テント日誌8月24日
- 2019年 8月 26日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 沖縄 1987.6.21 第一回嘉手納基地包囲行動 2万4千人。
- バルトの道 1989.8.23 ソ連の統治下にあったエストニア、ラトビア、リトアニアで200万人が手をつなぎ、3共和国を結び、約600km以上の人間の鎖を作った。
- 8月30日(金)経産省前抗議行動 17時~18時 官邸前抗議行動(首都圏反原連) 18時30分
- 9月3日(火)は「アベ政治を許さない」のポスターを一斉に
- 国会正門前:13時から行います
- 9月4日(水) 東海第二原発20年延長を許すな!
- 17時~17時45分:日本原電本店 地下鉄秋葉原下車
- 9月4日(水)第72回東電本店合同抗議
- 18時30分~19時45分 東電本店前
経産省前テントひろば1807日後
人の出入りも戻ってきた経産省前だがまだ暑い 8月20日(火)
昼休み、経産省本館からは先週の盆休みに比較すれば多数の人が出入りあり、そして昼の経産省前歩道はいつものように日差しが強く、前半担当の私とY氏は汗を拭いながら椅子を並べ、昨日の風で破損した横断幕を修理しながら2枚を括り付けた。I氏がやってきた後、よく考えると午前中に少しだけ雨が落ちたこともあって雑巾を用意したが、飲料水は用意しなかったので、それぞれに昼食で補給した。
ところが午後3時過ぎ、後半担当のA氏とK氏が登場して暫くする頃には雨雲がどんどんと発達し、4時過ぎる頃には雨粒も落ちてきた。5時前に高齢のS女史に帰宅を促してA氏とK氏、そしてY氏は豪雨のなか撤収を開始。休み休みの道中、河の流れのような道を3人はずぶ濡れになって事務所に向かった。 事務所に戻ると西東京市の芸術家、K女史からの冷エシートの差し入れが届いていました。まだまだ8月中の暑さは続く、皆でそれに対抗する力強い武器として使います。Kさん、ありがとう。(EO)
今日の座り込みはにぎやかだった 8月21日(水)
今日の天気予報では午後3時以降に雷雨を伴うゲリラ豪雨に見舞われるということなのでカッパや傘を多めに用意して経産省前へ出掛けた。経産省前は晴れていて暑かったが風も吹いていたのでかなり楽であった。
準備が終ったのが12時半頃。いつもより時間がかかってしまった。今日は、再稼働阻止ネットワーク・特重施設のない原発は今すぐ止めろ・全国共同行動の第一波行動日なので、今頃は原子力規制庁への抗議行動が行われている頃であろうなどと考えていた。昼食を食べながらのんびりしていると早くも虎ノ門方面から常連のM氏が来られた。歩いて来たという。あとからもう二人、常連の人が来られた。M氏が歩いて来たと聞いた二人は自分達より先に到着していたのでビックリしていた。今日の参加者は43人とのこと。いつもは10人位で抗議行動をしていることを考えると大成功なのではないだろうか⁉
しばらく話をされた後、午後3時からの九州電力東京支社への抗議行動に向かわれた。
今日の座り込みはその後も九条改憲阻止の人々、レジェンド・Sさんなど常連さんが来られて久しぶりの賑やかさであった。午後5時頃、福島原発被害・東京訴訟の鴨下さんのお連れ合いが来られて、ビラを手渡されましたので次に記します。
第五回公判。9月4日(水)午前10時30分~、東京地裁103号法廷。私はこの日、早番で11時には事務所に着かなければならないので行く時間がないのですが、時間の取れる人は是非傍聴していただきたいと思います。(保)
経産省を訪れたマレーシアの人に英文リーフレット 8月22日(木)
セット完了後、間もなく都庁前で教科書採択に対して意見のチラシ配布を終え「君が代」解雇をさせない会、八王子のKさんが寄ってくれまして例のお煎餅を差し入れて頂きました。
