テント日誌3月25日版
- 2021年 3月 29日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
テントひろばの座り込みは続けられる 3月19日(金)
事務所で荷つくりを完了し雑談している所へ入院していたTさんがひよっこりと姿を現した。イロハのメンバーは初対面だったので唖然としていたが紹介したら、群馬からやってくるなんて凄い。と感心していた。Tさんは手術のため日曜日の座り込み当番をお休みしているところである。入院が終わり、休暇が少し残っているので平日の経産省界隈はどうなっているのか様子を見に来たとのこと。日曜担当のTさんは休日の霞ヶ関周辺しか見ていないので、平日の人通りの多さにびっくりしたとのことでした。
時間になったので事務所を出発。経産省正門に近づいたころ、以前と同様トラメガを持った右翼団体が文科省に対してしきりに抗議をしている。教科書検定について右翼側からの批判だ。彼らが主張し擁護する自由社版の教科書が検定不合格になったことをしきりに批判している。山川出版の歴史教科書に対する非難をし、歴史修正主義の自由社版教科書を擁護する内容だ。彼ら自身荒唐無稽な主張をしている自覚がなく、歴史を偽造していることすらわかっていない。周りを警察官が取り囲んでいるのが通行人は無関心である。
座り込みを始めてしばらくすると青年が話しかけてきた。「反原連は抗議行動はやらないんですか?」と、我々は反原連ではないので詳しくは分からないが、2週間くらい前に反原連のHaさんがやってきて「今までコロナがあって、皆さんに今まで呼びかけられなかったがそろそろ始めてみようと思います。」とのことだったことやその後、新聞に載った記事によると3月いっぱいは官邸前行動を続ける。といったことを伝えておいた。テントひろばは、1年中、365日、雨が降ろうが雪が降ろうが真夏の暑い時期でも真冬の凍り付く寒さの中でも座り込みは続けている、ことも合わせて伝えた。
昨日の水戸地裁による東海第二の運転差し止めの判決のニュースに対してはみんなで喜んだ。10年間座り込んできたことが無駄ではなかったことに喜び合った。しかし、一方、四国の伊方原発の高裁判決は逆転敗訴だったので、これからも気を引き締めて闘いを続けていかねばならないとの思いも強くした。 (S・S)
IAEAの深層防護を守らずに原発を動かすな! 3月19日(金)
座込み後にチラシ撒きをしたらいつもより受取が良い、水戸地裁判決の効果だろうか。Moさんの「ああ福島」と「座り込めここへ」を皆で歌って開始した経産省抗議でも、東海第二の稼働を認めない水戸地裁判決が私たちを元気づけた。
「避難ができない原発止めろ」とTuさんがコールするように、今稼働している九州・関西の原発を含めてどこの原発でも避難計画に実効性が無い。そのことは10年前の福島での避難を振り返ればより明らかである。おまけに日本では、IAEAでさえ要求する深層防護第5層「住民避難などによる放射線防護対策」が原子力規制委員会でなく内閣府・自治体任せになっていて、誰も避難計画の実効性を確認していない。水戸地裁がその過ちを認めたのは当然だ。
福島第一原発でも柏崎刈羽でもあまりにひどい東京電力。東電に原発をうごかす「適格性」が無いのは当然だ。さらに、原子力マネー問題で告発されている関電・稼働原発でトラブル多発の関電・原子力規制庁でさえ「信用できるとは思っていない」関電、老朽原発の「例外中の例外」運転延長・再稼働を目論む関電。関西電力には原発をうごかす「適格性」が無い。そのことを確認して、数人が明くる日の「関電よ 老朽原発うごかすな!」高浜全国集会に参加する。
約40人の抗議行動の一部は3.19総がかり行動や反原連の行動に移動。私は、椅子類の片づけをSiさんにお願いして、若狭に向かう。(K.M)
この国は文化芸術を支援する気はない 3月20日(土・祝)
先週から外務省で咲いていた桜は一段と開花が進み他の省庁の桜も咲いていた。桜の花の蜜を吸うヒヨドリや雀たちには春のプレゼント。ケヤキの葉も芽吹き始めて曇りだけれどストレスを感じない天候に感謝。
帰宅してニュースをチェックしたら宮城県で震度5強の地震、震央は金華山沖辺りで女川原発の目と鼻の先だった。もちろん科学的根拠はゼロだけれど地球も原発やめろといっているのかな。でも心臓に悪すぎる。
〇金のためなら自分以外の犠牲もやむなし
原発も五輪も「安全・安心」を唱えているけれどね。柏崎刈羽原発での不正な侵入を検知する設備が故障していた問題だけれど、菅首相も東電を擁護せず、推進派の刈羽村・品田宏夫村長も「解決できなければ一巻の終わりということ」。
