経産省前テントひろば日誌1月5日版
- 2023年 1月 9日
- 時代をみる
- 木村雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年1月5日は、座り込み4,135日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 脱原発訴えて、ゆったりと座込み 12月30日(金)
保さんと事務所で待ち合わせ、荷物を運んで本館前に幟旗、横断幕、椅子類をセッティング。暖かい日差しを浴びて、ゆっくり座込む。経産省本館のビルは、ほとんどの窓が暗い。経産省の悪だくみも休み中か。
いやいや、官僚達はパソコン使って家でパブコメ対応を目論んでいるかも知れない。来客は首相官邸から移動してきた二人のみ。
通行人も少ないが、海外からの人にはNO-NUKESと訴えた。
来年は岸田政権の軍拡・原発推進の政策を何としても止めねばならない。(K.M)
◎「聞く力」つて何処に行ったの(?) 12月31日 (土)
・聞く耳
加齢による聴力低下なのか、キックミーと聞こえてしまう。そして、つぶやく「王様の耳はロバの耳」。大手メディアは決して口にしないが。
・タイムカプセル
防衛省は、反撃能力(敵基地攻撃能力)を巡り、2千キロ程度、3千キロ程度を飛行可能な長射程ミサイルを2030年代の配備を目標とし、それぞれ開発する方向で調整に入った。今年卒業する小学生が埋めたタイムカプセルを大学卒業のころに掘り出す頃に配備可能となるわけだ。とにかく詐欺の基本は相手の欲望や不安につけこむことだが、お粗末。(O・O)
◎元旦も果敢に座り込み行動 1月1日(元旦)
新年明けましておめでとう…って、ちっともめでたくない!
老朽原発延命と大軍拡大増税へと豹変した岸田政権を目の当たりにして、お屠蘇気分では、いられない!
脱原発で岸田と対峙していくテントひろばに、本年も皆様のご支援をよろしくお願い致します。
本日の座り込み参加者は8人。とにかく、いい天気。雲一つない青空で、日は燦々、風も穏やか、上着は要らない程だ。そんな中、O谷さんとT崎さんはおせち料理を持参して来てくれた。皆で蒲鉾や黒豆、こぶ巻きや、藤原節男さんの、いつものおにぎりをつまみながら、右翼の妨害もなく、ゆったりとした時間を過ごす。
道行く人は少ないながらも、いくつかのやり取りがあった。座り込みメンバーが、外人グループにハピーニュイヤーと声を掛ける。中年男性は「日本はもう終わっているよ」とあきらめ顔。のぼり旗の「原発が原爆になるおそろしさ」を声に出して読む若者グループ。
虎ノ門に建設中の高層ビルをかすめて数分間、太陽が隠れると、途端に寒くなり、上着を着る。日なたと日陰では全然違う。藤原節男さんは「新年早々に広瀬隆氏から感謝の電話を頂いた」と言って喜んでいた。広瀬隆氏は「CO2による地球温暖化はデマであり、本当は氷河期に向かっている」と唱えているのだが、この説の拡散に藤原節男さんが貢献している、という事での電話だそうだ。広瀬隆氏は来る1/24、2/24に講演会を行うが、それに先立ち、昨年you-tube上に作成した講演映像の拡散に藤原節男さんが貢献。
遅れて座り込みに参加したアニメファンのK金さんは、「ケロロ軍曹」のトップスに合わせて全身を緑でコーディネート。ケロロ軍曹は、ひと昔前のアニメ番組だが、K金さんによるとyou-tubeで無料配信されていて、新たなファンを獲得しているとの事。
座り込みの後は、事務所で忘年会の残りをチョイと引っかけて歓談。T崎さんは、トラメガの有線マイクの延長化作業に取りかかった。藤原節男さんがヤフオクで安く調達したコードや端子を、電気技術者のT崎さんがはんだ付けしていく。「最近の工学科出身は頭でっかちで、はんだ付けもろくに出来ない」とT崎さんはぼやく。無事トラメガから大音量が出たところで散会。 (M・K)
◎いろんな人が集まった 1月2日(月)
流石に正月である。人は殆ど通らず、右翼も皇居前での皇室総出の一般参賀に行って忙しいのか、一日中、静かな座り込みであった。「さよなら原発」ソングなどを聞いて過ごした。
担当者3名だけで始まった座り込みであったが、間もなく歌詞を持った人が来られた。昔、日音響に参加していたそうで、「さよなら原発」ソングを歌ってくれた。抗議行動は4日?午後1時~3時にやると伝えた。午後2時頃、三里塚に行っていた東京西部ユニオンの二人が前ぶりもなく来られた。どうなっているのか聞いたら、「こちらの阻止体制に恐れをなしたのか、年末年始には、強制執行は無いとの判断で、暮れの30日に帰って来て、休み明けの10日に行く」とのことだった。
