テント日誌10月29日版
- 2020年 10月 31日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
”雨には慣れっ子だが、10月23日(金)
段々寒くなってきて、天気予報が気になる。今日は曇り時々雨のようだ。家を出る時は降っていたが、有難いことに事務所から荷物を運び出し、経産省前でセッティングを終える迄雨に降られずに済んだ。今日はリーダーがお休みで、4人で台車とカートを運び、作業は12時に終了。まもなく、8月に体調を崩されたYさんが今日もお元気そうな様子で来られた。ちょっと心配になったりほっとしたり。
その後暫くして雨が降ってきた。急いでテーブルの上の資料やカンパ缶、前日のお煎餅等を大きなビニール袋に入れて並べる。スピーカーも袋に入れて、のぼり旗を付けた椅子の上に重石代わりに置いたりして、雨との闘いが始まる。レジェンドSさん、Hさん、Oさん、Yさんも来られた。後半組との関係もあって人数が危ぶまれていたが無事揃って、賑やかになった。
今日は立ち寄る人もいないが、時折不思議そうに?通り過ぎていく人もいる。気温はそれ程低くないが、座っているとやはり冷えてくる。最近の朝のTVで、気象病のことをやっていたので、そんな話をしていると、レジェンドSさんが寒いとのことなので、持っていたカイロを腰に貼ってさしあげた。
気象病は、気圧や気温の急な変化によって、めまいや頭が重くなったりするそうだ。女性に多く、とにかく身体を冷やさないことが大事。40度位の熱すぎないお風呂に10~20分位入ったり、目を温めたり、耳を動かしたり、カイロは仙骨辺りに貼るのが効果的らしい。私自身気圧の変化に弱い。先日は頭が重くなったりしたが、何となく調子が悪くて不安でいるより、病名がわかり、自分なりに納得できればそれなりに対処できる。不安にならなくて済むのはとても有難い。”気象病”とは、上手く命名したなと思う。
科学の進歩は私達に大きな希望を与えてくれる。学術会議の任命拒否問題では、学問の自由も独立の必要性も認めないスガ首相の反知性ぶり、そして自分の言葉で説明することもできず、何食わぬ顔で聞く耳を持たず、粛々と事を進めていこうとする姿に不気味さを感じるばかりだ。絶対許してはならない。月曜日から始まる臨時国会に期待したい。(Y.M)
「汚染水海洋放出」の決定延期、2人の三上さん発言 10月23日(金)
「トリチウム等放射能汚染水を海に流すな!院内ヒアリング集会」があり、小雨の中のちょっと寒々しい座込みに私は参加できなかった。
帯谷さんの進行で始まった経産省抗議行動で三上治さんが経産省・政権批判を論じているところに到着。守屋真実さんの歌や毎日座込み続けている斉藤美智子さんのアピールに続いて、院内ヒアリング集会でも省庁を一緒に追及された湖西市議員三上元さん(元湖西市長、原発ゼロ自然エネルギー推進連盟)が汚染水問題のお話。「脱原発をめざす首長会議」発足時に経産省前テントに立ち寄ってくださり、ウナギパイを頂いたことを懐かしく思い出した。
この日、経産省が「海洋放出」10月内決定を見送りと報じられ、パブコメの結果が公表された。院内ヒアリング集会でも、放射性物質を環境省行政の対象になっているのだから環境省が「海洋放出」を止めるべき、ロンドン条約の主旨を重視して外務省は「海洋放出」を止めるべき、トリチウムの被害が多々報告されているのだからまた全国・海外の反対の声を尊重して経産省は「海洋放出」を止めるべき、と訴えたことを報告。コールと歌で締めくくった。
ばたばた大勢の応援を得て片付け、事務所でテント運営会議、近くのラーメン屋で一杯。(K.M)
トラックの運転手さんに声をかけられた 10月24日(土)
久々の青空が眩しい。くっきりと浮かぶ白い雲にしばし見とれてしまった。子供連れの家族も行き交い休日気分。交差点で信号待ちしているトラックの運転手さんが地下鉄エレベータ付近にいた私に何やら声をかけてきた。「頑張って」と聞こえたので会釈したり手を振ったりしたがマスクのせいで顔いっぱいの笑顔を見せられなかった。皆にそれを伝えると大喜びで運転手さんに手を振った。心にも青空が広がった。
上海テレビが取材に来てくれた。あの東京電力福島第一原発汚染水の
海洋放出(投棄といったほうがいいな)の取材で来たとのことで、以前に
もテントを取材してくれたそうだ。取材クルーは若い女性とテレビカメラの男性の二人 。Kさんのことを覚えていた。Sさん、Rさん、Iさんがインタビューに応じた。
〇カラスと仲良し?