更田委員長は、原因分析をしっかりやりたいというが、分析も何も「金にならないことにコストをかけない」のが東電。そんなことも知らないんだ。
〇何が差別なのかわかっていない。
ジョークとは皆に受け入れてもらい、心から楽しんでもらうこと。好き勝手に相手を笑い者にすることではない。人を傷つけるのがそんなに楽しいのかな。
〇この国は文化芸術を支援する気はゼロ。
1週間で不交付6000件! 笑いながら「対象外」と言い放った萩生田文科大臣。たった一週間で6000件切り捨てた。
文化芸術支援、1週間で不交付6000件! 笑いながら「対象外」と言い放った萩生田文科大臣の文化芸術への無関心ぶり(HARBOR BUSINESS Online) – Yahoo!ニュース
この国の政府に文化芸術を支援する気はなし!? WeNeedCultureによる公開質問4問に対する文化庁のゼロ回答 | ハーバー・ビジネス・オンライン (hbol.jp)
〇この子たちが「キャッチャー・イン・ザ・ライ」になれるといいな
教室に巨大サメ現る 高校美術部員が附属中の教室で黒板ジャック(両丹日日新聞) – Yahoo!ニュース
(O・O)
天候も悪く人の集まりもいまいちというところ 3月21日(日)
当日は雨が降った上にとにかく風が強かったです。あまりにも状況が悪いのでいつもより早めに撤収しました。参加者数は気象条件が悪かったこともあり6人です。3月20日は世界同時に「新しい生活様式」の強制に反対して自由を求める行動が行われた日です。ネット上では「#WORLDFREEDOMRALLY」の名前で拡散されています。時差があるので世界各国での行動がわかったのは21日の夜になってからです。
特にロンドン、カナダのトロント、オランダのアムステルダムでは数千人規模の人が集まったそうです。ロンドンについては、時事通信など日本のマスメディアでも取り上げられています。東京でも20日に、池袋と日比谷の2箇所でデモが行われ、主催者側の発表では、池袋が230人、日比谷が180人とのことです。世界各国と比較すると数が少ないです。しかし、新しい潮流の民衆運動として注目した方がいいと思います。(N)
国民の支持を失ったオリンピック 3月22日(月)
今日の経産省前の天候。2時頃までは太陽が出ていて暖かかった。しかしその後、曇り空になってからは5㍍強の強い北風に体感温度が下がってくると共に気温も20度から17度へ、帰る5時頃には更に15度まで下がってブルブル震えながら事務所に戻るという今日の座り込みであった。
このような中でも(月)には珍しく10人以上の人が座り込みに参加してくれました。以前は常連であったが千葉に引っ越してからは来られずにいたYさん、最近はよく来てくれる吉良よし子のファンのふたり、裁判傍聴の後に寄ってくれたTさんとOさん。勿論、レジェンドSさんも12時過ぎから参加、春の装いだったので2時頃には厚めの毛布を膝に掛けていたのだが寒さを感じていた。3時過ぎにKさんが持ってきてくれた暖かいスープを食べて一息付かれた。しかし明日もあるからと説得して4時に帰って貰った。
先週の(水)に感じていた事だが、昼食時だけという限定付きであるが経産省前の人通りは多くなってきた。緊急事態宣言の解除が影響しているのであろうか? 今マスコミは海外観光客受け入れ拒否を決定してのオリンピック開催、変異ウイルスの蔓延を危惧しながらの緊急事態宣言解除の報道で大騒ぎである❗ 庶民に自粛を呼び掛けるだけで何もしないスガと小池。唯一ワクチンだけが頼り。そのワクチンも欧米より取り組みが遅かったので何時になったら来るのやら? 因みに週末の世論調査ではオリンピック開催に賛成が23%、中止40%弱。ワクチンについては順調が29%、遅いが65%強。
放映権料3000億円が欲しいだけのIOC、ワクチンとセットで支持率を上げて衆議院選挙に勝利したいだけのスガ、都議選に勝って衆議院選挙でも勝って最初の女性総理になりたい小池。オリンピックを中止させ、庶民に信頼される人を野党統一候補に掲げて衆議院選挙に勝利するしか今の格差社会を打破する道はない❗ (保)
経産省の桜が見どころだ 3月23日(火)
経産省前に到着するや12時前なのに、先週の木曜に続いてインスタントカメラを持った二人組がやってきて写真を撮り始めた。直後にOさんがヨモギ餅の差し入れを持って登場、斎藤さんも早々とやってきて、皆でにぎやかに経産省敷地の桜を見物する。今週から「コロナ緊急事態」宣言が解除されたが、その根拠は不明確のまま、気候が4月下旬並みになったからだろうか。2時前に後半担当者が揃って椅子が一杯になった。(EO)
