「思想史講座」のお知らせー2月のご案内・子安宣邦
- 2020年 2月 3日
- 催し物案内
- 子安宣邦
*だれでも、いつからでも聴くことのできる思想史講座です。
だれでもというのは、聴いてみようという目的意識をもった人ならだれでもということで、その目的も無く、あるいは別の目的をもって来られる方はお断りいたします。
*「明治維新150年」がいわれた一昨年以来、「明治維新」と「日本近代」とのこの当たり前の結びつきを読み直す作業をしてきましたが、いよいよその最後の段階を迎えるにいたりました。昨年9月・10月に津田の「シナ」否定とナショナリズムについて論じ、11月に尾崎秀実の中国認識をめぐって考え、12月には日中戦争と『きけわだつみの声』についてご報告し、そして今年の1月・2月に天皇をめぐる問題についてご報告して終わりにしたいと思っています。
*今年の4月から東京・大阪とも新講座として再出発いたします。3月中にはご案内いたします。
*論語塾は「鬼神論」をテーマにして新しい講座を始めました。この鬼神論を考える前提として『朱子語類』を読み始めましたが、いま朱子倫理学の根幹をなす「性理」論を読んでいます。講座の後半は国学における「神の成立」をめぐってお話いたします。1、「神」とは何か 2、「神の道』の成立 3、「あの世」と死後霊魂の世界 4、「幽世」と幽冥の神 5、天主教的な神と神学の受容。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*2月の講座
思想史講座―「明治維新と日本近代」
*大阪教室:懐徳堂研究会
2月15日(土)・13時00分〜15時00分
「天皇の本質的意義に変わりはない」
ー和辻哲郎『国民統合の象徴』を読む
*資料は当日配布します
参考文献:和辻哲郎『新編 国民統合の象徴』中公クラシックス:和辻と佐々木惣一との間に交わされた国体をめぐる論争資料が収められていて、便利です。
会場:アプローズタワー14階1402号室、阪急梅田・茶屋町口下車3分
*東京教室:昭和思想史研究会
2月8日(土)・13時00分〜15時30分
「天皇の本質的意義に変わりはない」
ー和辻哲郎『国民統合の象徴』を読む
*資料は当日配布します。
参考文献:和辻哲郎『新編 国民統合の象徴』中公クラシックス:和辻と佐々木惣一との間に交わされた国体をめぐる論争資料が収められていて、便利です。
会場:早稲田奉仕園・101教室
早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
*論語塾―『朱子語類』を読む
『朱子語類』の第4巻「性理」を読みます。後半は宣長と篤胤。
2月22日(土)13時00分〜15時30分
① 『朱子語類』を読むー巻四「性理」
「性理一・人物之性、気質之性」の主要章を読んでいきます。
② あの世と死後霊魂の行方 宣長と篤胤
篤胤 「天主教的な神と神学の受容」
資料は当日配布します。
参考資料:三浦国雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫。
会場:rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2020.2.2より許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/82111419.html
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