孫崎享氏のTwitterより“、降伏文書に署名した日及びその後、日米関係、回転木馬、戦争ビジネス、食肉の安全”など
- 2011年 9月 4日
- 時代をみる
- 孫崎享
■2011年09月03日
降伏文書署名その後
降伏:降伏の2日その後何が起こったか。9月2日午後4時、参謀次長マーシャルが日本側を呼び次を伝える。 「明朝10時に三布告を交付する予定。布告第一:日本の全域その住民は連合国最高司令官の軍事管理の下におく。行政、立法、司法の一切の機能は最高司令官の権力の下に行使される.英語を公用語とする。布告第二:米側に対する違反は米国の軍事裁判で処罰する(治外法権)。布告第三:米国軍票を法定通貨とする。9月3日午前8時ごろ重光外相が横浜でマッカーサーと会い交渉。マッカーサーは3条件の撤回を約束。前日、重光外相自ら「連合総司令官要求に完全に従う」を約束、トルーマン大統領自ら「我々は勝利者であり、日本は敗北者である。彼らは無条件降伏は交渉に持ち込むものではないことをしらねばならない」という考え、これを考えれば大変な成果。重光「折衝の若しなら成らざれば死するとも我帰らじと誓いて出でぬ」の気持ちで交渉。
ではこの重光外相どうなったか。9月15日辞任。その後は吉田外相。吉田の理念:「私の外相任命時、総理大臣であった鈴木貫太郎氏に会った。その時鈴木氏は“負けっぷりも、よくないといけない。鯉は俎板の上に載せられてからは庖丁をあてられてもびくともしない。あの調子で負けっぷりをよくやってもらい“と言われた。この言葉はその後私が占領軍と交渉するにあたっての私を導く考え方であったかもしれない。」こうして日本は終戦直後から自ら自立を捨て、従属へ。繰り返すがこの吉田茂が今日の日米関係の基礎構築。対米従属は沁み徹っている
(09月03日 posted at 07:50:42)
考える人いないのか
・3日読売社説批判:とにかくお経を読むだけ。読者がただ無批判に記憶してくれればいい。「野田内閣発足 国難乗り切る処方箋を示せ」で内容は。「”原発”を迅速に」「TPP参加へ動こう」、今日本が国難に直面し復興目途立たずは原発でしょう。なのに「”原発”を迅速に」。考える人、読売いないのか
(09月03日 posted at 08:12:56)
米・北朝鮮関係、緩和の兆し
北朝鮮;2日AP等 「米・北朝鮮関係に若干の緩和。米国、洪水救援物資を北朝鮮に送付。米国は今後NGOを通じ九〇万ドル分支援の予定。米国の人道支援は2009年1月以来.額は僅かだが、改善の雰囲気の象徴的意味合い持つ」
(09月03日 posted at 18:18:05)
■2011年09月02日
日本が降伏文書に署名した日
(降伏):今日は9月2日。日本が降伏文書に署名した日。実質的に戦争が終わった日。日本では何故この日が記念されないか。終戦に続く占領を考えないため。占領に続く自民党+今日の民主党政策が実質占領の延長であることを知らないようにするため。降伏文書は「日本の一切の官庁及び軍は降伏を実施するため、連合総司令官の出す布告、命令、指示を守る」「日本はポツダム宣言実施のため、連合総司令官に要求される一切の命令を出し、行動をとることを約束する」と記す。日本は「連合総司令官の要求に完全に従う」ことを約束。第二次大戦後も日本には天皇や政府が存続。しかし、天皇や首相が自ら生き方を考え、政策を出せる訳ではない。天皇と日本国政府の上に連合最高司令官。第二次大戦後日本は米国に完全に従属する形。1945年9月6日、米国合同参謀長からマッカーサー元帥に「連合国最高司令官の権限に関する通達」。第一項で「天皇及び日本国政府の国家統治の権限は、連合国最高司令官としての貴官に属する」と規定。日本が米国の属国であること明確。さらに「我々と日本国の関係は契約的基礎なく、無条件降伏を基礎」ですから、「貴官の権限は最高であるから、貴官は日本から如何なる異論もうけない」。占領時の中心は吉田茂。そして占領後も吉田茂。政策にも大きな変化なし。特に在日米軍の在り方は占領時代と占領後変化無し。1960年でも地位協定等米軍の地位に変化無し。つまり日本は占領体制をそのまま今日まで引きずる。そして原理は「貴官の権限最高、貴官は日本から如何なる異論もうけない」
