テント日誌7月29日版
- 2021年 8月 1日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
祝日で人の出もまばらだった 7月23日(金)
今日はオリンピック開会式のためカレンダーで祝日扱いになっていました。経産省も固く門を閉ざして出入りがない。目の前の道路も人通りが少ない。パラソルの下で強い日差しを避け座り込んでいると雀が1羽やって来て何か啄んでいる。ご飯粒かお菓子でもあれば投げてあげるのだが、あいにく昼食も済ませたばかりだ。そのうちに何処かへ飛んで行ってしまった。
今日は5時からの抗議行動もなく、3時までと終わりが早いのでオリンピック反対の集会やデモに行こうかなと話していた。ただ、渕上さんの本の販売会議の打ち合わせがあるのを思い出したので集会とデモは諦めた。
4時からの文科省抗議はないようにも思えたのだが後からFBで見てみたら少ない人数だがやっていた。(S・S)
オリンピックも原発もやめてしまえ 7月23日(金)
昼に都庁前に行くと多数がオリンピックやめろの抗議行動。私も「オリンピックを直ちに中止せよ」の横断幕を掲げて参加。オリンピック取材の海外メディアのインタビューを受けたが、使っていない英語がスムーズに出てこなかった。「アンダーコントロールのウソ」、「汚染水流すな」は伝わったか?
S・Sさんにアイスキャンデーをいただき猛暑の座り込み。ひどい第6次エネルギー基本計画骨子案を批判。人が増えてきた3時過ぎに、片付けもS・SさんさんやYoさんお応援でスムーズに終わる。それにしても緊急事態なのに地下鉄も私鉄も人が多い。菅政権がオリンピックを「やめるのは簡単」と言いながら「強行」しているのだから誰も自粛しないのも当然か。 (K.M)
7月24日(土)
先週より一段と暑い。風が熱い。シシケバブかファミチキになった気分だ。それ以上に暑苦しいのがひっきりなしに通過する「TOKYO2020」のロゴが入った白い車両。7台まで数えて止めた。こんなところを何用でうろついているのか。ドライバー以外は誰も乗っていないようだ。
うんざりすることばかりの東京五輪だが一番辟易するのが誰もがスポーツで感動し世界が一つになれるという押し付けだ。「イラストレーター 安西水丸展」を見てきたばかりなのでより一層大きなお世話だと感じてしまう。
蝉の鳴き声も一段と凄くなったが不思議なのは聞こうとしなければ静かで少しもうるさくないことだ。まるで風鈴みたいだね。五輪のせいで都内は酷い渋滞だと聞く。先日渋谷のイメージフォーラムに行ったとき渡ろうとした横断歩道の向こうに左折待ちの車が何台もいたので全車両に道を譲った。みんな手を振って通過していった。心に届け「小さな風鈴」。
〇感動
ヴァレリー・アビサロヴィチ・ゲルギエフ指揮のボレロです。最高!
https://www.youtube.com/watch?v=ODeNHRtVNO4
因みに演歌は全然趣味ではないけれど「富士そば」はどの店舗でもBGMは演歌。それもまた感動。
(O・O)
脱原発青空川柳句会が開かれる 7月25日 (日)
青空に白い雲が浮かぶ中、月例の「脱原発青空川柳句会」が開かれました。
暑いので参加者は少ないのではと心配しましたが、思いがけず11人もの参加者でびっくり!
乱さんの出した席題は「本物」と「ゴタゴタ」
入選句には オリンピックなしと言うこと梨・閑生弾圧”ゆるせんべい”他が配られた。
「本物」の秀句
ゴタゴタと ご託並べて 五輪開催 (金狼と月)
内閣の ゴタゴタ続き 五輪まで (柚っ子)
ゴタゴタが 開会式を 盛り上げる (原子力ガリレオ)
どうするの ため込みすぎた 汚染水 (小貧民)
ゴタゴタの 続くオリパラ いやけ呼ぶ (乾草)
特選
この国の ゴタゴタ何時迄 続くやら (落葉)
本物の秀句
脱原発 苦難乗り越え 本物へ (ふ64)
本物の 力出せない 炎天下 (金狼と月)
本物の バカのそろった 菅内閣 (乾草)
鰻様 本物拝謁 記憶消え (柚っ子)
本物の 政治家求む 日本国 (原子力ガリレオ)
特選
五輪禍で 後進日本が すけて見え (小貧民)
次回の句会は8月29日(日)です。
今日は蝉の声が凄かった 7月26日(月)
いつもの時間に経産省に近づいていくと一人の若者がトラメガを大音量にして経産省に抗議をしていた。彼の主張は大まか次のようである。半導体が不足している現状に対して経産省は世界最大手の台湾企業とソニーが合弁会社を設立してこの状況を打開しようとしている。しかしこの台湾企業は中国の影響下にあり日本の技術が中国に盗まれてしまう!こんな売国政策は許せない、というもの。ネタ元はアベと親しい青山繫晴。アメリカ下院で問題になっているのを青山が自分のネットで紹介したものに彼が飛びついて抗議したようだ。彼と話をした限りでは「原発政策もよくないけれどこの問題のほうが深刻」というあたり根っからの右翼ではなく純粋な愛国主義者といったところでしょう。詳しいことは産経新聞等で調べてみます。
