「『原発の再稼働が必要』という野田首相見解に危惧―大江健三郎さんら声明 9月19日に5万人集会、1千万人署名募る」など 地震と原発事故情報 その166
- 2011年 9月 8日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
6つの情報をお知らせします(9月8日)
四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止
残る稼働中原子炉はあと11基
★1.放射能と食べ物・安田節子先生講演会が盛況
交流会もなごやか。第4回(10月予定)にもおいで下さい
★2.原子力空母、核燃料輸送、死の兵器劣化ウラン団の3本を上映
これからも続く!スペースたんぽぽ ワンコイン映像上映会♪
次回は10月初旬!
★3.槌田敦さんの「第2次 気象学会裁判」弁論
東京地裁・畠山稔裁判長 判決
「損害賠償等請求」却下、棄却される
★4.「さよなら原発品川アクション」発足総会&記念講演のご案内
原発は停止・廃止しかない 山崎久隆講師
★5.首都圏壊滅の危機感―菅前首相に聞く
東京が無人になる…事故一週間、背筋寒く
玄海原発 保安院だけで再稼働判断
日本の技術への信頼失った―脱原発へ
★6.「原発の再稼働が必要」という野田首相見解に危惧―大江健三郎さんら声明
9月19日に5万人集会、1千万人署名募る
★1.放射能と食べ物・安田節子先生講演会が盛況
交流会もなごやか。第4回(10月予定)にもおいで下さい
大竹菜のは
9月5日(月)講師、安田節子先生をお呼びして第3回『お母さんお父さんの為
の講座』を大盛況で終えました。当日は悪天候の中遠方から来てくださる方も多
く、約70名の方が足を運んで下さいました。安田先生の長年の経験に基づいた具
体的な食品の食べ方や日本の現状など、詳しくて分かりやすいお話しにみなさん来
て良かったと言って下さいました。
今回は講座の後に交流会をしました。お茶とお菓子を食べながら参加者の方同士
で日常の生活で考えていること、悩んでいること、様々な情報を交換したり、思い
を共有したり出来ました。お子様と一緒に参加して下さったお母さんで、「ずっと
来たかったけど保育付ということで今回初めて参加できて良かったです。」と言っ
てくださる方もいてスタッフとして嬉しい気持ちになりました。
福島原発事故からもう少しで6ヶ月。時間が経つにつれて、放射能に慣れて危機
感が薄れて来ている事への不安を感じます。そんな中、放射能への不安を口に出す
ことが出来ないでいる方も多いのではと感じます。
今回の講座を通して何より安田先生の情熱が感じられる揺るぎないお話しに心が
動かされ、これからの安全、未来を自ら勉強して守っていきたいという気持ちを共
有出来たと思います。安田先生ありがとうございました。
この先もお『母さんお父さんの為の講座』、素敵な講師の先生をお呼びして企画
していきたいと思っています。どなたでも気軽に来て勉強出来る講座です。お子様
と一緒に、一人でも、ご友人を誘って、お気軽にご参加下さい。ますます繋がって
広がっていけたらと願っております。
★2.原子力空母、核燃料輸送、死の兵器劣化ウラン弾の3本を上映
これからも続く!スペースたんぽぽ ワンコイン映像上映会♪
次回は10月初旬!
