経産省前脱原発テント座り込み日誌1月26日版
- 2023年 1月 29日
- 時代をみる
- 木村雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年1月26日は、座り込み4,156日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ フルメンバーがそろうのはいいね、という一日 1月20日(金)
久しぶりにフルメンバーがそろった。また、久しぶりの晴天で、日差しが温かく、他の曜日の人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。サンケン太郎さんも今日はやってくると連絡があったので、待っていたら午後3時過ぎにやってきた。
わが孫の発熱の話から自分の子どもが発熱した時はどうしたか、話し合った。親のうちどちらかが会社を休むことがあったが、長引いたときはどうしたかだ。親が休めないときはどうするか、私の場合は静岡と福島に親がいたので、私の親の方が年上だったので、先に連絡して静岡から東京まで来てもらった。私の親が高齢になったときは、福島の親の方へ連絡するようになり、何とか凌いだ。この二人がいなかったら、3人の子どもを育てるのは難しかっただろう。Mさんの場合は横浜のお母さんに助けを求めたそうだ。そうでもしなかったらやはり、働き続けられなかっただろう。その他の人も多かれ少なかれ身内に頼れる人がいれば、その人の援助を受けたであろう。身内に見てくれる人がいない場合は、どうするかだ。東京都と他の県では扱いが違うようだ。他県では条件が非常に厳しかったようだ。そこで、他県からわざわざ引っ越して東京で子育てをした事もあったそうだ。他県では保育園自体がなかったところもあったそうだ。
今日は第3金曜日なので、官邸前行動もあり、大変賑やかになるようだ。しかし、私は前半の担当なので前半の座り込みを淡々とした。私たち当番の他常連のObさんや、Eさん、yさん、Hoさん、沢山メンバーが揃う。ただ、午後3時を過ぎるとイロハネットのメンバーがミーティングに出かけてしまうのでやや寂しくなるが、淡々と時が流れていく。午後4時になったのを待って、文科省に対して「朝鮮学校に対する差別を止めろ!」との抗議行動に出かけた。こちらの方も、以前と比べ新しいメンバーが集まり、運動が確実に広がっているようだ。(S・S)
◎ 原発反対を経産省に訴え続ける 1月20日(金)
10人程が座り込んでいるところに到着。比較的暖かい。先週同様に藤原節男さんがトラメガと三脚をセットし、ワイヤレスマイクで確認。私(K.M)は、座込み時間を生かして電話かけ、脱原発・再稼働反対・運転延長反対コールで抗議行動を開始。K.Mから、原子力規制委員会が入っている六本木ファーストビルのすぐ近くに「日本国憲法草案審議の地」の碑あり、1月23日に「原発やめろ」と訴える国会開会日行動を紹介。
Yoさんが、日本の半導体事業の弱さ、経産省は何をやっていたのか、汚染水「海洋放出」で日本漁場が壊滅するのではないか、今はブリがとれて鮭がとれない、異次元の少子化対策、世界から遅れて破滅寸前の日本、官僚の言うことを聞くだけの有識者、軍事力を増やすな、戦争は悲惨、命がけで戦争をさせないようにしたい。
茨城からの方が、未だに放射性物質が消えない、セシウム137の半減期30年を考えれば減らない、汚染水を処理水と嘘ついて海に流すな、経産省は「今だけ金だけ自分だけ」、仕事の誇りがあるのか?方針を変えよ、事故前は原発がクリーンで安全と騙されていた、地元で毎週金曜日にスタンディングしている、原発を無くそう。
火炎瓶テツさんが、原子力緊急事態宣言下で原発稼働の制度を用意する、これは政策でなく人殺し、経産省は恥を知れ、もういい加減に眼を覚ませ、フクイチ事故は終わってない…のコール。Moさんが「座込め、ここへ」と「ああ福島」を歌い、汚染水を海に流すな。K.Mが「海洋放出」について新華社通信に求められてコメントを出したら掲載された。
田中一郎さんから、原子力損害賠償審議会の明石眞言批判、朝日新聞記事から島田隆(政務秘書官)、非公開GX実行会議、原発で必ずもうかる仕組みを造る経産省、再稼働加速・核燃料サイクル批判。Ogから、GX実行会議関係のパブコメ出そう、原子力規制委員会は本日締切。乱鬼龍さんが、朝日新聞駄目、古賀茂明文掲載の週刊朝日が休刊、権力が住民を分断、汚染水問題はレイバーネットTVでやる予定、赤旗に川柳掲載。経産省は嘘をつくな、汚染水海に流すな、No-War、No-Nukes、等々のコールで終了し、多数が「原発いらない金曜行動」のために首相官邸前に向かう。(K.M)
