『週刊朝日』が5月に終刊、なんとこのタイミングで!
- 2023年 1月 20日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子週刊朝日
きのう、『週刊朝日』の最新号が編集部から送られてきた。久しぶりに目にする『週刊朝日』、そう、12月の初めに、A記者から、近く図書館についての特集をするので、取材させてほしいとのファクスをいただき、電話取材を受けた。私のログによれば、図書館勤めが長く、現在も図書館を利用しているようなので、“シニア”の利用者としての話をききたいとのことだった。
『週刊朝日』2023年1月25日号の目次。5月に終刊!のニュースが。
断捨離世代なので、あらたに本を買うことは控えているので、たしかに、地元の図書館で本を借りることが多くなった。地元の図書館にないものは、リクエストして、県内の他館から貸し出してもらえる制度を利用している。公共図書館の児童図書館としての役割も大事だが、シニアの居場所としての機能も大切で、最近、購入雑誌がどんどん減らされているのが目立つ。気軽に読める雑誌や趣味の雑誌など、紙で読みたいシニアも多いと思うのに、予算の関係で、どんどん切り捨てられていくのは残念だ。また、カウンターで働く人を見ていると、しょっちゅう変わるのも気になっている。いわゆる「会計年度任用職員」で、意欲があっても、安定した働き方ができない人たちに支えられているのが現状である。図書館に指定管理制度が導入されている例もあるが、公立図書館本来の姿からは遠ざかるのではないか。
そんな話をしたと思うが、「シニアのニーズに応えサービス多様化 いま図書館が面白い!」という3頁ほど記事は、丹念な多角的な取材に基づく、真面目な内容で、私の発言も一部ながら簡潔にまとめてくださっている。
他の記事も、書き手も様々、興味深い記事も多いのだが、やはり、かつてよりはかなり薄くなったね、今どのくらい売れているのだろう、と連れ合いと話したばかりの翌日、飛び込んで来た「終刊」のニュースだった。
文春、新潮は、攻めるスクープも多いが、根は保守派だし、現代、ポストはしっかりとシニア向けの実用誌にシフトしてしまった。女性週刊誌の皇室ネタの行方は・・・。週刊誌などめったに買ったことがなく、勝手な言い分ながら、『週刊朝日』の終刊は、いわば「良心派」の苦戦をまざまざ見せられた思いであった。
初出:「内野光子のブログ」2023.1.19より許可を得て転載
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〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion12750:230120〕
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