経産省前は今日も暑かった。気温は35℃、風はあったのでいつもより楽そうに思えたが太陽光がギラギラしていて地面からの照り返しが厳しく氷水を飲んでやっとしのいだ。先週は余り気づかなかったが今日はセミの鳴き声が凄かった。今が最盛期ではなかろうか、と思わされた。しかし下から見てみたがその姿を発見することはできなかった。
最後に。いつもは第一月曜日に来られる元大学教授が3時半ごろ相棒のSさんに会いに来られた。あとで聞いたところでは、今までは手術は難しいと言われていたがステージが下がって手術出来るようになったとのこと。手術が成功して秋にまた来られるよう祈るばかりである。(保)
テントに泊まったことのある若者が訪ね来て 7月27日(火)
例のオリンピック競技が始まってそろそろ一週間が経過。いまやコロナの第4波、半月経って収まる気配がない。今日は迷走する台風が東北地方に上陸するとの予報で小雨の中を出かけたが、経産省前では雨はなく曇りで風が強い。バナーを掲示するのは中止し、パラソルを閉じて雨の準備。
しばらくして、若者が一人でやってきて、いろいろな話をする。彼は、いま28歳で10年前の学生の頃に音楽を勉強しながらテントにも泊まったことがあったという。話が彼の両親、そして祖父の話になり、その爺さんか曾爺さんが満洲から引き揚げてきたというので、渕上太郎の話をしたところ遺稿集を読んでいないという。そこで遺稿集をお勧めしたら購入してくれた。
1時近くになって雨が強くなったが暫くして小降りになったときに、皆勤賞の斎藤さんが到着する。2時近くになると青空が広がり、再び暑さが襲ってきた。この日は2時から日比谷図書文化館で官邸前行動の準備会合が開かれ、テントから何人か参加した。(EO)
コロナ禍で大変の人が増えているのに 7月28日 (水)
台風の余波で、天気は不安定との予報だった。暑く太陽はギンギらだった。蝉の声は勢いがいい。セッティングし始めたところに高級自転車のYさんが到着。バナー張りなどをやってくれる。しばらくしたら雨がザーザーと降り出す。空は明るく一時的で、ひとしきり降ったのちは終わるまで降らなかった。椅子などぬれたが、雨の後のギンギラの太陽ですぐ乾く。
雨がやんだところに、Obさん、Okさん到着。先週はOkさん休んだので、積もる話がたくさん。オリンピック批判、政府・菅のコロナ対策無策にあきれる。
Iさんはいよいよ商売が大変になってきた、補助金10万とか、酒屋組合からの1万円の見舞い金ではどうにもならないと嘆く。子どもさんが大学に進学して大変と。働く女性とか、子育て世代は直撃されている。
倉田さんは規制庁から回ってきて、すぐ経産省批判の演説。経産省はじめ霞が関の官僚には東大出など多いのかもしれないが本当に頭を使わず、原発政策も何も考えずに再稼働とか新規建設などに同調しているという批判。その通りだ。
暑いが当番は全員そろう。美智子さんや常連もそろう。保っちゃんのパンはみんなに配られる。その場で食べる人、持って帰る人といろいろ。 (T・I)
夜には官邸前でオリンピック反対の集会もある 7月29日 (木)
12時15分前頃、経産省前に着くともうYさんが荷物を降ろしている最中だった。暑い!を連発しながらのセッティング、高級自転車さんも来てくれて助かった。夏休みのせいか人通りは先週よりちょっと少ない感じ。
昨日のコロナ感染者が東京で最多の3177人が響いているのかな?
1時近く斉藤さんが現れた後、八王子のKさんが裁判の傍聴の前に寄っていつもの美味しい瓦煎餅を差し入れしてくれた。その後長老Sさんがみんなにアイスクリームを買って来て下さったので暫しの涼を味わった。2時前午後当番のSさんが来てオリンピックを招致した安倍が開会式も欠席の無責任なことなど話す。フクシマはアンダーコントロール、そして日本の夏を温暖な気候などの嘘をついて無理に招致。アスリートは大変な思いをしている。
マラソンは札幌に変更したけど、今年は北海道も暑いらしい。
どうなることやら。安倍の犯した数々の罪は重い。ちゃんと追及するべきとおもう。Yさんは夜のオリンピック反対の官邸前抗議行動に参加すると言っていた。(I.K)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その177
放射能汚染水を海に流すな! 米スリーマイルと同様に環境アセスメントをせよ!
