テント日誌10月1日版
- 2020年 10月 4日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
涼しいですが、蚊が多い 9月27日(日)
座り込み参加人数計16名。青空川柳句会があったためやや多い。うち2名?は早く帰ったため句会には参加せず、3名は笛を吹いていたため句会には参加せずでした。句会の報告は別のメールで送ってあります。
下記のツイートもご参照ください。
ケロップ(@keroppu8649)さんがツイートしました: 経産省前テントひろば(365日座り込み)曇りで涼しいのですが、蚊がひどいです。 今日は月末の日曜日で乱鬼龍さんの青空句会。お題は「広い」「始める」です。参加者は14名、今日の参加賞はおまんじゅう、もうすぐ講評の時間です。 https://t.co/O63TTqHc3P https://twitter.com/keroppu8649/status/1310090781332365312?s=20
脱原発青空川柳句会開かれる 2020年9月27日(日)
選者:乱鬼龍 お題は『広い』『始める』
『広い』
秀 汚染水 行き着く先は 広い海 まごじい
秀 座り込み 運動進め 廃炉まで ゆずっ子
秀 新聞の 記事で広まる 座り込み ほしくさ
秀 安倍疑獄 広い解釈 皆無罪 S.T
秀 核のなき明日 どんなに広いやら 落葉
特選 民の声 広く根を張り 立つテント ふ64
『始める』
秀 廃炉まで 始めの一歩 座り込み ゆずっ子
秀 脱原発 誰(た)も彼(か)も始める 明日望み 落葉
秀 菅政権 始めるふりして 国を売り S.T
秀 原発を やめて始まる 平和主義 ふ64
秀 菅やめろ コールがすでに 聞こえ来る ほしくさ
特選 新総理 はじめの仕事 尻ぬぐい まごじい
9月も終わりに近いが結構暑かった 9月28日(月)
今日は久しぶりに秋晴れの下での座り込みだったので概ね心地良かったが太陽光線がまだまだ強くてパラソルで日影を作らないと汗だくになるほどであった。
天気が良かったからなのか何時もより道行く人も多かったように思った。 そこで相棒のSさんは久しぶりにミニトラメガによる反原発アピールを30分行った。そのあとをレジェンドSさんが続いた。彼女はきょう、余りにも腰が痛いので国会前には寄らず直接こちらに来た。経産省前を通っていくのが霞ヶ関の職員ばかりであったのか、残念ながら我々のアピールに反応したひとはいなかった。
それにもめげず反原発CDを流してアピールを続けた。
2時半前に羽田空港の発着回数の大幅増加に伴う飛行ルートの内陸化・低空飛行化に反対する会の人が裁判の後寄ってくださった。今日が第一回目だったそうだ。以前、テントがあった時に時々寄ってくださっていたそうでカンパを頂いた。こちらからはニュースをお渡しした。次回の裁判の時にはまた寄ってくださることでしょう。
そのあとに病院に寄っていたOさんが来られた。早速、新しいCD、タイトルは・教訓・という意味深なもの。聴いてみると、戦前・戦後に国が我々国民に要求してきた、御国のために死ぬことなどを皮肉たっぷりに歌ったもので現在の状況にも通じる内容だった。最後のアピールとして4時過ぎから相棒のSさんがミニトラメガを使って訴えた。続いてレジェンドSさんも懸命に訴えた。(保)
秋もなしそんな日和を感じて 9月29日(火)
秋晴れの、すがすがしい天気で気分も爽やかな一日であった。
この経産省前での座り込みが、週刊金曜日や朝日新聞に掲載された後から通行人のカンパが多くなっています。酷暑の真夏日も厳寒の真冬日も台風の日も一日も休む事なく、脱原発を訴えている姿が共感というか、支持を得ているとおもいます。
今日も、中年の男性、高年のご夫婦よりカンパを頂きました。
15時30分頃、三上さんが暖かいサツマイモの差し入れを持って座り込みに参加されると、直ぐに自転車に乗った一瀬弁護士が寄られてしばし世間話を、その後は佐藤秋雄さんの偲ぶ会を行った、事務局のメンバーが寄って行きました。