日本に原子力行政はなかった 3月24日(水)
4月の陽気だと天気予報で言っていたが、その通りで暖かい。陽ざしをまともに受けたら暑い。ただ、風は強い。セッティングが終わって間もなく、男性がカンパして下さる。神奈川の学校の先生。実家は岩手だが3.11で、シイタケ栽培は壊滅。お母さんの実家はいわき市なので、親戚などが3.11をもろに受けた。親戚の者はもうそれまで住んでいたところには帰らないと。
武藤類子さんのお父さんは三春町の教育長で、生徒一人一人のカリキュラムをつくって教育するような学校づくりをしていたので、見学に行ったことがある。いまはどうなったか、と。
今日は経産省で、「第6次エネルギー基本計画」の会議が開かれるので、木村さんを中心に抗議行動が行なわれた。「第6次エネルギー基本計画に原発ゼロを書き込め」が主要なアピール。木村さんの他に5人がアピールをした。うち、一人は大学生。その人たちは「第6次エネルギー基本計画の会議」に対して、「NDC26%は引けている。あげろ」「BECAUSE THERE IS NO PLANET B (第2の地球はないのだから)」のボードを掲げて経産省前で4人のスタンディング。地球温暖化阻止のために、日本は、日本のNDC(国が決定する貢献)を26%に削減としているが少ない。他国は50%くらいを掲げている。こんなんではだめだ」という主張。
木村さんの発言。「今日の規制委員会では、更田委員長が東電に対して、「東電は柏崎刈羽を動かす資格はない。東電は柏崎刈羽の全核貯蔵施設を総点検せよ。管理があまりにも杜撰だ、それが終わるまで動かしてはならない」と「是正措置」を下したそうだ。東電には管理能力、原発を動かす能力はないのだ。そもそも原子力行政そのものにその能力はない。更田の前に原子力規制委員会委員長だった田中俊一は退任してから『選択』に「日本に原子力行政はなかった」「原子力政策は嘘だらけ」と言ったそうだ。オイオイそういうことはもっと早く言え!
今日は抗議行動もあったので、「きらきら星」の2人が参加。吉良良子さんの支持者でそう名乗っていると言う。抗議集会が終わってからは当番で座り込み。3時半に通りかかった男性が我々を見て「カンパしなきゃ」と言ってカンパしてくださる。最新のニュースを渡す。(T・I)
満開の桜を愛でながらの座り込みだった 3月25日(木)
経産省前に着いた時は薄日が差し暖かかったので上着を脱いでセッティングをした。その後、満開の桜を愛でながら座り込む。
しばらくすると先週木曜日から毎日来て下さる吉良よし子サポーターのお二人が現れた。党員ではないけれど、脱原発で知った彼女を応援しているそうだ。
官邸前や国会前の脱原発行動にいつも参加していたそうです。
通りがかりに背広を着た紳士がカンパをしてくれたので、すかさずYさんがテントニュースなどを渡した。
お昼近くから人通りがかなり増えてきた。緊急事態宣言解除のせいだろうか? 東電関連会社の労働者を支援しているという女性がデモに行く前に立ち寄り一緒に頑張りましょう!と言ってくれ嬉しかった。
しばらくして少人数のデモが通る。バナーの字を良く読み取れなかったのだけど、××共同行動実行委員会とやらでした。
先ほどの女性を見たのでエールを送る。
1時半ごろ斉藤さんが現れたすぐ後にぼつぼつと雨が落ちてきた。
そしてだんだん本降りになってしまった。
予想していなかったのでびっくりだったが、みんな傘を持参していたので良かった。
2時近く後半当番のSさん・長老Siさんが来てにぎやかになる。
Yさんが食事の後、事務所に行ってパラソルや傘を持って来てくれた。
パラソルがあると雨除けになって助かります。
ヨーカンさんと私は後半の方達にお任せしてテントを離れたのだが、
吉良サポーターのお二人とSiさんが最後の片付け迄手伝って下さったとの報告があった。感謝です。(I.K)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その165
容量市場の廃止と発送電完全分離が必要、大手電力会社優遇施策をやめるべき
~「新しい電力会社は大赤字になりますよ」と市議に触れ回る九州電力の卑劣工作~
2021年3月23日 木村雅英(経産省前テントひろば)
