「金曜官邸前抗議」が再始動へ ただし毎月第3金曜日、反原発運動関係者が呼びかけ
- 2021年 6月 15日
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- 原発岩垂 弘抗議
「フクシマは終わっていない 放射能汚染水を海へ流すな!」「東海第二原発の再稼働反対!」を掲げた「原発いらない金曜行動」が、6月18日(金)から東京・霞ヶ関の首相官邸前で始まる。これまで9年間にわたって毎週金曜日に首相官邸前の歩道で行われてきた首都圏反原発連合(反原連)による「原発再稼働反対!首相官邸前抗議」(金曜官邸前抗議)が今年3月末で休止になったのを受けて、反原発運動関係者が「長く続いてきた金曜官邸前抗議をここで絶やしてしまうのは惜しい。引き続き反原発の声を恒常的に挙げてゆきたい」と、新たな金曜行動に挑戦することになった。
反原連は、2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所の事故をきっかけに、反原発を目指す個人やグループによって設立され、2012年3月から、毎週金曜日に首相官邸前に集まって「原発再稼働反対」を叫ぶ活動を始めた。それまでの、公園などで大規模な集会を開き、その後デモ行進するという反原発運動とは違ったスタイルの運動だったこともあって注目を集め、時には多数の人々が官邸前の歩道を埋め、道路に溢れた。
それは、東京・霞ヶ関の経済産業省の敷地内にテントを張って反原発を訴える市民グループの「経産省前テントひろば」と並んで、福島第1原発事故以降、東京都内で日常的に継続されてきた反原発運動のシンボルだった。
ところが、反原連は「運営資金の捻出が難しくなってきた」として、首相官邸前抗議を今年3月26日で休止。これに対し、反原発運動関係者の間から「菅政権が原発再稼働を推進している折から、首相官邸前抗議を引き継がねば」との声が出て、検討が続けられてきた。
その結果、以下の諸氏が呼びかけ人となって、「原発いらない金曜行動」実行委員会が発足し、その主催で、金曜行動を毎月第3金曜日夜に首相官邸前で開催することになった。
青山晴江(詩人)、市原みちえ、落合恵子(作家)、鎌田 慧(ルポライター)、神田香織(講談師)、菊地輝子、木村雅英(経産省前テントひろば)、久保清隆(再稼働阻止全国ネットワーク)、古今亭菊千代(落語家)、佐高 信(評論家)、志田文広(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)、下山 保(パルシステム連合会初代理事長)、新居弥生(原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動)、橋本輝之(ピースサイクル全国ネットワーク)、武笠紀子(反原発自治体議員・市民連盟)、柳田 真(たんぽぽ舎)、横田朔子(たんぽぽ舎)、乱鬼龍(川柳人)、渡辺マリ(市川市在住)ほか
第1回は6月18日(金)18時30分から19時45分まで。実行委員会は「ぜひご参加を」と呼びかけている。
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