絵画展「70年目の原爆の図」
- 2021年 2月 2日
- 催し物案内
- リベラル21原爆
「70年目の原爆の図」と題する絵画展が、3月14日(日)まで、群馬県桐生市の大川美術館で開かれています。同美術館と広島市現代美術館の共催です。
会場に展示されているのは、画家・丸木位里、俊夫妻の代表作『原爆の図』の<第一部 幽霊>(再制作版)と、夫妻の『原爆の図デッサン』です。
広島に原爆が投下されたのは1945年8月6日ですが、丸木夫妻はその直後に広島に入り、約1カ月滞在しました。原爆投下直後の広島の惨状に心を痛めた夫妻は、5年後の1950年に『原爆の図』初期三部作と言われる<第一部 幽霊><第二部 火><第三部 水>を描き上げました。これら3作には、再制作版がつくられました。作品が紛失した時のことを考えて制作されたと言われています。
そして、この2組の『原爆の図』初期三部作の巡回展が、米軍占領下の日本全国各地で開催され、数多くの人々がつめかけました。1951年2月には群馬県前橋市の麻屋デパートと桐生市のモリマサ百貨店で巡回展が開かれました。両会場で展示されたのは再制作版でした。
大川美術館に展示されているのは、その時の再制作版の一つ、<第一部 幽霊>です。初期三部作再制作版は現在、広島市現代美術館に所蔵されており、その一つが、70年ぶりに桐生に再びその姿をみせたというわけです。大川美術館によれば、70年前にこの作品を見たという市民が名乗り出たといいます。
群馬県教育委員会、桐生市教育委員会など後援。月曜日は休館。
入館料は一般1000 円、高大生600 円、小中生300 円。
大川美術館は▽東武浅草駅より伊勢崎線赤城行き「特急りょうもう号」に乗り新桐生駅で下車。駅よりタクシーで約10分
▽JR桐生駅より徒歩約13分
▽上毛電鉄西桐生駅より徒歩約8分。
美術館の℡は0277-46-3300
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