◎ 「やらずぶったくり」って言葉があるよね 1月21日(土)
・やらずぶったくり
「人に与えることはせず、取り上げる一方であること」という意味です。誰のこと、どの政党のことかは説明無用と思います。国民のための政治とほざくのであれば、最低限やるべきことは三つあると思います。それは「公平な税制」「公正な分配」そして「公正な裁判」です。
見事にスルーしていますね。もうじき節分ですが、今の政権では「鬼は内、福は外」となるでしょう。いや「福は身内、鬼は国民へ」かな。(O・O)
◎ 天気よし、平和な座り込みだが、おしゃべりが楽しい 1月22日(日)
天気良し、事件なし。実に平和な座り込みでした。人数が少なめだったのが難点ですが。藤原節男さんが「遅刻した人には、私のおにぎりはあげません」と隠してしまいましたが、他のおやつの差し入れがあったので、「叱り」効果はなかったようです。ていうか、私個人的には、そういうやり方は逆効果しかないと思いますが。ますます参加者が減るだけでしょう。北風と太陽の話をご存知ですか?と申し上げておきましょう。
https://twitter.com/keroppu8649/status/1617784937293434883/photo/1
暖かい陽差しと心地よいそよ風の中、気持ちの良い座り込みでしたが、参加人数少なめで計8人でした。ゆっくりおしゃべりしました。
冬枯れの木々が青空にくっきり綺麗に見えます。今日は雀も鳩も全く来なかったのが、ちょっと特記事項?
(はしゆき)
◎ 今が一番寒い日々だ、寒さになんか負けない 1月23日(月)
朝、家を出た時から雪がチラホラ降っていて驚いたが、地下鉄・六本木駅を上がって地上に出てきたら、道路に水たまりが出来ていた。南北にそれほど離れていないのに、ちょっとした温度差で雪になったり雨になったりするんだと実感した。
きょうは通常国会初日。国会を閉じてから、岸田が軍事費43兆円、原発再稼働・新規建設をぶち上げ、世論の反発を買って支持率は相変わらず低迷している。国会周辺で午前10時から様々な団体による抗議集会が計画されている。我々が事務所にいる時にゲタさんと?担当のKuさんがトラメガを持って国会前にむかいました。午後3時過ぎに寄ってくれたOさんによると、反原発の抗議集会には80名、反軍拡の方にはそれ以上の人が抗議集会に駆け付けていたそうだ。これからが正念場。私も出来るだけ抗議集会に駆け付けるつもりだ。
きょうは午後3時から砂川裁判があるとのことで、座り込み常連の3名が時間まで座り込んでくれました。その他に国会前行動に参加した人など10名ほどが来てくれました。
経産省前の気温は10℃、時々強い風が吹くと寒くてポットに入れて持って来たお湯を飲んで凌いだ。明日からはもっと気温が下がるとのこと。寒さに負けず頑張ろう! (保)
◎ 東京新聞の記者の取材を受けた 1月24日(火)
家を出る時は小雨が降っていた、天気予報では今日から大寒波が来襲すると報道されていたので、いつもより厚着をして出かけたのだが、事務所を出る時には陽も射して来て、経産省正門前に到着しセッテングが終わっても、特段寒くもなく、風も微風で、かなり楽な一日であった。
ここで嬉しい報告があります。家庭の事情でしばらく座り込みを休んでいましたOgさんが今後は月2回程度は参加出来るとのことです。手薄の当番なので大変助かります。座り込みを始めると間もなく、昨日の衆議院第二議員会館前で行われた「原発やめろ!原発政策の大転換を許すな!」国会開会日行動で取材を受けた、東京新聞社会部の記者が挨拶に来られました。この記者は「経産省の記者クラブに入って6年になる」と言っておりましたが、「座り込んでいる人と、お話をするのは今日が初めてです」と照れておりました。
その言い訳かも知れませんが、「GX実行会議は全く酷いものです」とお話をされていました。その後には、毎週金曜日の経産省正門前抗議集会に来て下さるYoさんが上等なお煎餅を差し入れて下さり、皆で美味しく頂きました。 (Y・R)
◎ 寒波到来という予想だったが、陽射す場所は暖か 1月24日(火)