今日もすぐ目の前の道路標識にカラスが止まっていた。1.5メートル位までなら近づいても警戒もせず寛いでいる。顔をこちらに向けたり左右を見たりと忙しいが体は動かさないのでクロッキーに勤しむ。モデルになってくれてありがとう。 (O・O)
青空川柳句会が開かれた 10月25日(日)
文字通りの青空のもと行われた楽しい句会、参加者は6名でした。
乱さんが出した席題は時流に合わせて「学問」と「水」
選句の後、ミカン・柿・バナナなどの賞品が配られました(I・K)
「学問」の秀句
学問も 知性もいらぬ 二世議員 (S.T)
学問に 菅を拒否する 自由あり (柚っ子)
学閥を つくって学問 何を問う (落葉)
平和学 ひろめて欲しい 永田町 (乾草)
学問は 力の邪魔と 排除する (失名)
特選
できるのか 戦後の反省 学術会議 (原子力ガリレオ)
「水」の秀句
汚染水 処理水として 海洋放出 (原子力ガリレオ)
水清き 故郷の山は 汚染され (失名)
水道の 民営化たくらむ やからあり (乾草)
環境を 守る責任 水に流すな (ふ64)
生命皆 水あってこその 地球哉 (落葉)
特選
汚染水 放流するな 菅流せ (柚っ子)
次回は11月15日(日)12時からです
藤原さんが復帰した 10月25日(日)
経産省前テントひろば3333日目、ゾロ目ではあるが、全くめでたくない。早く経産省は原発推進政策から撤退して欲しいものである。
そんな中、めでたい話も今日はあった。藤原節男さんの復帰である。復帰の理由は、政府答弁のごとく、理解出来ないが、とにかくめでたい。
今日は、乱鬼龍氏主催の川柳句会である。乱鬼龍を唸らせるために静かに時は過ぎた。(T.S)
月例祈祷会があった 10月26日(月)
我々が経産省前に行くと高級自転車を乗り回しているYさんが待っておられた。最近はよく座り込みに参加されているようで腰の状態も良いようだ。他の常連もすぐ来られたので座り込み準備は12時前に終わる事が出来た。
そのあと直ぐに相棒のSさんはミニトラメガを使ってトリチウムなどを多量に含んだ原発汚染水を福島沖に投棄しようとしている経産省を40分にわたって痛烈に批判した。その後は3時までいつもの反原発CDとOさんが持参した高田渡のベストアルバムを交互に流した。
3時からは恒例の日本祈祷団による月例祈祷会が行われた。日本学術会議6名の任命拒否、原発汚染水の海洋投棄などについて鋭く菅政権を告発していた。それがおわったあと相棒のSさんが締めくくりのマイクアピールをして今日の座り込みを終えた。(保)
川内のEさんがこられた 10月27日(火)
爽やかな秋晴れの下での座り込み、ついウトウトと居眠りをしてしまう。
居眠りをしているうちに、カンパの缶には紙幣が2枚入っていた(失礼いたしました)14時過ぎに長老のSさんがこの陽気に誘われてか見えられ、いつものように直ぐに読書、その後に九州薩摩川内からEさんが来られて撤収時間まで、座り込みに参加してくれました。
Eさんとは30日(金)に18時30よりテント事務所にて、薩摩川内市長選・市議選挙の結果や、薩摩川内蓬莱塾の現状・活動等を報告して頂く予定です。
ご都合のつく人は、お待ちしております。 (Y・R)
定刻にセッティング終わる。空は曇り空。
13時頃、右翼街宣車が外務省のところで「今日は竹島の日だ」「外務省は竹島をとりもどすことをまずやれ」と叫んでいた。
15時頃、右翼が財務省前で演説。車ではなくハンドスピーカーで。なにをいっているのか聞き取れず。