その後すぐにRaさんが来てくれて、温かい肉まん・あんまんとみかんを皆に差し入れてくれた。練馬のTさんは、今日からポレポレ東中野で公開された映画「チョコレートな人々」を見て来たと言って、チラシと娘さんが作ってくれたベジタリアン風のおせち料理を持ってきてくれたので、東京西部ユニオンの二人に持ち帰ってもらった。
午後3時過ぎに事務所に帰って来て直ぐに、相棒のSaさんは「第一?に来る律儀なⅠ元大学教授が、いつもの時間に来て誰もいないのでは申し訳ない」と言って、経産省前に戻られた。どうなったのか来週聞いてみよう。
原発の再稼働・新増設、防衛費2倍をぶち上げた岸田政権の支持率は相変わらず低迷している。居直りを許さず4月の統一地方選で追い詰めれば、打倒するのも夢ではない!
今年も元気で頑張ろう! (保)
◎「3の日の集会」を終えられた方の参加で賑やか 1月3日(火)
今年もウクライナ戦争が続いている。アメリカは「(金儲けの?)自由」は守るといってあちこちに武器を送り続ける。その一方、アメリカ国内では共和党内での抗争を続けて、自国はおろか同盟国の人びとの「自由」も「平和」を守る体制をとろうとはしない。
正月3日目の経産省前、この日は風もなく穏やかで暖かな昼だった。そこに午後1時半過ぎ、「右翼」団体の街頭宣伝カーが二台、大音響とともに3台の警察車両を引き連れて経産省前の道路わきに停車した。それぞれの車から降りて来た制服、私服の団体「組員」らは、略同数の制服、私服警察官を挟んで歩道中央で屯する。その中でも座り込んだ我々に、「いちゃもん」を付ける元気の良いのは、もっぱら2名の私服「組員?」。
午後2時を過ぎると、官邸前での「3の日」行動を終えた約10名が座り込みに合流したため、椅子が足りなくなった。制服組の乗った1台の車は、午後2時前に早々と立ち去ったが、私服組は、午後3時の撤収時まで居座った。しかも、かれらは、路上を右往左往するばかりで、岸田の原発政策には一言も発声しないのは何故でしょう。脱原発、反核、非戦の運動は今年も続く。(EO)
◎恒例の経産省前抗議集会が開かれた 1月4日(水)
本日1月4日は官公庁の仕事始めの日なので、恒例の経産省前での抗議集会(13時~15時)のイベントを行なう日だ。天気は上々。テントが建っていた時と、その後2~3年は、餅つき大会や若干の食べ物なども出して、闘いの1年の始まりを祝ったが、いまはコロナ禍なので、餅つき大会どころか食べ物を出すこともできない。乱さんが愛媛ミカン(大)をふるまってくれて、それで今年の闘いを確認した。
当番は、いつもどおり12時~16時まで。事務所にある椅子全部や机は当番のIさんの車に積み込んで運んだ。さらに藤原節男さんの車でも運んだ。セッティングをして13時を待った。続々と集まったというほどのこともなく集まり、13時に木村雅さんの司会で、乱さん開会の挨拶から始まった。次々と発言などが行なわれたが、これは別途に報告がある。意義ある新年のたたかいだった。
15時にシュプレヒコールをやって終わった。直ちに、余分な椅子や机その他などは藤原節男さんの車で運び出した。それから16時まで1時間あるので、端折らないで座り込みを貫徹。16時に、いつものように台車に椅子や机を載せて、座り込みを終わる。
事務所にかなり人が集まり、新年会的になった。しかし、今日は18時30分から防衛省前での恒例の抗議行動(いつもは第一月曜日)があり、それに参加する人たちが出かけたので、散会になった。今年は大変な年だ。本当に頑張らないといけない。(T・I)
◎いろいろの人と対話ができる 1月5日(木)
昨日行われた反原発「経産省前テントひろば」新春抗議集会の穏やかな天候とは、一転して強風が吹き荒れ、セッティングした横断幕も直ぐに取り外す有り様でした。14時頃、81歳と言う男性が、立ち寄って「あなた達は、螳螂(とうろう)の斧(おの)(弱小の者が、自分の力量もわきまえず、強敵に向かう例え)のようだ、私は原発に反対している訳ではないけれど、このような行動は大事です」と言って、お札のカンパをしてくれました。ちなみに螳螂(とうろう)とはカマキリの事のようです。男性が去る時に「今の若者はいったい何をしているのだ」と、憤懣やる方ない様子でした。
ここに座り込んでいると、色々な人達との対話が、すごく勉強になります。(Y・R)
=====1月4日(水)新年集会スピーチ====
