テント日誌5月13日版
- 2021年 5月 16日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 原子力マフィアICRP批判:<「フクシマ放射能危機」に相対して全面的にICRPに依存する日本政府と原子力規制委員会>、ICRP放射線防護3原則(正当化、最適化、線量限度の適用)は不当。
- 西尾正道著「被曝インフォデミック―トリチウム、内部被曝――ICRPによるエセ科学の拡散批判」が「福島3号機核爆発」(藤原節男)を支持。
- 菅政権は失敗続きのコロナ対策、憲法破り、オリンピックを止めるべき。
- 入管法改悪反対、国民投票法改正案可決糾弾(原発ゼロ法案が吊るし続きなのに!)、野党だらしないぞ!
- 若狭の老朽原発の再稼働を止めよう、美浜3号の再稼働阻止、6/6大集会in大阪。
- 経産省はいつまで愚かな「核分裂湯沸し装置」を使い続けるのか、直ちに脱原発を!・…。
経産省前テントひろば1807日後
原発だめだべ、汚染水だってだめだべ 5月7日(金)
空は鉛色、今にも降ってきそうだ。緊急事態制限の関係もあるのか、連休明けの経産省前の通りは人通りが少ない。今日もいつものメンバーでセッティングを始める。今日はYoさんも加わっての作業だ。風もなく旗を建てるのも容易にできる。金曜日なので他の曜日より遅い1時に、座り込み開始する。
目の前の歩道を通る人が少なく感じる。2時半前には雨も降りだしてきた。今日は午後から雨だと聞いていたのでカッパを持参してきていた。さっそくリュックサックから出して着こんだ。しだいに雨脚が強くなってきた。
何度か立ち寄ったことのある女性が話しかけてきた。原発はだめだべ、汚染水もだってだめだ。お互いに納得しあった。
暫くしてから、胸と背中に手造りのゼッケンをつけたおじさんがやって来た。原発は危ない。戦争になったら真っ先に原発はやられる。日本はそんな原発を日本海沿いにいくつも並べて、正気の沙汰じゃないよ。また、池袋であった元通産官僚の高齢者の交通事故について、あれは自動車のコンピュータの誤動作だよと言う。彼は元タクシーの運転手をしていたそうで同じような経験を2度もしているとのこと。そのときは、私も死ぬかと思ったと言う。コンピュータが故障すると稀に起こる現象で、ブレーキを踏んでも自動車が加速することがあるとの事。アメリカでは幾つかの事故例があるとの事。トヨタの社長がアメリカの公聴会に飛ばれて証言に立っているのを知らないの?というが、座り込みに参加しているメンバーの誰も知らなかった。何度も何度も繰り返し話してくれた。そんなことで、時間は過ぎて行った。通りすがりの人々の中には僕らに共感してくれている人が少なからずいる。(S・S)
雨にも風にもコロナにも原子力ムラにも負けず経産省抗議 5月7日(金)
時々ポツリポツリと降る雨の中で座込んだあと5時から経産省抗議行動を開始。「汚染水を海に流すな」、「経産省は嘘をつくな」、…シュプレヒコールに続き順次アピール。
・東電福島第一原発の「廃炉」について日本原子力学会でさえ300年かかるシナリオを発表し、30~40年の5回改訂の現「廃炉」工程は大嘘
Moさんと「水に流すな」「座り込めここへ」を歌い、Tuさんの「原子力に未来はない、…」コールで締めくくった。
雨の中でも、先週に続いて参加者は50名。濡れた椅子・横断幕などを片付けた後、いつもより多人数でテント運営会議。私たちは雨にも風にもコロナにも原子力ムラにも負けない。 (K.M)
外国対する見栄というよりも偽装 5月8日(土)
週ごとに少しずつ気温もあがってきた。笑わないで欲しいが昨日からヒートテックシャツを着なくなった。たぶん梅雨入りすれば復活するかも。とうとう蚊が出てきて何人かが刺されてしまった。今日の参加者は4~8名。Uさんも来てくれた。
〇外国に対する見栄というよりも偽装
法務省の英語名は「Ministry of Justice」、正義だそうだ。組織の中には「人権擁護局」もある。法務省の外局である出入国在留管理庁の英語名は「Immigration Services Agency」、移民・難民を敵視する管理ではなくサービスだってさ。法務省のHPには「独立性の高い業務を行っています」とある。それってやりたい放題?
