【緊急大拡散お願い】12日着工?ふざけるな!「馬毛島基地」なんか造らせてたまるか!1.12官邸前緊急行動
- 2023年 1月 11日
- 催し物案内
- 杉原浩司武器取引反対ネットワーク:NAJAT/STOP大軍拡アクション
響評価(アセス)の最終的な評価書を公告すると同時に、本体工事に着手しよ
うとしています。
地元の種子島・西之表市民の強い反対の声を無視して、強引に既成事実を作り
屈服させようとするものであり、独裁政権のやり口です。これは、勝手に決め
た「安保3文書」の本質を表すものでもあります。
しかも、13日の岸田首相の訪米の「手土産」にさえしようというのです。到底
許すわけにはいきません。ぜひ呼びかけ文をご一読ください。そして、抗議行
動へのご参加と浜田防衛相・防衛省への猛抗議を呼びかけます。
馬毛島基地12日にも着工 防衛省方針 アセス評価書の公告後、即日着手
滑走路など先行し完成目指す(1月6日、南日本新聞)
https://bit.ly/3Qqs9iJ
【抗議の声を集中してください!】
◆浜田靖一防衛大臣
国会事務所
(TEL)03-3508-7020
(FAX)03-3508-7644
◆防衛省
(TEL)03-5366-3111
(FAX)03-5261-8018
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【緊急大拡散お願い】
12日着工? ふざけるな!「馬毛島基地」なんか造らせてたまるか!
1.12官邸前緊急行動
1月12日(木)
18時~19時
首相官邸前(国会議事堂前駅)
※プラカードなど持参歓迎
<呼びかけ>
島じまスタンディング ishiisugito@gmail.com
STOP大軍拡アクション 090-6185-4407(杉原)
防衛省は、1月12日に環境影響評価(アセス)の最終的な評価書を公告し、即
日本体工事に着手する意向を示しています。13日に予定されている岸田総理訪米
の「手土産」とも言われています。
2011年の日米安全保障協議委員会で馬毛島を自衛隊基地とし、併せて米軍空母
艦載機の離発着訓練場とすることが地元の頭越しに勝手に「合意」され、2022年
1月の日米安全保障協議委員会の直後、防衛大臣は「整備地に決定した」と宣言
しました。
10年以上もの間、多くの地元住民が馬毛島の軍事化に反対をし続け、西之表市
も反対の意志表示を行ってきました。しかし2022年の「決定」以来、関連工事の
着手や米軍最編交付金の種子島1市2町への交付の決定など既成事実が積み重ねら
れ、完全に形骸化した「結論ありき」のアセスの公告をもって、基地建設が強行
されようとしています。
種子島の西に浮かぶ馬毛島は、現在は無人島です。種子島の漁師にとっては最
高の漁場で、かつてはトビウオ漁のために集団で季節移住するという独特の漁撈
文化がありました。
馬毛島の海岸のほとんどは自然海岸として残されています。そこに広がる藻場
は、様々な魚介類の産卵場であり稚魚たちのゆりかごです。この海域は熱帯性サ
ンゴの北限域とされるサンゴの海です。西海岸の砂浜はウミガメの産卵場でもあ
ります。種子島の漁民は、この海を育てる馬毛島の森林を「魚付森」と呼び、代
々大切に守ってきたといいます。
高い山がないのに湧き水が豊富で、湿地や河川が数多くあり、多様な水生動物
・植物が生息しています。巨大なガジュマルが連なる緑のトンネルは「馬毛島体
験活動」でも人気の場所です。照葉樹林、湿地、草原、海岸・海浜植物群落など
…様々な環境に多くの種類の野鳥が生息します。北限域とされる自生ソテツ群落
は、オカヤドカリの生息場所でもあります。
この豊かで独特な環境の中で、マゲシカは1300年にわたって暮らしてきました。
「集団の棲み分け」という珍しい習性によって、「種の保存」を可能にしてきた
と考えられています。「馬毛島基地」が造られたら、おそらくマゲシカは絶滅し
ます。馬毛島のシンボルである岳之腰は潰される計画です。それは、馬毛島を壊
して、「馬毛島跡地」に基地を造るということです。馬毛島というひとつの生命
が絶たれることになります。
昨年末、新「安保3文書」が閣議決定されました。この新体制下で、琉球弧の
島々の最前線基地化は、与那国島・石垣島・宮古島・奄美大島での新基地建設と
いう「第一段階/ミサイル戦争態勢の基盤づくり」から、「第二段階/中国本土
まで射程に収めたより攻撃的な実戦態勢のための琉球弧全体のつくり変え」へと
向かおうとしています。
「馬毛島基地」は、この戦争態勢を支える重要な基地となります。
造られようとしているのは、2本の滑走路と巨大な軍港と弾薬庫を備えた、こ
れまで日本になかったような陸海空自衛隊の統合基地です。「先島諸島」で想定
される戦争のための、物資の集積と輸送の拠点として、増援部隊等の機動展開拠
点として、そして凄まじい爆音で知られる艦載機離発着訓練(夜間も含む。米軍
だけでなく自衛隊機も)ばかりでなく島嶼戦争の訓練場として、種子島とセット
で要塞化されようとしています。
それは「3文書」が掲げる「防衛力の抜本的強化」、たとえば「島嶼部を含む
我が国への侵攻に対しては、海上優勢・航空優勢を確保し、我が国に侵攻する部
隊の接近・上陸を阻止するため(国家防衛戦略)」の「機動展開能力」「海上輸
送力・航空輸送力」「後方補給態勢」、「有事において自衛隊が粘り強く活動
(国家防衛戦略)」するための「継戦能力」に大きく関わります。
また、「3文書」では「5年後の2027年までに、我が国への侵攻に対処」という
文言が繰り返されますが、「馬毛島基地」の工期は4年と見積られています(滑
走路は約2年で、完成次第運用開始の計画)。
米中(米日/中)が対立していると言われます。確かに、軍事的にも威圧し合
っています。しかしなぜか、このことによって犠牲となるのは、琉球弧の島じま
であり、マゲシカなどの生き物たちです。
勝手に対立しているのはワシントンや北京や東京であるのに、琉球弧の島じま
では自然や生活環境を壊して基地が造られ、生活圏内に危険なミサイルが置かれ、
既に、確実に圧迫を受けています。そして新「安保3文書」体制下でさらなる
「抜本的」軍備強化が計画され、島じまの全体が日米共同の作戦領域として扱わ
れ、人びとは高められ続ける軍事緊張の下でさらに圧迫されようとしています。
「暴力」はどこからどこへ向けられているのか、「首都圏」に住む私たちはど
こに目を向けるべきなのか、今こそ考えるときではないでしょうか。
自然と歴史と文化のあるかけがえのない「宝の島」、種子島の人びとが「同胞
(はらから)の島」「心のふるさと」と大切にしてきた島を、東アジアの未来を
軍事対立で覆い尽くすことになる「新冷戦」を支える軍事拠点にさせてはならな
い! 馬毛島を軍事基地にしてはならない!
1月12日の官邸前行動に、ぜひご参加ください!!
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