テント日誌2月5日
- 2019年 2月 7日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
5時から集会、いわきから来た青年の発言がひかる 2月1日(金)
事務所から経産省正門前まで来て、セッティングを済ませたが、今日は風が強い。幟旗を建てるだけで精一杯だ。風の勢いで幟旗ごと飛ばされそうになる。バナーは諦める。
座り込みを始めて直ぐにテント裁判でお世話になった一ノ瀬弁護士 が裁判所からの帰りの様で、立ち寄ってくれた。「直近のテントひろばのイベントは何?」と聞かれたので「3.11の集会」のことを説明した。その日は大間原発建設差し止め裁判の第19回口頭弁論の日と重なっているのでその報告集会と、その後元経産省官僚の古賀茂明さんを招いての講演会です。と答えておいた。間もなくチラシが出来上がってくることも忘れずに言った。
またFさんのことを心配されていたので、この間お見舞いに行ったことや、たまに調子のよいときはここに来て座り込みに参加したりマイクを持って抗議のスピーチをしていることも伝えた。調子には波があり一様ではないことも伝えた。
暫くして、上品そうな ご女性が「 毎日ここで座り込みをされているのですか 」と立ち寄って尋ねられた。2016年8月21日にテントが撤去されて以来ここに来て座り込んでいます。と説明すると、バックからお財布を出しカンパをしてくれた。最新の資料を渡しお礼を言った。「私なんかは家でぬくぬくしている身ですから」と謙遜されていたが「関心を持っていただくだけでもありがたいと」と言って重ねてお礼を言う。
4時からの文科省抗議にはテントから10名を超えるメンバーが参加した。強風吹きすさぶ中、抗議のコールをしたり、「どれだけ叫べばいいのだろう」の歌を歌ったり朝鮮大学の学生や日本の支援者のスピーチが続く。若い学生たちのスピーチには後輩の高校生たちのことを思いやる内容や文科省の役人を鋭く追及する言葉や通りすがる日本人に自分の問題であるとの投げかける内容であった。文科省抗議は勝つまで諦めずに続く。今日はたまたま韓国のテレビ局の取材が入り,テレビカメラを回していた。韓国でも朝鮮学校の無償化問題は関心がもたれているようだ。
5時からの抗議ではいつものメンバーの他にいわきから来た青年の発言が光った。福島事故は終わっておらず、溶け落ちた核燃料は取り出せないままであること。原発労働者は大量被爆し外国人労働者さえもが働かされている。子どもの甲状腺ガンは200名を越えている。東電や経産省は責任をとらず生き延びているが、僕らは絶対に許さない。最後まで諦めずに闘おうと訴えた。ひときわ大きな拍手が起こった。
経団連の会長でさえ、原発は無理だと言い出している。自民党のなかにも原発は無理だといっている議員がいる。原発輸出はもう無理だというのが原発企業の本音である。一部の原発信奉者が最後のあがきをしている。あと一押しで経産省の原発政策は打ち破れる。諦めずに頑張ろう。司会のkさんの締めくくりの言葉であった。(S・S))
不正・隠ぺい・言い逃れが一流 それが我が国の官僚だ 2月2日(土)
陽射しが眩しい。設営中はコートを脱ぐほど暖かく風も冷たくなかった。空に浮かんでいるのは時折通過する遥か高高度を飛ぶジェット機だけで飛行機雲すら無い。
外国からの観光客だろうか、老夫婦の男性が「ガンバッテクダサイ」と声をかけてくれた。「NoNukes」のバナーに気付いてくれたみたい。近隣に用があるというSTさんもしばし座り込みに参加してくれた。Iさんのお友達のスガさんがケーキを差し入れてくださった。最近はお一人でニューオリンズに行かれたとか。おお!JAZZ。座り込みには当然ナイフや包丁の類は持ってきていないのでケーキは事務所に戻ってから。(箱を開けたら何とトップスのチョコレートケーキ!舌鼓を打つというよりクィーンのロジャー・テイラーのドラムのように連打!)