(O・O)
コロナ禍ならぬ蚊禍になやまされて 5月9日(日)
晴れ、暑い、そして蚊がひどいです。
まじで、蚊取り線香を持って出ることをお勧めします。
以下のツイートをクリックしてくださいね。
ケロップ(@keroppu8649)さんがツイートしました: 経産省前テント(365日座り込み) 今日は晴れ、「夏日」です。日陰を求めて、経産省前ではなく角で座り込みました。汗ばむくらいなので上着を脱いだら、植え込みの中からわんわんと湧いてきた蚊の猛襲!うわあ、参りました!仕方ないので上着を着直しました。今後は蚊取り線香が必須ですよー。 https://t.co/bd6STO21L0 https://twitter.com/keroppu8649/status/1391285219328622594?s=20
国会で進行する重要法案に注視を 5月10日(月)
緊急事態宣言の今月末までの延長が発表されて初めての月曜日であったが経産省前の人通りはこちらが驚くほど多かった。みんなコロナ感染症慣れしてしまっているようだ。
朝から空は晴天で日差しが強く暑かったが、湿度が低く風もあったのでパラソルで陽射しを防げたので比較的過ごしやすかった。今日も10人以上の人が座り込んでくれた。レジェンドSさんを筆頭に川崎のMさん、吉良よし子サポーターの二人、御大のMさん、担当の三人、3時過ぎにKさん、Ñさん、それに珍しく手指モデルをやっていた女性。
音楽は何時もの反原発CDとOさんが持参した忌野清志郎のロック―こっちは眠気を覚まさせるにはもってこいである。通りがかりの人にも気がかりのようで音の出る方をじっと見ながら通り過ぎて行った。議員会館前で座り込みをしていたKさんは近くに右翼が3団体も来たので早めに切り上げてきたとのこと。昨日の世論調査で菅政権の支持率が下がったので応援に来たのか⁈コロナ対策を何一つ打ち出せないで我々に自粛の御願いしか出来ないのだから当たり前である。(保)
コロナ禍で目論まれる法案に注意を 5月11日(火)
座り込み当初は、小雨がポツリ、ポツリと降って来たが間もなく止んだ。
今日は一日中曇り空で、肌寒くレジェンド斉藤さんはコートを羽織っていた。
15時過ぎに国会議員会館前での抗議集会に参加された男性の方が見えられて最後まで座り込んでくれました(本日は12名が座り込みに参加)
国会議員会館前の抗議集会は二つあったようで、一つは「デジタル監視6法案」
これは私たちの個人情報やプライバシーに関わる重大な問題があり「警察国家」
「監視社会」がいっそう進むことになる。二つめは「重要土地等調査・規制法案」
これは国家による私権を侵害し住民の監視をして、私有地の所有者の調査や取引の規制を可能とし「戦争できる国の総仕上げ」とされるものである。
現在のコロナ禍のドサクサにまぎれて、火事場ドロボーにも劣る自公政権を厳しく糾弾する。 (Y・R)
オリンピックはもう中止すべきだ 5月12日(水)
セッティングが終わるとすぐにTさんが立ち寄って、お菓子の差し入れをしてくれ、少し座りこみをしてくれた。Tさんの実家は二本松市なのだが、実は2月13日の福島県沖地震で、3.11より大きな被害を受けたそうだ。「それであれこれと実家の支援をしたら、実家からお菓子を送ってきたので、配っている」ということだった。Tさんはこれから「被曝ネット」の会議に行くということなので、お菓子はそっちに多く持っていってもらった。「実家の建物被害は3.11よりもひどく、3.11の余震というから、これからだってどこで震度6の地震が起こるかもしれないわよね」という話をした。
今日は当番が全員そろった。みんな元気でなによりだった。美智子さんも割合早く来られた。通り過がりの人で、お友達には経産省のエライ人もいるという人が、「原発はだめだよ。座り込みをしている皆さんはえらいよ」と言ってくれた。
新しい人が参加。倉田さんはいつものように、規制庁から回ってきて、トイレに行き、保っちゃんのパンを食べ、それから経産省と役人批判の演説をした。経産省の役人は本当にものを考えないと思う、そんな省庁に働いていること自身恥と思え」と批判。続いて、斉藤美智子さんも演説。「経産省のみなさん、あなたたちはいま何をしていますか。どういうお仕事をしていますか」と問いかけ、その仕事は国民のためにはならない仕事ではないか。経産省はなくてもいい」と言われた。
国会前では、入管法改悪反対、デジタル法反対、土地規制法反対等々の人たちが抗議行動をしている。コロナの蔓延を止められず、オリンピックの中止も判断できないのに悪法を次々制定する首相は退陣しろ。オリンピック選手は、オリンピックに人生をかけてきていることはわかるけど、世界でも日本でもたくさんの人が死に、困難な中にあるのに、オリンピックをやりたいというだけでいいのか。どうかしている。よくアスリートが「自分が勝って、みんなを元気づけたい」なんて言うけれど、ホントにそう思っている東京すれば傲慢だ。元気づくのは自分と自分の関係者だけだろ。オリンピックはいらない。(T・I)
「原発ゼロを書きこませようエネルギー基本計画に」 5月13日(木)
