テント日誌5月3日
- 2020年 5月 5日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
「アベノマスク」は扱いも大変だ 4月29日(水)
今日は祭日なので、時間は12時から3時まで。早番当番が担当し、遅番の人はなし。定刻にセッティングして、まもなく、Hさんが来る。ずっと座り込み。暖かい日だが、休みで人通りも少なく、経産省の門も閉まっている。
Iさんが「アベノマスク」を持ってきてくれる。Tのところには配達されてない。
Iさんはマスク不足にたいして、養護学校等にプレゼントするためにマスクの供出を呼びかけて、ずっと前から自宅の前に箱を設けていた。手づくのマスクや1枚、2枚と善意の供出があって、それらを養護学校や施設の送ってきた(届けたところを紙に書いて報告)。アベノマスクが送られてから、アベノマスクが箱に入るようになって、数日で1000枚にもなったそうだ。アベノマスクもしかるべきところに届けると言っていた。しかし、アベノマスクはみんなが自分では使いたくなくて「供出」するわけで、Iさんとしても複雑な気持だそうだ。
今日は、そのアベノマスクが福島の公明党員の会社が輸入して、5億2000万円だかを得たことが、東京新聞、週刊朝日に載っていた。公明党の山口の仲間ということだ。安倍自民党も山口公明党も利権が大事なのだ。当番3人、そうでない人5人で今日も頑張った。(T・I)
経済的困窮者へのスピディーな対応を 4月30日(木)
朝から青空が広がり。つつじが満開で新緑もまばゆいほど。
12時少し前に経産省前に着いたらもうYさんがほとんど準備を終えていた。
経産省前には立派な鯉のぼりが上がっていた。各省庁の屋上にも小さな鯉のぼりが上がっていたけど、今日も人通りは極端に少ない。
コロナ前には昼食をとりに出かける人で道路が一杯だったのに、
見ているとお弁当を買ってくる人が多い気がする。一時少し前までYさんと二人きりで寂しかったが、バイクのHさんが来た後、三上さん、長老のSさんが来てくれ良かった。明日から5月、緊急事態宣言は6日までと言うことだったが、それで終わる筈がないのは周知のことだろう。
やはり話題は愚策の安倍のマスク、補正予算でGo Toキャンペーン費用が盛り込まれるばかばかしさ、自粛で仕事がなく家賃も払えなくなったり困っている人を救うのが先ではないのかなどなど。そして安倍を操る官僚のことなどにも波及した。早く安倍政治が終わることを願いばかりだ。(I・K)
今日は金曜日にぎやかになった 5月1日(金)
今日は㋄1日、本来ならメーデーの日だが、連合も全労連も全労協も大集会は中止。形を変えて実施しているようだがデモもない。残念である。
今日は私とYさんとSさんの3人でスタート。経産省前まで行くと、もう初夏の日差しで、帽子を忘れたことを後悔した。折りたたみ椅子の間に小さな折りたたみ椅子を置きやや狭めではあるがソーシャルデスタンスがとれるようにした。昨日までは上着をどうしようか心配していたが、みんな1枚脱ぎ薄着になったがそれでも汗ばむ。
幟旗を設置しているとき潮見坂をデモ隊の隊列が上って行った。何だろうと思っていたら、水曜当番のTさんがやってきて説明していた。厚労省に対しての要請行動を済ませこれから官邸前での抗議行動だそうだ。コロナ騒動で医療介護現場についての要求書・質問書を提出してきたとのこと。そして、働きたくても仕事がない。100%の賃金補償をするようにと官邸に対して訴えるのだと言っていた。高木さんたちのグループだけでなく全労協系の労働組合も一緒になって行動しているようだ。かなり元気よいデモだった。
座り込みが始まってすぐに埼玉のHさんが久し振りにやって来た。コロナ騒ぎで中々外に出られなかったそうだ。でも家にばかりいても運動不足になるのでやって来たとのこと。無理をしない程度で参加してくれるとありがたい。暫くしてから官邸前行動に参加された人々が寄ってくれ経産省前はとても賑やかになった。(S・S)
弱者救済・解雇撤回、原発止めよう! 5月1日(金)