街路樹と植え込みの剪定作業が始まった。作業範囲は経産省前から虎ノ門交差点の歩道全て。作業の人が黙々とカラーコーンを置いてゆくので直ちに経産省敷地ギリギリの歩道に紐で結んだ幟・バナー・椅子をそのまま180度回転させて移動。所要時間は1分くらい。機動性の発揮にすこぶる満足した。
「東京都千代田区霞が関1-2-2」は 厚労省の所在地だが彼らのホームページに載っていると信用していいものやら。彼らが更生する日が来るのは恒星よりも遠い。
この国は官僚制疑似民主主義国なのだろうか? 不正・隠ぺい・言い逃れは超一流だが世界には通用しない。などと言っても痛痒も感じないのだろう。ならば子や孫に自慢すればいいのさ「この国潰したのは俺なんだぜ」って。(O・O)
それぞれで節分の豆まきをした 2月3日(日)
12時にはセッティングを終えて座り込みに入る。自転車隊のEさん、SさんとObさん、藤原節男さん、群馬のTkさんとで記念撮影。日曜日の経産省前は閑散としている。晴れてはいるが風が冷たい。Obさんが節分の豆を持ってきたので、それぞれで豆まき、藤原節男さん自慢の「おにぎり」と「ゆで卵」を戴く。Obさんのお菓子とでお腹一杯だ。斎藤美智子さんとヨウカンさんが加わって、賑やかだ。変わったこともなく定刻の3時に撤収した。(SK)
「アバ政治を許さない」のイベントに参加しました 2月3日(日)
毎月3日に国会前で行われる「アベ政治を許さない」を掲げるイベントに参加しました。呼びかけ人の澤地さんお元気に来られて安心しました。
久しぶりに落合恵子さんもいらしたのでお二人に3・11のちらしをお渡ししました。落合さんはクレヨンハウスにチラシを置かせて下さるとのことでした。
そして渕上さんのことも大変心配していました。(I・K)
外務省前では右翼の街宣車が気勢を上げていた 2月4日(月)
今日も歯医者に行っていたのでテントひろばに着いたのは午後1時過ぎになってしまった。いつものメンバーに加えて北区のKさんなどが来られていた。
天候。昨日から今日は気温が18度にもなり強い風が拭いてこれまででもっとも早い春一番になるのではないかと予想していたが、その通りでテントひろばに着いたら風は強く椅子や机がひっくり返されるほどであった。だが椅子に座ってしまえばそれ以上のことはなく、暖かさに包まれて楽な座り込みであった。
私が着いたすぐ後に右翼の街宣車が二台、パトカーを引き連れて外務省に抗議にやってきた。その中身を聞いてみると、対ロ交渉において四島返還でなければいけないのに二島でケリをつけようとしているー加えてプーチンにはもっと経済協力が必要と言われていていつ帰ってくるか分からないままで手玉に取られていること。韓国には徴用工への賠償判決以降、一方的に理不尽なことをやられっぱなしではないか、腹を切れと大変な怒りようだった。2時頃引き上げていった。
3時前、仕事を早く終えたS君が座り込みに寄ってくれた。
その後、火曜担当のYRさんが3・11ビラを持ってやってきた。事務所で一仕事して夜の防衛省があるのでそこで撒くビラを持ってきたとのことだった。その事を忘れていた私は薄着で来てしまい失敗した、と思った。仕方ないのでそのまま参加することにした。
4時過ぎにはレジェンド・SさんがKさんに伴われてやってきた。元気そうであった。夜の防衛省抗議闘争はかなり寒いよと警告したが、月一回の闘争だからどうしても行くというので止められず事務所に帰る我々と別れた。
日はかなり長くなっているのを感じながら5時になったので撤収した。(保)
靖國神社抗議で拘留されている香港在住の被告に面会 2月5日(火)
今日は朝から薄曇り。テント裁判弁護団の一瀬弁護士から「12.12靖国抗議見せしめ弾圧を許さない会」の被告(香港在住の中国人)が拘置所に留置されているので、面会に行ってほしいとの連絡があり、午後の経産省前座り込みを1時前に退去して、小菅の東京拘置所に向かう。拘置所の入り口には、長期拘留されているゴーン・元日産会長の取材のマスコミが待機している。
無事に15分の面会を終えて、4時過ぎに経産省前に戻ると、少しだけ雨模様。撤収の5時になると雨が強くなる。私は一瀬弁護士事務所で接見の報告と3月の刑事公判の打ち合わせ会議に参加して、6時からテント運営会議に出席する。