1月4日の新年集会のスピーチのうち、山崎久隆氏、沼倉潤氏、堀籠邦男氏の分です。漆原さんに文字起こしをしていただきました。ありがとうございます。とてもいいスピーチなので掲載させていただきます。(三上)
【山崎久隆氏(たんぽぽ舎共同代表)】
今、政府は原発政策に関する4つの文書をパブコメにかけている。その文書を読んでわかることの一つは、今、最長でも60年としている運転期間を事実上無制限にしてしまうという運用方針の変更であり、もう一つは再稼働については規制委員会が審査するということになっているにもかかわらず、政府が前面に出ると言いつつ結果的には地元の声を押しつぶして強行突破する道筋をつくろうとしている。この2つに大きく集約できる。
この場合、ターゲットとなるのは老朽原発で60年運転をしようとしている東海第二原発と美浜原発3号機、高浜1号・2号、この4つの原発を60年を超えて半永久的に動かしていこうということが1点。もう1点は、現在建設中の原発、敦賀原発3号・4号機、それに上関原発、この2つの地点について強行突破を図ろうとしている。
増設については川内原発3号・4号機、東北電力東通原発2号機、これらを突破していく。現在建設をしているが、遅々として進まない大間原発、それと島根原発3号機も、もちろん狙っている。これらをすべて足すと全体で32~33基になる。これが2050年代に動いているはずだ。ひどい話だが、東海第二原発を2050年代まで引っ張って動かそうという考えに立っているとしか思えない。そこまで引っ張ると何と72年運転になるが、東海第二原発が止まっていた期間を加算するとそれ位の年数になってしまう。あの老朽化して内部がむちゃくちゃに汚染されている、沸騰水型軽水炉第2世代の老朽原発をこれから22年先も運転していくという計画は恐怖でしかない。耐震補強や防潮堤の建設などを進めているが、これは今までの計画であれば2038年11月には全部無駄になる。
60年運転という現在の規制のもとでは、東海第二原発は2038年までしか動かせないので、残り15年だが、普通に考えれば110万kw級の原発で採算をとるためには15年では短すぎる。その上3900億円もの莫大な費用をかけて安全対策工事をやってしまったので、どう考えても15年動かしただけでは赤字だ。日本原電も東京電力もべらぼうな値段の電気を買わなければならないはずだったが、それを12年延長することによって黒字転換させようというむちゃくちゃな考え方だ。さらに日本原電は他に敦賀原発2号機を持っているが、これは足元に断層があるので動かせない。仮に強行突破しても今後数年間動かせないことは間違いないから、日本原電にとっては原発のない期間が当面、数年間続いてしまい、このままでは破産してしまう。そこで、すでに地面の造成が終わっている敦賀原発3・4号機APWRの原発を2基建てれば、それで、さらに60年以上運転できるので、日本原電は会社として存続できることになる。
この計画は日本のエネルギー政策でも何でもなく、原子力産業、電力会社を維持するためだけに作られたものだ。早い話が私たちの命を犠牲にして、私たちにリスクを押し付けて電力会社や原子力産業の利益を確保するというのが、今回、パブリックコメントで出ている方針の全体で一致している方向性だ。電気が欲しければ、太陽光でも風力でも火力でも何ででも作れる。それなのに、何で今さら、こんな危険な原子力発電を進めなければならないのか。福島県の面積の7%位が人の住めない土地になっている。そういうリスクのあるものをなぜ使わなければいけないのか。
そのことをこそ、最初に経産省、政府は説明すべきだ。リスクは本来受益者こそが負担しなければならないものだから、最も大量の電気を消費している大消費地である東京や、大手化学工場や鉄鋼メーカーなどが負うべきであって、福島県や茨城県、福井県の人たちが負うべきものではない。そういうことさえ理屈の上でわかっていないのが、このビルの中に入っている人たちだ。GX会議には、1人として原子力の専門家も地方行政の専門家もおらず、いるのは経団連会長、電事連会長、それに日本最大の労組「連合」の会長だ。こういう連中が集まって原発推進にお墨付きを与えるGX会議というものは一体何のための会議なのかよく考えなければならない。このGX会議から原発の60年延長運転を目指している先に何があるのか。