終わってから、経産省の方にスピーカーを向けていう。「原発反対のヤツラ。原発は必要だ。菅の所信表明演説で『温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロ』『脱炭素化』を言ったが、それは原発をちゃんと稼働させるってことだ。そんなこともわからないのか」と叫ぶ。安倍内閣で経産大臣をやった世耕が、菅所信表明演説のすぐあと、新しい原発建設もあると言った。彼らの本音だ。
通る人が「いつもご苦労さんです」と声をかけてくれた。
規制庁から回ってきた、ヨーカンさんとNさんはお弁当を食べる。
昨日だか、規制庁がサイバー攻撃にあって、そのため、今日もコンピーターは止まっているといっていたそうだ。(新聞にも出ていた)
レジェンド斎藤の荷物が重そうなので、リュックと手提げの中を整理して、ビラなどを除き軽くした。保っちゃんのパンをおいしくいただく。
曇って、風も強くなったので早めに終わった(T・I)
原発新設だって、再稼働の現状をよく見ろ 10月29日(木)
晴れ上がった青空のもと高級自転車さん・Yさん・ヨーカンさんでセッティング。座り込み始めてすぐ2度ほど強い風が吹き幟やバナーを括り付けた椅子が倒れかかったのでバナーは一枚だけにした。
以前国会前の金曜行動に来ていたという人が寄ってカンパしてくれたのでチラシを渡して金曜日に経産省前で抗議行動していることを話した。来てくれると良いなあ。1時半ごろまでは少ない人数での座り込みだったのでヨーカンさんがウクレレを弾いて反原発の歌など歌って過ごした。
その後、東電株主裁判に来た人や「刑罰制度・少年法の改悪許さない」行動に参加した人などが来て少しにぎやかになった。久しぶりにたんぽぽ舎のボランティアOyさんも来てくれた。菅首相も梶山経産大臣も原発推進の意向で世耕元経産大臣に至っては原発新設の必要迄言っている。これから私たちも心して原発反対に取り組まなければいけないと思う。3時頃になると日かげになり良い天気でもうすら寒くなる、風邪ひかないように頑張りましょう!(I・K)
:::::
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その153
本末転倒「核燃料サイクルの推進には原子力発電の一定の利用が不可欠」
~10年ぶりに開催した「核燃料サイクル協議会」で青森県を懐柔?~
2020年10月27日 木村雅英(経産省前テントひろば)
10月21日に第12回「核燃料サイクル協議会」が首相官邸で開催された。十年ぶりで「青森県と関係閣僚が意見交換を行う場」が青森県側が求めて開催されたらしい。
https://www.meti.go.jp/press/2020/10/20201021001/20201021001.html
25分間の会合とは言え、出席者は次のとおり政府側は多くの大臣。
出席者: 加藤 勝信 内閣官房長官、井上 信治 内閣府特命担当大臣(科学技術政策)、
高橋 ひなこ 文部科学副大臣、梶山 弘志 経済産業大臣
三村 申吾 青森県知事
池辺 和弘 電気事業連合会会長、増田 尚宏 日本原燃社長、
保坂 伸 資源エネルギー庁長官(司会) 他
まず、三村青森県知事が、「原子力・核燃料サイクル政策の推進」、「青森県を特定放射性廃棄物の最終処分地にしないこと」、「核燃料サイクル確立のため、人材育成・研究開発」を求めた。