テント撤収後はテント運営会議、会議後にテントニュース№201号の印刷を始めたが印刷機の具合が悪く、明日メーカーに修理をして頂き印刷をする予定です。 (Y・R)
月例祈祷会も多くの人が集まって 9月30日(水)
今日は東海村JCO臨界事故(1999 年9月30日起こる)抗議行動がたんぽぽ舎主催で、経産省別館(裏)への抗議行動があり、当番の保っちゃんと勝爺は朝から参加した後、当番に入った。
経産省前に着くとすぐに自転車のYさんが久しぶりに登場して、一緒にセッティング。あれこれとこの間の情勢や菅の化けの皮はすぐ剥がれるだろうと話す。それにしても支持率が74%になるなんて、日本人も本当にどうかしているということで一致。規制委員会抗議からNさんまわってくる。レジェンド斎藤も登場。Oさんが保っちゃんのパンを配ってくれる。その場で食べる人、家に持ち帰る人あり。(T)
今日は日蓮宗徒による「呪殺祈祷僧団四十七士による・月例祈祷会」が3時から行われた。月例祈祷会が水曜日に行われるのは久しぶりである。しばらく観なかったので内容が一段と聴衆に親しみ易いようにと考えられたのでしょう、一番初めは芸能の時間として、三上さんの歌唱・アカシアの雨のやむときから始まった。そのあとはアングラ劇団を彷彿とさせる衣装での一人芝居。先日亡くなったシャンソン歌手ジュリエット・グレコに捧げるとしてトランペットによる・枯れ葉・の演奏など多彩であった。
今日は福島県の原発事故避難者訴訟控訴審判決が仙台高裁であり、仙台高裁は国・東電の原発政策を厳しく断罪し、その責任を認めた。祈祷団はこのことについて触れて、「安倍から菅に代わっても相も変わらずに経産省は原発再稼働に邁進している。何の反省もしようとしていない」と糾弾していた。祈祷団のパフォーマンスを見るために集まった人もいて、座り込みにも良い宣伝になっている。(保)
気持ちの良い天気の一日だった 10月1日(木)
家を出るちょっと前まで雨が降っていたので雨具を持って出かけたが、その後降らないで良かった。
時折、陽が差しても暑くなく、気持ちの良い天気だった。
1時過ぎまでは当番だけのひっそりした座り込みだったが、その後レジェンド斉藤さん・長老Sさんが現れて少しにぎわった。
沖縄に行っていた遅番のTさんが黒砂糖のさんターギーをお土産に持って来たので皆で美味しく頂く。
今日も通りがかりの男性がカンパをしてくれたのでニュースをお渡しした。
自転車でニュースを取りに来た人もいる。
今日の話題は公金で中曾根康弘の葬儀を行うことの問題や菅がより独裁政治を進めるのではないかと言う心それに核のゴミ問題で揺れる北海道のことなどだった。(I・K)
菅政権の姿が段々と見えてくるにつれて 10月1日(木)
新型のコロナウイルスが現れる以前から時間があったら、カラオケに出掛けていた。肺炎を患ったことがあって肺を鍛えるにはカラオケがいいと勧められたからだ。カラオケと言っても多くの人と一緒に出掛けるというよりは一人で昼間に出掛ける。これだと下手を気にせずに歌いまくれる。連れ合いは誘っても
つきあってくれないが、一人だと好きな時に行けるから好都合でもある。コロナの自粛で、僕の良く出掛けるカラオケ店も一時閉まっていたが、今は開いている。そこでひごろ歌い込んでいるからというわけではないが、月例祈祷会の前座というべき芸能の時間に『アカシアの雨がやむとき』を歌った。昨日のことである。友人が手助けで一緒に歌ってくれたのだが、音程も合わず、トンデモハップンだったのだが、でも恥ずかしながら、歌ったのだから、いいかとも思った。カラオケでは結講うまく歌えていると思ったが音痴は少しも直ってはいない。歌を歌っていると、その歌にまつわる思い出を自然に回想している。これが楽しいのだが、これはまた、死者のことを思い、鎮魂していることにもなっている。