例えば原発が老朽化して行っても目に見えて破損していくことはあまりない。壊れるとすれば、ほとんどが目に見えない所だ。一応、定期点検をやっているから、目に見えるひび割れ等があれば当然直す。しかし劣化していく所で、最も危険なのは、原子炉圧力容器の内部にできている劣化、すなわち金属材料の中性子脆化であり、さらに配管の内側に発生するアンダークラッド・クラッキングというどうしても目に見えない、超音波でも測定できないひび割れで、これが一気に破断すれば最高級破断になる。さらに大量に引き回されている電力ケーブルは通常であれば30~40年で劣化して交換しなければならないのに、放射線の極めて強い所に這わせられている電力ケーブルはとてもではないが、交換などできず、30~40年経てば劣化してくるケーブルをなんと最長70年以上にもわたって使おうという、およそエンジニアリング的にはあり得ないことをやっている。
すでにケーブルを起点とする火災は原発の内部でも何度も起きている。それはボヤだとか、消防が来る前に自然鎮火したとかいうことで片付けられていることが多いが、つい最近では、東海第二原発の敷地内でトラッキング火災が発生し、建物から煙が出るという事態も起きた。また柏崎刈羽原発でも火災事故が多発しており、その中には原因が何か、いまだに掴めていないものすらある。原発の内部で原因不明の火災が発生しても平然と再稼働しようというのなら、この国は事故を準備しているということに他ならない。その事故の犠牲になるのは、地元に住む人々であり、原発内部で地べたを清掃しながら働いている下請け労働者だ。
東京電力の幹部職員は、あの福島原発事故においてすら、責任をとろうとせず、裁判に訴えられても、勝俣元会長は「あれは異常な天災事件だから、賠償など必要ない」とまで言った。電力会社の幹部連中は一切このような原発事故において責任をとろうとは思っていない。それが証拠に電力会社は政府が所管する原子力損害賠償保険はかけているが、通常の地震保険や火災保険には入っていない。原子力災害が発生したときには原賠法によって1200億円まで保険会社が補填をし、さらにそれを超えてしまったら、福島事故のように国が税金で補填しているが、その程度まで行かない事故だと地震保険にも火災保険にも入っていないから賠償できない。もしもその金額が会社の存続を危うくするような金額になれば会社は破綻してしまい、誰にも賠償できないまま、原賠法の対象外として被災者が見捨てられていくこともあり得る。
なぜそのようなことになっているかと言えば、普通に原発に地震保険や火災保険をかけようとしたら、莫大な保険料になって電力会社には払えないからだ。原子力損害賠償法に基づかない事故の範囲であるならば、その保険料は年間数百億円、へたをすると1千億円を超えるような金額になる可能性が高い。それを60年かけ続けるとなれば、6兆円とか10兆円とかいう金額になってしまうのだから誰も払えない。だから原発は火災保険にも地震保険にも入らない。私たちの株主代表訴訟では13兆円弁償せよという判決が出た。当然ながら原発事故が起きれば経営責任を問われるが、今の電力会社の幹部たちは今後はそういう判決は出ないだろうと高をくくっており、自分たちで賠償する責任を負うことを想定すらしていない。しかし今度はそうは行くものか、もしも今度原発事故を起こしたならば責任者は徹底追及するから待っていろ。
【沼倉潤氏(再稼働阻止全国ネットワー)】
今、山崎さんから岸田政権の原発政策の狙いについて話があった。では、岸田政権に対してどういう闘いができるのか、提案したい。通常国会が1月の23日の週あたりに始まるのではないかと言われている。これに至る経過は年末に規制委員会と規制庁職員、経産省のエネ庁の職員が密談をして、このGX会議における原子力政策をまとめているというということが発覚した。とんでもないことだが、これは初めてではない。あの柏崎刈羽原発のセキュリティの問題があった時も、規制庁は東電から報告を受けていたが、規制委員会には報告しておらず、そういう中で規制委員会が「すべて安全だ」と言って、審査を通していった。そういう流れを受けて書き連ねたのがGX会議の方針だと思う。
それで私はやはり通常国会の中で立憲野党の議員の皆さんに頑張っていただくと同時に私たちが声を上げ行動することによって多くの日本の国民の皆さんに「とんでもないことが起きている」ということを知らせていく必要があると思う。そうした行動の中で大事なのは、軍拡の問題と原発政策の大転換の問題が密接に関係しているということだ。軍拡反対と原発反対を一緒にできる呼びかけをしていきたいと思う。
ウクライナ戦争で原発が攻撃される事態になっているが、日本各地に原発や核施設などがすでに60カ所を超えている。これを防衛するために5年間で43兆円もお金をかけて、敵基地攻撃を定めて防衛力を飛躍的に拡大して守れるのか。