古賀茂明氏が『週刊プレイボーイ』のコラム「古賀政経塾!!」で九州電力の不当行為を批判した。https://news.yahoo.co.jp/articles/a57fd5cc5bdcde34f1fdaf8a2b35a61f9ba344e1?page=1
<宮崎県延岡市と九州電力が激しいバトルを演じている。
延岡市の読谷山(よみやま)洋司市長が市100%出資の新電力設立の構想を打ち出したのは今から3年前のこと。安価な電気を供給して市民生活を支援するのと同時に、その収益を新たな市の財源にしようという一石二鳥の計画だ。地球温暖化対策にも貢献できる。
ところが、事業計画を策定し、これから必要な予算案を市議会に提出しようという段になって、突然、九電が「新会社は赤字経営になる」と市議会や関連団体などに触れ回り、新電力構想を妨害する動きに出たという。
これに読谷山市長が激怒、電力システム改革の柱である「小売全面自由化を妨害し、かつ地方自治を侵害する行為である」と抗議声明を出すとともに、今年2月24日付で監督官庁の資源エネルギー庁長官と規制緩和を進める河野太郎規制改革相に通報して調査を要請した。延岡市の説明によれば、九電が新電力の巨額赤字の根拠としたのは容量市場の動向だったという。容量市場は昨年新設された電力関連の市場である。発電所の維持には巨額の固定費がかかる。> 延岡市の調査要請などは「九州電力株式会社に対する抗議及び国に対する調査要請について」(http://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/display.php?cont=210225164409)にある。
以上から、古賀さんは次のように容量市場を批判するとともに大手電力を責めた。< 容量市場は自然エネルギー推進の大きな障害だ。大手電力が発電と小売りを行なう体制も廃止が必要である。このままでは、自然エネルギーの拡大はできず、菅総理が掲げる「2050年カーボンゼロ」政策のためには原発しかないというとんでもない結論になってしまう。河野大臣は、自ら進めている容量市場の見直しを急ぐとともに、大手電力の不当行為について厳正な調査を行なうべきだ。>
全くその通りである。この件で3月16日に記者から質問を受けた梶山経産大臣は「延岡市から資源エネルギー庁長官宛てに依頼があった件につきましては、現在電力・ガス取引監視等委員会において調査をしているところであります。事実関係の調査をいましているということです。」と答弁を控えた。
それにしても、経産省が、不完全な発送電分離(大手電力会社は実質分離せず)と原発支援の容量市場で大手電力会社を甘やかしている中で、九州電力が営業妨害をしてまで新電力をつぶそうとしていることは許せない。他の地域でも同様のことを大手電力会社がしているのではないか。 私たちも、再生エネルギーを押さえつけて原子力発電を残そうとしている経産省と大手電力会社の癒着と横暴を、監視し止めねばならない。
3月28日(日)脱原発青空川柳句会
午後12時~ 経産省前ひろば
3月28日(日)渕上太郎の墓参 午後2時 JR八王子駅集合
連絡 三上 090-3908―7330 大賀 090―5800-
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4月2日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
お知らせ:渕上太郎遺稿集 完成間近(3月31日予定)
経産省前テントひろばでも販売します。予約受付中
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円
【書籍紹介】
西尾正道著「被曝インフォデミック~トリチウム、内部被曝―ICRPによるエセ科学の拡散」
3.11後10年目に発売された同書は、昨年12月22日に開催した
院内ヒアリング集会<放射能汚染水「海洋放出」の実害~トリチウムは危険~>
でお話しいただいた西尾正道さんの最新刊。
ICRP(国際放射線防護委員会)が原子力政策の推進を目的とする民間の組織で信用できない、
放射線による健康被害を軽視・無視してはいけない、
特に内部被曝の恐ろしさを軽視してはならない、
トリチウムの健康被害・人体影響は無視できない、
…
と訴える警告の書です。
経産省前テントひろばで販売しています。
経産省本館前、座込みの場でお求め願います。
本体1100円+税のところを千円でお譲りします。
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