14時には、テントがあった経産省の一画に人だかり。メーデーで首相官邸に向かう人々に、テントニュースを手渡し互いに頑張ろうとエール交換。
15時からの経産省抗議行動には約40名程、次のアピールが続いた。
★メーデーの労働者が集まっていた、デモは中止された
★資源エネルギー庁がトリチウム等放射能汚染水のパブコメ中。皆で一言でも意見を出そうパブリックコメント:多核種除去設備等処理水の取扱いに関する書面での意見募集について
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620220008&Mode=0
★この状況の中で安倍政権は改憲を目論んでいる、許せない
★休業補償をするべき、悪質電力原子力を止めよう
★緊急事態宣言で学校も中小企業も大変
★経済的な弱者への支援を、相互扶助も
★格差是正が政治の役割。その場しのぎの安倍政治。動かし続ける原発を止めるべき
★津波29mと内閣府が発表。メーデーに解雇撤回を訴えよう。原発も止めよう
多人数で椅子類を片付け、ラッシュを逃れて帰宅。(K.M)
延長される非常事態宣言と収まらぬ新型コロナ感染 5月1日(金)
うちを出ようとしていて、テレビを消そうとしていたら、突然、小池都知事が登場し、新型コロナウエルスの感染拡大のための非常事態宣言の延長を話はじめた。今日は集会もあるのにと焦ったが、目を離せなかった。大方の予想通りのことだ。連休明けには少しは変るかなという期待もあったのだが、やはり、不満は残った。非常事態宣言の根拠や理由、そしてこの間の実施から得たものの説明が不足しているのだ。透明な情報というにはほど遠いのだ。「三密を避ける」「ひとの接触を減らす」ということだけが、強調されていて、どのように感染があるのか、感染経路の不明はどういうことかの説明がない。パチンコ店で営業続けていることに、休業指令を出した、という県もあるが、パチンコ店でいままでどのくらい、どのように感染したのか、データーを含めた説明がない。休業補償のこともあるが、これがなければお客は出掛ける。そういう前提的な事がない中で、自粛や休業を一方的にいうのはやはりおかしいのだ。納得のいく説明があれば、大体、いくらパチンコ店を開いたところでお客は行かない。
僕らが抱いているのは非常事態宣言が果たして有効なのか、どうかということであり、そこに疑問をもっていることだ。感染拡大のためには感染者の発見と治療と隔離が基本になる。一定の隔離が感染症の拡大阻止には誰でもが納得する。一応の基本的事柄だ。だから、誰しもが疑問を抱きつつ、まぁ、仕方がないかと従っている。だがこの古典的ともいえる手法に従うが、それにはどのように有効か、そのための根拠の説明がいる。現在ではそうなのだ。この問題は現在ではいわゆる検査の問題と深く関係しているように思う。オリンピックのために新型コロナウイルスの罹患を隠し、小さく見せようとしてきたのだという疑念がある。これは政府や都の関係者が第一に考えていたのだとしても、その転換にいたる経緯についての誠実な説明がいる。それは政治家や権力者の要請(指令)を国民が受け入れる上で最低の条件だ。受け入れるか、どうかの検討するうえでの最低の条件だ。安倍や小池は要請さえすれば国民は自発的に従うべきだというように考えているのかもしれないが、とんでもないことだ。
これについては推測ということを免れないにしても、政府などが、いうなら医療行政が新柄コロナウイルス感染者の発見を抑えてきたことはあきらかだ。急な発見は医療機関の崩壊を招きかねないというのが理由だ。発熱外来の設置、保険適用、保健所依存、総合的な治療方法の不在など、挙げたらきりがないが、感染者の発見を抑制することで、感染者を野放し状態にした。そういう側面がある。それは感染経路不明が増え続ける理由である。現在、カウントされている感染者や死者の少なく見積もっても50倍近いのが実態だと推測されるのもそのためだ。新型コロナウイルスは感染しても、病状の出る人、出ない人などが様々でウイルスとしてはなかなか賢明なウイルスらしい。こういう面もあるが、こうしたことは感染経路が不明な感染者を拡大させる。同時に、非常事態宣言が有効かの疑問をいだかす。この疑問の政府や自治体の長は応えるべきだ。