守れるはずはないと思う。原発は動いていなくても使用済み燃料を冷やす電源が切れてしまえば過酷事故になる。列島各地の60近くの施設をどうやっても守れるはずがないにもかかわらず、自民党は防衛力強化で原発を守ろうなどということで敵基地攻撃能力を含めた安保3文書をまとめた。
誰が考えてもこれはおかしい。マスコミはなぜこんなことをきちんと報道し、国民の前に明らかにしないのか。今日の「朝日新聞」に「不安が国民の右傾化を助長している」という記事があった。まさに自民党勢力こそが、国民に情報を明らかにせず、不安を煽り、そして軍拡と原発政策を進めていくという構造が、この2023年、非常に明らかになっていると思う。今年全国各地で春に統一地方選がある。ぜひ地域の中から、こうした自民党政治、あるいは日本の権力構造、社会構造の問題点をいぶり出しながら、私たちが行動して、いけないものはいけない、原発NO、軍拡NOの声を上げていくことが必要だと思う。
もう一つ、今福島の除染土再利用を実証事業として所沢、新宿御苑、つくばで開始するという動きがある。昨年12月所沢では市民の皆さんが反対運動に立ち上がった。環境省はとんでもないことを今、行おうとしている。説明会では夜中の10時まで延々と追及したそうだ。新宿御苑にはこの前70名以上の方が集まった。多くの市民が集まって、「こんなことを環境省にやらせてはいけない」ということで立ち上がっている。ぜひ、この問題についても汚染水の問題と同時に私たちの闘いの中で環境省・国の思惑をつぶしていきたいと思う。
【堀籠邦男氏】
汚染土の再利用を全国でするということで、今回3カ所、所沢市は環境調査研修所、東京は新宿御苑、それからつくば市の日立環境研究所ですることになった。「これらは、みな環境省の敷地内だから、住民には説明する必要がない」と言い張っている。環境省の計画としては8000ベクレル以下の汚染土を3/4使用して全国にばらまいて、あと1/4を最終処理施設で一気に片付けようとしている。それを2045年までにやりたいと言っている。私は12月16日、所沢の環境調査研修所、12月21日の新宿御苑の両方に行ってきた。所沢での説明会には56人入り、この実験計画に対しては56人全員が反対だと表明している。
新宿御苑の方は28人入ったが、賛成が10人程いて、反対が18人だった。所沢の人たちは「環境省は34万人の市民全員に説明すべきだ」と言っている。市議会も「資料をもらったがこれでは全然わからない」ということで「環境省が市議会で説明を行え」ということを全会一致で決めて、今、迫っている。説明会では、「市長は環境問題をしっかりやると言って当選したのに、こんなことをやっているのは何事か、リコールだ」という声が上がり、怒号が飛び交っていた。所沢市民は27年前にダイオキシンの問題で酷い目にあっているから、環境問題に対しては非常に関心が高い。「こんなことは許せない、何で所沢なのだ」という声が上がっている。横田基地からは有機フッ素化合物を含む汚染土が米軍所沢基地に運びこまれており、騒音も酷い。それに加えてこの汚染土の再利用問題が起き、所沢市民は本当に怒っている。所沢での説明会の経緯を記録した資料を配布した。共に頑張っていきましょう。
=====デモ・集会のおしらせ====
★2023年1/11 (水) 2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!
2つの行動=定例は第1水曜です。1月は正月休みのため第2週に変更
1.第54回とめよう!東海第二原発
20年運転延長反対 2024年9月の再稼働はゆるさない!
日本原電本店抗議行動 茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!
日 時:1月11日 (水) 17:00より17:45 (冬時間です)
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分
※北ビルです!南ビルではありません!
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
・第55回は、2月1日 (水) 17:00より17:45 (冬時間)です。
(定例は毎月第1水曜)
・第56回は、3月11日 (土) 16:00より17:30です。
2.「第112回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!
