『世界』10月号(特集:攻撃する自衛隊)が発売されました!
- 2020年 9月 10日
- 交流の広場
- 杉原浩司
今週後半、辞任目前の安倍首相が「敵基地攻撃能力」保有に向けた「談話」
を出そうとしている中、タイムリーな特集が組まれています。私も寄稿し、
集団的自衛権問題研究会(川崎哲代表)の「緊急提言」にも関わりました。
一人でも多くの皆さんにご一読いただき、ご感想やご批判などを寄せてい
ただきたいと思います。学習会のテキストなどにもご活用ください。よろ
しくお願いします。
<参考>
【私が原稿で紹介した方々(敬称略)】
勝股秀通、村野将、河野克俊、木下昌彦、櫻井よしこ、グレゴリー・カラーキー、
マーシャル・ビリングスリー、小野寺五典、長島昭久、神保謙、岩屋毅
◆こちらの学習会でも取り上げます!
「敵基地攻撃能力」保有の何が問題か
9月14日(月) 18時30分~21時
文京シビックセンター4階・シルバーセンターホール(後楽園駅・春日駅)
https://kosugihara.exblog.jp/240557632/
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◆『世界』2020年10月号(岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b529414.html
特集:攻撃する自衛隊
憲法により私たちが政府に課している制約が、またも破られようとしている。
専守防衛の原則のもとこれまで封印されてきた、相手の領土内の施設(「敵
基地」)を攻撃する能力の保持を、政府は検討しはじめている。
いかなる理屈をつけようと、「撃たれる前に撃つ」ことは先制攻撃にほかならず、
相手の領土内を攻撃することは専守防衛に違背する。
なにも「座して死を待つ」ことを求めるのではない。
座していないで立ち上がり、外交を行なうべきだ。
いかに「敵」をつくらず東アジアを安定した地域にするかを議論すべきではないか。
平和主義を食い破る〈軍事合理性〉という妖怪と対峙するために、緊急に特集する。
【特集目次】
〈キホンから〉
イチからわかる敵基地攻撃Q&A
半田 滋(ジャーナリスト)
〈ステージの移行〉
陸上イージスの命運はなぜ尽きたのか
藤岡 惇(立命館大学名誉教授)
〈軍産複合体の擁護者たち〉
「敵基地攻撃能力」保有論を批判する
杉原浩司(NAJAT代表)
〈オルタナティブ〉
緊急提言 敵基地攻撃能力ではなく、北東アジアの軍縮協議を
集団的自衛権問題研究会
〈犠牲の論理に抗する〉
再び戦場の島とさせないために
伊波洋一(参議院議員)
〈軍拡ではなく〉
戦争を抑止できるものは何か
池内 了(総合研究大学院大学名誉教授)
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