その後マレーシアより大型バスで経産省に来た団体さんが、お帰りになる時に横断幕の写真を撮っていましたので、英文のリーフレットをお渡しするとサンキュウと言いながら笑顔で答えてくれました、日本の反原発運動が世界に拡がる事を願います。15時からは、「日本祈禱團四十七士」による、東日本大震災犠牲者追悼供養「鎮魂」月例祈祷会が行われて、太平洋戦争により東南アジアで亡くなった数千万人の犠牲者に対す国の責任を鋭く糾弾し、再び戦争を起こさない平和な日本、原発の即時廃炉等を訴えておりました。来月は27日(金)予定のようです。(Y・R)
月例祈祷会は「死者の裁き」を掲げ文字通り死者の声を聞き取り、彼等の声を無視する生者への糾弾行動である。僕はこの会がとても楽しみでなるべく参加するようにしている。今の日韓の対立には「戦争の問題に根底的に向き合わないできたことが原因だと」自民党の石破茂が論じているのを目にした。もちろん、これは日本の政治家がという意味だが真っ当な意見だと思った。田中角栄が生きていたら同じようなことを語ったかもしれないと想像した。
韓国政府と日本政府の今の対立には「徴用工訴訟」に対する韓国政府対応や、慰安婦問題に対する対応がある。それに対する懲罰として輸出規制(管理の適正化という名目をとった)がある。1965年の日韓条約や2015年の政府間合意でこれらの問題解決済みなのに、何故、繰り返すのかというのが日本政府の言い分である。この言い分についての問題は、この日誌でも幾度か批判し、指摘したのでここで詳しくは繰り返さない。両方とも朴政権(父親と娘)が絡んだことであり、その後にこの両政権は国民の運動の中で倒された。そうした政権であったことを知るべきだ。日韓条約で請求権と引き換えに日本政府の払った賠償金はどうなったかなどを掘り起こしてみたら、ここで請求権問題は解決したというのがいかにいい加減なものかすぐにわかる。2015年慰安婦問題についての朴政権がどんな対応したかをみてもいい。日本政権は独裁、もしくは独裁的政権を相手にいい加減なことをやってきたことがわかる。これらについては今後、いろいろのことが暴露されるだろうと思う。
僕はこういう条約や政府間の合意でもう済んだと言ったところで、「徴用工訴訟」や「慰安婦問題」が繰り返し出てくるのは戦争に対する日本政府の対応に問題が残されているからだと思う。これは時間が経てば消滅し、自然に解決するというものではない。例えば、従軍慰安婦の当事者だった女性たちはもう少し、立てばすべてが鬼籍に入るかもしれない。だが、代理訴訟のようなものは続くだろう。戦争のもたらしたものは深くて、解決のためには長いスパンを要するものだ。そして何よりも中国大陸での15年戦争を含む太平洋戦争がなんであったかの理解と認識が基本にあるということだ。安倍晋三や河野太郎はこの点であいまいだし、安倍はあの戦争を侵略戦争だと思っていない。歴代の首相で中国大陸での日本の戦争は侵略戦争ではなかったということを言ったのは岸信介(安倍晋三の祖父)だけだが、安倍はそれをついでの首相である。
石破茂が戦争に向かい会ってこなかったとは、戦争の本当の反省がなかったということだが、これはアジア大陸の地域の戦死者、そして日本の戦死者の声を聞いてこなかった、ということだろう。戦死者の犠牲の上に戦後があるとは、誰しもがいいことだが、ならば本当に戦死者の声を聞いてきたのか。これは戦争について、戦争の存在について僕らが繰り返し問うことであり、問い続けることだが、安倍はそれをやり続けてきたとは思わない。政治家が戦争の問題について考え、対応することは、現在では矛盾に満ちたこと、それを余儀なくされることもあろう。制約のある答えを強いられることもあろう。けれども、たとえ、そのような言動を取ったにしても、それに対する反省の目として自己の戦争への問いかけがあれば、それはのりこえられる。矛盾的な言動を取る政治家への信頼は残っている。