https://twitter.com/keroppu8649/status/1617784937293434883/photo/1
座り込み後半のお手伝いに来ました。すごい寒波が来るという予報でしたが、陽射しのある場所はそこそこ暖かくて、普通の冬の晴天でした。今日は何も問題なし。差し入れお菓子は高級お煎餅でした。
午後2時半過ぎ、ツイートに書き忘れましたが、山本さんたちがお昼を食べに出かけた時に通りかかった男性が、すごいはっきりとした声で、「いつもご苦労様です!」「ありがとうございます!」と手を振って挨拶してくれて、留守番の私とあさひさんの両方に頭を下げて通っていかれました。(はしゆき)
◎ 裁判が続いている日々、後に寄られる方が多い 1月25日(水)
先週から「来週の水曜日は最も寒い日」と宣伝されていたので、覚悟をして来た。実際、寒かった。風も強かった。バナーは下の方にとりつけた。でも、陽が出てきたらけっこう暖かくなった。
今日午前中は、福島甲状腺裁判があり、その行動に参加したヨーカンさん他何人かの方がテントに寄ってくれた。甲状腺がんの裁判は、今日は原告2人の意見陳述があり、毎回のことだけれど、胸が痛む内容だったとヨーカンさんは言っていた。裁判の後、弁護士会館で総括集会が行なわれ、武藤類子さんも来られていて発言されたそうだ。類子さんは先週の水曜日も東電刑事裁判で来られていた。原発政策が大転換して、福島でも、いっそう生きにくくなるかもしれない。だから私たちは全力で反原発を闘って行く以外にない。
ヨーカンさんは「夜に経産省の裏で行なわれる原子力行政に対する抗議行動にも来るので」と、一旦家に帰られた。保っちゃんは「持っている温度計は3℃だ」と言った。風はだんだん弱くなってきた。木村ゲタさんが規制庁から回って来られ、倉田さんも来られた。倉田さんは原発政策の大転換を批判した。そのあと、倉田さんと橘さんは「飯館村の裁判があるので」と裁判に出かけた。東京西部ユニオンの2人も来た。チェンジして私は帰る。 (T・I)
◎ 日比谷公園のカモメひろばの噴水が凍っていた 1月26日 (木)
昨日すごく寒かったので、防寒対策ばっちりで出掛けたが、風もなく思ったほど寒くなくて助かった。セッティングのあと、3人で1時間位かけてハガキ作戦の経過を精査する。ヨーカンさんの幅広いネットワークを使った宣伝などもあり、今までに4500枚のチラシとハガキを送る事が出来た。受け取った人みんながちゃんと出してくれると良いけど、遅番の人が来た後、私とヨーカンさんで東京新聞にハガキ作戦のアピールに行く。残念ながら記事にはしてもらえなかったけど・・・・
その後「日比谷公園カモメひろばの噴水が凍っている」と聞き、珍しいので二人で見に行った。テントでは午後2時半からJKS47の月例祈祷会があり20人以上の人が集まったそうだ。(I.K)
=====投稿1=====
ハガキ作戦を展開中です。協力をお願いします。
乾喜美子
政府は2021年4月13日、関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないという漁業者との約束を破ってアルプス処理水を海洋放出することを閣議決定してしまいました。アルプス処理水の中には取り除けないトリチウムだけでなく他の危険な放射性物質が残っています。
これ以上海を汚すな!市民会議では福島県知事・大熊・双葉町長に向けて海洋放出反対のハガキを送る運動をしています。それに倣って私達経産省テントひろばでは総理大臣・経産大臣・東電社長に向けて反対を訴えるハガキ作戦を始めました。是非ご協力ください。住所・必要枚数などご連絡頂けたらチラシとハガキをお送りします。どうぞよろしく 乾喜美子
(ハガキは添付してあります)
=====投稿2=====
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その200
「GX実現に向けた基本方針」が示す原子力ムラの偽りキャンペーンに騙されるな~「安全」、「気候変動」、「エネルギー危機」、「電力逼迫」、「ウクライナ」を口実に原発動かすな~ 木村雅英
タービンを回して電気を得るために、核分裂を起こして地球上に大量の放射性物質をまき散らし核のゴミ(死の灰)を貯めこみ、地球上の数多の生物に危害を与える「海温め装置」原子力発電は直ちに止めるべきだ。さらにひとたび原発事故を起こせば多くの命を失い多大な「国富の流出」を招く。