関係閣僚は、「原子力・核燃料サイクル政策の推進」、「青森県を特定放射性廃棄物の最終処分地にしない約束は引き続き遵守」、「核燃料サイクル関連を含め、原子力分野の研究開発や人材育成に着実に取り組んでいく」と回答。
さらに電事連が、「業界一丸で日本原燃を全面的に支援すると共に、事業者間の連携・協力を含め、プルサーマルを推進する」、「処分地の選定・立地に向けて、対話活動等に取り組む」、「青森県に搬入されたガラス固化体の搬出期限を遵守する」などを回答。
最後に加藤官房長官が「我が国の原子力政策にとって、核燃料サイクルの確立は重要。政府として、地元の声にも配慮しつつ、核燃料サイクル政策を進める。青森県を最終処分地にしない旨の約束は、現内閣においても継承。最終処分は必ず解決しなければならない課題。複数地域での文献調査に繋げ、最終処分の実現に向けて国が前面に立って取り組む。原子力政策について、安全確保を第一に、政府一丸となってぶれることなく進める。青森県の皆様には、引き続き、御理解と御協力をお願いしたい。」と締めくくり発言。
既視感を持ちませんか? イチエフ事故前と同じ景色が再現されている。
核のゴミを青森県に押しつけてきた自公政権が、六ヶ所再処理の「合格」を機に、引き続き嘘をつき続けて、引き続き青森県に「核のゴミ」を押しつけ続けるつもりなのだ。
現在の稼働原発2基でプルサーマル発電は少し。原発の嘘(安全、安い、電気が足りない、クリーン、準国産)に「安定」の嘘も加わり、「核のゴミ」問題が国民にも意識できるようになった。今大切なのは過去のしがらみを捨てて勇気を持って「脱原発」の政策を決断するべきであるのに。
青森県県知事の最初の発言「核燃料サイクルの推進には原子力発電の一定の利用が不可欠」は情けない。「核燃料サイクル」が原発を動かすための方便であるのに、逆に「核燃料サイクル」の推進の為に原発利用を求めるのは本末転倒だ。
菅首相も26日の所信表明演説で「安全最優先で原子力政策をすすめる」と言明した。稼動原発が一基になるとは言え大金を地元にばら撒いて特重工事が進んでいる。第六次エネルギー基本計画の検討が開始された今、何としても脱原発を実現させねばならない。
11月1日(日)イットクフェイス2020
「言っとくけど、俺の自由はヤツラにやらねえ、ロックフェスティバル」
国会周辺にて11時~20時
11月3日(祝) 「アベ政治を許さない」 13時:国会正門前
11月3日(火) 13時30分~憲法集会国会正門前
主催:5・3憲法集会実行委
11月4日(水)17時~東海第二原発再稼働を許さない
(原電本社前抗議) 地下鉄末広町
18時30分~ 第86回東電本店合同抗議
(東電本店前 JR新橋駅)
11月6日(金)経産省前抗議集会(毎週金曜日)
時間:17時~18時 経産省前テントひろば
安倍政治の継承を許さない!官邸前行動(第22回) 桜を見る会糾弾!森友問題再調査 公文書改ざんの解明を! ストップ!菅の強権政治 日時 11月9日(月) 18時~19時 場所 官邸前 呼びかけ人「菅・安倍政権に物申す会(乾喜美子・片岡洋子・木村雅英) 連絡先 乾 drykimiko@pslabos.com)
木村 kimura-m@ba2.so-net.ne.jp)
原発いらない福島の女たちのカレンダー2021年版
1部1000円+送料(10部以上は一部800円、送料無料)
090-9424―7478(黒田) 070-5559-2512(青山)
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。