川柳にみる「国葬反対」 「世直し川柳かわら版」から
- 2022年 9月 8日
- 評論・紹介・意見
- アベ国葬岩垂 弘川柳
集会へ取材に行くと、会場入り口付近でチラシや新聞・機関紙などをたくさん手渡される。さまざまな団体が、自分たちの主張や方針を集会参加者に伝えようと、自分たちで作成したチラシ等を配布しているからだ。
8月31日夕方に国会議事堂正門前で行われた「安倍元首相『国葬』反対!8・31国会前大行動」でも、チラシや新聞・機関紙等をもらった。その中に、レイバーネット日本川柳班篇の「世直し川柳かわら版」NO.3があった。
レイバーネット日本とは「インターネットを活用して労働運動の情報をネットワークすることをとおして、労働者の権利を確立し、国内外の労働者の連帯を強化することを目的とする」(会則)ウエブ・サイトである。2001年に設立された。
そこに「川柳班」があり、投句をまとめて「世直し川柳かわら版」を発行している。「大行動」会場で受け取ったNO.3は8月31日の発行であった。
それは「国葬反対」の特集号で、51本の川柳が載っていた。以下は、そこから選んだ句である。
カネと票掴み壺から手が抜けぬ(J・ポンド)
弔意ではない目的が透けている(植竹団扇)
怪しげなカルト平和を説きつづけ(乱鬼龍)
国葬の跡に民主主義の墓(笑い茸)
死してなお首相動かす元首相(なずな)
あそことは祖父の代から熱い仲(奥徒)
多ければ忘れるだろう虚偽疑惑(坂巻フミエ)
安倍レガシー嘘の平気な国にした(芒野)
あの世でもやはりあなたは広告塔(かぼす)
信じる者救われなかった夏の空(白眞弓)
アベシンゾ閻魔の前でも二枚舌(銀蔵)
国会は世襲が群れる芝居小屋(木根川八郎)
国葬と宣言するのがはやすぎた(春うらわ)
良心を土足で踏んでいる葬儀(フーマー)
試される大きな声を聞く力(逆三猿)
安倍国葬もうこの国はぶっこわれ(乱鬼龍)
国葬でモリカケ桜にフタをする(ミッシェル)
抜く舌の多さに閻魔音を上げる(白眞弓)
安倍国葬霊感商法国が買い(勢子船)
葬るな福島のこと国葬いらね(黒節)
葬式も税金でする悪いヤツ(和平)
改憲案カルトの案と同じだと(かぼす)
銃弾が宗教ビジネス撃ち射抜く(美日)
国葬より教会葬が似合いそう(今明)
九条を葬るための国葬か(勢子船)
根腐れの政治カルトの蛆がわき(笑い茸)
国葬に反対のこえくに救う(ヴォーリャ)
トランプと安倍の絆は統一教会(悠里)
死してなお憲法無視の元首相(駒田紋太)
嘘吐きへ甘い厚意の大勲章(木根川八郎)
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