以下に「GX実現に向けた基本方針」に書かれた原発推進側のキャンペーンの間違いを指摘する。
1「安全性を最優先」の嘘で原発稼働するな
歴代原子力規制委員長は「審査に合格しても安全とは言えない」と明言。確かに「新規制基準」もその審査も緩やかに過ぎ合理性を欠く。地震列島日本で3000ガル以上に耐えられる民間住宅に比して原発の基準地震動が1000ガル程度であることが如実に示している。更に老朽原発の運転期間延長問題の検討で規制委と経産省との癒着(規制委「規制の虜」)が昨年末に判明した。
2 気候変動問題を口実に原発推進するな
人類が産業革命以来膨大なエネルギーを使用し地球を汚し続けている。それ故、私たちがエネルギーの消費を減らし自然破壊を極力避ける努力が必要だ。
一方、原子力発電はあらゆる生物に被ばくさせる恐ろしい装置であり、おまけに火力発電よりも熱効率が悪く、ウラン原料採掘から最終処理までに膨大なエネルギーを消費し膨大な熱量を地球上に排出する。
気候変動問題を口実に原子力発電を推進することは根本的に間違いである。
3 エネルギー危機を口実に原発推進するな
岸田政権はウクライナ戦争によるエネルギー危機を強調し原発推進の口実にしている。確かに、石油や天然ガスの輸入価格が上昇しており、経産省はそれを「国富の流出」とアピールしている。
しかしながら、広島・長崎・福島と被ばくの恐ろしさを経験し続けている日本で、経済利益の為に原子力発電を推進することは間違いだ。燃料の輸入価格上昇を口実に「可能な限り原発依存度を低減する」政策を放棄する政府は、かつて自社の売上・利益の為に防潮堤建設を先延ばしして福島第一原発の悲惨な事故を起こしてしまった東電トップと同じ過ちを繰り返そうとしているのではないか。
4 電力逼迫を口実に原発推進するな
昨年3月と6月末に関東地区で節電要請が出された。それらの検証結果を見ても経産省の説明に説得力が無く経産省の演出だと思われる。かつて原発が「安全だ」「安い」「無いと電力が足りない」「クリーンだ」「グリーンだ」「準国産だ」と大嘘をついてきた経産省のいつものやり口だ。
電力需給適切管理、省エネ推奨、再エネ推進、蓄電技術活用、周波数制約の解消、電力送配電の充実などで電力逼迫は解消できる。
5 ウクライナ戦争を口実に原発推進するな
ウクライナの戦争は、原子力発電所が自国に向けた核兵器にも地雷にも原爆にもなり得ることを証明した。また、ザポリージャなどの原子力発電所の使用済み核燃料プールに電気あるいは水の供給が途絶えるとメルトダウンや大火事が起こり得ることも再認識させた。
この11か月のウクライナ状況を見ればいち早く原発稼働をやめるべきだ。ウクライナ戦争を理由に原発推進することは自滅行為である。
私たち人類がこれ以上地球を痛めつけない施策を遂行していきたい。
=====デモ・集会のおしらせ====
★1月29日(日)経産省正門前 青空川柳句会(テントひろば) 12:00~15:00
★2月1日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
★2月1日(水)日本原電前 17:00~17:45 東電本店前 18:30~19:30
★2月3日(金)経産省正門前(テントひろば) 17:00~18:00
★2月8日(水)東京地裁103号法廷(井戸川裁判) 9:30裁判所前 10:30開廷
★2月8日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
★2月10日(金)経産省正門前(テントひろば) 17:00~18:00
★2月12日(日)子ども脱被ばく裁判判決前集会(脱被ばく実現ネット)12:30~16:30
港区男女平等参画センター
★2月15日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
★
その他:さようなら原発では2月24日夜に日比谷野音でザポリージャ原発攻撃抗議集会を行う。3月21日には大規模集会を行う。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5015:230129〕
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