2009年に発生した新型インフルエンザウは日本では6月に発見され、夏場は抑え込まれたが、秋から冬にかけて(10月ごろ)に広がったことがある。それ考えると、新型コロナウイルスは夏場では抑え込んでも秋には爆発することも考えられる。これは新型コロナウイルスにはワクチンが開発されるまで、第二波や第三波がくるということだ。集団免疫が広がり浸透し、ワクチンが開発されるまで、新型コロナウイルスの感染に伴う治療をいくつかの波を予測して対策をしていくべきだ。日本は新型インフルエンザと新型コロナウイルス第一波(現在進行中)での医療対策が十分でなかったことを反省して、次を想定すべきだ。現在の医療関係者が奮闘していることは伝えられる通りである。これに対しては精神的な激励も大事だが、政府は医療従事者の経済報酬をまず増やすことで対すべきだ。まず金を用意し払うべきだ。補正予算はこれも含めて医療対策がなっていない、少ないのは問題だ。さし当たっての必要事と、第二波のことを考えるべきだ。この点が不明瞭なまま、非常事態宣言と自粛の要請を打ち出しても納得しえないのあたりまえだろう。
過日、連れ合いと散歩に出掛けたら、小さな塾の前で子供向けのキャラクタ―マスクを売り出していた。ピカちゅうやボケもん、雪の女王などいま流行りかどうか分らないが、きれいな可愛いマスクだった。これがいい、あれがいい、としばし迷った末に孫たちに送るのを選んだ。アベノマスクよりは喜ばれるかな、と連れ合いと話した。そいえば、ある政治グループから機関紙と一緒にマスクが送られてきた。ありがたく頂きながら、これもアベノマスクよりは気が利いていると思った。
孫たちに会うのは楽しみの一つだが、今はネットで送られてくる写真で我慢するしかない。上の孫は今年、小学2年生になるのだが、学校入学前から読み書きができ驚きだ、これが今は普通らしい。僕は小学校に入るまで字は知らなかったし、本を読んだ記憶もない。同級の従妹がいて彼女が字を書けると言ったのに、僕は牛の顔を掻けると言ったらしい。親によく笑われたものだが、それを振り返れば知育という意味では学校が休みでもどうこうないのだと思う。こういう側面での教育なんかで学校の役割はたいしたことがないと思う。ただ、子供同士の遊びや交わりという点で気になる。この面での教育というのは相当かわるのだろう。地域での遊びなど、それを補完するものがあればと思うが、それが今はないからその面がどうか、とは思う。でも学校中心の教育が見直されるいい機会にもなりそうというか、そうしたいと思う。教育概念の転換になればいいのだと思う。
新型コロナウイルス感染拡大は色々と世界というか、僕らの日常を変えている。僕の日常が大きく変わったというわけではないが、それでもいろいろとある。日課のひとつにしていた水泳、といっても主に水中を歩くは休むことを余儀なくされている。カラオケ通いも。外に出るのは自粛と言わなくても、自然に減ってしまう。この間、久々に神保町の古本街に出掛けた。まだら模様の休みの店のあいまに、いくばくかの書店が開いていた、それでも嬉しくて、金もないのに衝動買いをしてしまった。本は売れなくて出版業界は土砂降り状態だが、晴れ間が見えてくるか。家にこもらざるを得なくて本が読まれ出しているという噂も聞が、これが出版業界の活性化につながるといい、でもこれは風が吹けば桶屋が儲かる式の話かも知れない。
高齢者は新型コロナウイルス感染すれば重症化になる率は高いとされるが、大半はリタイアしているから、経済的な直撃はダイレクトな部分はそれだけ少ないと推察できるが、一般にはそれは深刻だ。政府や自治体は休業要請をするが、補償は微々たるものだし、速くないから大変だ。僕がここであらためて述べる必要がないほど、誰しもが知りつつあることだ。政府はもともと社会的なセィフィ―ネットを強化する考えはないのだから、経済的な死に直面している人のことに向かい合っていないし、その気もない。