~環境影響評価せずに汚染水(「処理水」)を数十年かけて福島の海に流すな!~
2021年7月26日 木村雅英(経産省前テントひろば)
本シリーズその168(2021年4月16日)の中で私は次の様に書いた。
◆環境省は環境アセスメントをせよ
経産省は、ロンドン条約ゆえに福島陸域からの「海洋放出」という名の実質「海洋投棄」を計画している。総計120万㎥、トリチウム総量860兆Bq(他の多核種も現在告知濃度超え)を、更に追加処理して大量の水で希釈して陸域から海に流そうとしている。ならば、環境アセスメントをするべきだ。2012年に環境基本法・原子力基本法が改正され、放射性物質も環境汚染対策の対象になっている。環境省は、モニタリングに留めずに環境アセスメントをするべきだ。 (http://www.jca.apc.org/~kimum/METIno168.html)
この主張を裏付ける文を紹介する。尾松亮<素通りされたスリーマイルの教訓(3)~「処理水処分」決定プロセスと住民参画(上)>(岩波科学7月号)だ。「メルトダウン事故後に発生した大量の汚染水をどう扱うか」の課題に米スリーマイル島原発(TMI‐2)事故のケースでは、環境影響評価をして「河川放出計画」を撤回した。その経緯はつぎのとおり。
・1979年3月 スリーマイル島原発2号機事故 事故と収束対策時に大量の汚染水発生(処分時8700トン) ・事業者GPUの方針は、規制基準に従って汚染水を直接サスケハナ川に放出 ・住民からの反対で差し止め ・ランカスター市(25㎞下流)が裁判を起こし、NRC(米原子力規制委員会)、GPUと和解協定:「環境影響評価書」完成まではサスケハナ川への放出は行わない ・「環境影響評価書」(1981年3月)で処分方法の決定先延ばしを決定 早期河川放出計画は事実上撤回 ・最終版「環境影響評価書」で「処分方法を決定しない」という結論 ・1986年、GPUが処理水を蒸気化して気中放出処分法を提案 ・周辺住民から強い反対があったが、NRCは最終的に1989年9月に蒸気化放出を認める ・1991年1月に処理水の蒸気化を開始、2年半後に放出処分完了、223万ガロンを蒸気化放出
尾松氏も、蒸気化放出が良かったかどうか、汚染水の規模も異なる、としながらも、「事故起源汚染水への対策」をめぐる「意思決定プロセス」の日米の相違を強調。NRC、事業者、地元自治体などの当事者が、決定内容の条件や対象期間などを文書に規定しているのだ。
詳細は同論文を御覧いただきたい。尾松氏は、「デブリ冷却に使用する水」、「廃棄物処理施設で使用した水」などの汚染水(処理水)の増加を懸念し、次のように結んでいる。 <政府は「海洋放出」を決定したが、海洋放出の開始時期、放出される処理水の量、海洋放出時の情報公開ルール、「処理水とはそもそもどこまでの範囲を指すのか」など、決まっていないことは多い。仮に今後海洋放出が強行されてしまう場合でも、住民、自治体の参加のもとで議論するべきテーマは「風評被害対策」だけではないはずだ。>
日本では、2012年に環境基本法と原子力基本法が改正され、放射性物質も環境省が環境影響評価しないといけない。それゆえ、数十年に及ぶ大量の「処理水の海洋放出」事業について、環境省が環境影響評価をするべきだ。 また、尾松氏の文が示すように、この問題を事業者べったりの経産省に任せるのではなく、日本でもせめて米国と同様に、原子力規制委員会が乗り出すべきだが、歴代委員長が海洋放出を推奨している今のNRAには残念ながら何も期待できない。
8月3日(火)「アベ政治の継承を許さない」のポスターを掲げる日 国会正門前 13時~
■8/4(水)2つの抗議行動にご参加を! 2つの抗議行動=定例→ 毎月第1水曜(6月から9月は夏時間となり開催時間の延長)
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!
日 時:8月4日(水)17:00より18:00(夏時間です)
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
銀座線末広町駅4番出口より4分
※北ビルです!南ビルではありません!
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
2.「第95回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!
東電は2200億円の原電支援するな!
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:8月4日(水)18:45より19:45(夏時間です)
場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など139団体
■8月6日(金) 経産省前抗議行動(毎週)
17時~18時経産省前 主催:テントひろば
■8月9日(月)18時~19時
「安倍・菅政治を許さない!官邸前抗議行動(第31回)
「桜を見る会」も問題も「森友問題」も何も終わっていない
■森羅万笑 乱鬼龍
川柳
オリンピックこんなくだらぬものと知り
腐ってる政治腐った五輪する
まだ五輪ほざく奴らの面の皮
五輪強行亡びの道のやかましさ
呪われた五輪ますます呪われる
オリンピックすべてウソはすでにバレ
コロナ五輪お忘れなくとも熱中症
五輪中止もう世直しの他はなし
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