安倍は韓国の人々から名指しで批判されているのは、彼にはこのような信頼すらないからだろう。田中角栄が日中交渉で中国側に信頼されていたのには、このようなことがあった。戦死者の声を聞く、そこから戦争の事を考える。そのところが安倍には欠如している。そこが彼への不信であり、不信が沸き上がる根拠である。毎月3の日に「アベ政治を許さない」というポスターを一斉に掲げる行動がある。これを提唱したのは澤地久枝さんだが、これを揮毫したのは金子兜太である。彼は戦後の代表的な反戦俳人だが、彼はいやが応でも死者の声を抱え込んで戦後を生きざるを得なかった人だ。その彼の安倍への不信は戦死者の声を聞いたのか、聞こうとしているの、ということにあったはずだ。慰安婦が象徴しているのは、それが戦死者の声を背負っての事である。そこが安倍や河野にはわからないのだろうか。戦争の処理とは戦死者の声を聞くこと、それを根底に持たないと進まない。そこさえ外さなければ意外と簡単という面もあるのに思う。
祈祷会も面々と太鼓を打ち鳴らしながらそんなことを考えていた。(三上治)
正清さんを訪ねてきた人ありて 8月23日(金)
秋雨前線の影響か今日は降ったりやんだりの天気で湿度の高い状態が続いた。
1時ごろ正清さんを訪ねて男性がやって来た。正清さんが亡くなられたことはご存じであったが、正清さんがおられたら詳しかったのにと残念がっていた。実はその方がブラック企業に在籍していて賃金未払いの状態が続いているとのこと。誰か労働運動に詳しい人を知らないか?と聞かれ、思いついたのがMDSのTさん。Tさんに電話を入れ来週の木曜日にまた来ていただくことになった。帰り際に3000円のカンパをいただいた。無事解決できることを期待した。
少したって今度はフランス在住の日本人映像作家(映画監督)がやってきて話しかけてきた。神プロダクションの渡邊謙一氏だ。彼は今「ひばく」と題する作品を製作中とのこと。浪江の希望の牧場の吉沢正巳さんや福島第一原子力発電事故で被害を受けた人々を取材して回っているのだが、唯一撮っていない場所があるという。経産省前で抗議活動している吉沢さんの姿を撮りたいとのことだ。吉沢さんが夕方ここにやってくるとのことだ。この作品は2020年3月のフランス、ドイツの公共放送で一斉放映されるそうだ。日本で言えばNHKに当たる放送局だそうだ。日本の公共放送ではちょっと無理であるが、将来ポレポレ東中野などのミニシアターでの上映を考えているそうだ。夕方までまだ時間がだいぶあるので、時間を潰してくると言ってフランス人のカメラマンと一緒に出掛けて行った。
降ったりやんだりで、じめじめした陽気ではあったが、今日はいろんな人々がやってきて経産省前は賑やかだった。(S・S)
1時間半の抗議行動 8月23日(金)
渡辺謙一さんを文科省抗議行動に案内したあと、5時過ぎから経産省抗議行動。Kaさんが福島の友人の夫が69歳で急死した悲しみを訴え、参加者の心を打った。多くの福島の方々が声に出せないでいる現実があるのだろう。
常連の発言の中、経産省の原発推進批判とともに、過去の侵略の歴史を反省せずに朝鮮半島の平和に貢献できない安倍政権を批判。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)なんていらないのではないか?の声も。
渡辺謙一さんの挨拶を受けたあと、吉沢さんが到着。浪江町から東電福島原発事故への怒りとその後の原発推進政策批判を皆で聞き、いつもより30分延長して抗議行動を終わった。 (K.M)
8月も残りわずかになっての日々 8月24日(土)
低気圧が遠ざかり青空と暑さが戻ってきた。お盆休みも終わって人通りはいつもの土曜日。財務省の工事も再開され喧噪もいつものようになった。暑いと言っているうちに8月も残りあと一週間になった。
熱い香港では23日「人間の鎖」が作られたという報道があった。13万人以上の人々が手をつなぎ、香港島と九竜半島の地下鉄駅前などを結ぶ約60キロの「香港の道」をつくった。ある女性会社員(27)は「政府は私たちの要求を無視し続けている。それが我慢できない」と話していたという。
「人間の鎖」の代表的な例
★ カタルーニャ独立への道 2013..9.11日 480キロに渡る人間の鎖。
(O・O)
9.11脱原発テントひろば9年目行動
~原子力緊急事態宣言下だ! 原発を終わらせよう!~
2019年9月11日(水)、主催:経産省前テントひろば
◇院内講演会 「福島は終わっていない、原発はクリーンではない」