東電は2200億円の原電支援をするな!
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:1月11日 (水) 18:30より19:30 (冬時間です)
場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など141団体
・2月は、1日(水) 第113回です。18:30より19:30(冬時間)
(定例は毎月第1水曜)
・第114回は、3月11日 (土) 13:30より15:00です。
※3月11日は東電福島第一原発事故の発生の日です。(12年目)
ぜひ皆さん参加を。(2022年3月の参加者は650名でした)
★ 1月13日(金) 経産省正門前(テントひろば)新年抗議行動
時間;13時~15時 場所;経産省前テントひろば
【GX実行会議に伴う原子力政策に係るパブコメ】
*□原子力規制委員会*
高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の検討(第5回)別紙(案)に対する意見募集について
https://www.nra.go.jp/procedure/public_comment/20221222_01.html
意見提出方法
【案件番号:198022209】高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の検討(第5回)別紙(案)に対する意見募集について別ウインドウで開きます
意見提出期間
令和4年12月22日(木)から令和5年01月20日(金)まで
お問い合わせ先
原子力規制庁
原子力規制部 原子力規制企画課
電話(直通)
03-5114-2109
*□経済産業省*
今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)に対する意見公募について
https://www.meti.go.jp/press/2022/12/20221223010/20221223010.html
今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)について御意見を募集します
2022年12月23日 エネルギー・環境
「今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)」について、広く国民の皆様から御意見をいただきたく、以下の要領で御意見を募集します。
1.背景・趣旨
今般、「第六次エネルギー基本計画」、「原子力利用に関する基本的考え方」に則り、また、GX実行会議その他政府の審議会等における議論を踏まえ、「今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)」を策定いたしました。
本案は、今後の原子力政策の主要な課題と、その解決に向けた対応の方向性、行動の指針を整理するものです。
本案について、広く国民の皆様から御意見をいただきたく、以下の要領で意見の公募をいたします。忌憚のない御意見をくださいますよう、お願い申し上げます。
募集期間終了後、御意見の概要とそれについての考え方を取りまとめた上で公表する予定です(提出いただいた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、御了承願います。)。
2.パブリックコメントの詳細及び対象資料
電子政府窓口(e-Gov)外部リンクのこちらにアクセスいただき、詳細ご覧ください。
3.パブリックコメント期間
令和4年12月23日(金曜日)から令和5年1月22日(日曜日) 必着
4.提出先
上記e-Govページを御覧いただき、記載の方法に従って御提出ください。
担当
資源エネルギー庁原子力政策課
担当者: 小泉、直井、日髙
電話:03-3501-1511(内線 4771)
03-3501-1991(直通)
*□内閣官房*
*「GX実現に向けた基本方針」に対する意見募集*
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=595222084&Mode=0
カテゴリー 経済財政政策
案件番号 595222084
定めようとする命令などの題名 GX実現に向けた基本方針
根拠法令条項 -
行政手続法に基づく手続か 任意の意見募集
案の公示日 2022年12月23日NEW