僕は今見ている事態から、経済的な考えを変えて行く必要をかんじている。これは3・11の東日本大震災の時にも考えたことだが、資本主義的な経済活動の行き詰まりにたいして、さしあたって、それを補完する贈与経済を導入するということだ。政府の復興。民間の救援というのは贈与経済的行為を無意識にやっているのだが、これを意識的に行うことである。国家の支援対策は恐慌時に国家が介入すること、流動性を提供し、需要を創出することだが、コロナウイルス対策には贈与経済てきな支援策が必要である。恐慌時とは違う対応が必要である。リーマンショック時とは違う経済対応である。
国家レベルの救援策と同時に民間での、市民の様々な救援も広がっている。これは様々であるがこれから急速に広がるだろうし、僕らもやらねばならない。
経済的な困窮に瀕する人たちへの救援から、それぞれの仕事に対する救援まで、これは具体的でスピディーにおこなわれるべきものだ。それが肝要だが、これは相互互助というか、互酬的行為ということである。かつて格差是正と困窮対策として大きな展開(日比谷公園でのテント村の出現)があったが。あれを想起し、民間グループは総結集して経済的な危機に直面する人たちの救援に乗り出すべきだ。これは現在での社会的な相互互助である。自然災害やウイルスのような病原菌に襲われる事態に資本主義経済がうまく対応できないことは経験ずみだ。新型コロナウイルスはそれを一層はっきりさせるであろうし、社会の組み換えを提起すると思う。
これに対して贈与経済が国家レベルと社会レブルで動入され、常態化されて行くのは一つの道だと思う。これはポストコロナ社会の問題、社会の組み換え問題として出てくることだと思う。僕らはさし当たっては経済的な死に直面している人たちの救援活動を行うべきだと思う。この過程を通して、社会の組み換えということも考えていくべきだろうし、そこでは贈与経済ということが問題になると思う。(三上治)
3密って何のことかいな 胸に手あててごらん 5月2日(土)
外務省の屋上に鯉のぼりが泳いでいた。人通りも車も少なかったがバイクが多かった。ケヤキや銀杏は葉の密度を増してまさに初夏だった。
今日はいつもの男三人所帯と思っていたら、紅一点のIさん、TKさん、久しぶりにSさんが来てくれた。現役は私を含めて4人、他業種の生の情報は新型コロナウイルスの身近な社会への影響を知るのにとても参考になった。
〇3密
ん? 「森友・加計・桜を見る会」のことかな?
〇都民ワースト
都民ファースト、豊洲ファースト、五輪ファースト、コロナファースト。悪いのは選んだ都民かそれとも?
〇Stay home
それは明恵夫人に言え。 (O・O)
国会正門前では憲法集会もあった 5月3日(祝)
暑いようないいお天気。気持ちのいい風。 でも例によってスタート時点でドタバタ、遅刻魔のはしゆきは準備は苦手でどうしてもF原さんのようにはできませんね。
Rさんとサッシーさんが助けてくれてやっとなんとか格好がつきました。
荷出し全部やってくれたサッシーさんありがとう。 (サッシーさんに鍵があればこんなに慌てなくてもいいのですが。余っていないのでしょうか)ちなみにラスト荷物運び全部やってくれたのはM島さん、片付け手伝いはG藤さんでした。 さて今日は国会正門前で憲法集会あり、現地での参加者は150くらい、ネット同時中継視聴者は2600くらいだそうです。(でも澤地さんがきていなし、いまいちで、ぱっとしたところがないと、降りてきた参加者は何人かぶつぶつ言っていました。)
私たち的には、今日は上に向かう人々が手を振ってくれ、短時間寄ってくれ降りてきた人がちょっと座ってくれ、カンパも少々入ったのでなかなかいい日でした。
今日の参加者は、自転車部隊(E藤、S藤)、R、サッシー、はしゆき、N瀬崎、Rさんの弟子の女性、H口、上に行く前に寄ってくれたK山さん、マリリン、M島、レジェンド美智子、レジェンドのファンの男性(カンパしてくれた)3分だけ座ってくれたタテカンの女性、上からおりてきて撮影してくれた男性、上がつまらなかったと早めに降りてきた女性(カンパしてくれた)。
上が終わった頃にはM上さん他3人、下駄さん他4人等、次々10人以上降りてきて、ラスト30ー40分は多人数で賑やかでした。トータル20人強カンパは箱の中に入っています。
