イスラエル軍の猛攻の下で_ガザ地区の人々
- 2021年 5月 21日
- 交流の広場
- 木村雅英
皆さま
奈良本です。重複ご容赦ください。拡散歓迎です。古居みずえドキュメンタリー映画支援の会事務局から送られてきた、イスラエル空爆下のガザ地区の現在です。
アメリカはイスラエルの「共犯」といってよいでしょう。昨日ようやく、イスラエルに対し「ぼつぼつ停戦に向けて、エスカレーションをひかえては」という意味のことを言いました。
しかし、国連安保理で多くの理事国が、停戦に向けての決議などを提案していたのを「イスラエルには自衛の権利がある」と、安保理の停戦決議などに反対を押し通したのがバイデン政権でした。
この間に、死者だけでも、パレスチナ人200人以上(ガザ地区のみ)、イスラエル人10人以上を超えているのです。さすがに、アメリカ国内の民主党リベラル派を含む多くの人々からの批判、国際的な批判を浴び、イスラエルの暴挙容認をトーンダウンしてきたようですが、今回の同政権の動きをどう見ればよいでしょうか。
アメリカが変わるには時間がかかります。残念ですが、アメリカが変わらなければ、パレスチナ/イスラエルをめぐる状況はよくなりません。以下、現地からのレポートです。
■<イスラエルが空爆>「攻撃絶えず 食料も水もない」パレスチナ・ガザ住民の訴えを聞く■
5/20(木) 5:31配信 Asia Press Internationalhttps://news.yahoo.co.jp/articles/dc287b7189d995415dc6503f26ff57c8f0895c20
◆「爆音のたび子ども抱きしめ」ガザの女性が語る空爆
5月11日からイスラエル軍によるガザへの攻撃が続く。パレスチナ人にとって難民となったナクバの日(大惨事の日)の15日にも空爆で死傷者が出た。この1週間でパレスチナ側の死者はおよそ200人を超え、うち子どもは60人にのぼる。一方イスラエル側はハマスによるロケット弾によってイスラエル人12人が死亡している(5月19日現在)。夫と息子の3人でガザ地区に暮らす27歳の住民女性に話を聞くことができた。(古居みずえ)
◆夜、窓から見える町は炎で赤く
5月15日未明のことをアマルさん(仮名27歳)は語る。
「昨夜はガザ地区の南から北まで攻撃されたようです。夜中だったので、眠りにつこうとしていた人たちが亡くなったのではないでしょうか。私と家族は部屋にいたので、外の詳しいことは分かりませんが、すごい揺れと凄まじい音でした。爆音がするたびに私は子どもを抱きしめ、家の中の安全と思われる場所に座り込み、静まるのを待ちます。窓から見える空は炎で燃え上がり、ガザの空を赤く照らし出します。この恐ろしい状況は誰も想像できないでしょう。2009年に撮影した、イスラエルの空爆で家族6人を失った少女(ガザ北部・古居みずえ撮影)
テレビニュースで、15日にガザ北部のシャティ難民キャンプで、パレスチナ人一家が攻撃を受け、女性や子どもを含む10人が瓦礫の下で命を落としたと伝えていました。私は2009年にイスラエル軍の空爆で、一家29人が亡くなった事件を思い出しました。その時も犠牲者の多くは女性や子どもたちでした。2012年、2014年にも大きな攻撃がありました」
◆鳴り響く爆撃音
アマルさんは言う。
「私は怖くて、この一週間はずっと家にいます。電気がある限りニュースを見続けます。電話で大切な人や友人の無事を確認し、お互いを慰め続けています。その間にも爆撃音が鳴り響きます。息子は爆発音を聞くと、泣いて私に駆け寄ります。不安や恐怖を感じさせないように『これは花火なんだよ。怖くないよ』と言きかせています」◆水道管破壊で断水
アマルさんは続ける。
「ガザの経済活動はストップし、お店はどこも閉まっています。危険にもかかわらず、ロバの荷車の上に野菜を積んだ物売りの人が来ますが、他のものは何も買えません。今は家に保存していたオリーブなどを食べています。ライフラインですが、電気がくるのは一日5時間くらいでしょうか。停電が多いので、ポンプが作動せず水が時々しか出ません。イスラエル軍はビルや住宅地だけでなく、道路も爆撃しています。水道管が破壊され、あちこちで断水が起こっているようです」
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