この十年の年月の中で、経産省前ひろばでは色んな集会や催しがあった。日本祈祷団の主催する「月例祈祷会」はそんな中でも特異なものの一つである。「死者の裁き」という祈祷は普通ではなかなか考えつかないものだが、死者の声を現在に届けながら、生者の思い上がりと傲慢を戒めるものであり、その上にある現世の支配者やその所業への批判になっている。僕らは過去の労働に支配されているとよくいわれる。それは過去の労働を支配したものに支配されていることとおなじであり、死者をして死者にしてきたものたちの支配が続いてきたということである。日本人は人を死者に追い込んだ人からの報復をというか、反撃を恐れて来た。物の怪などになっての報復である。死者への非人間的な振る舞いに対する怖れや自責をこんな風に表してきたのだが、現在では支配するもの、その地位にあるものはそれを忘れ、傲慢に振る舞っている。例えば、「森友学園」問題で自殺に追い詰められた官僚に対する、安倍首相やそれに連なる人たちの振舞いをみればいい。或いは、原発事故で生み出した膨大な死者たちへの東電や官僚の対応はそれをしめしている。
現在の体制が死者の声を忘れる、あるいは忘れるふりをすることで成り立っている傲慢さを告発する祈祷は日頃忘れがちな現在の実存を鋭く照らし出してもくれる。その中で僕は多くのものを受け取っている。死者の存在を通していろいろのことを考える契機を得ているのだ。だから、僕は時間があれば、なるべく、祈祷会には参加しているし、とても楽しい時間でもある。日頃の感謝を込めて、歌って見たのだが、それにしても、も少しうまくなりたいと思った。
安倍政権の後に登場した菅政権であるが、その姿はなかなか見えない。彼が就任にあたって「安倍政権―安倍政治」を継承するとは言ったが、彼の政治理念や方向が語られていないからだ。この中で一つあらわになったのは彼が学者の立場から政策提言する国の特別機関「日本学術会議」の新会員候補六人の任命を拒否したことだ。確かに日本学術会議法では首相の任命権がある。しかし、任命権と言ってもこれは形式的な任命であり、学術会議の推薦メンバーをそのままにんめいするというのが慣例だった。その慣例ともいうべき法解釈を変えたのだという。菅首相は「法に基づいて適切に判断した」と説明しているが、これは検察庁法で禁じられていた検事の定年延長を国家公務員法で認めたこととおなじである。黒川某を検事総長に範例を破って就任させようとしたこと同じである。任命権があるにしても、政府の判断を持って介入をすること否定してきたことは重要な意味があることなのだ。
任命権があるにしても、この任命は形式的なものだということは、天皇が象徴であり、国事行為にても、この任命は形式的なものだということは、天皇が象徴であり、国事行為にその力(意思を)行使しないということとおなじである。「君臨すれども統治せず」という立憲君主観とは違うが,天皇が統治行為をやらないということは。彼がいろいろの任命をしてもそれは形式である。ても、この任命は形式的なものだということは、天皇が象徴であり、国事行為にその力(意思を)行使しないということとおなじである。「君臨すれども統治せず」という立憲君主観とは違うが,天皇が統治行為をやらないということは。彼がいろいろの任命をしてもそれは形式である。天皇がその統治行為を行わないという憲法の規定は天皇の行為を縛ってきたのであり、政府は持つ国家機関のメンバーの任命など(人事行為)を縛ってきたことは多々ある。「学術会議」のメンバーあたって、政府が口を挟むことはしないという慣例は憲法が学問の自由を保障していることのあり様であり、そこから生まれたことだ。憲法が「学問の自由」を保障していることは権力の介入を拒み、学者団体の自治(自立した自由な振る舞い)をみとめていることであり、彼等の会員を自分たちの判断で選ぶことを保証してきたのだ。この慣例ともいうべき法の実際を解釈変更によって破ることは憲法違反なのだ。憲法の規定、「学問の自由」という規定が、学術会議などの人事的な行為での政府の介入を阻んでいることであり、形式的な任命権しかもたないということだ。安倍政治は色々のところでこうした法の現実を法解釈の変更として破ってきたが。菅はそれを引き継ぐのか。政府に批判的というか、目障りな面々を排除したということだろうが、権力はそれを恣意的にやってはならないのだ。それは政治の品格というよりは、憲法が権力者を縛ってきたことであり、それをヌケヌケと破ることは許されないのだ。