事務所でコーヒータイム&カレーライスも窓全開でやりました。
窓から鳩が飛び込みそうになってバタバタしていました。カップルの鳩がlビルとビルの隙間に巣を作ろうとしていた? (はしゆき)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その139
高木仁三郎さんの20年前の提言IMA(InternationalMOXAssessment)を受け止めよ! ~プルサーマル発電を直ちに中止し、再処理も断念せよ~
2020年4月29日 木村雅英(経産省前テントひろば)
故高木仁三郎さん(原子力資料情報室)が20年以上前に<プルサーマル計画の実施に対してきわめて否定的>な研究報告書をまとめていた。
<MOX年超の軽水炉利用の社会的影響に関する包括的評価、IMA=InternationalMOXAssessment(1997年)>(報告書英文335ページ、『MOX総合評価』七つ森書館、『要約報告書』原子力資料情報室)だ。
共同研究者は9人:高木仁三郎、上澤千尋、西尾漠、マイケル・シュナイダー(仏)、フランク・バーナビー(英)、保木本一郎、細川弘明、アレクサンダー・ロスナーゲル(独)、ミヒャエル・ザイラー(独)で、その結論は次のとおり。
<プルトニウム分離とMOXの軽水炉利用という路線のデメリットは、核燃料の直接処分の選択肢に比べて圧倒的であり、それは、産業としての面、経済性、安全保障、安全性、廃棄物管理、そして社会的な影響のすべてにわたって言える。換言すれば、プルトニウム分離の継続とMOXの軽水炉利用の推進には、今や何の合理的な理由もなく、社会的な利点も見出すことができない>(『原子力神話からの解放』(高木仁三郎、講談社α文庫)。
以下には『市民の科学』(高木仁三郎、講談社学術文庫)の「第2章プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する―プルサーマルに関する評価報告」の一部を引用する。
◆ 1グラムのプルトニウムが4000万人もの一般公衆の吸入の年摂取限度に相当する毒性がある。ウランを燃料とする原子炉は1年におよそ200キログラムのプルトニウムを生産する。…。プルサーマル計画では、このプルトニウムが大量に分離、搬送、備蓄される。
◆ 高速増殖炉の計画が1995年12月の「もんじゅ」事故以降見通しがつかなるなかで、”余剰プルトニウム減らし”の側面も含んで、にわかに日本のプルトニウム利用の中心計画となってきた。
◆ 総合エネルギー調査会で推進の基本的方向性(1999年1月20日)、原子力委員会決定、閣議了解(2月4日)、電力会社計画発表(2月21日)と矢継ぎ早に早期実行発表。
◆ 2010年までに全電力会社の合計16~18の原発でプルサーマルを実施する全体計画。
◆ 電力会社の計画の説明には、問題の広がりに対する包括的な評価がまったく伴わず、政府の決めた方針だから実施したい、といっているだけの印象。>
同第2章には、「プルトニウムの危険性」、「MOX利用は核拡散を促進する」、「不十分な保障措置と核テロリズムの脅威」、「事故の危険性の増大」、「再処理は廃棄物処理を難しくする」、「経済的、社会的問題」と、プルサーマル発電の危険性を縷々説明している。
20世紀末にこれだけ詳細な包括的報告書・提言が出されたにも拘らず、経産省は21世紀に入って5回もプルサーマル発電と核燃料サイクルの推進を主張する「エネルギー基本計画」を立てている。電力会社も「国策だから」しょうがないと嫌がっているにも拘らず。
関電・九電・四電のプルサーマル発電を直ちに止めるべきだ。規制委が、5月に六ヶ所再処理工場の審査合格を出そうとしている。新型コロナウィルス対策でも経産官僚が大失敗を続けている。亡国の省経産省、亡国の庁資源エネルギー庁に命を奪われてはならない。
8日(金)経産省前抗議集会
時間:15時~16時 主催:テントひろば(時間変更に注意を)
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