受付開始日時 2022年12月23日20時0分
受付締切日時 2023年1月22日23時59分
意見提出が30日未満の場合その理由
意見募集要領(提出先を含む)
意見公募要領 PDF
命令などの案
GX実現に向けた基本方針 PDF
関連資料、その他
資料の入手方法 担当課室において配布
備考
問合せ先
(所管省庁・部局名等)
内閣官房 GX実行推進室経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 資源エネルギー庁 総務課外務省 国際協力局 気候変動課財務省 大臣官房 総合政策課環境省 地球環境局 総務課
*□内閣府原子力委員会*
「原子力利用に関する基本的考え方」改定に向けた御意見の募集について
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/pressrelease/pressrelease20221222.html
「原子力利用に関する基本的考え方」改定に向けた御意見の募集について
現在、原子力委員会では、「原子力利用に関する基本的考え方」の改定に向けて検討を進めております。この度、国民の皆様から広く御意見を募集します。
1.概要
内閣府原子力委員会は、今後の原子力政策について政府としての長期的方向性を示す「原子力利用に関する基本的考え方」を改定するため、その検討を進めております。取りまとめの参考とするため、国民の皆様から広く御意見を募集します。
2.御意見の提出方法等
意見公募対象等は、e-Govの「パブリックコメント:案件一覧」の以下URLから御確認ください。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095221020&Mode=0
下記ウェブサイトより、日本語で御意見を御提出ください。
なお、提出いただく意見は、理由を付すとともに、意見の提出箇所がわかるように、「原子力利用に関する基本的考え方(パブリックコメント案)」の章番号を選択してください。
電話等その他での御意見の提出には対応いたしかねますので、あらかじめ御了承ください。
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0007.html
3.募集期間
令和4年12月23日(金)~令和5年1月23日(月)18時0分
4.その他
いただいた御意見は、検討結果の取りまとめに向けた審議の参考にさせていただきます。なお、御意見に対する個別の回答はいたしませんので、あらかじめ御了承願います。
いただいた御意見は、氏名等個人情報に関する事項を除き、公開する可能性がありますので、あらかじめ御了承願います。ただし、御意見中に、個人に関する情報であって特定の個人を識別し得る記述がある場合及び個人・法人等の財産権等を害するおそれがあると判断される場合には、公表の際に該当箇所を伏せさせていただきます。
お寄せいただいた個人情報につきましては、御意見の内容確認等の連絡目的に限って利用し、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)に基づき、適正な管理を行います。
現行の「原子力利用に関する基本的考え方」については、以下を御覧ください。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/sitemap/bunya22.htm
(問い合わせ先)
内閣府 原子力政策担当室 伊藤・監物
tel.03-5253-2111(内線36411)
——
木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail :kimura-m@ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter :@kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
団体参加:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動、原発いらない金曜行動
会議参加:さようなら原発1000万人アクション、eシフト
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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