忘れまい60年安保闘争 声なき声の会が3年ぶりに「6・15集会」
- 2022年 6月 1日
- 評論・紹介・意見
- 「声なき声の会」60年安保リベラル21
62年前の日米安保条約改定阻止運動(60年安保闘争)の中で生まれた反戦市民グループ「声なき声の会」による恒例の「6・15集会」が、6月15日(水)に東京で開かれます。2020年、2021年はコロナ禍で中止せざるをえなかったので、今年は3年ぶりの集会です。だれでも参加できます。
1957年に発足した岸信介・自民党内閣は日米安保条約改定案(新安保条約)の承認案件を60年の国会に上程。社会党(社民党の前身)、総評(連合の前身)、平和団体などが「条約改定で日本が戦争に巻き込まれる危険性が増す」と改定阻止運動を展開。これに対し自民党は衆院本会議で承認案件を強行採決。これに抗議する労組員、学生を中心とするデモが連日、国会議事堂を取り巻きました。
千葉県柏市の画家、小林トミさんらが「普通のおばさんも気軽に参加できるデモを」と思い立ち、6月4日、「誰デモ入れる声なき声の会 皆さんおはいり下さい」と書いた幕を掲げ、新橋から国会に向けて歩き始めた。沿道にいた市民が次々と加わり、300人以上に。その人たちが結成したのが「声なき声の会」でした。
6月15日には、全学連主流派の学生が国会南門から国会構内に突入、警官隊との衝突で東大生の樺美智子(かんば・みちこ)さんが死亡。抗議の声が渦巻く中、新安保条約は6月19日に自然承認となりました。
その後、声なき声の会は「安保反対の運動があったことと、その渦中で樺美智子さんが亡くなったことを決して忘れまい」と、毎年6月15日に集会を開き、集会後、国会南門で樺さんを偲ぶ献花をしてきました。2003年に小林さんが他界してからも6・15集会と献花を続けてきました。集会は今年で60回目、献花は今年で62回目になります。
今年の6・15集会の日時と会場は次の通り。
日 時 : 6月15日(水)17時30分~19時00分
場 所 : 参議院議員会館B104(地下1階)。参議院議員会館に入館するには入館証が必要。
同会館入り口で、声なき声の会のメンバーが参加者に入館証を渡す。無料
献 花 : 集会終了後の19時10分頃、国会南門で
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