【速報】院内ヒアリング集会 放射能汚染水「海洋放出」の実害~トリチウムは危険~
- 2020年 12月 23日
- 評論・紹介・意見
- 木村雅英
22日午後、西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)をお迎えし、第一部の事前学習会で約1時間、放射線治療とトリチウム健康被害について学習しました。
長年の放射線治療の経験から、核実験から原発に続く地球の放射能汚染・内部被曝の詳細・トリチウムの健康被害・シーベルト評価の問題を駆け足で聴きました。
第二部のヒアリングでは、
Ⅰ トリチウムの海洋投棄は危険、Ⅱ「海洋放出」計画の概要、Ⅲ 廃炉対策と汚染水対策について、経産省・環境省・原子力規制庁からヒアリングしました。
10日程前に議員事務所から送った質問書に対して、21日(前日)に経産省と環境省とから事前回答をいただき、それらについて、Ⅰで西尾さんと、ⅡとⅢで山崎久隆さんと、参加者(約50名)で追及しました。
Ⅰトリチウムの海洋投棄は危険では、多くの回答がICRPやIAEAやALPS小委員会から一部を引用する全く納
得できないもので、ICRPが全く信用できない組織であること、人体内の放射性物質の挙動とトリチウムの害、過去の多くのトリチウムによる健康被害を訴え、個々の問題を科学的に考えるように訴えた。
Ⅱでは、政府が呼ぶALPS処理水(山崎さんが言う「低レベル放射性廃液」)の「海洋放出」計画を未だに全く明らかにしないばかりか、「実施計画を策定するのは東電」との回答を繰り返して逃げるばかり。東電の2次処理についても、他核種の除去についても第三者モニタリングを強く訴えたが回答しなかった。
Ⅲでは、「タンクの増設を続ける余地は、極めて限定的」との回答に対して、廃炉工程(未だに30年~40年計画)
の遅れと実現性無さとデブリ取り出し計画の矛盾を訴え、廃炉を口実に「海洋放出」を主張する国の姿勢を追及した。
また、仮に「海洋放出」をするとしても、今のタンクの容量を考えればタンク増設が必要であることを訴えた。さらに
、10km離れた東電福島第二への保管についての回答「放射性物質を敷地外に持ち出すことはリスクを広げる」に対して、「海洋放出」の法が格段にリスクが高いことを訴えた。
終了後になってしまったが環境影響評価法に基づくアセスメントの必要性を環境省に訴えた。
以上
【集会動画】動画は次にアップされています。ぜひご覧願います。
第一部 西尾正道さん講演「トリチウムの健康被害」
第二部 省庁ヒアリング 放射能汚染水「海洋放出」の実害 ~トリチウムは危険~
(但し、経産省の要望で、担当者の顔写真を撮影していません。)
【資料】主な資料を次にアップしました。ダウンロードしてご覧願います。
http://nn333nn.info/1hNV
(https://9.gigafile.nu/1229-1b756fadbac84d7d183c377dab414cad)
○院内ヒアリング集会案内ちらし
○質問書
○環境省回答
○経産省回答
○西尾正道さん資料
【概要】
日時:12月22日(火) 13時半~17時 (13時から通行証配布予定)
場所:参議院議員会館 講堂
□事前学習会 13時半~14時半
講演 西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)
「トリチウムの健康被害」
□省庁ヒアリング 14時半~16時半
学習会を受け、トリチウムの内部被曝の危険性から「海洋放出」断念を訴える
出席予定:経産省(エネ庁)、原子力規制庁、環境省、厚労省
質問項目(質問書を提出済み)
Ⅰ トリチウムの海洋投棄は危険
Ⅱ「海洋放出」計画の概要
Ⅲ 廃炉対策と汚染水対策
主催:経産省前テントひろば
協賛:再稼働阻止全国ネットワーク
紹介:参議院議員福島みずほ事務所
動画配信予定:
<IWJチャンネル5> 同時中継(視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5)及び動画配信
<UPLAN> 動画配信
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion10401:201223〕
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