9月2日(金)に行われた3本500円の映像上映会は、告知期間が短かったに
も関わらず25名ほど参加者が集まってくれました。
上映会で実施したアンケートでは、普段なかなか見ることができない映像につい
ての高評価と、今後も映像上映をしてほしいとの声が多くいただきました。
また、資料用で作成した映像などは専門用語が多く、上映前に背景説明などの説
明が不足していたとのご指摘もいただいたので、前回への改善と繋げていきたいと
思います。
今回上映した映像は、以下の3本です。
・原子力空母の危険性(45分)
・東京を駆け抜ける核燃料輸送車(17分)
・見殺しにされた米軍兵士 ~米国が隠すイラク戦争「死の兵器」~(30分)
そこに、たんぽぽ舎副代表である山崎久隆さんの解説と質疑応答の時間を、各ビ
デオ終了後に設け映像の中での疑問点などをすぐに解消できるようにしました。
山崎さんの、底知れぬ知識のおかげで、上映会自体も大変有意義な勉強会とな
り、質疑応答を大変満足していただいた方がいたようです。
今後も、月に2回くらいの頻度で、原発に関わるビデオを中心に映像上映会をし
ていきたいと思います。
次回は10月の初旬を予定しております。チェルノブイリの貴重な映像を考えて
おります。
なお、上映してほしい題材や関心のある問題などございましたら、随時お問い合
わせいただければ幸いです。
お問い合わせ先 たんぽぽ舎
電話 03-3238-9035
Eメール nonukes@tanpoposya.net
*『映像上映会について』とタイトルを記入した上で、御連絡ください。
★3.槌田敦さんの「第2次 気象学会裁判」弁論
東京地裁・畠山稔裁判長 判決
「損害賠償等請求」却下、棄却される
○ 9月7日 東京地裁第721法廷13:15。気象学会提出論文「大気中のC
O2濃度増は自然現象であったVer.2.関連する事実と理論についての考察」につ
いて、その科学的欠陥を指摘できず、また論文掲載のための必要条件に反していな
いのであるから、査読者Bを差し替えの上、これを掲載する方向で論文査読を再開
する」趣旨などの民事訴訟請求は、却下棄却の判決がくだされた。槌田さんは、判
決文を控え室で回覧、傍聴者8人と、却下理由を検討した。
○ 第1次の科学的問題への判断は司法は回避される、という判決に対して、今回
は、気象学会を部分社会とみなし、国家は、これに介入できないという最高裁の判
例をひいて、地裁は訴えを退けた。
槌田氏は、前回の判決理由と今回のものを十分、比較検討しなければならない
が、現在、福島原発第一の事故問題考究の著述を執筆中でゆとりがなく、とりあえ
ず、審理が充分にされていない判決として、再度、審理を請求することにしようか
…と語られた。
○ 東京裁判は、公判法廷は開かれず、10月も、弁論準備手続きが繰り返される
模様。多忙な槌田さんは、証拠となる陳述書はあとにまわし、求釈明準備書面を制
作すると伝えられた。よって、『応援する会』は、まだ開催予定がたちません。く
わしくは、須藤まで。
★4.「さよなら原発品川アクション」発足総会&記念講演のご案内
原発は停止・廃止しかない 山崎久隆講師
加藤 孝(たんぽぽ舎元運営委員)
人災である福島原発大震災は、未だに収束する目途はたっていません。
未だに情報開示も不十分であり、その責任追及もこれからです。被災地の方をはじ
め、多くの人が放射能汚染の被害に苦しみ、不安な日々を過ごさざるを得ない状況
が続いています。それに関わる行政の対応も立ち遅れています。
私たちは、このような状況に甘んじることなく、品川地域で30年余反原発運動
に取り組んでいる市民運動家や反差別や平和運動に取り組んでいる市民有志が集ま
り「さよなら原発品川アクション」というグループ作りを進めてきました。脱原発
を実現するために、その一点(どのくらいの期間でそれを実現するか等意見の相違
はあります)で個人参加を原則に幅広く多様な人々があつまれば幸いです。
下記の通り発足総会と記念講演を開催しますのでふるってご参加ください。
「原発のない社会を目指して品川地域でさまざまな取り組みを進めるために多く
の人の力を集めよう!」
日時:9月12日(月)
開場:18:00 開会:18:30
会場:品川区立中小企業センター2階小講習室
(品川区西品川1-28-3/TEL 03-3787-3041
/東急大井町線下神明駅下車徒歩3分)
1.総会
2.記念講演(19:00~)
「原発は停止・廃止しかない!フクシマ原発事故が私たちに突きつけるもの」
講師 たんぽぼ舍 山崎久隆氏
3.事務連絡・行動提起
連絡先:さよなら原発品川アクション
〒142-0043 品川区二葉1-8-6 平和共同事務所気付
TEL/FAX:03-3783-3307 矢吹芳郎(03?3787?0377)
矢野秀喜(090-2466-5184) 加藤 孝(090-2433-0102)
★5.首都圏壊滅の危機感―菅前首相に聞く
東京が無人になる…事故一週間、背筋寒く
玄海原発 保安院だけで再稼働判断
日本の技術への信頼失った―脱原発へ