「12.12靖国抗議見せしめ弾圧を許さない会」(略称:見せしめ救援会)では、「靖国神社での抗議行動は正当だ! 東京地裁は直ちに2名の勾留を解け! 公判闘争を支援しよう!靖国神社での抗議行動は正当だ! 東京地裁は直ちに2名の勾留を解け!公判闘争を支援しよう!」と題する以下のような抗議声明を公表している。
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12・12靖國抗議見せしめ弾圧を許さない会の声明文 転載
2018年12月12日、靖国神社外苑で、2人の香港人の男女が「建造物侵入」の容疑で逮捕された。
男性は、「南京大虐殺を忘れるな 日本の虐殺の責任を追及する」と書かれた横断幕を広げ、日本軍国主義、南京大虐殺、靖国神社A級戦犯合祀に対する批判のアピールを行った。女性は、男性の抗議行動をビデオで撮影していた。抗議を開始してまもなく、靖国神社の神門付近にいた守衛がやめるように言ってきたので、男性が立ち去ろうとしたところ、複数の守衛が2人を取り押さえ、警視庁に引き渡した。
2人はそのまま逮捕・勾留され、さらには12月26日に起訴されてしまった。その身柄は今なお警察署の「代用監獄」に留め置かれている。1月15日の弁護団による保釈申請に対しても裁判所はこれを却下。2人はすでに1ヶ月以上も勾留され続けているのだ。「人質司法」といわれる日本の刑事司法のありかたは、内外から多くの批判を浴びている。今回2人は、「正当な理由なく靖国神社の敷地内に侵入した」建造物侵入という罪状で起訴された。だが、外苑は誰でも自由に出入りできる場所だ。仮に有罪となったとしても微罪であるのに、今回2人に対して加えられている逮捕、起訴、長期勾留という事態は、まさにアジアの人びとが、靖国神社において公然と抗議行動をおこなったことに対する「見せしめ弾圧」であったと言わざるを得ない。この強硬な姿勢が、安倍政権においてより顕著になっている歴史修正主義、国家主義の強権的姿勢と無関係であるはずがない。
抗議のアピールが行われた12月12日という日付は、1937年12月13日の日本軍による「南京陥落」の前日である。この日を前後しておこった、日本軍による膨大な中国市民の虐殺=「南京大虐殺」の歴史的事実を、日本の右派および右翼政治家は一貫して矮小化し、実質的に否定しようとしてきた。また香港は、アジア・太平洋戦争のさなか、3年8ヶ月にわたって、日本の軍政下に置かれた地である。日本政府は、戦後一貫して侵略戦争被害者への謝罪も補償もしないばかりか、歴史的事実を転倒させ、東アジアの平和を求める動きに逆行し続けてきた。このような日本政府のあり方を、中国やアジアの民衆が強く糾弾するのはまったく当然のことである。男性は、歴史問題に関する自らの意思の表現として、この象徴的な場所で抗議行動を行ったのだ。それが靖国神社に立ち入った「正当な理由」でなくて何であろうか。
また、逮捕された女性は、市民記者として、男性の抗議行動を記録していた。それが、男性と共謀の上「侵入」したとして罪に問われたのである。これは明らかに、報道の自由に対する不当な介入でもあると言わなければならない。私たちは、この日本社会に暮らすものとして、彼らの行為が提起したことの意味を受け止めながら、剥奪され続けている2人の人権を回復し、彼らを被告人として3月から開始される裁判闘争を、香港の友人たちとともに支えていきたいと考える。本事件に関する注目と司法権力への監視を。3月公判への傍聴支援を。そして2人の裁判闘争を支えていくためのあらゆる支援とカンパを訴えます。 (2019年1月21日)
12.12靖国抗議見せしめ弾圧を許さない会
〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階 救援連絡センター気付
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2月8日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
3・11脱原発テントひろば院内集会
講演:古賀茂明さん~原子力ムラとの最後の闘いが始まった
会場:参院議員会館を予定
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