14時30分~17時00分
参議院議員会館講堂
14時30分 テントひろば ビデオ映写
15時00分 講演 小出裕章さん(司会 木内みどりさん)
◇経産省前抗議行動 「福島は終わっていない、原発はクリーンではない」
18時00分~21時00分(小雨決行)
(音楽演奏:18時~18時半、20時半~21時)
霞が関・経産省本館正門前
発言予定
【司会】木内みどりさん(女優)
鎌田慧さん(ルポライター)、小出裕章さん、神田香織さん(講談師)、村田弘さん(福島原発かながわ訴訟原告団長)、黒田節子さん、橋本あきさん、亀屋幸子さん他多数
(8月、9月の予定追加)
◇8月27日(火)夜
対韓輸出規制拡大反対!韓国除外「政令」撤回!安倍政権は「徴用工問題」の報復やめろ!対話で解決を!8・27官邸前緊急行動
日時:8月27日(火)18:30~19:30
場所:首相官邸前
東京メトロ「国会議事堂前駅」3番出口から徒歩約0分
地図→https://loco.yahoo.co.jp/place/g-tYuOiH9jrbE/map/
共催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
3・1朝鮮独立運動100周年キャンペーン
◇8月29日(木)朝、昼
「放射線副読本」撤回、署名提出、政府交渉
開催日:8月29日(木) 10:30~17:00
場 所:参議院議員会館 B109
スケジュール:
10:15 通行証配布、打合せ
10:30-12:00 復興庁(署名提出と交渉)
12:00-12:30 休憩
12:30-13:00 打合せ
13:00-14:30 文科省(署名提出と交渉)
15:00-17:00 交流会(運動の交流と今後の進め方を中心に意見交換)
主 催:地球救出アクション97
原子力資料情報室
ヒバク反対キャンペーン
連絡先:稲岡美奈子 TEL 090-7090-1857
Eメール minako-i@estate.ocn.ne.jp
◇9月3日(火)午後
第19回被ばく労働問題関連省庁交渉
〇日時:9月3日(火)13:30~15:30
〇会場:衆議院第一議員会館 第3会議室
〇出席要請:厚労省、原子力規制庁、東電
○交渉課題
1.福島第一原発事故収束・廃炉作業員の労働条件確保について【厚労省】
2.労働災害発生状況及び労災補償状況【厚労省】
3.事業所と福島第一原発の移動又は除染作業場等の移動時間について【厚労省】
4.福島第一原発構内の医療体制について【東電】
5.廃炉作業、除染作業への特定外国人労働者の受入れについて【厚労省】
6.放射線被ばく防護対策 【厚労省】【東電】
7.福島第一原発の緊急作業従事者の長期健康管理制度について【厚労省】
8.放射線被ばく線量の一元的管理について【厚労省】
9.過酷事故における炉心溶融と水蒸気爆発の危険性について【厚労省】【規制庁】
連絡先:(特非)東京労働安全衛生センター
〒136-0071 東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル 5F
TEL 03-3683-9765 FAX 03-3683-9766
◇【原子力資料情報室・第101回公開研究会】
『ICRP新勧告(案)の問題点~パブコメ応募の手引き~(仮)』
日 時: 9月9日(月)18:45~20:45(開場18:30)
場 所: なかのZERO本館「視聴覚ホール」(定員100名)(東京都中野区中野2-9-7)
講 師: 濱岡豊さん(慶應義塾大学商学部)
解 説: 瀬川嘉之さん(高木学校)
資料代: 500円(予約不要)
<講師>
濱岡豊さん(慶應義塾大学商学部教授)
専門領域:マーケティング・サイエンス、放射線疫学
「広島・長崎原爆被爆者データの再分析」科学,Vol.85, No.9, 2015年(岩波書店)
「個人線量測定論文の諸問題」科学,Vol.89, No.4, 2019年(岩波書店) など
以上
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