○ 2日に退任した菅直人前首相が5日、本紙の単独インタビューに応じ、東京電
力福島第一原発の事故発生当初に原子炉の状態が把握できず、水素爆発が相次ぐ中
で「東京に人っ子一人いなくなるような事故に拡大するかもしれない」と、首都圏
壊滅の危機感を持ったことを明らかにした。事故の体験から「日本の技術なら大丈
夫」との考えが変わり、7月の「脱原発依存」宣言につながった。
○ 菅前首相は、事故4日後の3月15日に東電本店に乗り込んだ理由を「午前3
時頃、海江田万里経済産業相」(当時)から『東電が第一原発から撤退の意向を示
している』と言われた」ためと明言。「(第一と第二で)十基の原発と十一個の核
燃料プールを放置したら、何時間か何十時間の間に原子炉とプールの水は空にな
り、どんどんメルトダウン(炉心溶融)する」との危機感から、本店に政府と東電
の対策統合本部を設けたと述べた。その上で「撤退したら今頃、東京に人っ子一人
いなくなっていたかもしれない。まさに日本が国家として成り立つかどうかの瀬戸
際だった。(旧ソ連)チェルノブイリ事故の何倍、何十倍の放射性物質が出ていた
かもしれない」と説明。こうした体験から「日本の技術なら大丈夫」との考えを改
め、原発に依存しない社会を目指そうと思ったという。
○ 5月6日に中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止を要請した理由は
「東海地震が発生する確率が非常に高いとの研究結果があり、事故が起きたら完全
に東京と大阪の間が遮断されて、日本の経済、社会に極めて大きな影響を及ぼすか
ら」と話した。
○ 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働目前に新たな安全検査の導入を決
めた理由は「(経産省原子力安全・)保安院は、私の知らないところで、保安院だ
けで再稼働を判断する従来のやり方を取ろうとした。それでは国民の理解を得られ
ないと言った」と述べ、経産省の対応を批判した。太陽光などの再生可能エネル
ギーについては「産業的にも可能性があるが、電力業界と経産省が三十年前から抑
え込んできた。それをどう突破するか。私も頑張ってやろうと思う」と述べた。高
速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の運転再開や核燃料サイクルは「技術的に極め
て難しい。根本的に再検討する時期にある」との見方を示した。(中略)
○ ―もう少し見届けたかったのでは? 「与えられた条件の中で、やるべきこと
はやった。特に原発事故については、かなり進んだと思っている。再生可能エネル
ギー特措法や原子力安全庁もできたし、そういう意味では、3・11以降の課題の
大きなところはスタートが切れた」-福島県の人たちにはどんな気持ちを。「本当
に申し訳ないと思っている。『(汚染された廃棄物を一時保管する)中間貯蔵施設
を福島県内に』との方針は、3月11日に首相だったものの責任として言った」
(菅前首相に聞く。東京新聞9月6日より抜粋)
★6.「原発の再稼働が必要」という野田首相見解に危惧―大江健三郎さんら声明
9月19日に5万人集会、1千万人署名募る
○ 作家の大江健三郎さんらが6日、東京都内で記者会見し、19日に東京・明治
公園で開催する「さようなら原発5万人集会」への参加を呼び掛けた。野田佳彦首
相が定期検査中の原発の再稼働に前向きな姿勢を見せる中、脱原発運動の高まりを
内外に示すことができるか。
○ 会見には、大江さんのほか、作家の落合恵子さん、ルポライターの鎌田慧さ
ん、賛同人として宇都宮健児日弁連会長が出席した。(中略)今回の5万人集会は
事故半年の節目に、脱原発の流れを確実にするのが狙いだ。単独の集会としては事
故後、国内最大規模となりそうだ。「経済の立て直しのために、原発の再稼働が必
要であるという野田首相の見解には非常に危惧を覚える。経済合理性にとらわれな
い理念を掲げる勇気と見識を求める」との声明を発表した。言語学者で世界的論客
のノーム・チョムスキー氏ら米国知識人から寄せられた「集会を心から支持し、目
標を完全に共有する」とのメッセージも紹介した。(中略)
○ 鎌田さんは、再稼働へと動く新政権を「管直人前首相よりも脱原発について
トーンダウンしている」と憂慮。落合さんも「現在進行形で被ばくし続けている現
実を忘れていないか。命や人権をおざなりにして経済を優先している」と批判し
た。宇都宮さんは「原発で働いている労働者は常に被ばくしている。非人間的な労
働でしか原発は支えられない。原発は廃止するしかない」と断じた。
○ 集会は午後1時半開始。パレードも予定している。
署名用紙は、専用のホームページ「さようなら原発 1000万人アクション」
(http://sayonara-nukes.org/でダウンロードできる。問い合わせは、同実行委員
会=電03-5289-8224。)
(東京新聞9月7日より抜粋)
[編集部より]
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