新型コロナウィルス:感染と発症と死亡の関係
- 2020年 4月 21日
- 評論・紹介・意見
- 藤澤豊
やっと探していた三者の関係の記事が出てきました。
参考にはなるだろうと思います。記事の解説はしません。ご興味のある方は、詳細はulrから記事をご一読ください。
コロナウィルスの蔓延をどう抑えるかと世界中が呻吟しているなかで、ブラジルの大統領が開き直ったとも思われることをいいだしました。「遅かれ早かれ感染するんだから、経済活動を窒息しかねない隔離政策は控えるべきだ」
詳細は、『「国民7割新型コロナ感染、どうしようもない」 ブラジル大統領、経済再開呼び掛け』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041900123&g=int
言わんとしていることは分かるし、一理も二理もあるかもしれません。それというのも、素人考えでしかありませんが、感染したから必ずしも発症するわけでもないでしょうし、発症してもちょっと具合が変かなという程度で終わってしまうことあんじゃないかと思ってきたからで、感染と発症の関係の調査はないものかと思っていました。
今日、4月20日、MIT Tech Reviewのメルマガに探していた調査の記事が掲載されていました。
日本語訳は、『新型コロナ、致死率は0.2%未満か? シリコンバレーで抗体検査』
原文は、17日付で『Up to 4% of Silicon Valley is already infected with coronavirus』
日本語訳がでるのに三日かかってます。
https://www.technologyreview.com/2020/04/17/1000113/up-to-4-of-silicon-valley-already-infected-with-coronavirus/
要約すれば、下記になります。
スタンフォード大学がサンタ・クララ郡で住民がどれほどコロナウィルスに感染しているかテストしたら、発症している人たちの五十倍の人たちが感染はしているけど、発症はしていないことがわかった。感染者のうちどれぐらいの人が他界するかという比率でみれば、0.2%に過ぎない。
検査の精度によっては、得られるデータに違いがでるだろうけどと前置きをしながらも、コロナウィルスの死亡率は言われているほど高くないと結論しています。
サンタ・クララはアメリカでもっとも裕福な地域ですから、貧しい地方に比べれば、感染者数も死亡率も少ないだろうけどという注意書きがあります。
日本のように、感染と発症、そして死亡の三者の関係を明らかにする努力もせずにコロナウィルス対策?はないでしょう。
マスコミも含めて、発症を感染と言い違えたままで、陽性と陰性と言い分けて、集団感染と言えばいいものをクラスターと言ってます。
オーバーシュート、仕事で自動制御に携わって来たこともあって、えぇ?何を言いだしたのかと思いました。アウフヘーベンにも驚きましたが、オーバーシュートはないでしょう。
記事をもって家族に聞いたら、ドイツでは随分前に調査してデータを公表していると言われました。Der Spiegelのメルマガを通してみてはいましたが、気がつきませんでした。もうどなたかが紹介してくださっているのに気がつかなっただけかもしれません。
Private homepage “My commonsense” (http://mycommonsense.ninja-web.net/)にアップした拙稿に加筆、編集
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion9666:200421〕
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