一日中、雨の中での座り込み!開始早々に八王子のKさんが山梨県の築百数十年の古民家ギャラリー「縁」ENのチラシを持って来ました、この甲州古民家は懐かしい昭和の頃の生活用具などを展示販売、LPレコードを持参すれば聴く事も出来ますと言っていました。Openは今月の15日(土)ですが5月は地元の人たちに限定、一般の方は6月からとの事でした。Kさんは今日もいつものように、諦めないお煎餅と山梨で昔から学校でお祝いするような(入学式や卒業式など)時に出す、「学校祝いパン」という珍しいパンを差し入れて頂きました。
14時からは本日開催された、第6次エネルギー基本計画の政策分科会に「原発ゼロを書きこませよう」との行動がKさんを始めとして行われた、他の人達からは次々と経産省の原発政策のデタラメさや、結論ありきの基本計画に対して鋭い糾弾がなされた。 (Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その170
日本の洋上風力「原発500基分」の潜在力~世界の0.1%(2018年実績)を伸ばせ、原子力発電への投資を止め
2021年4月26日 木村雅英(経産省前テントひろば)
週刊エコノミストの記事に驚いた。
日本の洋上風力発電の潜在力は原発500基分もあるのだ。
<日本の洋上風力「原発500基分」意外とすごい潜在力
週刊エコノミスト Online 2021年4月24日>
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20210421/biz/00m/070/002000d
今年いよいよ、洋上風力発電の事業者が決まり、本格的にプロジェクトが動き出す。政府が昨年、(1)秋田県能代市・三種町・男鹿市沖、(2)同県由利本荘市沖、(3)千葉県銚子市沖、(4)長崎県五島市沖──の4地域で事業者の公募を開始。五島市沖は近く事業者が選定される。他の3地域は今年秋までに事業者選定となる予定だ。事業参加を考えている電力会社や再生可能エネルギー事業者、商社、さらには海外のエネルギー会社も事業権の獲得を狙って、動き出している。
政府の洋上風力産業ビジョンでは、2040年までに30~45ギガワット(1ギガワットは原発1基分の発電能力に相当)の洋上風力を導入する目標。しかし日本の洋上風力の潜在力はその程度ではない。日本風力発電協会によると、着床式で約128ギガワット、浮体式では424ギガワット、併せて552ギガワットにも達する。日本全体のピーク使用電力が約180ギガワット程度であるので、洋上風力だけで日本の電力需要全部を賄っても多くの余力がある。
さらに、洋上風力は構成部品点数が1万点とも言われている。これは他の再生可能エネルギーに比べて、産業としての裾野が大きいことを示しており、日本における新産業の育成という面も大きい。脱炭素へのシフトが求められているアジア各国に向けた輸出産業としての成長も期待されている。日本にとって洋上風力は、産業活性化の大きなチャンスでもある。
一方、国土交通省の資料<我が国における洋上風力発電の現状と将来展望 令和2年6月 国土交通省港湾局海洋開発課長松良精三>が情けない日本の実績を示している。
(https://www.scopenet.or.jp/main/course/pdf/YFS4/yfs4-matura.pdf)
日本の洋上風力発電の2018年の実績はわずか2万kWで世界の0.1%。長年の経産省のエネルギー政策の過ちがとんだ惨状を招いている。
電力を得る目的でタービン(流体の運動エネルギーを機械的な回転運動エネルギーへと変換する装置)を回す為に、洋上の風力を活用することは理に適っている。
同じくタービンを回す為に、原子炉で核分裂を起こして熱エネルギーでお湯を沸かす愚かな装置(原子力発電)とは全く違う。
おまけに、構成部品点数が1万点とも言われ産業としての裾野が大きく、日本における新産業の育成という面も大きく、また脱炭素へのシフトが求められているアジア各国に向けた輸出産業としての成長も期待されるそうだ。
規模が大きくて「地産地消」には反するが、放射性物質をまきちらし保管・管理もおぼつかない核のゴミ(死の灰)を貯めこむ原子力発電をするよりは、洋上風力発電に注力するべきことは明らかだ。
誰が考えても当たり前の施策に経産省も各電力会社も早くギアチェンジせよ。
5月19日(水)総がかり行動 18時30分~
衆院第二議院会館前を中心に
5月21日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
5月24日(月) 月例祈祷会 「死者の裁き」 J
15時 経産省前テントひろば JKS47士
5月28日(金) 大間原発裁判 15時 東京地裁
報告と講演会 16時~ 参院議員会館
お知らせ:渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばでも販売します。予約受け付中
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円
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