(09月02日 posted at 08:24:40)
産経の教え
・内政:産経の教えー自民党って悪かったんだ。民主党が自民党の悪に近づいていると言うのは正鵠。大連立騒ぐ人いるのだから。ただ本家自民党の悪が消滅していない所が問題。次回は「自民漂流」書いて下さい。1日産経ニュース【民主漂流】裏切り、投降…グループ再編の動き 民主、ますます自民化
(09月02日 posted at 08:45:02)
早くも「困ったときの・・・」
・内政(野田政権):早くも困っているのか。2日読売:藤村新官房長官:『困った時の藤村頼み』だと思って、受けることにしたと受諾の理由を周囲に語った。
(09月02日 posted at 08:51:19)
奴隷国
・占領時代―追加:マサチュセッツ工科大学の総長コンプトン博士が訪日し、日本の情勢を調査の後、トルーマン大統領に報告した内容。「日本人は事実上、軍人をボスとする封建組織の中の奴隷国であった。そこで一般の人は一方のボスのもとから他方のボス、すなわち現在のわが占領軍のもとに切り換わったわけである。彼らの多くの者はこの切り替えは新しい政権のもとに生計が保たれていければ、別に大したことではないのである。」
(09月02日 posted at 09:02:56)
“それでも必要”
・9月2日読売社説批判(原発);???我が読売は何が何でも原発推進だ。論理破綻している。構わない。どうせ読者は解らない???「電力制限解除へ それでも原発再稼働は必要だ」、電力不足で原発必要ぶつ。今脱原発はうまく管理すれば実施出来る状況発生。苦渋の見出し。「それでも原発再稼働必要」
(09月02日 posted at 09:17:21)
ポテトチップス税
・肥満:「文句あるか」といわれると怯んでしまう知恵:2日共同:ハンガリー政府は1日、国民の肥満防止を目的に、スナック菓子や清涼飲料水など塩分や糖分が特に高い食品に課税する通称「ポテトチップス税」を導入。財政再建を進めており、政府は税の導入で、毎年約81億円の税収を見込む
(09月02日 posted at 09:42:16)
講演会のご案内
・案内(講演):9月30日(金)10時~12時、孫崎享「安全保障政策を考える」場所:幕張公民館、参加費:無料、申込み方法:9月2日9時より幕張公民館へ来館または電話043-273-7522、130名位予定。9月2日から受付開始しています。すぐ一杯になるかもしれません
(09月02日 posted at 15:14:07)
■2011年09月01日
回転木馬の速度
・日米関係・野田首相:31日読売:ワシントン・ポスト紙は30日、「野田氏が(首相交代の)回転木馬の速度を緩めることを望む」よく言う。回転木馬速度をつけているのは、米国だろう.日本の歴代首相のほとんどが米国によって落とされている。鳩山首相、福田首相、多分菅首相も。
(09月01日 posted at 00:00:14)
戦争ビジネス
・米軍:米軍、戦闘要員以外(特にインフラ、復興支援)出来るだけ民間に委託。腐敗、更には戦争継続の利権集団構成、31日星条旗新聞「議会報告書によれば、イラク、アフガニスタン戦争で600億ドルの不正。過去10年間契約者への支払いで、3.5ドルに対して1ドルの不正があった計算
(09月01日 posted at 09:09:05)
“当店、豪州肉”
・放射線:公立図書館で軽食。「当店、豪州肉ですのでご安心下さい」。当然。国民政府基準信じない。まして図書館に来る人なら。それにしても情けない国になったものだ。自分の国より他の国を信ずる。畜産関係者、自ら国際基準を厳密に守る基準で計測し、その流通の確保をしないと、自らの首を絞める。
(09月01日 posted at 15:06:27)
立ち位置
・立ち位置:ある人曰く、私達って共産党より左で、右翼より右ですよね。確かにそういう要素はあります。
(09月01日 posted at 22:20:26)
孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1582:110904〕
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