転載「子どもたちを放射能から守る福島ネットワークからの報告」など
- 2011年 9月 9日
- 交流の広場
- 原発災害子どもたちを放射能から守る福島ネットワークからの東日本大震災緊急支援市民会議
各位、
ご協力に心から感謝申し上げます。
以下、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークからの報告です。福島の放射能暫定基準値の測定方法のずさんな実態について添付ファイルと併せて、拡散&転送下さい。
当市民会議では、福島県外の安全な飲料水と食材を福島の無認可保育園15園に届けています。丹治園長からの要請文を文末に掲載しました。小口、大口に拘らず、無償提供にご協力にいただける方、また、企業や会社、卸、生産者につないでいただける方、ご連絡下さると大変助かります。
小山
<東日本大震災緊急支援市民会議>
〒161-0004 東京都新宿区四谷4-23
第1富士川ビル302イメージユニオン
Tel: 03-3356-9932 Fax: 03-5368-8194
メールアドレス: shiminkaigi311@gmail.com
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福島の食材について
1.日本の野菜や肉、そして水の暫定基準値は非常に不安です。
日本の野菜の暫定基準津(セシウム):500Bq/kg
ベラルーシ(子ども) :37Bq/kg
ウクライナ (セシウム) :40Bq/kg
と比較しても10倍以上高い
又水については
アメリカの水の基準値:0.111Bq/L
ドイツ :0.5Bq/L
ウクライナ(セシウム):2Bq/L 等
日本の基準値は100Bq/L(乳幼児)
200Bq/L(セシウム)
と1000倍以上も高い
2、次に日本での野菜の検査体制の現状が不安です。
例えば福島市の極端な例で言えば、土湯温泉の近くで(線量が
0.2μS以下)で採取した野菜Aをサンプルとして検査し基準値
以内であれば、例えば大波地区(最大で2.9μSV)の野菜Aも
基準値以内として福島全域の野菜Aが市場に出回ります。
広大な市の1箇所をサンプルで検査し、暫定基準値内であれば、
全市の同種の野菜が出荷されます。
従って中には暫定基準を超える食材が出回っている可能性があります。
例えばサンプルが499Bq/kgだった野菜Aは基準値以内と
なり、同じ福島市内で採取した野菜Aは基準値をオーバーしている
可能性が大であっても出荷されます。現在の検査体制では欠陥があり、
牛肉のような問題が出る可能性があります。
尚、牛乳は製造メーカーでは一切検査していません。
農家からクーラーステーションに集めた源乳を2週間に1回程度
検査しOKなら工場へ出荷です。
肉牛がでて乳牛がでない可能性は否定できません。
3..外部被曝の20mSv+食材の5mSv+呼吸器等から既に被曝した
内部被曝量や健康診断等で受ける被曝量を足すと、ふくしまの子ども
達は、大変大きな被曝量を許容する事になります。
この事から、既に外部被曝しているふくしまの子ども達にはこれ以上
内部被曝をさせる事は許されません。
4.放射線は、子ども達のほうが感受性が高くなります(大人の3~10倍)。
将来のリスクは大人の4~10倍となります。
これはアメリカの生物学者GofmanやIAEAやECRR等が指摘しています。
つまり、大人の1mSvの被曝は子ども達にとっては4~10mSv
の被曝量に匹敵します。
5、放射線の影響はガンや白血病だけではなく、循環器、呼吸器等
さまざまな疾患がでてくる可能性があります。
(チェルノブイリ事故では0~16歳児の1000人中1900人もの
子ども達が何らかの病気に罹患したデータがあります。
つまり、一人で複数の病気を抱えている計算になります)
6.子ども達は給食の場合は自らの選択の余地がありません。
今大人達がやれる事はできるだけ子ども達の被曝を少なく
する環境を与えてやる事に他なりません。
7.子どもたちの体内被ばく量は、呼吸、飲食からのものが多く
なっています。尿検査における追跡検査において、初期被ばく
量からの低減が確認されたのは、避難した子どもたちのみでした。
つまり、福島市内に住み続けた子どものみに内部被ばく量の
増加が確認されました。
明確な因果関係は明らかにできていませんが、避難が有効で
あることは確実と言えそうです。要するに、呼吸や飲食物の影響
が大きいということになります。(資料参照)
暫定基準の甘さは、全国どこに住んでいたもつきまとうことですが、
過酷な福島に住み続けている子どもたちこそ、被ばく量低減に向けたケアが必要です。
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク(子ども福島)
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「市の保育園では未だに水道水と地産地消で地元の食材を使って給食を提供している為、それが嫌で市の保育園が決まっても私共の地域保育所に残って下さっている園児
がおります。
私共の地域保育所協議会では、マスコミの情報は信じられず、チェルノブイリの25年後の教訓や避難後の尿中のセシウム量が低下する結果と、内部被ばくに気をつけるこ
とで、将来を担う子どもたちの被ばく量を最小限に抑えられることを信じております。
ご父母の中には、長期避難はできないものの、週末避難で県外で過ごし、ウィークデーを仕事をしながら地域保育所を利用している方もおります。
福島では、すべての食材を福島産以外のものを利用するのは大変なことですが、皆様のご協力の下今後もできるだけ遠くでできた食材を利用していくつもりです。どうかご協力を宜しくお願い致します。」
福島県地域保育所協議会 園長 丹治洋子
(「添付ファイル」については、<東日本大震災緊急支援市民会議>にお問い合わせください。―編集部)
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