会周辺へ行ってイットクフェスに参加しようと思ったがどういう訳か辿り着けずに終わったそうです。お気の毒様でした‼
今日の経産省前は三連休の最終日なので通りすぎる人は日本人が少ない分、外国人が多く感じた。彼らは、ノーニュークスは読めるので声を掛けるとにっこり笑って返してくれた。3時半過ぎに1人カンパしてくれた。一家言を持っていて、原発反対だけでは説得力がない、これからは海流を利用した洋上発電の時代ですよ、原発には反対だけど原爆には賛成です、北朝鮮は正しい。論争する時間もなかったので時間切れで別れた。彼に依るとこのテントひろばが写っている光景をよく見るという。またここに来て持論を展開すると思う。
(保)
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福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさまへ
10月公判予定日
10月16日(火)、17日(水)、19日(金)、30日(火)は10時開廷。傍聴をしてください。
=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
https://shien-dan.org/
10月10日(水)東電と政府の責任を問う井戸川裁判
東京地裁103号法廷10時30分開廷 報告集会:12時30分 衆院第一議員会館大会議室
10月12日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
脱原発青空川柳句会 10月14日(日) 午後1時から
13時:経産省前テントひろば 選者:乱鬼龍
10月20日(土)東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会 会場:日本教育会館3F 神保町A1出口
10月24日(水)月例祈祷会{死者の裁き}
15時~ 経産省前テントひろば (日本祈祷団47士)
10月26日(反原子力の日)原電包囲ヒューマンチエ‐ン
場所:日本原電本店前 10月26日(金) 17時30分~19時
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