渡航中止勧告国は日本ではないのか
- 2020年 6月 26日
- 交流の広場
- 箒川兵庫助
日本外務省はコロナ感染症が収まりかけている南東アジアの国々を未だに『危険情報レベル3:渡航は止めてください』の渡航中止勧告国に指定している。しかし指定されるべきは日本国ではないのか。民度が高いので南東アジア諸国はフィリピンを除いて死亡者が圧倒的に少ない。
シンガポールやマレ-シアはリー・クアンユー首相やマハティール元首相の「ルック・イースト」政策により,青年たちは日本に大いに学んだ。そして先進国仲間入りを目指して国を挙げて取り組んできた。その成果は上がっていると思われるが,学んではいけなかった内容が一つある。それは外国人労働者の宿舎である。日本の「たこ部屋」を学んで劣悪なままに放置したため、コロナ感染が収まりかけた頃,それぞれ約600人、約200人の感染者を出した。
ところで東京都の新規コロナ感染者数が24日は55人に上った(対してそれぞれ0人,3人)。第2波用心ではなくてすでに第2波が来ていると言ってよいだろう。札幌はすでに第2波に見舞われている。早くから封鎖(ロックダウン)を解除したからである。
また24日,日本政府は新型コロナ専門家会議を廃止することに決めた(日経)。その理由は分からない。しかし厚生労働省は今日なお,PCR検査や抗体検査を渋っている。「症状がない限り検査しない。」都知事選や河井夫妻逮捕関連ニューズが溢れる間を利用して、検査渋りを続行している。厚生労働省も廃省にすべきと思うが,同じ委員が再任されてはならない。
ところでインドや南東アジアを旅して思う事の一つはコロナ死亡率が低いのはキンマという葉を口にするからではないかという事である。南東アジアからインドにかけて繁殖する葉(学名Bectel)。口に入れると苦い上に舌が痺れる。歯が茶色になる。また中国の雲南省ではお歯黒をする習慣が残っていて緑の葉を噛んで黒くする。キンマとこの緑の葉を1,000年以上も噛んできたことがコロナ感染死亡者数を低くする体質を育んだものと推測している。しかし日本は明治初期にお歯黒を禁止した。体質が変わってきたのであろう。
集団免疫ではなく(全土)封鎖を基本とした南東アジア諸国ではコロナ感染者数が激減し死亡者も少なかった。他方第2波がすでに発生している日本こそ渡航中止勧告国ではないのか。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。