彼は今回の学術会議の会員任命に当たって、様々の政治判断をしたのだと思う、政府に対して批判的な会員を排除するという。だが、こうした政治的判断をすること、そのことが禁じられている、否定されていることが法である、法に沿った判断とは、自分たちの判断を入れないと言なのだ。だから、彼の法に基づいてのというのは、説明ができないことである。法に基づいて判断したということはが、彼等の判断によってしたというなら、それ自身が矛盾しているのだ。
何故にこんなことがおこるのか、これは彼の法というものの理解によるのだと思う。彼にとって法とは行為に基準、規範であり、合理的なものとして理解されていても、法、とりわけ憲法(法の中の法であり、根本法)が権力を縛り、制限を要求するものだということが理解されてはいない。これは彼が支配のための合理的基準、規範を提示した中国の法家の思想を踏襲しているからだ。法家の法による支配という思想は、皇帝(君主)のための法であり、君主の権力行使を制限する法という考えはなかった。日本の保守政治家や官僚は江戸時代以来の法家の法思想に依ってきたが、菅の法理解、法認識はその伝統を踏襲しているのだ。法にそってとか、法によってとかをいつも口にするが、彼は法の何かを権力の都合のいいようにしか使わない。そこでは安倍を引き継いでいるのだろうが、これは負の遺産である。(三上治)
中国の法家の法思想を受け継いできた日本の法理解がつきまとっているのだ。かれがまともな説明ができずに、自分の行為を説明するに,その正当性のために法という言葉を乱発するにはこういうことがあるのだ。(三上治)
菅政権の露骨な日本学術会議(言わば学者たちの国会)への圧力に抗議しよう。麻生副総理の「ナチスの手口に学べ」を安倍政権も菅政権も実践している。(K・M)
◎NHK報道
日本学術会議 会員の一部候補の任命を菅首相が見送り
2020年10月1日 18時39分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201001/k10012643361000.html
「日本学術会議」の新たな会員について、加藤官房長官は、午前の記者会見で、会議側が推薦した候補の一部の任命を、菅総理大臣が見送ったことを明らかにしたうえで、これまでと同様に法律に基づいて手続きを行ったと説明しました。
◎毎日新聞報道
菅首相、日本学術会議「推薦候補」6人の任命拒否 「共謀罪」など批判、政治介入か
毎日新聞2020年10月1日 14時57分(最終更新 10月1日 19時21分)
https://mainichi.jp/articles/20201001/k00/00m/010/145000c
6人の名は次だ。
(毎日新聞関係者によると、推薦されながら任命されなかったのは、
▽小沢隆一・東京慈恵会医科大教授(憲法学)
▽岡田正則・早稲田大教授(行政法学)
▽松宮孝明・立命館大教授(刑事法学)
▽加藤陽子・東京大教授(日本近代史)
――ら人文・社会科学系の6人。
東電福島原発事故直後は、日本学術会議が次の様にしっかりとした提言をしていた。
◎日本学術会議の提言を無視して原発推進をする経産省
~「原子力発電所の再稼働問題に対する判断は、…、新たに発生する高レベル放射性廃棄物の保管容量の確保及び暫定保管に関する計画の作成を条件とすべきである」~
http://www.jca.apc.org/~kimum/METIno20.html
10月7日(水) 二つの抗議行動
東海第二原発再稼働阻止 「原電本店抗議」
17時~17時45分 日本原電本店前 銀座線末広町4番出口
第85回東電本店合同抗議 東電は原発の責任を取れ
18時30分~19時30分 東電本店前(三田線内幸町駅
10月9日(金)経産省前抗議集会(毎週金曜日)
時間:17時~18時 経産省前テントひろば
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